PS「moon」(ラブデリック)プレイ日記

moon のサウンドトラックの歴史

「MOON ORIGINAL SOUNDTRACK」

「THE SKETCHES OF MOONDAYS ~WE KEPT OUR PROMISE TO YOU~」

「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」

 

Disc1 REAL 「落ちた少年の物語」

 

Disc2 DIVERCITY TRACKS

 

Disc3 & 4 Moon Disc

 

Disc5 FAKE「竜と少年の物語」

 

イケナイリンク

 

 

 

 

 

moon のサウンドトラックの歴史

「MOON ORIGINAL SOUNDTRACK」

1997.11.21発売の1作目です。(公式サイト

イベント時に流れるBGMで構成されており、ゲームの実際の流れに沿って収録されています。MDの曲は「フラワーワルツ」のみ。

 

MDの曲をまとめたオムニバスCDは、この1か月後の1997年12月に発売予定でしたが、実際には6年後に発売されました。何人ものアーティストとの権利関係で、いろいろあったのでしょう。

 

ラブデリック内の音楽ユニット「Thelonious Monkees」のメンバーの1人、安達昌宣さんは、20年目の同窓会でこう話しています。
「その人のベストな曲が欲しかったので、買い取りにしなかったんです。ご自身で使うとなれば、入魂の1曲になるだろうと。だから「ゲームで使う」という使用権だけいただいて、それ以外はご自身で好きに使ってくださいという風にしたんです。その代わり、ほかのゲームで使わないでねと。」

いろいろあったのでしょう。

 

ほとんどの楽曲が Thelonious Monkees によるものでしたが、いくつかは外部のアーティストによるものでした。

「SEASIDE WALKWAY / 切替正道」

「真夜中大学のテーマ(ドガ) / 坂本弘道」

「REACH - AIR - BURST / THE SLEEPWALK」

「suisei / U.M.A.」

 

余談ですが、SEASIDE WALKWAY(アダーとシト・ビシャスの別れのシーンで流れる曲)には面白い逸話があります。

切替正道さんは「SEASIDE WALKWAY」のほかに、MDの「Misty Island」を納品しましたが、実はこれ、曲名があべこべなんだそうです。

ご本人は「SEASIDE WALKWAY」に「Misty Island」、「Misty Island」に「SEASIDE WALKWAY」とタイトルをつけて納品したのに、何かの手違いか、ゲームとしてリリースされたときには逆になっていたそうです。

たしかに、我々が「SEASIDE WALKWAY」として認識している「アダーとシト・ビシャスの別れのシーンで流れる曲」は、冒頭でカエルがゲコゲコ鳴いていてMisty Island感がありますね。

 

「真夜中大学のテーマ」として知られる坂本弘道さんの曲は、本来は「ドガ」という曲名です。氏の1stアルバム『零式』に別バージョンが収録されています。

 

 

 

 

 

 

「THE SKETCHES OF MOONDAYS ~WE KEPT OUR PROMISE TO YOU~」

2003.05.26発売の2作目です。(公式サイト

1作目のサントラが廃盤になり、今は亡き「たのみこむ」(消費者リクエスト型ショッピングサイト)にて、得票数ぶっちぎりの署名を集め、復刻がリクエストされました。

それに応える形で、MD曲も含む完全版として発売されたのがこちらのアルバムでした。

 

CD3枚組。「day side」「night side」「moon side」に分かれています。
「day side」と「night side」にMDの全曲(36曲)、それに加えて「Clair de Luna」(ドビッシューの「月の光」)と、ボーナストラックの「I kept my promise to you」が収められています。

「moon side」に1作目「MOON ORIGINAL SOUNDTRACK」を再録していますが、クラブの4曲が加わり、Thelonious Monkees の担当した2曲がMD曲として「day side」と「night side」にそれぞれ移動しました。

 

待望のMDサントラでしたが、これには問題点もありました。

・曲順が慣れ親しんだゲーム中の曲順ではない。

・何曲かはゲーム中と同じ音源ではない。

 

ユーザーからの不満は Thelonious Monkees も把握していて、公式サイトでこうコメントしています。

このBOXの中に収録されているMDアーティストの楽曲はオリジナル・バージョンが収録されています。これについては賛否両論がありました。しかしながら私達のもう一つの約束は各アーティストが本来リリースしたいバージョンでリリースするということでした。ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらったりと制約がおおかったのです。その約束を守ることを優先した結果、ゲームを楽しんでくれたユーザーの、ゲームで収録されたそのままを聞きたいという思いを軽視してしまったと思います。次があるなら、そういった気持ちを組まないとですね。

このCDもすぐ廃盤となり、中古価格が1作目以上に高騰しました。

 

 

 

 

 

 

「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」

2020年10月発売の3作目です。(公式サイト

2019年10月、moon のゲーム本編が22年ぶりに復活。Nintendo Switchでダウンロード販売が開始されました。(詳しくはこちら

それを記念する形で、1年後に超完全版としてCD5枚組の豪華BOXセットが受注販売されました。

 

特製の箱に紙ジャケが3枚。

紙ジャケ1枚めにDisc1「REAL 落ちた少年の物語」とDisc2「DIVERCITY TRACKS」

紙ジャケ2枚めにDisc3 & 4「Moon Disc」

紙ジャケ3枚めにDisc5「FAKE 竜と少年の物語」が収められています。

 

そして「SPECIAL GIFTS」として、3つの豪華特典が。

公式サイトから紹介文をコピペさせていただきます。

 

 

GIFT1 アート&ダイアログブック

「CONVERGENCE AND DIVERGENCE」

 「moon」の開発スタッフは音と絵のリンクを大切にしていた。サウンドメーカーの安達、谷口、グラフィックスの上田、倉島、音と絵の演出にこだわった工藤へのインタビューを横軸に、1996年のラブデリック結成に至るまでのそれぞれのライフサイクルを縦軸に、豊富なアートと未公開ジオラマフォトを含む、全92ページフルカラーで綴ったスペシャルブック。

 

GIFT2 MDミニチュア・ペーパー・クラフト

「Moon Disc But Cool Disc」

 MDプレイヤーとバーン堂取り扱いの32枚+ゲーム内に存在する4枚のMoonDiscに収納BOXを加えた、4枚のシートからなるMDミニチュア・ペーパー・クラフト。平面から立体へ、ジャケットを手に持つ感触を楽しめる大人のためのマニアックアイティム。

 

GIFT3 ガイドフライヤー

「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」

 表はこの豪華BOXの楽しみ方が書かれたガイドフライヤー。裏は「moon」のキャラクターデザイン担当倉島一幸と今回のグラフィックデザインを担当したイズタニ ケンゾウとのコラボレーションポスター。

 

 

 

GIFT1の「アート&ダイアログブック」がとにかくすごいです。

 

前半は、ラブデリックの主要メンバーへのインタビュー。みずからの生い立ち・ルーツ、そして制作秘話を語るセクションです。

「小学生時代」「中学生時代」「高校生時代」「それぞれの東京進出」「大学・専門学校時代」「就職前夜」「社会人」を経て、やがてラブデリックとして収束する経緯が語られます。

合間合間に制作秘話──フレッドのダンスイベント、ワンダ、ベイカーや、マップに関するエピソードなどが明かされます。

前半で39ページもあります。moonの資料としての価値が非常に高いです。

 

中盤から、トラックリスト。ヴォーカル曲の歌詞。

 

MD曲は、1曲1ページを使って解説されています。

アーティスト本人、もしくはラブデリックのスタッフたちがコメントを寄せています。

 

GIFT2と3は、moonファンならうれしいオマケです。

 

 

 

 

 

さて、ここからは「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」の5枚のCDについて書いていきます。

 

各Discの紹介は公式サイトからコピペさせていただきます。

トラックリスト(曲名/アーティスト名)は、ブックレットの表記に準じます。

以前とは表記の異なるアーティストもいますが、現在の表記を尊重します。

あきらかな誤字(M2-14のTelonioua Monkeesなど)は修正します。

 

 

Disc1 REAL 「落ちた少年の物語」

1997年にリリースされた”MOON ORIGINAL SOUND TRACK”に収録されなかった初CD化音源6曲、例えばフレディーのダンスミュージック、カクンテ人の儀式、 バリバリ島のギャムランなどを加えた全28曲を収録。70年代のブリティッシュサウンド、ヌーベルバーグ、エキゾチックミュージックからの影響が伺えるサウンドトラック集。 

 

 

01 EX-POSITION '97 ~ starting over

02 Clair de Luna

03 departure (short version)

04 moon castle

05 真夜中の咆哮 フレッドイベント

06 FLOWER TRILOGY ~ 花たちのかすかなささやき

07 FLOWER TRILOGY ~ ハープ花エレジー

08 FLOWER TRILOGY ~ フラワーワルツ

09 アダー・エレクトロ

10 SEASIDE WALKWAY / 切替マサミチ

11 Seeking the Magic Mush

12 ホーンテッドハウス ~ ブーデ・タナカの一生

13 ホーンテッドハウス ~ パニック

14 勇気は死ぬまで斗う~勇者は孤独

15 勇気は死ぬまで斗う ~ 勇者、最後の戦い

16 プロミス (dream version)

17 真夜中大学のテーマ / ヒロミチ サカモト

18 departure (full version)

19 魅惑のデンパリキュール

20 Tears of Machine / Yamaoka Akira

21 REACH - AIR - BURST / THE SLEEPWALK

22 KERA - MA - GO (live version)

23 suisei / U.M.A.

24 スペーストリップ

25 moon TRILOGY ~ プロミス

26 moon TRILOGY ~ プロミス ”フィナーレ”

27 moon TRILOGY ~ ALL WE NEED IS LOVE

28 KERA - MA - GO (full version)

 

 

初CD化音源6曲は以下の通り。

「01 EX-POSITION '97 ~ starting over」

「03 departure (short version)」

「05 真夜中の咆哮 フレッドイベント」

「11 Seeking the Magic Mush」

「19 魅惑のデンパリキュール」

「24 スペーストリップ」

 

 

01は完全な新曲で、プロモーションビデオの冒頭で少しだけ流れます。小鳥の声や、ゲーム開始時のSEが入っています。

 

03のフルバージョン「18 departure (full version)」はバリバリ島への空の旅で使われますが、このショートバージョンに顕著な違いはありません。

もしかしたら、サントラ1作目の「moonワールドをツアーするというコンセプト」を踏襲していて、ツアー出発を表すためこの位置に配置されているのかも知れません。しかし、かつてのサントラに含まれていた搭乗アナウンスはありません。

また、かつてのサントラの冒頭を飾っていた「ENTRY SONG」(FAKE MOONの名前入力画面のBGM)は、Disc 5の「03 記された碑」に移動しました。

 

05はフレッドが謁見の間で踊るイベントの曲。Queenの「Doragon Attack」が元ネタです。

 

11はキノコの森。マップのBGM、現実世界の音、カクンテ人の声、トットテルリ復活の儀式のチャントで構成されます。

 

19はバリバリ島のギャムラン。波音をバックにマリンバが演奏され、新録の伴奏がつきます。デンパサルの声も随所に。

 

24は宇宙空間、ロケットで月へと向かう途中です。宇宙空間の孤独感を表す音に続き、新録の曲が流れます。

 

 

 

 

Disc2 DIVERCITY TRACKS

MD参加アーティストの楽曲の中には、ゲームの都合上、歌があったがインストに変更した曲、ミックスを変更した曲など、原曲に差し替えた曲があった。それらを集めて本来リリースしたかった形で収録した作品集。 

加えてセロニア・スモンキースの「I kept promise to you」のリマスターバージョン、「KERA-MA-GO EX-PO MIX」を収録。

 

 

01 LOVE MOONCHILD / LAMPUPPA

02 S. C. Drift EPISODE II / GALAKTICA A.K.A.

03 美好的 / イメージソウル

04 I'm waiting for the Night / KINGLET

05 月魚 / 坂本弘道

06 宇宙のお祭り日 / N ゲージ

07 226w.46th st / 園山光博

08 THE OTHER JET / Venus fly catcher

09 銀の糸のつむぎ歌 / 佐野朋子

10 あわの唄 / 和完

11 SIMONE / U.M.A.

12 BLUE / Dioramic Phono Odor

13 I kept my promise to you / Thelonious Monkees

14 KERA-MA-GO EX-PO MIX / Thelonious Monkees

(隠しトラック) 

 


「THE SKETCHES OF MOONDAYS」にて、ゲーム中の音源と差し替えられたものです。

オリジナルバージョンだったり、「THE SKETCHES OF MOONDAYS」発売に当たってアーティスト側から「新しいバージョンを録音したから、CDにはそっちを収録してほしい」と言われたものです。

アーティスト的には「これを収録してくれ」ですが、ファン的には「おれたちの知ってるMDの曲じゃない」と物議をかもした楽曲たちです。

 

これはもう、すごいですよね。言いたいことがいっぱいあります。

 

01「LOVE MOONCHILD」、ゲーム音源は非常にゲームっぽい音色でしたが、ふくよかで豊かな音色になっています。

 

02「S. C. Drift EPISODE II」、ゲーム音源よりも効果音が増えています。それほど大きな違いはありません。

 

03「美好的」!これ!これですよ!なぜこのバージョンのままゲームに収録してくれなかったのか…。

ゲーム音源はインストに近い感触で、加工された声がメロディーをなぞったり時折シャウトするくらい。ジャケの美少女がサイバーパンク的な歌を唄うのかと思ったら、あんまり歌わない。

しかしこのバージョンは冒頭から「いっけー!」というシャウトがあり、一気にテンションが上がります。その後は中国語で歌っていて、コケティッシュな魅力があります。

「美好的」は、ジャケがかわいいので多くのプレイヤーがジャケ買いしたと思うんです。でも、わくわくしながら再生してみたら、思ってたんとちがう。ガッカリ、みたいな。

これは、2作めサントラの公式サイトが言うところの「ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらった」だと思うんですが、中国語の歌がゲームキャラクターのボイスには干渉しないと思いますし(したのかな?)、世界観に違和感が出ることもないと思うんです。「ムーンワールドで中国語が流れるっておかしくないかい」ということだとしたら、じゃあ「宇宙のお祭り日」(※過剰なエフェクトが掛かっているものの、はっきり日本語が聞こえる)はどうなんだという話になります。「美好的」はこのまま収録して良かったヨ…。ぜったいMDのプレイリストに入れてたよ。

ただし、今回のバージョンも「The Sketches of Moondays」のバージョンとヴォーカルのテイクが異なります。罪作りだ。

 

04「 I'm waiting for the Night」、これはまさしく「ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらった」ですね。もろに日本語の歌唱から始まります。ゲーム音源は日本語部分を削除し、英語部分だけ残したという感じ。しかしこのバージョンもいいなぁ。いい。

 

05「月魚」のゲーム音源バージョンは、2作目サントラで「月魚・プロローグ」と改題されました。ソロアルバム『零式』への収録に際し、「月魚・プロローグ」にハードパートとボーカルパートが加えられ、全部で3楽章の「真・月魚」になったからです。というわけで今回収録されたバージョンの曲名は、正しくは「真・月魚」です。

 

06「宇宙のお祭り日」、エフェクトは掛かっているものの、ゲーム音源バージョンより日本語が明瞭に聞き取れるようになりました。これはMDのなかでも屈指の人気曲ですよね。わたしも大好きです。このバージョンも好きです。

 

07「226w.46th st」、雑踏やパトカーの効果音が少し重ねられました。メインテーマはゲーム音源と変わりませんが、ソロパートやキーボードが変わっています。

 

08「THE OTHER JET」も、04同様まさしく「ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらった」ですね。がっつり英語(イギリス人の旦那さんが書いた歌詞だそうです)で歌っています。これもめちゃめちゃいいですね。

 

09「銀の糸のつむぎ歌」は、メロディーこそ同じですが、まったく別の曲といって良いほどアレンジが異なります。ゲーム音源バージョンはゲームっぽい音色、こちらのバージョンは生音の弦楽器に日本語の歌です。MDの中でもかなり上位に来る人気曲だと思いますが、どちらのバージョンも捨てがたい。

 

10「あわの唄」、まさかのエレクトリックバージョン。ぶっちゃけこの曲はあまり人気がないと思うので、ここに来てエレクトリックバージョンは驚きました。容赦ないことを申し上げると、曲を飛ばす人は多そうです。

 

11「SIMONE」は、制作が難航したそうです。前半はゲーム音源バージョンと大きな違いは感じません。ところどころ聞き覚えのない音が入ったりするので、ミックス違いなのかな、という印象。後半はサックスソロが異なり、もろに日本語ヴォーカルが入ります。

 

12「BLUE」、これよこれ。これには言いたいことがかなりあります。MDのなかで3本の指に入る超好きな曲なんですが、ゲーム音源バージョンとの違いがわからないので、収録しなくても良かったと思うんです。

あるいは、「BLUE」を収録したのは何らかの間違いだったのでは、と勘繰ってしまいます。

というのも、謎のアーティスト「Dioramic Phono Odor」は、Thelonious Monkeesの谷口博史さんのことなんですね。同じThelonious Monkeesの曲だったら、「BUBBLE STAR」をどうにかしてほしかった。

Disc 4に収録の「BUBBLE STAR / Thelonious Monkees」は、Moon Discの中で唯一、ゲーム音源バージョンではありません。元の音源に不備があったのか、アレンジしたくなっちゃったのかわかりませんが、新録です。この新録バージョンこそ、「BLUE」の代わりにDIVERCITY TRACKSへ収録してほしかった。BUBBLE STARも10本の指に入る超好きな曲だったので、Moon Discには原曲どおり収録してほしかったです。いやなことを言ってすみません。しかし、超神ってる今回のBOXで、唯一の不満点なのです…。

 

13「I kept my promise to you」は、「THE SKETCHES OF MOONDAYS」のボーナストラックだった曲のアレンジです。

元バージョンの壮大なイントロは、ばっさりカットされています。

 

14「KERA-MA-GO EX-PO MIX」は、「KERA - MA - GO (full version)」のアレンジ。顕著な違いはエンディングで、ピアノが加えられていたり、新しい展開の上におばあちゃんらのセリフが重なり、孫らしき声がクリスとユニゾンします。

音楽がゆっくりと消え入り、花火の撃ちあがる音が。泣きます。

1分25秒の無音のあと、ピアノの新曲が始まります。アコーディオンが重なったりしたのち、おばあちゃんがしゃべってENDです。泣きます。

 

 

 

Disc3 & 4 Moon Disc

 

当時のゲームハードの容量の事情などから、ゲームではモノラル音源であったMoonDiscが、今回はマスターテープからリマスタリングをし、ステレオにて収録。ゲームに使用されたオリジナル音源としては初CD化となる。

 

 

01 Killah Blues / KILL THE PITCH

02 美好的 / イメージソウル

03 HORIZON / UBIK

04 ADDIOS PISTOLA / ニムラ・オーバードライヴ

05 HAIA / D.T.Construction

06 17th Space Continental Drift / GALAKTICA A.K.A.

07 TILT / FINALOFFSET

08 SIMONE / U.M.A.

09 水の情景 / KIN TAiI

10 Misty Island / 切替マサミチ

11 くつしたの穴 / あすなろボーイズ

12 LOVE MOONCHILD / LAMPUPPA

13 Heads in Clouds / モリ川ヒロトー

14 SpoonJam2md / AKIRA

15 226w.46th ST. / 園山光博

16 銀の糸のつむぎ歌 / 佐野朋子

17 Pop May Day / QYPTHONE

18 EMOTION II / 今川ツトム

19 MADAMCAR KRUSH / TUCKER

 

 

01 warp-wet-woods / THE SREEPWALK

02 I'm Waiting for the Night / KINGLET

03 BUBBLE STAR / Thelonious Monkees

04 THE OTHER JET / Venus fly catcher

05 MANON MA VIE / 岐田稔

06 月アカリじょんがらロード / 横川雅大

07 父よ私に神の力をください / アマゾン南西部、イナウイニ河岸の住民

08 面 / Son Calligraphie

09 BLUE / Dioramic Phono Odor

10 あわの唄 / 和完

11 宇宙のお祭り日 / Nゲージ

12 scherzare a notte / MELAGRANA

13 月魚 / 坂本弘道

14 MOON TRIPS / ユーシン

15 flower waltz / Thelonious Monkees

16 Kera-ma-go / Thelonious Monkees

17 2001 / NYANTARAS

18 Celestial body / UBIK

19 Mexican beats / A-bow

20 TS2000 / TSMUSIC

21 ポセイドンの子供たち / LAMPUPPA

22 glossy pebbles / モリ川ヒロトー

 

 

「THE SKETCHES OF MOONDAYS」では見たことのない配列になっていた曲順が、よく見知ったゲーム内の曲順になりました。

(すでに書きましたが、「BUBBLE STAR / Thelonious Monkees」のみ、ゲーム音源バージョンと異なります。)


MDの曲順は、ゲームデザイナー3人のうちの1人、木村太郎さんが決めました。

ブックレットには、木村さんによる「バーン堂 楽曲振り分け案」の写真が掲載されていて、これが最高に興味深い。

ラブデリック特製方眼紙を縦から4つのマスに分け、そこにMDアーティストの名前を殴り書きで当てはめていってます。

 

上から順に

 「シスコ」クラブ

 「WAVE」上品 しずか系 エスニック アンビエント

 「VIRGIN」聞きやすい ポップ

 「TOWER」ゴッタに ノンセクション

現実世界の音楽ショップの名前と、ジャンルに関するメモ書きが記されています。

 

「シスコ」は今はもう存在しませんが、渋谷でアナログレコードをあつかう有名店でした。現代の感覚からすると「アナログレコードなんて誰が買うんだよ」という感じですが、ヒップホップの新作アナログ盤などを輸入しており、クラブDJ御用達の店でした。

 

「WAVE」はCDショップです。そういや最近見ないなと思って検索してみたところ、2011年には全店舗閉鎖、余裕で倒産してました。

 

「VIRGIN」はレコードレーベルのイメージが強いですが、調べたらCDショップを運営していたこともあったようです。見かけた気がしなくもないです。

 

「TOWER」はタワーレコードですね。

と、「おなじみの!」みたいに言っちゃいましたが、タワレコを知らない人も増えてきていることでしょう。かつて全国展開していたCDショップです。まさか次々に閉店する日が来るとは、moon 発売当時は思いもしませんでした。本国アメリカのほうのタワレコは、2006年に廃業しています。時代ですね。

 

バーン堂のMD収納箱は、各レコ屋のロゴのパロディーになっています。

シスコとWAVEは倒産しているので、ロゴを探すのが大変でした…

 

 

 

Disc3の01~08が「シスコ」

 

Disc3の09~16が「WAVE」

 

Disc3の17~19、Disc4の01~05が「VIRGIN」

 

Disc4の06~13が「TOWER」

 

Disc4の14~17はイベントで手に入るMDです。

 

18~22はMDの曲ではなく、テクノポリスのクラブで流れる曲です。

ダンスホールで流れる18と19、VIPルームで流れるアンビエントミュージック20~22です。

18と19は、ゲーム音源バージョンおよび「THE SKETCHES OF MOONDAYS」では、「DJサイケ DANCE MIX~Mexican beats~TILT~Celestial boby/A-bow、Aquila、UBIK」として3曲メドレーになっていましたが、単独曲として独立しました。

 

 

 

 

 

Disc5 FAKE「竜と少年の物語」

 

完全新録による未発表曲ゲーム内ゲーム「勇者と竜の物語」用に当時完成させていた長尺のMIDIデータをサルベージすることに成功。スーファミ音源を意識したPSG+PCM音源をベースに、当時のシンセサイザーやドラムマシーンを模倣しつつ、現代的なスパイスも効かせたトータルコンセプトアルバムとなっている。

 

 

01 序章

02 封印を解くもの

03 記された碑

04 虚栄の寓意

05 襲われし村

06 勇者の旅立ち

07 斗いの咆哮

08 鏡の回廊

09 RIDE MY SHUTTLE

10 DEATH CREVASSE DOWN

11 勇者、LASTSTAND

12 終章 幻夢より目覚めよ

 

 

 

FAKE MOON(勇者と竜の物語)は当初、20時間ほどの尺を予定していたそうです。

しかし実際には印象的なシーンの抜粋(旅立ち、レインボーロックス、ペロゴン、ラストダンジョン)となり、10分ほどの尺になってしまいました。

 

「FAKE はもっとヴォリュームがあると思っていたので、曲も長く作っていた。そのデータがサルベージできたので、今回はその部分をアレンジしてサントラに収録した。(安達)」

なんたる悲惨。あらかじめ用意しておいた膨大な量の曲が、尺の都合でボツになってしまったのです。

 

「FAKE の曲はサントラ化されないまま終わっていくはずの運命だった。それが一転して今回フルサイズでコンセプトアルバムとして蘇った。一番良い形で出せたと思う。(谷口)」

まさしく。FAKE MOONのサントラ単体だったら、さすがに買う人は少なかったと思います(私でも買わなかったかも知れません)。

スーファミ時代の音色なので、正直に告白してしまえば、何度も聞き返したくなるようなものではありません。

 

 

 

 

さて。

CD5枚組BOXセット「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」の解説は以上になります。

moonのサウンドトラックとして、完全無欠の決定盤となりました。

 

いやー、長かったですね。

書くのは楽しかったですが、読むのはたいへんだったと思います。おつかれさまです。

 

次回の更新はまた7年後…と言いたいところですが、さすがにあと7年は生きていない気がします。

というわけで、7年後なんて出来ない約束はせず、さよならのごあいさつをしておきます。

このブログも、今回の記事でおしまいです。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

moon PREMIUM EDITIONの特典のひとつ、

ムーンボイスシアターCD「The Child of Happiness」についてレビューします。

 

【公式サイトからの紹介文】

この一枚でmoonの世界を始まりから終わりまで一気に味わうことが出来るプレミアムCD、空想上の舞台空間「The Child of Happiness」。moonには「FAKE」と「REAL」という二つの視点がある。そして本作では、さらにその裏側にある三つ目の視点「あの少年」から見た物語を音で表現。ムーンワールドのキャラクター達のボイスと本作のために特別にアレンジしたBGMで構成。音楽担当はセロニアス・モンキース。

 

 

これを違法アップロードする輩はさすがにいないと思いましたが、いました。ラヴのないヤツめ……

 

 

 

 

1.開演 0:58

劇場の喧騒から始まります。

それから弦楽器のチューニングやドラムの練習。

楽団が準備をしている雰囲気が出ていて、これがコンサートもしくは舞台演劇であることを表現しています。本編が始まる前に、枠組みを作る。The Beatlesの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』と同じ構造ですね。

開演を告げるブザーが鳴り、客席も静かになります。

 

 

 

2.第一幕 滝壺の年 9:24

「あの少年」から見た物語であり、透明な主人公がムーンワールドにやってくる前、いわばエピソード0です。

 

ラジオをチューニングするノイズに続き、「月の光」が流れます。おばあちゃんの家です。

あくびをする孫。おばあちゃんの声と、孫の会話。孫の笑い声。飼い犬タオの声も聞こえます。

孫の声は新録で、聞いたことのないセリフをたくさんしゃべります。ただしゲーム本編同様、何を言っているのかはわかりません。

ゲーム中に主人公がクッキーのおつかいをたのまれるのと同様に、孫もおつかいをたのまれます。「はい」「いいえ」の選択肢を選んだ効果音が鳴ります。ドアの開閉音。

 

小鳥の声。スライムのはねる音。タオの声。女性キャラ(フローラ?)と会話。ガセと会話。

 

0:53から、楽曲「flower waltz」が流れ始め、本格的に町の中です。

2:00から、flower waltzのメロディーに、町の人たちの声が歌のようにかぶります。ワンダやフローラやキュリオやベイカーやガセが、次々にボーカルを取る感じです。町の平和な様子を表現しています。

ここはけっこう好き嫌いが分かれそうです。ちょっとやりすぎというか、クサい感じがします。特に、お猿さんのように跳ねる孫の声が、ね。

3:10にflower waltzが終わります。聴いたことのない終わり方です。

 

虫の声・フクロウの声が聞こえ始め、夜になります。そこへ町の人たちが口々に話す喧騒が。

ゲームをスタートする際のきらめく音がします。

イビリーの声に続き、静寂のなか、大臣が演説を開始します。そこへ不穏な音楽(「勇気は死ぬまで斗う~勇者は孤独」に似た新録曲)が流れ始めます。

ゲーム本編では描かれることのなかった「白羽の矢儀」が開始されます。

きりきりと弓を引き絞る音。矢の放たれるコミカルな音。刺さる音、孫のうめき声が!タオが吠えます。大臣の放った白羽の矢が孫に刺さり、孫は勇者役に選ばれてしまったのです。

(余談ですが、この矢は名前を入力する際のカーソルだという説があります。だとすれば、プレイヤーが偶然にも孫と同じ名前を入力してしまった、そのために孫に白羽の矢が立ってしまった、と言えるでしょう。なんだかごめんなさいね)

 

ガサゴソという衣擦れの音と、イビリーの掛け声でお城の跳ね橋が上がる音。孫を引きずって城に連れてくる場面です。遠くで聞こえるタオの吠える声が悲痛です。

 

金属の音と、孫の悲鳴、うめき声。王家に伝わる鎧をむりやり着せられる場面です。ここで「勇気は死ぬまで斗う~勇者は孤独」のアレンジバージョンが流れます。うらさみしいギターで始まり、中盤は本編同様のオーケストレーションで荘厳に盛り上がります。この曲はイカれた勇者の不穏なテーマ曲で、少し怖い感じのする曲です。しかし、むりやり勇者に仕立てられる孫の姿を想像すると、聴こえ方が違ってきます。悲劇的すぎて涙を禁じえません。

 

曲の後半では、勇者が鎧をガチャガチャ言わせながら拝謁しに来ます。ピアノの伴奏に合わせてガチャガチャ言うのが悲しいです。竜の城を目指すよう大臣が命じ、王さまがそれを復唱します。勇者の去っていく音がして、冒険の始まりとなります。

曲の最後で孫の泣く声・苦しむ声が聞こえるのがまた、悲痛です。完全に正気を失ったわけではなかったのでしょうか。

 

教会の鐘の音とともに、第一幕はここで終わります。

幕間には劇場の環境音が聞こえます。

 

 

 

3.第二幕 酒場の客 6:20

小鳥の声からスタート。

町の人たちが興奮した感じで話し合っていますが、鎧の鳴る音が響くとすぐにみんな黙ります。

ここはゲーム本編で主人公が空から落ちてきた、中庭の場面ですね。

孫が明るい声であいさつしますが、それに応える者は誰もいません。孫の声は誰にも聞こえなくなっているのです。

鎧が去ると町の人たちは会話を再開し、「ハーブ花エレジー」に似たギター曲が流れ始めます。

無視されたことに傷ついたのか、孫は泣き出します。そこに、うなり声をあげる「くるったいぬ」が現れます。タオですね。孫は泣きながら剣を振り始めます。タオはびっくりし、逃げ始めます。それを鎧が追います。ていうかこれ、ほんと悲惨ですね。こんなことが許されていいのでしょうか。わたしにかめはめ波を出す力があれば、迷うことなく大臣にお見舞いしてるとこです。まだちょっと出せないので、ちょっと修行して、今月中には。

「FLOWER TRILOGY ~ ハープ花エレジー」のアレンジバージョンが流れ始めます。鎧は町の中を歩き、町の人(フローラとガセ。キュリオとベイカー)に孫はあいさつをしますが、誰もあいさつを返してくれません。孫は泣き出し、しずかに鼻をすすります。

 

虫の声・フクロウの声が聞こえ始め、夜になります。遠くで「MOON TRIPS」が聞こえます。ガセの声。

ドアベルがカランと鳴り、鎧はワンダの店に入り、「MOON TRIPS」がはっきり聞こえるようになります。ワンダが口早に何かを言いますが、鎧は頓着せず、例の下着どろぼうイベントをおっぱじめます。「MOON TRIPS」からシームレスに戦闘のようなBGMに切り替わります(この曲、聴いた記憶があるのですが、どこで使われていたのかちょっと思い出せません……)。

おそらく「おやめ下さい勇者さま!」の岡本信人ばりにタンスをあさり始めたのでしょう、ガサゴソ言う音、ワンダのあわてた声、ドタバタを表現するマリンバの音が重なります。

アイテムをゲットするときの音が3回流れます。「でんせつのかぶと」「でんせつのよろい」「でんせつのくつ」を手に入れました。アイテム獲得時に、孫が「え?」「え?え?えー?」と言っているのは、自分でも何をやっているのか理解に苦しんでいるということでしょう。ワンダもドン引きです。

 

鎧が歩き、ドアベルがカコンと鳴ります。店の外に出ました。

直後、何かに当たって孫はうめき、「え?」と言います。透明の主人公とぶつかったけど、何に当たったのかわからなかったシーンですね。

鎧の音が遠くに去っていきます。再び虫の声・フクロウの声が聞こえ始め、遠くで「MOON TRIPS」が流れます。

 

場面は変わり、小鳥の声が聞こえます。夜が明けました。「勇者の旅立ち」のリコーダーバージョンが流れます。FAKE MOONのフィールド画面で流れるBGMです。

キラドーの鳴き声と、スライムの飛び跳ねる音がし、何か(剣?)を振り回す音がします。エンカウントの効果音とともに、戦闘BGM「斗いの咆哮」が始まります。こちらもリコーダーバージョンになっていて、あんまり緊迫感がありません。かわいいです。

戦闘が始まってもしばらくは何事もありませんが、突如「カーミ・ナリビッカー」の音が!らちがあかないので、せいなるちからをはつどうすることにしたのでしょう。

 

スライムのいきのねをとめても特にファンファーレなどはなく、再び「勇者の旅立ち」のリコーダーバージョンが流れ始めます。鎧の歩く音に続き、岩を破壊する音、孫のあえぎ苦しむ声が聞こえます。

その後ガサガサ言ってるのは、きっとパンティー・ブラジャー・ストッキングを装備しているのでしょう。

そして、レインボーマシンのスイッチをひとつずつ押す音、虹がかかるときのハープの効果音、「おまえ精通したのか」と心配になるくらい恍惚とした孫の声が聞こえます。

その後、謎の「ゥフワァあ」というセクシーな声と、孫の「え?」が聞こえます。この謎の声は、よくわかりません。透明な主人公が勇者の痴態を見て照れたのかな。

 

第二幕はここで終わります。

透明な主人公がムーンワールドにやってきた瞬間から、レインボーマシンを作動させるまでが演じられました。

 

 

 

4.第三幕 古代の魚 10:11

個人的に、この第三幕は一番好きでした。とにかく濃い!

 

小鳥の鳴く声、鎧の歩く音から始まります。

エンカウントの効果音とともに、戦闘BGM「斗いの咆哮」が始まりますが、今度はリコーダーバージョンではありません。

ハズカシ岩が動く声がし、その声があわてふためきます。下着をかぶった勇者に面喰い、さすがに動いちまったのでしょう。

セミ丸の鳴く声、ニッカとポッカの声、バーンのギターソロ!なんという濃さ!

バーンはギターを隠してから勇者に話しかけますが、孫はハッキリ「No!」と言ってるように聞こえます。

 

「斗いの咆哮」からメドレーで「アダー・エレクトロ」へ。アダーの修行です。

孫は最初は「え?」を連発して戸惑っていますが、「いったれ!」にしか聞こえない掛け声のおかげか、次のターンでは「イェーイ!」とノリノリです。

レスポンスに合わせて剣を振る音が聞こえます。非常に物騒です。これでシト・ビシャスが殺された感じなんでしょうか。

 

タコ星人のUFO飛行音が聞こえ、「アダー・エレクトロ」は流れるようにホーンテッドハウスのBGM「ホーンテッドハウス ~ ブーデ・タナカの一生」へ。打ちこみドラム入りのアップテンポバージョンです。

ここから勇者は、ホーンテッドハウスのアニマルたちを次々にぶっ殺します。

──どんちゃんのジャンプする音。ニジデスの笛。ニジデスが現れるときのチンチンチンというベル。柱時計のボーンとなる音。おとだま(あの、時計に追い込むミニゲームの、オタマジャクシみたいなヤツ)の跳ねる音。おとだまが時計に入る音。

これ、アニマルたちを片っ端からぶっ殺しているはずですよね。孫のはしゃぐ笑い声がずっと聞こえていて、ちょっと怖いです。

なぜかポッカの声が聞こえ、このセクションは終わります。ハズカシ岩から始まり、ものすごい濃密な時間でした。

 

2:16から唐突に場面は変わり、「departure」が流れます。ヨシダといっしょにバリバリ島に行くときのBGMです。

孫の声、アニマルとおぼしき声(誰のだろう?)、勇者の戦う音、たいファイターの飛行音が聞こえます。──この、たいファイターの飛行音、個人的には1番ハッとさせられる場面です。「よくぞその音を!よくぞこのタイミングで!」と、いつも不思議な感動を覚えます。

たいファイターに加え、小鳥の声が聞こえてくるので、「ヨシダ観光よろしく勇者も空を飛んでいるのかな」と思ってしまいます。しかし、ガマカツの「カンパチ」や風車庵のおじいちゃんの怒鳴り声、玉屋平吉の声が聞こえてくるので、地上での出来事であることがわかります。

よっぽど注意深く聞かないと気が付かないと思いますが、小鳥の声が聞こえてくる2:37あたりで、ナッキくん(山猫軒前の、こもれびロードで超高速移動するアニマル)の飛ぶ音がします。

右に左にアニマルを切って回る勇者。花火を打ち上げる平吉。「あぁ~」という孫の声がして墜落音がするので、勇者も平吉の家に落ちたのですね。意外な事実です。歌子の声、トオルの泣き声が聞こえます。

このあとどうやって勇者が外に出たのかは不明ですが、すぐに鎧の音・剣を振る音がするので、元気いっぱいアニマルを殺しまくっているにちがいありません。

アメリカンファミリー(ママス・パパス・ダイア)の声がし、しばらくしたあと剣を抜く音がします。ペロゴンをぶっ殺そうとする場面です。孫が悲痛な叫び声を上げ、背後ではぬいぐるみの燃える音もかすかに聞こえます。ペロゴンのうなり声でこのセクションは終わります。

 

4:18からは、ホーンテッドハウスに行くタイミングと前後しますが、キノコの森です。

カクンテ人の声、フローレンスの声、キノコをかじる音とゲップ(?)、車のクラクションやテレビのノイズ、テープの巻き戻し音が聞こえます。キノコの森が現実世界とつながっている描写ですね。

4:56からは「勇気は死ぬまで斗う ~ 勇者、最後の戦い」のアレンジバージョンが流れます。うなり声がし、トットテルリとの戦闘になります。ゆがんだギターはまるでデスボイスのようです(実際、ヴォーカルも重ねられている感じがします)。勇者が魔法を使いまくる効果音と、トットテルリの咆哮が何度も聞こえ、カクンテ人の声のあとで4度の断末魔。音楽が止まり、トットテルリの魂は散り散りになっていきます。トロピカルフィールドの骨魚がコロコロいう音がします。

フローレンスの遠い呼びかけに対し、孫はラリったような、エコーの効いた笑い声を発し続けます。どういう意味だ。こえーよ。キノコを食わされたということかな?

 

7:40からは山猫軒です。鍋の煮立つ音。クリスとケンジの会話のあとで、猫の鳴き声の特徴的なドアの音。ドアが開いて勇者の入店です。

ケンジが二言三言同じことを言ったあと、勇者が剣を抜き、振り回します、孫が笑います。

ここでフローレンスが入ってきて何か言います。ドアが開いた様子はないので、ワープしてきたのかな。ケンジが答え、まな板で何かを切り、鍋に入れて煮ます。クリスが運んできた料理をバリボリ噛み、飲み込む勇者。ワープするような音がします。

8:57から「Tears of Machine」のギターアレンジが流れます。勇者が酔いつぶれた様子を表現しているのかも知れません。

 

第三幕はここで終わります。いやー、濃かった。たいファイター。

 

 

 

5.第四幕 最後の時 10:37

宇宙です。

孫は伸びをしながら気持ち良さそうに目覚めます。が、そこは見知らぬ宇宙船の中だったので、「ここはどこ?」という感じにあわてます。前述した「Tears of Machine」のギターアレンジは、酔いつぶれた様子を表現していただけでなく、宇宙船内へのワープをも表現していたのかも知れません。

 

花の種となって宇宙空間をただようフローレンスが、咲いては枯れ、咲いては枯れ、次々に何か言います。孫が1度だけあきらかに「えっ。おじさん?」と言っててちょっと笑います。

閉じ込められたんだとパニックになった孫──もしくは勇者は、壁を剣で突き破ります。宇宙船の外壁に穴が開き、酸素が逃げて行ってしまいます。しかし、船体にくっついてたカクンテ人がその穴をふさぎ、主人公たちは無事に航行を続けられました。危機を脱した希望から、明るい曲である「departure」が流れます。ここはゲーム本編と同じ流れです。

 

1:58から「moon TRILOGY ~ ALL WE NEED IS LOVE」が流れ始めます。

タコ星人が「WELCOME TO THE MOON」の文字をぶら下げて主人公を歓迎しますが、このCDでは新録された女性の声で「Welcome to the Moon」を繰り返します。

新録ボイスの「Welcome to the Moon」を除けば、3:15まで音声や効果音はなく、曲をじっくり聴かせてくれます。いやあ、いい曲ですよね。プレイ時は、月にようやく到着した喜びとあいまって、本当に震えるような感動を覚えたものです。

 

3:15にジェット音が聞こえ、ロケットは粘土の月面にぶちゅりと突き刺さります。月に到着しました。

宇宙船のハッチが開くと、主人公がソウルを救ったアニマルたちの声が無数に聞こえてきます。ヨシダが出てきて月の住人の皆様にあいさつを始めます。

 

ふたたびハッチの開く音がして、中から勇者が飛び出します。不穏な「勇気は死ぬまで斗う ~ 勇者、最後の戦い」が、徐々に音量を増していきます。

孫の「エイッ」という掛け声とともに、勇者は目にも止まらぬ速度でみだれうちをし、次々にアニマルたちを斬殺していきます。

「やめてくれ!こいつらを助けるために、俺がどれだけ苦労したと思ってんだ!特に一つ目ぞう!あいつ大変だった!おねがいだ、やめてくれー!!」

プレイヤーの多大な苦労を一瞬で水の泡にする、情け容赦ない殺戮。これは本当に胸のしめつけられるつらいシーンでした。

しかし、しかしですよ。孫が、「エイッ」って、言ってるんですよ!そして、勇者がアニマルたちを斬り捨てまくる際、孫が気味の悪い高笑いをしてるんですよ!

そして孫は、憑りつかれたようにボソボソと呪文をつぶやき、究極魔法オメテを連発します。高笑いは止まりません。主人公がFAKE MOONの終盤でやったような、すべてを蹂躙するオーバーキル。勇者の狂気が成せる業だと思っていましたが、孫も殺戮を楽しんでいます。正常な意識を失っているんだと思ってたのに、自分のやってることを自覚していながら、笑っている。これはショックでしたね……。

主人公がFAKE MOONで「きゅうきょくまほうをつかってみようっと」と、あたかも「晩ご飯はカレーにしようっと」というくらいの気安さでオメテを撃ちまくったのは、許されざる暴虐だったのだとまざまざと感じさせられます。


5:16から「勇気は死ぬまで斗う ~ 勇者、最後の戦い」が冒頭から演奏し直され、勇者が最大レベルで竜の間にやってきます。

女王とドラゴンが会話を交わします。

曲の盛り上がりと同期してヨシダが斬られ、奇盤と化します。ムツジローが斬られ、奇盤と化します。女王とドラゴンは連続攻撃を受け、最後の会話を残し、奇盤と化します。

そして、勇者が透明の主人公を斬る!と同時に、孫の「うわぁ」という声が。

何かが砕ける音がし、突然、お母さんの「こら!テレビゲームなんてやめて、早く寝なさい」の声が。

主人公は現実世界に戻ってきます。

 

ゲームのノイズ音と、「Yes or No」と問う女性の声が、交互に聞こえます。

主人公、あるいは孫は、「No」とはっきり宣言します。

 

小鳥の声が聞こえ始め、7:03から「moon TRILOGY ~ ALL WE NEED IS LOVE」のアレンジバージョンが流れます。女性ヴォーカルのハーモニーにより、教会音楽のような荘厳さがあります。

孫、あるいは主人公は、達観したかのように語り始めます。何をしゃべっているのかは意味不明なんですが、なんかうれしそうです。声がかぶることがあるので、孫と主人公の対話なのかも知れません。

その後、満足そうな大きなためいきのあと、扉を開ける音が。たくさんの小鳥が鳴き始めます。

奇盤が消滅します。曲が完奏します。ゲームのエンディングと同じですね。

 

9:20、「月の光」が流れ始めます。

おばあちゃんの座ったロッキングチェアが、きいきい言う音。

ドアが開く音がし、元気な声で孫が帰ってきます!タオが吠えます。

孫とおばあちゃんが会話を始めます。タオが時折吠えます。

孫は勇者の呪いから解放され、おばあちゃんの家に帰ってこられたのです。

「月の光」が、最後の音をリフレインさせながら終わります。

 

第四幕はここで終わります。

 

 

 

6.終演 2:41

観客席から拍手が巻き起こり、「KERA - MA - GO」のジャズアレンジのピアノ演奏をバックに、出演者たちが舞台あいさつをします。

おばあちゃんの紹介に導かれ、一人ずつあいさつをしていきます。

ちょっと誰が誰だかわからないところもあるんですが、もしかしたらこんな順番なんじゃないでしょうか。

フローレンス・ケンジ・クリス。

大臣・シュタインヘイガー・王様。

玉屋平吉・歌子・トオル。

フローラ・ワンダ・ヨシダ。

ガセ・キュリオ・ベイカー・フレッド・イビリー・アダー。

タオ。

勇者の足音が聞こえ、ひときわ大きな拍手。指笛も鳴りまくります。

孫があいさつをし、観客はスタンディングオベーション。

 

こうして、ムーンボイスシアターCD「The Child of Happiness」は幕を閉じます。

 

 

 

個人的な感想

いや~、めちゃめちゃ良かったです。

 

MDの曲は収録されていないので、「俺が聴きたかったのはこれじゃないんだよ!転売屋のせいでバカ高くて買えない、サントラのほうなんだよ!」という方もいたかも知れません。

しかしサウンドトラックは、CD5枚組BOXセット「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」が別で発売されましたから、そちらのほうを聴けば良いと思います。

──当然ながら、「それも買えないんだよ!『サントラが買えないなら5枚組を買えばいいじゃない』って、てめーマリー・アントワネットか!」という声が聞こえてきそうですが、その件につきましては次の記事でどうにかします。

 

とにかくすごい密度と完成度でした。

「この一枚でmoonの世界を始まりから終わりまで一気に味わうことが出来る」という謳い文句は伊達ではありませんでしたし、前日譚である「白羽の矢儀」や、主人公が扉を開けたあと孫はどうなったかの後日譚も知ることができました。

 

勇者が訪れていないシュタインヘイガー研究所とメトロポリスはごっそり抜けていますが、勇者も花火屋に落ちていたという意外な事実とか、聴けば聴くほど興味深かったです。

ただ流し聞きしていると気がつけないような細かな小ネタも、今回じっくり文字起こしをすることで深く理解できました。

 

本当にすさまじい完成度でした。ありがとうございました。

2020年、10月。moon界隈は本当に熱かった。

今さら言うなよ情報遅いよという感じですが、本当に申し訳ありません。

パソコンがエロ動画専用マシンと化しており、文章を書く気が起きず、マスしか書いていませんでした。

 

2020年10月に何が起きたのか?

もはや最新情報ではございませんので、当時の思い出話として綴っていこうと思います。

乗り遅れた皆様につきましては、「そんなことがあったのか!ショック!」とショックを受けていただければコレ幸いでございます。

 

 

 

まず、2019年9月5日、Nintendo Direct にて、moon が Nintendo Switch で発売されることが発表されました。

Nintendo Direct 2019.9.5|任天堂

 

↓moon単体の紹介映像

 

 

わたしはこれをリアルタイムで見てはいませんが、きっとmoonファンの皆様は当時相当おったまげたでしょうね。「ええーっ!まさかの再販!?」と。しかも任天堂のプラットフォームですから。オリジナルのmoonはプレイステーション1、つまりソニーのプラットフォームでしたから。

発売予定は2019年10月10日、定価は税込み1980円。ダウンロード限定販売が予告されました。

プレステ版の中古はバカみたいなプレミア価格がついてましたから、これは画期的でした。

 

 

それに伴い、公式サイトがオープンしました。

『moon』公式サイト

 

 

 

『週刊ファミ通』2019年10月17日号(No.1609)(※発売は10月3日)では、「配信直前34ページ特集」として、moonの特集記事が組まれました。

内容としましては──

 

・見開きページに新規イラスト(ソフトのダウンロードサイトで表示される集合写真)

・制作者たちのインタビュー・対談19ページ

・マンガ家やゲーム実況者が語る思い出話

・ラブデリックのメンバーたちのその後を追った系図

・秘蔵設定資料(開発初期のイラスト)4ページ

 

でした。これは読みごたえバツグンでした。特に系図が便利。

ていうか、たったひとりでmoonの全背景を担当した上田晃さん、イケメンじゃねーか!しかもこの人は、MDの「Spoonjam2md」を作曲したAKIRAでもある。絵がうまくて曲もかっこよくて本人イケメンて。どうなってんだ。ふざけんな!

 

 

 

 

伝説のアンチRPG、22年ぶりに復活──

これだけでも胸熱でしたが、1年後、2020年10月がさらに熱かった!

ダウンロード販売のみだった moon が、「moon PREMIUM EDITION」としてフィジカルリリース!豪華ボックス版として世に放たれたのです。

『moon』PREMIUM EDITION 特設サイト

 

 

特設サイトを読みゃーわかる話ですが、その内容は以下の通りでした。(コピペします)

 

・Nintendo Switch™用「moon」ソフト本体
・開発極秘資料160ページ(表紙裏表紙含む)
・ムーンボイスシアターCD:収録尺 約40分
・シアターガイドカード:封筒+カード4枚封入

 

わたしこれ、Switch本体を持ってないのに買いました。

税込8800円はちと値が張りましたが、内容の充実度から考えると安いくらいでした。

初回限定生産なのでもう新品は買えないと思います。情報遅くて、自分だけちゃっかり買っちゃって、スンマセン。

以下、内容物について解説していきます。

 

 

 

 

【Nintendo Switch™用「moon」ソフト本体】

どうせプレイできないので開封していません。内容的にはプレステ版からのほぼ完全な移植です。

プレステ版では容量の関係上モノラルだったBGMが、Switch版ではステレオになりました。

あと、プレステ時代はブラウン管のテレビに合わせていたグラフィックでしたが、Switch版は近年のテレビに合うよう画質を変更できる機能があります。

セーブスロットに関しては、従来通り3つだけです。

 

 

 

 

 

【開発極秘資料160ページ】

わたしはこれ目当てで買いました。買って良かった!

 

公式ページから引用します。

スタッフの自宅から当時の資料を発見。現存している資料を全て集約した100ページを優に超える初公開のブックレットとして編集。手書きのアイデアスケッチ、イメージイラスト、キャラクター原画、企画制作メモなど、開発現場の生々しい舞台裏を大公開。

この資料の出自に関しては、ゲームデザイナー&ディレクターのひとりだった木村祥朗さんと、アートディレクターの倉島一幸さんへのインタビュー記事が詳しいです。

『moon』作者による“遺言”!? 豪華パッケージ版『moon PREMIUM EDITION』発売決定に寄せて、当の作者に意図と内容を訊く!【オニオンゲームス木村祥朗氏、倉島一幸氏インタビュー】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

 

発掘時期については、ディレクターの木村さんがこう答えています。

「『moon』の発売前に、ファミ通さんの取材を受けているころです。じつはその発掘したものの中から、誌面掲載用に数点の資料をお出ししていたんですよ」

それが例の「秘蔵設定資料(開発初期のイラスト)4ページ」です。

 

さて、この「開発極秘資料160ページ」について。

倉島一幸さんのイラストに大部分が占められています。

「キャラスケッチ」「キャラ原画」「原画エトセトラ」「プランメモ」「月の設定画」「初期ネタ帳COLOR」「初期ネタ帳白黒」「その他」のセクションに分かれています。

 

「キャラスケッチ」は下書きのような感じで、おなじみのキャラ・おなじみのキャラの原型・見たことのないキャラが所狭しと描かれていて圧倒されます。落書きレベルの素描もあったりして、制作過程が垣間見られます。

倉島さんは速筆だそうですが、こんなに多様なキャラクターをよくもまあ次々と描けたなと唸らせられます。

 

「キャラ原画」はゲームに登場することが決定したキャラたちをいろんな角度から描いています。ゲーム中では横を向いたり後ろを向いたりしますからね。

それでも、フローラがぜんぜん別物だったり、ワンダの名前がまだ「オバちゃん」だったり、フローレンスが「花博士」だったり、幻の女主人公「透明ちゃん」がいたり、没エンディングに登場するキャラクター(兵士とか侍とか、船に乗り遅れた親子3人とか)が描かれていたり、興味が尽きません。

 

「原画エトセトラ」には、シュタインヘイガー関連の資料が多く収録されています。ロビの設計図とか、ヘイガーの頭の中で操縦するカクンテ人の図面とか、研究所のマップやレインボーマシンなど。最後にキリコ風の絵があって、なんだろうと思ったら、これ、MD「TILT」のジャケットじゃないですか!たまげたなぁ。こんな高解像度で拝める日が来るとは…。感無量。

 

「プランメモ」は、本当に落書きです。わたしたちファンにとっては宝物ですが、制作者にとってはメモ書き程度なものなので、よくぞ残しておいてくれたなと感謝せずには居られません。

ロケットで月に向かう道中にどんなイベントを起こすかメモってたり、ロケットのどの部分にどの部品をあてがうか書き出していたり、モンスターキャッチをどんな感じにするのかアイディアを出してたり、花火の数字の配列どうするか走り書きで計算してたり、ロビのチップを取るミニゲームの仕様書だったり、とにかくすごいです。宝の山です。

その他、マップのファイル名とか、キャラクターの一覧とか、アダーの神さまフェイスの案とか、没になった生きざまシステム(主人公がジョブチェンジすることで異なる能力を得る。釣り師とか花博士とか)とか、没エンディングの台本とか、とにかくすさまじいです。

 

「月の設定画」は、月のマップなどに関する鉛筆画で、かなり完成されており絵もきれいです。5ページだけ。

 

「初期ネタ帳COLOR」は、マジで初期も初期。我々の知っているmoonではありません。

主人公は「透明くん」で、「こいつのみフルポリゴンで小さいながらもよく動く」と書いてありおったまげます。生きざまシステムで小さなバイキング・ライダー・サンタさん・消防士さんのコスプレもしています。

そして、サブキャラ「透明子ちゃん(仮)」! 「現実世界では活発な女の子」「感情表現豊かなキャラクター」とのことです。おったまげ!

その他、「おまえら誰だよ」というキャラがたんまり描かれています。それも、落書きではなく、きれいに彩色されて、簡単なプロフィールまでついて。

中には本編の原型と思われるキャラがいて、にんまりさせられます。ワンダが占い師のフミコだったり(笑) あとはイビリー、大臣、フローラ、ダンチョー(隠しキャラ)、シュタインヘイガー、ビーハヴの原型になったモデルも。ほぼ完成してるのは王様とリーマンと竜だけです。魅力的なキャラがたくさんいるのに、これをよくことごとくボツにできたなと驚きます。ざっと20人くらいですか。どれもこれも本編に登場しておかしくないくらい魅力的なのに、なぜ……。

あと、ゲームシステムも現在知られているものとは根本的にちがっていて、もっと子ども向けのRPGだったみたいです。赤ちゃんみたいなへなちょこ勇者を、透明の主人公が生きざまを変えながらその都度助ける、みたいな。メモで「ノリ的にはアメリカの「赤ちゃんを救え」系」と書かれています。

 

「初期ネタ帳白黒」は、上記のネタ帳の白黒版的なノリと、キャラスケッチのような感じです。「初期ネタ帳COLOR」ほどの衝撃はありませんが、おまえら誰だよと突っ込みたくなるキャラが無数に描かれていて、倉島画伯のキャラ創作の無尽蔵さに圧倒されます。

 

「その他」は、FAKE MOONのマップで使われたドット絵だったり、メディア向けの4コマ(スライムとスラ子がだるまさんがころんだするアレ)のネームだったり、グッズのアイディア(MOONカルタ・トミーのスリッパ・サンダー轟オリジナルスタンガン(防犯用)・ガマカツ寝袋)、テストプレイヤーからのフィードバックなどが収録されています。

テストプレイヤーからのフィードバックは、たとえばこういうものです。

「酒場でイビリーに話しかけると「仕事は門番」と言いますが、ぜんぜん門の番をしていないのですが?

大臣が衛兵の給料がなんだかんだと言っていたので上記のセリフも「衛兵」にしてはどうでしょう」

 

とにかく満足度の高い1冊でした。よくぞここまで、メモを残しておいてくださいました。

余談ではありますが、ファミ通「秘蔵設定資料(開発初期のイラスト)4ページ」には載っていて、この「開発極秘資料160ページ」には載っていないイラストも数点あります。どうなってんだ。収録漏れか。

 

 

 

 

 

【ムーンボイスシアターCD】

CDが入っている紙ジャケの裏に「ネタバレを含みます。ゲームをクリアするまで開封しないでください」とありますが、ここを読んでるような人はゲームをクリアしているでしょうから、ネタバレしていきます。(ネタバレ注意!言いましたからね!!)

 

紙ジャケの表は、おばあちゃんと孫になっています。おばあちゃんの家に飾られている写真です。(※ただし、ジャケットに描かれたものは今回新たに描きなおされたものです)

この、孫の視点で物語が進みます。

つまり、孫視点・勇者視点ですね(うわー、言っちゃった)。

 

全6曲、約40分です。

1.開演 0:58

2.第一幕 滝壺の年 9:24

3.第二幕 酒場の客 6:20

4.第三幕 古代の魚 10:11

5.第四幕 最後の時 10:37

6.終演 2:41

 

内容については、別記事で書こうと思います。(書きました)

 

 

このCDに対するネット上の感想は芳しくないようですが、これもめちゃくちゃ良かったです。

 

 

 

 

 

【シアターガイドカード】

これはまあ、オマケですね。「ほぅ…」といった感じでした。

高級な封筒にカードが4枚入っています。こちらも封筒の裏に「ネタバレを含みます。ゲームをクリアするまで開封しないでください」とありますが、元気いっぱいネタバレしていきましょう。

4枚のカードには、いずれも倉島画伯の描きおろしのイラストが描かれています。moonの登場人物たちが劇場でお芝居を演じている様子です。

カードの裏にはそれぞれ「第一幕 滝壺の年」「第二幕 酒場の客」「第三幕 古代の魚」「第四幕 最後の時」という題とポエム、イラストに登場するCAST名が書かれています。

上記「ムーンボイスシアターCD」で奏でられた物語を視覚化したものです。

特に「第一幕 滝壺の年」は、主人公がmoonワールドに来る前の「白羽の矢の儀式」を扱っており、moonマニアにとってはグッと来るものがありました。

 

 

 

 

 

「moon PREMIUM EDITION」に関しては以上です。

 

そしてそして、それに付随するお祭り騒ぎが超絶熱かった!

 

公式サイトの中に「OCTOBER PROJECT」というページがあるのですが、発売を記念し、各種グッズが展開されたのです。

『moon』OCTOBER PROJECT 特設サイト

 

ファン垂涎のアイテムがズラリと並びますが、特にアキバ運輸がすごかった!

現在ではほとんどが売り切れでリンクが消滅していますので、どんなアイテムがあったのか、直リンクを貼ります。

 

moon ピンズ – アキバ運輸

moon ミニ缶バッジ 3種セット – アキバ運輸

moon ラバーキーホルダー catch – アキバ運輸

moon ラバーキーホルダー moon – アキバ運輸

moon ゆらゆらアクリルキーホルダー 神様修行 – アキバ運輸

moon ゆらゆらアクリルキーホルダー ヨシダとふくろう先生 – アキバ運輸

moon チェンジングアクリルキーホルダー catch! – アキバ運輸

moon チェンジングアクリルキーホルダー ロゴ – アキバ運輸

moon チェンジングアクリルキーホルダー 伝説の装備 – アキバ運輸

moon ステッカー FAKE⇔REAL – アキバ運輸

moon ステッカー SystemIcon – アキバ運輸

moon ピクセルマスコット Ver1 – アキバ運輸

moon ピクセルマスコット Ver2 – アキバ運輸

moon チェンジングマグカップ – アキバ運輸

moon 黒マグカップ catch! – アキバ運輸

moon ウィンドブレーカー – アキバ運輸

moon catch! フードパーカー – アキバ運輸

moon TECHNOPOLIS → ??? ロングスリーブT – アキバ運輸

moon CRAZY DOG T – アキバ運輸

moon ぎゅうぎゅう電波サル シェルポーチ – アキバ運輸

moon 手帳型スマホケース BOY – アキバ運輸

moon 手帳型スマホケース BAAMA! – アキバ運輸

 

いやあ、たまりませんね。今このサイトの存在を知ったかたは、本当にガックリ来てるでしょうね。わたしも買いそびれがあるので激しく後悔しています。

 

 

 

 

 

さらに。

moonと言えば音楽、音楽と言えばCD。

moonのCDはこれまでに2種類発売されていましたが、いずれも新品は在庫切れ。プレミア価格が高騰して中古価格がとんでもないことになっていました。

そこへ、満を持して、超完全版としてCD5枚組の豪華BOXが発売!!

EX-PO ’97 In memoriam the moondays – THELONIOUS MONKEES


完全受注販売だったので、もう買えません(泣)。情報遅くてすみません。

受注期間は2020年5/25日から6/25日の、たった1か月、でした。気が付かず買いそびれた人も沢山いらっしゃったかと思います。斯く言うわたしもそのひとりでして、結局はメルカリで買うはめになりました(泣)。

 

予約注文→入金をした人たちに対し、moonファンにとって奇跡の月である「2020年10月」に順次発送されました。税込価格9020円でした。

 

豪華BOXの内容については、別記事で書こうと思います。

 

 

 

 

 

さらにさらに。

2021年12月16日には、PS4/PS5版とSteam版が配信を開始しました。

発売直後は実況プレイを配信している人も多かったですが、あんまり盛り上がってませんでした。

斯く言うわたしもこっそりライブ配信をしましたが、あんまり盛り上がりませんでした。

 

さて。唐突ですがおしまいです。

今回書かなかったCD関係については、また別の記事を書きます。お楽しみに☆

 

 

 

──あ、書き忘れてましたが、開発陣が20周年(2017年10月)に集まった同窓会の記事、最高です。ディレクターが3人もいるという特殊な状況や、KERA-MA-GOを歌ったクリスタの話など、非常に興味深い話が満載です。「開発極秘資料160ページ」の一部を見ることも出来ます。

わたしが次の記事を書くまで、こちらでどうぞお楽しみください。

伝説のRPG『moon』20年目の同窓会──ラブデリックメンバーが語る、ディレクター3人という奇跡のような開発スタイル…そして「あのころ」の始まりと終わり【座談会】

 

「前回最後の更新は2016年9月20日。もう8年以上経過している。そのあいだ、日本も色々あった。きっとこのブログの作者は、もう……」

 

ところがどっこい生きているー!

おひさしBling‐Bang-Bang-Born。わたしです。そう、わたしです。名前?なんだっけ。三年寝太郎です。

 

あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。

申しそびれました9年分のごあいさつを一挙放出し、新年の慶びと旧年(2017年から2024年)の慶びをここに賀します。

9年という月日──それは桃栗3年柿8年をも越え、中学1年生が大学1年生になるほどの月日(3浪)。あどけない小学生だった幸子がみごとにグレてトー横でタバコを吸うようになる月日です。想像もつかないような長い時間ですね!そらあ色々ありました。色々。色々?ん?どうしよう、なんも覚えてねぇ!!ばあさん、おれメシ食ったっけ!

 

このブログに現存する最古の記事(以下「古事記」)は2005年1月のものですが、じつは古事記よりもっと昔から記事を書いていました。たぶん2003年とかかな。

ブログ開設当初は「22世紀の大学生が2000年代のニュースを閲覧し、世間外れなコメントをしていく」というスタイルで、1日3件くらい最新のニュースにコメントをしていました。

「ブッシュ大統領が、少年からの質問『ホワイトハウスはどんな所ですか』に『白いよ』とだけ答えたということですが、ホワイトハウスの特色を短い語句でズバリと言い切ってますよね。 こどもへの解答という点から考えても、 大統領の気づかい・優しさ、そして臨機応変ぶりがうかがえますね」みたいな戯れ言を書き殴っていました。その後全削除しました。

ブログのURLに22centuryとあるのはそのときのなごりです。

 

そんなわけでこのブログは、アメブロに芸能人が1人もいなかったころから存在していた骨董品なわけです。20年以上の老舗。──そりゃまあ、20年のうち19年くらいは休業していますが、世界のホームラン王・貞治の現役年数と同じくらいですよ!(ホームラン王、区切るとこおかしくねぇか?)

ブログの開設当時、仮に作者が6歳だったとしても、今や29歳に成長しているわけです。Z世代なんて到底名乗れない!もっと年寄りを敬え!

ぞっとする話ですが、仮に、仮にですよ?ブログ開設当時の作者が大学生、あるいは社会人だったら……?すでに40はおろか50を越えている可能性があるわけで、ジジイもいいとこ!もっと年寄りを敬え!ばあさん、おれメシ食ったっけ!

 

と、もはや誰も読んでいないであろうこのブログを3027日ぶりに更新したのは、ひとえにひとつ前の記事( moonマニアのツイッター | PS「moon」(ラブデリック)プレイ日記 )にコメントが寄せられていたからです。

投稿者ご本人には無許可で全文引用してしまいますサーセン。

 

7年どころか
もうオリンピックが2回終わっちゃいますよー

世界規模で疫病が流行るし

常任理事国が戦争してるし

アメリカの大統領は耳を撃たれるし
日本の総理大臣も暗殺未遂があったし
日本の歴代最長総理だった現役衆議院議員の総理大臣経験者は暗殺されちゃうし

ツイッターが消滅して
Xになっちゃってますよー

こち亀に出てくる
オリンピックごとに起きてくる彼だって
2回起きてもう冬眠しちゃう時期ですよー

コロナ時期には
ありえねーくらい
レトロゲーの高騰
一時はmoonもいくらになってたんだ?
今は落ち着いてるケドな

まさかのSwitchで移植

今はPCでもできるね

アメーバブログが廃止されない内に
ブログ主さまの復活
期待してまっせー!

 

なんという嬉しいコメント。うれしすぎて失禁しそうです。ばあさん、パンパース!

 

こちらのコメント、投稿日が2024年8月7日です。夏休みだから、登校日、なんちて!──おいそこ。「ジジイ説、強まる」とか言うな。

 

長らくの無反応、たいへん申し訳ございませんでした。約5カ月間に及ぶ放置プレイ。これがSMクラブでの放置プレイなら、腐乱死体になっているところです。お元気でしょうか。わたしは元気です。

 

こちらの方が「7年どころかもうオリンピックが2回終わっちゃいますよー」とおっしゃっているのは、わたしが2016年9月20日の記事の末尾にて「というわけで、また7年後。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。」と書いていたからです。

いやー、7年後にちゃんと記事出そうと思って5年目くらいからガンガン準備してたんスけど、3年寝ちゃって……。本当にお待たせしましたね。

あの時はまさか東京でもう1回オリンピックやるなんて思いませんでしたし、しかもそれが史上最も悲しいオリンピックになるなんて想像もしませんでしたね。

 

moon業界にも大きな動きがあって、そのとき記事を書くべきだったんですが、なにせ3年寝てまして……。いやまだその時は起きてたのか?調べたら、2019年ですね。起きてましたね(笑) これは別記事を書こうと思います。7年以内に。

 

このブログが休眠しているあいだ、本当にいろんなことがありましたね。順不同で書き出していきます。

オ・モ・テ・ナ・シ。次の五輪開催地発表のとき、おっさんがカードをめくって「トォキョ」。武漢。コロナ。アベノマスク。飲食店の相次ぐ倒産。「給付金10万円もらえる!うまい棒が1万本買える!」在宅ワーク。給付金詐欺。志村けん死去まじショック。芸能人の相次ぐ自殺まじショック。「全集中、水の呼吸!」と絶叫し、給水器から水を飲む職場の同僚。東京オリンピック。進次郎がオ・モ・テ・ナ・シと結婚。安倍首相退任。安倍首相暗殺。ウクライナ。ガザ。物価上昇。侍ジャパンWBC優勝。大谷翔平、現実離れし過ぎてて漫画だったら打ち切り。藤井聡太八冠。宮崎駿、辞める辞める詐欺発動。増税クソめがね。イギリス人が「メシがまずい」と言い、インド人が「川が汚い」と言ったパリ五輪。無課金おじさん。トランプ耳から血を流す。正月早々大地震・飛行機大事故。ツイッターがXになるって冗談かと思ったらマジだった。YMOのメンバーが残り1人に。松本人志の凋落。AIの台頭。

 

なんも覚えてねぇと思ったけど、意外と覚えてたな。ばあさん、おれメシ食ったっけ!

 

とりあえずわたしは元気です。

2019年のmoon、激熱だったので別記事を書こうと思います。お楽しみに。

【いつも通り長い前置き】

 7年後に更新すると言っておきながら、5カ月たらずで戻ってきてごめんなさい。

 ギターケースだけ背負って「俺、東京でビッグになるまで戻ってこないからな!さらば故郷、さらば友よ!」と吐き捨てて汽車に乗ったのに、半年後には地元の中古車カーディーラーでひっそりバイトをしていた。そんなよくありがちなケースになってしまい甚だ恐縮です。
 最近はもっぱらGTA5(Grand Theft Auto V)の、オンラインのプレイ日記を書いています。プレイ日記といっても、過去の記憶を呼び覚まし、紀行文風につづった小説ですが。
 それがもー、個人的にはめちゃくちゃ面白い読み物になっているのですが、いかんせん読者がほとんど集まらない。どうしよう。いっそのこと、このブログに転載しちゃおうか…?

 

 と思って久々にこのブログをひらいたところ、こないだ更新した3つの記事のうちのmoonの画像いろいろに、海外の方からコメントがついているのを発見しました。

 すごい人です。名前はMiles DeVinnyさん。日本語を英訳している翻訳家の方なのかな?
 この方のツイッターが、とにかくすごい。アメイジング。発売から20年近く経っているのに、まだまだmoonのネタは発掘されますよ。moonファンの方はぜひ見てください。


https://twitter.com/lumslack

 

あと、Miles DeVinnyさんから寄せられたコメントも、是非ご覧ください。

俺だけ読むのはもったいない。

THE SKETCHES OF MOONDAYS~WE KEPT OUR PROMISE TO.../ゲームミュージック
¥5,400
Amazon.co.jp

 

moon3枚組のサントラは、ネットオークションなどで5ケタを記録する事もあるほどのプレミア価格となっております。私が以前紹介した方法 でゲームディスクから音楽データを吸い出す方法もありますが、あれは前世紀の記事であり、リンクも古くなっています。さあ困った。

しかし。ありがたいことにMDの音源がニコニコ動画にアップされています。

 

今回の連続更新、ずいぶんとニコさんにはお世話になっているわけですが、告白します、わたくし会員ではありません!(えーっ!まさかの!?)

というわけでログインしなくても閲覧できる方のリンクを張ります。

無料でダウンロードも可(著作権関係については自己責任でお願いします)


 

01.Killah Blues/KILL THE PITCH

02.美好的/イメージソウル

03.HORIZON/UBIK

04.ADDIOS PISTOLA/ニムラ・オーバードライヴ

05.HAIA/D.T.Construction

06.17th Space Continental Drift/GALAKTICA A.K.A.

07.TILT/FINALOFFSET

08.SIMONE/U.M.A

09.水の情景/金大偉

10.MISTY ISLAND/切替正道

11.くつしたの穴/あすなろボーイズ

12.LOVE MOONCHILD/LAMPUPPA

 

 

13.Heads in Clouds/モリ川ヒロトー

14.SpoonJam2md/AKIRA

15.226w. 46th ST./園山光博

16.銀の糸のつむぎ歌/佐野朋子

17.Pop May Day/QYPTHONE

18.EMOTION II/今川ツトム

19.MADAMCAR KRUSH/高塚正

20.warp-wet-woods/THE SREEPWALk

21.I'm waiting for the night/kinglet

22.BUBBLE STAR/Thelonious Monkees

23.THE OTHER JET/Venus fly catcher

24.MANON MA VIE/岐田稔



 

25.月アカリじょんがらロード/横川雅大

26.父よ私に神の力をください/アマゾン南西部、イナウイ河岸の住民

27.面/Son Calligraphie

28.BLUE/Dioramic Phono Odor

29.あわの唄/和完

30.宇宙のお祭り日/N・ゲージ

31.scherzare a notte/MELAGRANA

32.月魚/坂本弘道

33.MOON TRIPS/ユーシン

34.flower waltz/THELONIOUS Monkees

35.Kera-ma-go/THELONIOUS Monkees

36.2001/NANTARA下村


 

というわけで、また7年後。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。良いお年を。

 


秘蔵の画像をドーンと放出。問題あれば消します。





まずは幻の攻略本『ムーンオフィシャルブック』から。
(クリックで拡大)







FAKE MOONのオープニングから。

(クリックで拡大)







最後に、主人公入眠時の背景。PCの壁紙などにどうぞ。



































「前回最後の更新は2009年8月21日。もう7年近く経過している。そのあいだ、日本も色々あった。きっとこのブログの作者は、もう……」

 

ところがどっこい生きているー!

おひさしブリーフ&トランクス。わたしです。そう、わたしです。名前?当時のハンドルネームはすっかり忘却の彼方なので新たに「たっくん」とでも呼んでいただければ幸いです。

 

あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。あけましておめでとうございます。

申しそびれました7年分のごあいさつを一挙放出し、新年の慶びと旧年(2010年から2015年)の慶びをここに賀します。

7年という月日──それは精子が卵子とコンニチワしてやがてランドセルを背負うことになるくらいの長い月日。そらあ色々ありました。2010年に8歳年上の同僚と結婚。2011年に長男誕生。2012年には上司の裏切りにより8カ月服役し、2013年に出所・離婚。2014年にはできちゃった結婚でカザフスタン人女性と再婚。2015年には性転換手術を受け、2016年初頭にレーシック手術失敗。と、波乱万丈の7年間でありました。まあ、全部ウソですけどね!エイプリルフール!

 

前回ドカンと更新した際には、moonのゲームディスク内に残存している没テキストをご紹介しました。アレ、ボクがでっち上げた創作だと思った方もいるかも知れませんね。でもアレは本気と書いてホンキと読むくらいマジです。マジで実在するデータなのです。

 

ボクが2009年11月に書いたコメントをそのまま引用します。

 

「最近コメント全く来ねーな。迷惑コメントすら届かない…。
 ──お、久々に新しいコメントが書き込まれてるぞ!お返事せねば…。
 ん?
 知らぬ間にアメブロ会員以外書き込めない設定になっとったー!ふざけんなアメブロ、死ね!」
というわけで、ちよださん、はじめまして。もしかしてコメントするためだけに会員登録してくださいましたか?ご迷惑をお掛けいたしました──ボクではなく、主にアメブロが。

 さて、ゲームディスク内のテキストデータを閲覧する方法を伝授いたします。この秘術をマスターし、卒論に向けて頑張って下さい。(メタフィクションか何かのテーマで書くのかな?)

①moonのゲームディスクそれ自体をパソコンのドライブにぶちこみます。
②ファイルが5つあるはずです。
③その中の「MOON.DAT」ファイルもしくは「MOON」とだけ表示されるファイル(53.4メガバイト)に注目。よく似た名の「MOON.DA」(30.2メガバイト)というファイルもありますが、そっちは無視。ファイルのサイズで判断して下さい。
④その「MOON.DAT」をメモ帳なりワープロソフトなりを使用し、テキストデータとしてひらきます。(※本来はテキストとして扱われない、巨大なサイズのファイルです。ヘボいパソコンだとフリーズするので注意)
⑤テキストデータとして表示されるのは「ゲームプログラム及びゲーム内で表示される文章」と、そして、「没となりゲーム本編には登場しないものの、データとしてディスク内に残存している文章」です。
⑥あとはもう、ご随意に。膨大な量のプログラムの隙間にボツ文章が埋もれています。それを発見して驚いて下さい。文章の改行(たしか「#m」か何か)を検索すると便利。


 

というわけで、ここからが本題です。毎度前置きが長くてすみません。

 

最近になってすごい動画を発見しました。改造コードの入力によって発見された、通常のプレイでは絶対お目にかかれない別ヴァージョンのエンディングです。こちらです。


 

【moon】もうひとつのエンディング【没イベント集】

 

※ ニコニコ動画にニコニコしていないみなさんはこちら から。会員登録しなくても見られます。

 

2025年1月3日追記。

YouTubeにも転載されています。 

 

 

また、作者が真実について語っています。

 

 

正真正銘ゲームディスク内にデータとして実在するアウトテイクであり、ボクが紹介した「moonゲームディスク内テキスト①~⑥」の存在を裏付ける証拠でもあります。

 

非常に衝撃的な内容であり、これが本採用されていてもおかしくなかったクオリティーです。

しかしコメントでも指摘がある通り、まんま手塚治虫『火の鳥』異形編です。訴えられたら負けるレベル。その辺に没となった理由があるのかも知れません。

 

それから、「夫はボートに乗れたのかしら?」「妻はボートに乗れただろうか」「今でもお船は好きよ」あたりは宮沢賢治『銀河鉄道の夜』で主人公が乗り合わせる、タイタニック号犠牲者を彷彿とさせます。

 


 

最終回じゃないぞよ もうちっとだけ続くんじゃ。

ラストを飾るのはやっぱりこの人。ほとんどゲーム本編と変わりありませんが、資料として。──しかしそれでも冒頭の「こナいだもスケスケのオねエちゃんがこコに来た」のくだりは、興味深い。





あいキみ、はじめマしてねー ワたくし、アダーと呼ばれておるのナまえがアダー! ムむむむ!フんぬーーっ! キみ、見たかんじビょうきにかかってるね!ウん、ビょうきーーっ! カらだが!スケスケ! ‥‥うフフ‥ こナいだもスケスケのオねエちゃんがこコに来た ビょうきだと言ったらかんカンに怒って出て行ってしまっタ‥ キっとこの先のあくマのおうちに行ったのでショウ あソこは怖い!今ごろきっとガイコツー! ヒー!ガイコツー! どんな子でした? 今はどこに? しかし喜べ!キみのビょうきは心配ない!なぜナら‥ 実は今、ここに「神のつかイ」がいラっしゃるのダ! 神のつかイのちかラならスケスケ→ミエミエなどきっとかーんタン 目を閉じるのでごザいます 目を閉じるのでゴざいます 目を閉じるのデございます するってえと 見えてきます するってぇと 見えてきます するってーと 見えてきます 心のまなこで見たそれは 心のまなこで見るそれは 心のまなこで見ろそれは すんばらしいほど美しい‥ みすぼらしいほど美しい‥ こにくらしいほど美しい‥ あーああーああーあー 美しい! あーあーああーああー 美しい! あーああーあーああー 美しい! この ひろおい宇宙のかなた この ひろぉぃ宇宙のかなた この ひろぉい宇宙のかなた 6825943光年のはて 6829453光年のはて 6824593光年のはて ぴぴぴぴぴぴぴぴっ! ぴぴぴぴぴぴぴぴぴっ! ぴぴぴぴぴぴぴっ! 会ってみたいな神さまに 会ってみたいよ神さまに 会ってみたいね神さまに おー!はズれー! おミごと!【神さまポエム】くリアーだー!! ヨロイの神もキっと喜んでおられマす 最初の修行【神さまポエム】はじメるかんね! わたクしが神さまにささげるポエムをよみます あなタはそれと同じポエムを3つの中から選ぶのでス 次なる修行【神さまボイス】行クかんね! ちょイとうしろにさがってくレや まぼろシ隊の3人組そーれ出現!イッ!! これよりわたクしが神さまの声を出しまース! そのあとまぼろシ隊がひとりずつマネしまース どのまぼろシちゃんがきちんとマネできたかあてればアタリ! あてればアタリ!チュー!!スたート! ?????? イらっしゃい マしー! 神のつかイのアリがたーい話、聞きたい? 聞かせて! 興味ありません よろしイそレは昨日のできごと‥ ヨロイをまとったこーごーしいお方がとつぜんあらワれて 光る鉄の棒をフりかざすと見たコとのない生き物がゆらゆらと空を飛んできた きっトあのヨロイの方は神さまにちがイない! そしてあの生き物をつかわしてくださったノダ! しかしキみもビょうきとはいえ神のツカいに会うには世俗にまみれスぎ! わたクしの「修行」を行なって清ラかな心になれば会わせることもでキるが‥ 修行する? なんト!?神に興味がなイとはかなシいことだす‥ 修行します 修行はキライ うヒー!キみはなかなかみどコろがありますナー! それジゃ はじメるかんね! うふフふ‥修行がキライなキみでも清ラかになる方法ありまっス オ布施を払えば修行しタのと同じ効果が得られルみたい‥ ビょうきでかわいそウサービス価格で50000ネカ! はい、オ布施ちょうだい 払います 払えません チッ! それデは修行するしかありまセんな おオ、これは神の話に興味のない少年 なにしに来タの? 神の使いの話を聞きたい べつにー やっとその気になっタのですかシかしキみは、神をぼーとくしてしマった でもキっとわたクしの修行を行えば神も許してくだサるに わたクしとキみの接点はもうどこにモ存在しないアバヨっと またこんど あらそウですかアバヨっと 足りナいじゃないのさ さーて、このマま続けて次の修行にチャレンジる? んっごい!!【神さまボイス】もくリアーだー!! くリアーだー!! んっごい! んゴい!【神さまフェイス】くリアー!! よくぞがんバった!!おオ、みちがえるヨうに清ラかになった! ありがとうございます ありがトうございマす うーん、あイさつにはまだ俗っぽさが残ってイるがまあよろシい おお!あイさつも清ラかね!!すんばラしい!ごほうビにこんナのあげちゃお (なにかしらのボーナス) それではいよイよ神のツカいとのごたーいメーん さあ!心をこメて「スケスケ→ミエミエ」と祈ルのでーす! 祈る さわる 祈りが足りマせんの!!モっと強く!!つ‥よく‥ (キャッチ処理) あっ‥ ?‥ あ‥ ア‥ 神のツカいがお帰りにナられ‥‥‥タ‥ 最終修行【神さまフェイス】ヤるかんね! まず、わたクしがうシろをむいて変装しマっす そシて一瞬だけ前を向きまス それがどんな顔だっタかまぼろシ隊の中から選んでほシいの‥ ほシいの‥ スベテノ思考ガクリアーデアル ドコカ静カナ所へ‥ヒトリニナリタイ‥ チョット宇宙ニ行ッテマイリマス ココガ宇宙カ‥ナニモカモ ミナ懐カシイ‥ ちいサな間違いも許しマせんよー やりマすか!やりマしょう! 耳だけが頼りでス まばたきしテたら見逃しちゃウわよー 見エル 見エル見エマクリヨコノ先ノ「オバケノ家」二閉ジコメラレテル大キナ頭ノヒト牢屋ノナカデ助ケ待ッテイル アアスゴイ!イロンナモノガ 見エマスデス見エスギチャッテ コマリマス! オオ ココカラハ「ラブ」ガヨク 見エマスナーアイツニモ ラブガ‥アソコニモ ラブガ‥ ヨッシ新シイ 商売ヲハジメチャオ!

エー コチラ宇宙‥「ラブヒントサービス」33ネカデゴザイマス たのむ たのまない せつめいをきく 33ネカナイトダメデース ラブ ハッケーン! サイナラ エー 当サービスハ‥マダ地上ニ残ッテイル「ラブ」ノ中カラテキトーニ ヒトツ選ビソノアリカノ ヒントヲオ教エスルモノデスナオ ワタクシ動物ハ大嫌イナノデ「キャッチ」ノラブハ除キマス

ああアあ‥行ってしマわれるのでスね? わたクしはもっと神のことを知りタいのです帰らナいでほしイなっと ううウ‥‥ ‥この涙を見テもあナたは行くのですね‥ せめてもうイちどあのヨロイの神にお会いシたかった 帰っタら伝えてくだされやアダーはいつマでも神を忘れマせんとね ‥きっトこれから先今日のことを思イ出すととてもつらいデしょう だカら今日からは、このアダーが神を名乗りマすいいダろう? じゃあ帰ってヨし! (おむかえ処理) うヒいー!わたクしはついに神をも超えたのデす!! すみまセーん神が通りマすどいてくだサい ありガとうございマす

没になったデータも含めて興味深いところを。
主人公の仮称が「ラブデ」だったり
おばあちゃんの孫の名前が「たっくん」だったり…。
没にはなったもののディスク内に残存したテキストを読んで、
どうぞ、思う存分せつなくなってください。





ラブデ…ラブデ…まちかねましたよ…私はおまえに全てを伝える為に存在する者です…おまえがなぜ突然に気を失ったのか分かりますか?それはおまえの中のラブが十分に満ちていないからですこの世界はおまえにとって海の底のようなもの…ラブが失われる時…おまえは夢の水面に浮き上がらねばなりません…世界に散らばるラブをお集めなさい…そうすれば、より長い時間、世界を探索する事ができるでしょうこの世界の時の流れに身をゆだねるのですよ…そして…私は待っています…おまえが扉をあけてくれる事を…

お兄ちゃん誰?ここ、どこ?おうちに帰りたいよお‥ おうちに帰りたいよお‥え~ん、え~ん わしも、女王もどこのどいつも揺れ動く流木どこに流れるかじっと待っとるんじゃよどうする事もできんもどかしさを抱えてな… 死人、病人、地獄の亡者‥体を病んだ者‥心を病んだ者‥ここは彼らが夢の中でおとずれる夢幻の岸辺これから少年の前に百八の傷ついた者達が訪れますけれど、物語はそれで終わりではありません百八の悪夢をその身に受けた少年は‥‥ …ああ、もう夢の秘術がとけてしまう時間がやってきましたあなたは「勇者と竜の物語」の結末を最後まで見届け‥再び、鏡の回廊が開く日を待ってくださいそれでは、また、月の世界でお会いしましょう

血が止まらんのだ‥どうにかしてくれ‥ 国なんて守りたくねえ生き残りてえ家に帰りてえ母ちゃんに会いてえ あっしは、病気なんでさあ食うても食うても食いたりないんでさあ草、食うて、犬 食うてしまいにゃ、人も食ったんでさあああ、腹へった~ オレ、生きてるのか?死んでるのか?それとも、夢を見てるのか?ここはどこなんだ? 寒いの‥夫はボートに乗れたのかしら? 寒いんだ‥‥妻はボートに乗れただろうか‥ 今でもお船は好きよ ‥‥いったいぜんたいここはどこなのでしょうか? ‥‥‥‥ キキ‥キ‥ 竜神様に傷お治してもらうでちゅ ‥‥うう ワタシはお掃除ロボのロビーです腕の壊れたロビーは粗大ゴミに出されます前のロビーもその前のロビーもそうやって捨てられたと聞いています 熱いよお‥ イタイよお‥ 苦しい‥ 嫌な事があると毎日この夢をみる。けど、朝になると何にも覚えていないんだ‥

え~ん、え~ん迷子になっちゃたよ~ え~ん、え~ん ここはさみしい幻の小道竜のしっぽこの先に竜神様がおられますワタシは壊れた腕を治してもらいましたアリガタイアリガタイピポポポポ

君が来るのは知っていたよ君は今「竜のしっぽ」と言われる幻しの回廊を歩いてきたんだろ?君には色々話したい事があるのだけれど、‥もう、時間がないいいかい、よく聞いて、もう一度時の力が逆行する日に君はこの世界から出られるよそしてもし世界の外の外に出る事があるなら見えない運命の力の正体を君の手で‥‥ああ、もう終わりの時間が来たみたいだ…ほら勇者の足音が聞こえてきた さあ、もう覚悟はできている殺しなさい タッ君や‥おかえり‥‥‥ムニャムニャ え~ん、え~ん おかえり、たっくんやっと帰ってきたんだねえ…いったい、今までどこに行ってたんだい? 僕、夢を見てたんだ毎日、毎日怪物が襲ってくるんだよ 重いよ、暗いよ、恐いよえーん、えーん   おばあちゃ~ん!   残念ですがそれは夢ではありません小さな英雄さん‥ ‥あなたは、今まで数えきれないモンスター達を殺してきたのですよ えーん、えーんタオがいじめるよお ばあちゃんがついてるから大丈夫だよ 自分の殻に逃げ込もうとしても無駄です 私はあなたに心の準備をしてもらう為にやってきましたこれからあなたは百八の傷ついた者達を癒しそして嵐の日‥‥‥殺されますけれど、あなたは逃げる事はできませんあなたは、つぐなわなければならないのです覚悟なさいそして死をうけいれなさいほら、すでに一匹目があなたに癒しを受けようとそこまで、やってきてますよ 病気を治してくださいな‥キキキ え~ん、え~ん 病をなおしてくださいな 僕、そんな事できないもん いつものように袋から薬草、出して下さいな‥ その袋の中の薬草を分けてくださいな‥ ありがとう、キキキ 命の木ノ実をくださいな‥ 命の薬をくださいな‥ 心を癒してくださいな‥ ‥? ‥‥? ありがとう これが「勇者と竜の物語」の結末なんだもうすぐ、僕が僕を殺しに来る‥いつまでたっても終わらないよ‥でも、君が僕の心の世界にとどまる事はない今日は鏡の回廊が開くあの雨の日だ‥この瞬間だけ、あちらの世界に戻る事ができるよさあ、君は君の扉を開けに行かなくっちゃねさあ、行きなさい