moon のサウンドトラックの歴史
「MOON ORIGINAL SOUNDTRACK」
「THE SKETCHES OF MOONDAYS ~WE KEPT OUR PROMISE TO YOU~」
「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」
moon のサウンドトラックの歴史
「MOON ORIGINAL SOUNDTRACK」
1997.11.21発売の1作目です。(公式サイト)
イベント時に流れるBGMで構成されており、ゲームの実際の流れに沿って収録されています。MDの曲は「フラワーワルツ」のみ。
MDの曲をまとめたオムニバスCDは、この1か月後の1997年12月に発売予定でしたが、実際には6年後に発売されました。何人ものアーティストとの権利関係で、いろいろあったのでしょう。
ラブデリック内の音楽ユニット「Thelonious Monkees」のメンバーの1人、安達昌宣さんは、20年目の同窓会でこう話しています。
「その人のベストな曲が欲しかったので、買い取りにしなかったんです。ご自身で使うとなれば、入魂の1曲になるだろうと。だから「ゲームで使う」という使用権だけいただいて、それ以外はご自身で好きに使ってくださいという風にしたんです。その代わり、ほかのゲームで使わないでねと。」
いろいろあったのでしょう。
ほとんどの楽曲が Thelonious Monkees によるものでしたが、いくつかは外部のアーティストによるものでした。
「SEASIDE WALKWAY / 切替正道」
「真夜中大学のテーマ(ドガ) / 坂本弘道」
「REACH - AIR - BURST / THE SLEEPWALK」
「suisei / U.M.A.」
余談ですが、SEASIDE WALKWAY(アダーとシト・ビシャスの別れのシーンで流れる曲)には面白い逸話があります。
切替正道さんは「SEASIDE WALKWAY」のほかに、MDの「Misty Island」を納品しましたが、実はこれ、曲名があべこべなんだそうです。
ご本人は「SEASIDE WALKWAY」に「Misty Island」、「Misty Island」に「SEASIDE WALKWAY」とタイトルをつけて納品したのに、何かの手違いか、ゲームとしてリリースされたときには逆になっていたそうです。
たしかに、我々が「SEASIDE WALKWAY」として認識している「アダーとシト・ビシャスの別れのシーンで流れる曲」は、冒頭でカエルがゲコゲコ鳴いていてMisty Island感がありますね。
「真夜中大学のテーマ」として知られる坂本弘道さんの曲は、本来は「ドガ」という曲名です。氏の1stアルバム『零式』に別バージョンが収録されています。
「THE SKETCHES OF MOONDAYS ~WE KEPT OUR PROMISE TO YOU~」
2003.05.26発売の2作目です。(公式サイト)
1作目のサントラが廃盤になり、今は亡き「たのみこむ」(消費者リクエスト型ショッピングサイト)にて、得票数ぶっちぎりの署名を集め、復刻がリクエストされました。
それに応える形で、MD曲も含む完全版として発売されたのがこちらのアルバムでした。
CD3枚組。「day side」「night side」「moon side」に分かれています。
「day side」と「night side」にMDの全曲(36曲)、それに加えて「Clair de Luna」(ドビッシューの「月の光」)と、ボーナストラックの「I kept my promise to you」が収められています。
「moon side」に1作目「MOON ORIGINAL SOUNDTRACK」を再録していますが、クラブの4曲が加わり、Thelonious Monkees の担当した2曲がMD曲として「day side」と「night side」にそれぞれ移動しました。
待望のMDサントラでしたが、これには問題点もありました。
・曲順が慣れ親しんだゲーム中の曲順ではない。
・何曲かはゲーム中と同じ音源ではない。
ユーザーからの不満は Thelonious Monkees も把握していて、公式サイトでこうコメントしています。
このBOXの中に収録されているMDアーティストの楽曲はオリジナル・バージョンが収録されています。これについては賛否両論がありました。しかしながら私達のもう一つの約束は各アーティストが本来リリースしたいバージョンでリリースするということでした。ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらったりと制約がおおかったのです。その約束を守ることを優先した結果、ゲームを楽しんでくれたユーザーの、ゲームで収録されたそのままを聞きたいという思いを軽視してしまったと思います。次があるなら、そういった気持ちを組まないとですね。
このCDもすぐ廃盤となり、中古価格が1作目以上に高騰しました。
「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」
2020年10月発売の3作目です。(公式サイト)
2019年10月、moon のゲーム本編が22年ぶりに復活。Nintendo Switchでダウンロード販売が開始されました。(詳しくはこちら)
それを記念する形で、1年後に超完全版としてCD5枚組の豪華BOXセットが受注販売されました。
特製の箱に紙ジャケが3枚。
紙ジャケ1枚めにDisc1「REAL 落ちた少年の物語」とDisc2「DIVERCITY TRACKS」
紙ジャケ2枚めにDisc3 & 4「Moon Disc」
紙ジャケ3枚めにDisc5「FAKE 竜と少年の物語」が収められています。
そして「SPECIAL GIFTS」として、3つの豪華特典が。
公式サイトから紹介文をコピペさせていただきます。
GIFT1 アート&ダイアログブック
「CONVERGENCE AND DIVERGENCE」
「moon」の開発スタッフは音と絵のリンクを大切にしていた。サウンドメーカーの安達、谷口、グラフィックスの上田、倉島、音と絵の演出にこだわった工藤へのインタビューを横軸に、1996年のラブデリック結成に至るまでのそれぞれのライフサイクルを縦軸に、豊富なアートと未公開ジオラマフォトを含む、全92ページフルカラーで綴ったスペシャルブック。
GIFT2 MDミニチュア・ペーパー・クラフト
「Moon Disc But Cool Disc」
MDプレイヤーとバーン堂取り扱いの32枚+ゲーム内に存在する4枚のMoonDiscに収納BOXを加えた、4枚のシートからなるMDミニチュア・ペーパー・クラフト。平面から立体へ、ジャケットを手に持つ感触を楽しめる大人のためのマニアックアイティム。
GIFT3 ガイドフライヤー
「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」
表はこの豪華BOXの楽しみ方が書かれたガイドフライヤー。裏は「moon」のキャラクターデザイン担当倉島一幸と今回のグラフィックデザインを担当したイズタニ ケンゾウとのコラボレーションポスター。
GIFT1の「アート&ダイアログブック」がとにかくすごいです。
前半は、ラブデリックの主要メンバーへのインタビュー。みずからの生い立ち・ルーツ、そして制作秘話を語るセクションです。
「小学生時代」「中学生時代」「高校生時代」「それぞれの東京進出」「大学・専門学校時代」「就職前夜」「社会人」を経て、やがてラブデリックとして収束する経緯が語られます。
合間合間に制作秘話──フレッドのダンスイベント、ワンダ、ベイカーや、マップに関するエピソードなどが明かされます。
前半で39ページもあります。moonの資料としての価値が非常に高いです。
中盤から、トラックリスト。ヴォーカル曲の歌詞。
MD曲は、1曲1ページを使って解説されています。
アーティスト本人、もしくはラブデリックのスタッフたちがコメントを寄せています。
GIFT2と3は、moonファンならうれしいオマケです。
さて、ここからは「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」の5枚のCDについて書いていきます。
各Discの紹介は公式サイトからコピペさせていただきます。
トラックリスト(曲名/アーティスト名)は、ブックレットの表記に準じます。
以前とは表記の異なるアーティストもいますが、現在の表記を尊重します。
あきらかな誤字(M2-14のTelonioua Monkeesなど)は修正します。
Disc1 REAL 「落ちた少年の物語」
1997年にリリースされた”MOON ORIGINAL SOUND TRACK”に収録されなかった初CD化音源6曲、例えばフレディーのダンスミュージック、カクンテ人の儀式、 バリバリ島のギャムランなどを加えた全28曲を収録。70年代のブリティッシュサウンド、ヌーベルバーグ、エキゾチックミュージックからの影響が伺えるサウンドトラック集。
01 EX-POSITION '97 ~ starting over
02 Clair de Luna
03 departure (short version)
04 moon castle
05 真夜中の咆哮 フレッドイベント
06 FLOWER TRILOGY ~ 花たちのかすかなささやき
07 FLOWER TRILOGY ~ ハープ花エレジー
08 FLOWER TRILOGY ~ フラワーワルツ
09 アダー・エレクトロ
10 SEASIDE WALKWAY / 切替マサミチ
11 Seeking the Magic Mush
12 ホーンテッドハウス ~ ブーデ・タナカの一生
13 ホーンテッドハウス ~ パニック
14 勇気は死ぬまで斗う~勇者は孤独
15 勇気は死ぬまで斗う ~ 勇者、最後の戦い
16 プロミス (dream version)
17 真夜中大学のテーマ / ヒロミチ サカモト
18 departure (full version)
19 魅惑のデンパリキュール
20 Tears of Machine / Yamaoka Akira
21 REACH - AIR - BURST / THE SLEEPWALK
22 KERA - MA - GO (live version)
23 suisei / U.M.A.
24 スペーストリップ
25 moon TRILOGY ~ プロミス
26 moon TRILOGY ~ プロミス ”フィナーレ”
27 moon TRILOGY ~ ALL WE NEED IS LOVE
28 KERA - MA - GO (full version)
初CD化音源6曲は以下の通り。
「01 EX-POSITION '97 ~ starting over」
「03 departure (short version)」
「05 真夜中の咆哮 フレッドイベント」
「11 Seeking the Magic Mush」
「19 魅惑のデンパリキュール」
「24 スペーストリップ」
01は完全な新曲で、プロモーションビデオの冒頭で少しだけ流れます。小鳥の声や、ゲーム開始時のSEが入っています。
03のフルバージョン「18 departure (full version)」はバリバリ島への空の旅で使われますが、このショートバージョンに顕著な違いはありません。
もしかしたら、サントラ1作目の「moonワールドをツアーするというコンセプト」を踏襲していて、ツアー出発を表すためこの位置に配置されているのかも知れません。しかし、かつてのサントラに含まれていた搭乗アナウンスはありません。
また、かつてのサントラの冒頭を飾っていた「ENTRY SONG」(FAKE MOONの名前入力画面のBGM)は、Disc 5の「03 記された碑」に移動しました。
05はフレッドが謁見の間で踊るイベントの曲。Queenの「Doragon Attack」が元ネタです。
11はキノコの森。マップのBGM、現実世界の音、カクンテ人の声、トットテルリ復活の儀式のチャントで構成されます。
19はバリバリ島のギャムラン。波音をバックにマリンバが演奏され、新録の伴奏がつきます。デンパサルの声も随所に。
24は宇宙空間、ロケットで月へと向かう途中です。宇宙空間の孤独感を表す音に続き、新録の曲が流れます。
Disc2 DIVERCITY TRACKS
MD参加アーティストの楽曲の中には、ゲームの都合上、歌があったがインストに変更した曲、ミックスを変更した曲など、原曲に差し替えた曲があった。それらを集めて本来リリースしたかった形で収録した作品集。
加えてセロニア・スモンキースの「I kept promise to you」のリマスターバージョン、「KERA-MA-GO EX-PO MIX」を収録。
01 LOVE MOONCHILD / LAMPUPPA
02 S. C. Drift EPISODE II / GALAKTICA A.K.A.
03 美好的 / イメージソウル
04 I'm waiting for the Night / KINGLET
05 月魚 / 坂本弘道
06 宇宙のお祭り日 / N ゲージ
07 226w.46th st / 園山光博
08 THE OTHER JET / Venus fly catcher
09 銀の糸のつむぎ歌 / 佐野朋子
10 あわの唄 / 和完
11 SIMONE / U.M.A.
12 BLUE / Dioramic Phono Odor
13 I kept my promise to you / Thelonious Monkees
14 KERA-MA-GO EX-PO MIX / Thelonious Monkees
(隠しトラック)
「THE SKETCHES OF MOONDAYS」にて、ゲーム中の音源と差し替えられたものです。
オリジナルバージョンだったり、「THE SKETCHES OF MOONDAYS」発売に当たってアーティスト側から「新しいバージョンを録音したから、CDにはそっちを収録してほしい」と言われたものです。
アーティスト的には「これを収録してくれ」ですが、ファン的には「おれたちの知ってるMDの曲じゃない」と物議をかもした楽曲たちです。
これはもう、すごいですよね。言いたいことがいっぱいあります。
01「LOVE MOONCHILD」、ゲーム音源は非常にゲームっぽい音色でしたが、ふくよかで豊かな音色になっています。
02「S. C. Drift EPISODE II」、ゲーム音源よりも効果音が増えています。それほど大きな違いはありません。
03「美好的」!これ!これですよ!なぜこのバージョンのままゲームに収録してくれなかったのか…。
ゲーム音源はインストに近い感触で、加工された声がメロディーをなぞったり時折シャウトするくらい。ジャケの美少女がサイバーパンク的な歌を唄うのかと思ったら、あんまり歌わない。
しかしこのバージョンは冒頭から「いっけー!」というシャウトがあり、一気にテンションが上がります。その後は中国語で歌っていて、コケティッシュな魅力があります。
「美好的」は、ジャケがかわいいので多くのプレイヤーがジャケ買いしたと思うんです。でも、わくわくしながら再生してみたら、思ってたんとちがう。ガッカリ、みたいな。
これは、2作めサントラの公式サイトが言うところの「ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらった」だと思うんですが、中国語の歌がゲームキャラクターのボイスには干渉しないと思いますし(したのかな?)、世界観に違和感が出ることもないと思うんです。「ムーンワールドで中国語が流れるっておかしくないかい」ということだとしたら、じゃあ「宇宙のお祭り日」(※過剰なエフェクトが掛かっているものの、はっきり日本語が聞こえる)はどうなんだという話になります。「美好的」はこのまま収録して良かったヨ…。ぜったいMDのプレイリストに入れてたよ。
ただし、今回のバージョンも「The Sketches of Moondays」のバージョンとヴォーカルのテイクが異なります。罪作りだ。
04「 I'm waiting for the Night」、これはまさしく「ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらった」ですね。もろに日本語の歌唱から始まります。ゲーム音源は日本語部分を削除し、英語部分だけ残したという感じ。しかしこのバージョンもいいなぁ。いい。
05「月魚」のゲーム音源バージョンは、2作目サントラで「月魚・プロローグ」と改題されました。ソロアルバム『零式』への収録に際し、「月魚・プロローグ」にハードパートとボーカルパートが加えられ、全部で3楽章の「真・月魚」になったからです。というわけで今回収録されたバージョンの曲名は、正しくは「真・月魚」です。
06「宇宙のお祭り日」、エフェクトは掛かっているものの、ゲーム音源バージョンより日本語が明瞭に聞き取れるようになりました。これはMDのなかでも屈指の人気曲ですよね。わたしも大好きです。このバージョンも好きです。
07「226w.46th st」、雑踏やパトカーの効果音が少し重ねられました。メインテーマはゲーム音源と変わりませんが、ソロパートやキーボードが変わっています。
08「THE OTHER JET」も、04同様まさしく「ゲームではVOICEとぶつかったり、世界観と違和感がでてしまうためインストバージョンに変更してもらった」ですね。がっつり英語(イギリス人の旦那さんが書いた歌詞だそうです)で歌っています。これもめちゃめちゃいいですね。
09「銀の糸のつむぎ歌」は、メロディーこそ同じですが、まったく別の曲といって良いほどアレンジが異なります。ゲーム音源バージョンはゲームっぽい音色、こちらのバージョンは生音の弦楽器に日本語の歌です。MDの中でもかなり上位に来る人気曲だと思いますが、どちらのバージョンも捨てがたい。
10「あわの唄」、まさかのエレクトリックバージョン。ぶっちゃけこの曲はあまり人気がないと思うので、ここに来てエレクトリックバージョンは驚きました。容赦ないことを申し上げると、曲を飛ばす人は多そうです。
11「SIMONE」は、制作が難航したそうです。前半はゲーム音源バージョンと大きな違いは感じません。ところどころ聞き覚えのない音が入ったりするので、ミックス違いなのかな、という印象。後半はサックスソロが異なり、もろに日本語ヴォーカルが入ります。
12「BLUE」、これよこれ。これには言いたいことがかなりあります。MDのなかで3本の指に入る超好きな曲なんですが、ゲーム音源バージョンとの違いがわからないので、収録しなくても良かったと思うんです。
あるいは、「BLUE」を収録したのは何らかの間違いだったのでは、と勘繰ってしまいます。
というのも、謎のアーティスト「Dioramic Phono Odor」は、Thelonious Monkeesの谷口博史さんのことなんですね。同じThelonious Monkeesの曲だったら、「BUBBLE STAR」をどうにかしてほしかった。
Disc 4に収録の「BUBBLE STAR / Thelonious Monkees」は、Moon Discの中で唯一、ゲーム音源バージョンではありません。元の音源に不備があったのか、アレンジしたくなっちゃったのかわかりませんが、新録です。この新録バージョンこそ、「BLUE」の代わりにDIVERCITY TRACKSへ収録してほしかった。BUBBLE STARも10本の指に入る超好きな曲だったので、Moon Discには原曲どおり収録してほしかったです。いやなことを言ってすみません。しかし、超神ってる今回のBOXで、唯一の不満点なのです…。
13「I kept my promise to you」は、「THE SKETCHES OF MOONDAYS」のボーナストラックだった曲のアレンジです。
元バージョンの壮大なイントロは、ばっさりカットされています。
14「KERA-MA-GO EX-PO MIX」は、「KERA - MA - GO (full version)」のアレンジ。顕著な違いはエンディングで、ピアノが加えられていたり、新しい展開の上におばあちゃんらのセリフが重なり、孫らしき声がクリスとユニゾンします。
音楽がゆっくりと消え入り、花火の撃ちあがる音が。泣きます。
1分25秒の無音のあと、ピアノの新曲が始まります。アコーディオンが重なったりしたのち、おばあちゃんがしゃべってENDです。泣きます。
Disc3 & 4 Moon Disc
当時のゲームハードの容量の事情などから、ゲームではモノラル音源であったMoonDiscが、今回はマスターテープからリマスタリングをし、ステレオにて収録。ゲームに使用されたオリジナル音源としては初CD化となる。
01 Killah Blues / KILL THE PITCH
02 美好的 / イメージソウル
03 HORIZON / UBIK
04 ADDIOS PISTOLA / ニムラ・オーバードライヴ
05 HAIA / D.T.Construction
06 17th Space Continental Drift / GALAKTICA A.K.A.
07 TILT / FINALOFFSET
08 SIMONE / U.M.A.
09 水の情景 / KIN TAiI
10 Misty Island / 切替マサミチ
11 くつしたの穴 / あすなろボーイズ
12 LOVE MOONCHILD / LAMPUPPA
13 Heads in Clouds / モリ川ヒロトー
14 SpoonJam2md / AKIRA
15 226w.46th ST. / 園山光博
16 銀の糸のつむぎ歌 / 佐野朋子
17 Pop May Day / QYPTHONE
18 EMOTION II / 今川ツトム
19 MADAMCAR KRUSH / TUCKER
01 warp-wet-woods / THE SREEPWALK
02 I'm Waiting for the Night / KINGLET
03 BUBBLE STAR / Thelonious Monkees
04 THE OTHER JET / Venus fly catcher
05 MANON MA VIE / 岐田稔
06 月アカリじょんがらロード / 横川雅大
07 父よ私に神の力をください / アマゾン南西部、イナウイニ河岸の住民
08 面 / Son Calligraphie
09 BLUE / Dioramic Phono Odor
10 あわの唄 / 和完
11 宇宙のお祭り日 / Nゲージ
12 scherzare a notte / MELAGRANA
13 月魚 / 坂本弘道
14 MOON TRIPS / ユーシン
15 flower waltz / Thelonious Monkees
16 Kera-ma-go / Thelonious Monkees
17 2001 / NYANTARAS
18 Celestial body / UBIK
19 Mexican beats / A-bow
20 TS2000 / TSMUSIC
21 ポセイドンの子供たち / LAMPUPPA
22 glossy pebbles / モリ川ヒロトー
「THE SKETCHES OF MOONDAYS」では見たことのない配列になっていた曲順が、よく見知ったゲーム内の曲順になりました。
(すでに書きましたが、「BUBBLE STAR / Thelonious Monkees」のみ、ゲーム音源バージョンと異なります。)
MDの曲順は、ゲームデザイナー3人のうちの1人、木村太郎さんが決めました。
ブックレットには、木村さんによる「バーン堂 楽曲振り分け案」の写真が掲載されていて、これが最高に興味深い。
ラブデリック特製方眼紙を縦から4つのマスに分け、そこにMDアーティストの名前を殴り書きで当てはめていってます。
上から順に
「シスコ」クラブ
「WAVE」上品 しずか系 エスニック アンビエント
「VIRGIN」聞きやすい ポップ
「TOWER」ゴッタに ノンセクション
現実世界の音楽ショップの名前と、ジャンルに関するメモ書きが記されています。
「シスコ」は今はもう存在しませんが、渋谷でアナログレコードをあつかう有名店でした。現代の感覚からすると「アナログレコードなんて誰が買うんだよ」という感じですが、ヒップホップの新作アナログ盤などを輸入しており、クラブDJ御用達の店でした。
「WAVE」はCDショップです。そういや最近見ないなと思って検索してみたところ、2011年には全店舗閉鎖、余裕で倒産してました。
「VIRGIN」はレコードレーベルのイメージが強いですが、調べたらCDショップを運営していたこともあったようです。見かけた気がしなくもないです。
「TOWER」はタワーレコードですね。
と、「おなじみの!」みたいに言っちゃいましたが、タワレコを知らない人も増えてきていることでしょう。かつて全国展開していたCDショップです。まさか次々に閉店する日が来るとは、moon 発売当時は思いもしませんでした。本国アメリカのほうのタワレコは、2006年に廃業しています。時代ですね。
バーン堂のMD収納箱は、各レコ屋のロゴのパロディーになっています。
シスコとWAVEは倒産しているので、ロゴを探すのが大変でした…
Disc3の01~08が「シスコ」
Disc3の09~16が「WAVE」
Disc3の17~19、Disc4の01~05が「VIRGIN」
Disc4の06~13が「TOWER」
Disc4の14~17はイベントで手に入るMDです。
18~22はMDの曲ではなく、テクノポリスのクラブで流れる曲です。
ダンスホールで流れる18と19、VIPルームで流れるアンビエントミュージック20~22です。
18と19は、ゲーム音源バージョンおよび「THE SKETCHES OF MOONDAYS」では、「DJサイケ DANCE MIX~Mexican beats~TILT~Celestial boby/A-bow、Aquila、UBIK」として3曲メドレーになっていましたが、単独曲として独立しました。
Disc5 FAKE「竜と少年の物語」
完全新録による未発表曲ゲーム内ゲーム「勇者と竜の物語」用に当時完成させていた長尺のMIDIデータをサルベージすることに成功。スーファミ音源を意識したPSG+PCM音源をベースに、当時のシンセサイザーやドラムマシーンを模倣しつつ、現代的なスパイスも効かせたトータルコンセプトアルバムとなっている。
01 序章
02 封印を解くもの
03 記された碑
04 虚栄の寓意
05 襲われし村
06 勇者の旅立ち
07 斗いの咆哮
08 鏡の回廊
09 RIDE MY SHUTTLE
10 DEATH CREVASSE DOWN
11 勇者、LASTSTAND
12 終章 幻夢より目覚めよ
FAKE MOON(勇者と竜の物語)は当初、20時間ほどの尺を予定していたそうです。
しかし実際には印象的なシーンの抜粋(旅立ち、レインボーロックス、ペロゴン、ラストダンジョン)となり、10分ほどの尺になってしまいました。
「FAKE はもっとヴォリュームがあると思っていたので、曲も長く作っていた。そのデータがサルベージできたので、今回はその部分をアレンジしてサントラに収録した。(安達)」
なんたる悲惨。あらかじめ用意しておいた膨大な量の曲が、尺の都合でボツになってしまったのです。
「FAKE の曲はサントラ化されないまま終わっていくはずの運命だった。それが一転して今回フルサイズでコンセプトアルバムとして蘇った。一番良い形で出せたと思う。(谷口)」
まさしく。FAKE MOONのサントラ単体だったら、さすがに買う人は少なかったと思います(私でも買わなかったかも知れません)。
スーファミ時代の音色なので、正直に告白してしまえば、何度も聞き返したくなるようなものではありません。
さて。
CD5枚組BOXセット「EX-PO ’97 In memoriam the moondays」の解説は以上になります。
moonのサウンドトラックとして、完全無欠の決定盤となりました。
いやー、長かったですね。
書くのは楽しかったですが、読むのはたいへんだったと思います。おつかれさまです。
次回の更新はまた7年後…と言いたいところですが、さすがにあと7年は生きていない気がします。
というわけで、7年後なんて出来ない約束はせず、さよならのごあいさつをしておきます。
このブログも、今回の記事でおしまいです。ありがとうございました。
















