僕には2度の離婚歴があり、2度目の離婚の原因は元妻の不倫だったってことや、その事が不倫への罪悪感や葛藤の根底にあることは過去の記事にも書いたとおり…


今回は、その僕自身の離婚について、もう少し詳しく掘り下げて書いてみようと思う。


やっぱり、この罪悪感や葛藤の根底になっている出来事だったので、詳しく記しておくべきだろうとの思いがある。


元妻とは当時結婚4年目、子供はいなかった。


ある時「ちょっと色々考えたいんで、しばらく実家に帰る…」と、突然元妻は家を出て行ってしまった。


そして、ほどなくして猛烈な勢いで一方的に離婚を迫って来る事になる。


友人や弁護士に相談したところ、口を揃えて男性の存在を示唆され「自分が不利にならないように、証拠だけは抑えておくべき」とのアドバイスを受けた為、僕は探偵事務所へ調査を依頼する事に。


その結果、元妻の不倫の事実の把握と不倫相手男の身元の特定に成功することとなった。


そして、その事実を元に、僕は、弁護士に作成してもらった通知書と示談書を手に、不倫相手の家に乗り込む事にした。


弁護士に全て任せる、という選択もあったし、弁護士からもそちらを勧められた。


でも、僕は、自分の手でカタをつけたかった。今思い返すと、こんなにも僕を苦しめたその不倫相手の男に、自分自身の手で鉄槌を下したかったんだと思う。


そうでもしなければ、自分の人生に汚点を残してしまう…


その時は、そんな思いに支配されていたんだと思う。


人生に汚点…それだけは避けたかった僕は、敢えてリスクがある道…つまり、自分で示談に臨むという道を選んだ。


そして、当日の朝、僕は不倫相手の男の家から至近距離、且つ自分の車が相手の家から見えない場所に自分の車を停めて待ち伏せしていた。


しばらくすると、相手方男の家の車庫から一台の車が出て来る。


僕は、自分の車を発進させ、車庫から出て行こうとする相手の車の前に自分の車を横付けにし、その行手を阻む…


そして、ドアを開け、ゆっくりと相手の男の車のほうへ歩み寄る…


正しい被害者が、悪い加害者に対して、当たり前の鉄槌を下しに来た。


その時の僕は、自分の行動について、そうとしか考えていなかった…


↓続き