今、八月の御所グラウンドを読み終えました。

泣きました。

切なかった。


えーちゃんという名前で、もしやと思いました。

右投げ左打ち。

サイドスローからのオーバースロー

真っ直ぐ真ん中

剛速球


そうです。


主人公の朽木くんたちが

一緒に野球をしたえーちゃんは

1944年12月に27歳の若さで戦死された

澤村榮治投手でした。


彼の背番号14は讀賣巨人軍の永久欠番です。


今も完投型先発投手にとって最高の栄誉である沢村賞に名を残しています。



あの時代、自分の夢すら諦めなくてはいけなかった時代。


どんな思いで戦地へと向かわれたのか。


胸が痛みます。



最後の試合が残っているのに、えーちゃん、


遠藤くん、山下くんは、明日の朝も


御所グラウンドに来てくれるのかなと


ちょっと心配です。



万城目先生、ずるいよ。


万城目学の小説で泣くなんてと、帯にも書いてあったけど、


泣きましたよ。



ありがとう、万城目先生。