もうすでに何十年も前のことですが、商品先物のトレーダーをしていた時代がありました。
商社マン時代にディーリング業務があり、同時に商品の現物取引もやっていたのです。
大手総合商社には、こういうセクターが必ずあります。
鉄、非鉄金属、原油など原材料を扱うのは商社の醍醐味でもあります。
そういうわけでプロのディーラーというわけなんですが、圧倒的な取扱量を使い、現物と先物とのサヤ抜きを行っていました。
理屈さえわかれば当たり前のように勝てる世界でしたが、これは個人投資家ではとても扱えるような金額でもありませんでした。
会社のためでなく時を同じくして自分のために、個人でも勝てるようになりたいと見よう見まねで株式投資も始めました。
これは個人資産での運用です。
サヤ抜きとは全くといっていいほど別世界のものでした。
個人トレードで損を出したことを後悔しつつも、一から投資を体系的に身に付けたいという思いで、毎日毎日研究を始めました。
今も昔も書籍はたくさんあるのですが、本を読んで学んだら「もうこれで勝てる・・・このやり方をすれば大丈夫だ 」となったところでそれを実践すれでも、何度も負けました。
サヤ抜きのようには行かなかったのです。
書物を読めども、勝てる手法に来る日も来る日もたどり着けませんでした。
そこであなたと同じようにマーケットに振り回され、自分をコントロールできなくなり大きな損を出した上に、未来が真っ暗になりました。
その後、テクニカルだけでなく基本に立ち返り、マーケットからリサーチの研究をして、企業分析などにも精通していきました。
ただ、企業分析を極めてもマーケットは自分の思い通りに動いてくれないのです。
せっかく、これから上がるであろうお宝の企業を見つけたのに・・・・です。
どれだけ研究しようとも、マーケットにはタイミングがあるのです。
ここでようやく、相場は、そう、「需給」と「投資家の心理」で形成されているのだ!というところにに気づき、行きついたのです。
これは、どんな書物にも書いてありませんでした。
本質の部分ですから。
株式のみならず、すべてのトレードにこれは当てはまります。
ここにたどり着くまでに、かなりの労力と時間を費やしました。
そして、あれはもう30年前になるでしょうか。
海外で旅しているときに、現地に住む70代の女性と出会ったときの話です。
その女性に「あなたは何の仕事をしているの?」と聞かれたので、「トレーディング(貿易)と金融関係の仕事をしています」と答えると、「それは本当に素晴らしい仕事をしているわね。私がこうして悠々自適な生活ができるのも、投資をずっと継続してきたお陰なの」と言うのです。
さらに「若い時から給与天引きで投資信託などで購入してきて、リタイアする頃にはそれが、100万ドルにもなっていてもうびっくりしたわ。さらにそれがいまでも年率4%前後で回っているので、そのお金で今でもこうして旅行に行ったり、孫の教育を支援したり、教会に寄付をしたりできているの。本当に投資ってすごいわね。」と興奮しながら話すのです。
その言葉を聞いて、私は脳天を撃ち抜かれたような感覚に襲われました。
当時の僕は若かったので、将来は事業で一発当ててやろう・・・なんて、この程度のことしか考えていなかったのです。
この老女は、何十年とかけて預金でお金を貯めるのでなく、投資をしてきたのです。
一億円ですから、利子だけで今では年間500万円の収入があるわけです(普通預金では無理ですよ、配当とか投資を使わないと)。
大リーガーにも年利4%で悠々自適な生活を生涯送れるような仕組みがありますが、一般の人はこれを利用できません。
年利4%は、自分で作り出さなければならないのです。
とにもかくにも、老後を快適に過ごすには投資って欠かせないものだと教えられたのです。
さらに、この老女から学んだのは投資は一発勝負じゃなく、コツコツとずっと継続してきた、ここが肝だと思いました。
大リーガーのような特別な人じゃなく、普通のどこにでもいそうな人生の先輩がまさに実践して見せてくれたのです。
イチローがヒット一本一本を積み上げて殿堂入りしたように、普通の人でもホームランが打てなくても、豪速球が投げれなくたって、コツコツ小さなことを継続してやれば、いつかはこんな大きなことを成し遂げることが出来るようになるんだと。
だから、書籍や先人から学ぶ手法が目の前に今なかろうが何としても投資で成功する方法を見つけなくてはならないと思いました。
だからもう、教本がないなら自分で発見して作るしかないと・・・
夢中になれるものが見つかったので、もうそこからは寝ずに投資の研究の日々を送ることになりました。
苦しかったり辛いときは、逃げ出したいと思うときもありました。
でも、夢中になれたからこそ続けることが出来たのです。
嘘偽りなく言いますが、まず最初は自分のため・自分のことしか考えていませんでした。
偽善ではありません。
自分だけが大きなお金を手にすればいい、と考えていたのです。
だから他人に自分が投資をやっている話なんて、一切していませんでした。
そして勝てるようになり、得た知識と技術はこのまま自分の中にずっとしまっておこうと考えていたんです。
せっかく手にしたものですからね。
でも、投資家の皆さんならご存知だと思うのですが、投資って本当に孤独な戦いなんです。
ある一定のお金を得たら引退しようともずっと考えていました。
自分のため、つまり自分ベクトルである以上モチベーションが続かないし、目的が見えなくなると引退を自分で設定したくなってくるのです。
正直、しんどさがお金を得ること以上に上回ってくるんです。
お金はあくまで手段や道具にすぎないですから、手に入れてしまうとそんなに大事なものでもなくなるんです。
でもそこから、私のライフワークは、先の老女のような投資の力で、幸せになれる人をいかに多く作ることができるかに変わっていったのです。
そう、他人ベクトルです。
これは、継続するに最高の理由になりました。
日本ではまだ、投資へのアドバイスというとテクニックに関する話ばかりで、それは僕からすると、パチンコで勝つ方法となんら変わりはありません。
それよりも、なぜ株式に分散投資をすればだいたい7%に利益を回すことができるのかとか、資本主義という私たちが現在豊かな生活を享受できている社会システムそのものの仕組みであったり、そもそも人間のアニマルスピリッツがリスクを取る起業家を生み出したりする仕組みなんだとか、仕組み全体をみないと相場の本当の先行きは見えてこないということに気がついたのです。
これは本質の部分です。
資金管理もそう。
メンタルの持ち方もそう。
ファンダメンタル事由を研究しているだけでも、未来の経済が見えてきたり・・・
究めれば究める程、ある程度の未来が見えてきたりします。
投資の本質は、未来を真剣に考えることなんです。
将来の株価が上がる下がるなんて、誰もが分からないといわれるんですが、突き詰めると上がる下がるの未来がみえてくるようになるんです(そこにたどり着いた人はほとんどいないと思いますが)。
あなたが株式に投資をしたお金は、パチンコ代に消えるお金と違い、そのお金を使って新しい付加価値が社会に提供され、そこから利益が生み出されることによって、増えていきます。
東インド会社が稀少な胡椒をヨーロッパに持ち帰ることで利益を上げたように、現代の株式会社もアップルやアマゾン、ユニクロのように常に顧客に喜ばれるモノやサービスを作ることで利益をあげ、成長をしていきます。
相場は自分の利益だけの博打ではないんです。
資本主義の中で、あなたの相場に費やしたお金は人にとられてお終いというわけではないのです。
NYダウは120年前に100ドルからスタートしましたが、それが120年後に25,000ドルになっています。NYダウに採用されている会社はどんどん入れ替わっていきますが、NYダウに投資をしていれば実質年利7%のリターンを得られているのです。
これが先ほど言ったお婆さんが資産を増やした7%(当時は4%)の仕組みです。
最近では、お笑いタレントの厚切りジェイソンも同じようなことを書いた書籍がベストセラーになっていますよね。
ただ、長期投資で成功するには2つの敵が立ちはだかります。
1つ目は変動という敵です。
株式市場は短期的には大きく変動することがあり、必ず何年かに一度はバブルが膨らみ、はじけます。
1年で2倍になることもあれば、リーマンショックの時のように半年で半分になることもあり、その変動に多くの人が振り回されてしまいます。
そしてもう1つが、自分自身の欲望と恐怖という敵です。
バブルが起こったときには、もっと儲けたいという気持ちが心を支配し、暴落したときには日々下落をしていく資産からくる痛みから早く解放されたいと願います。
そしていつまでたっても日本では、投資リテラシーが低い人を狙って、投資詐欺が横行しています。
リテラシーが低いのに、欲望が抑えられず大金を搾取されるのです。
もっと日本の投資家のレベルを上げていくことに何らかのお役に立ちたいと・・・と思うように至りました。
この欲望と恐怖という2つの敵が頭の中にいるうちは、マーケットに飲まれてしまっています。
この変動と恐怖と欲望に耐えられないことは、会員さんからのメールのやりとりで本当によくわかります。
むしろ、この内容ばかりだったりします。
僕が対応していなければ、たぶん耐えられていないんじゃないかと・・・
ただあなたがここで学んだことを血肉にすると、不思議なことにふっと体が軽くなり、2つの敵が姿を消し、日々のマーケット変動からくる苦悩から解放されるはずです。
釈迦が菩提樹の下で悟りを開いたのと同じように。
僕自身は、どれだけ多くの方から反対ポジショントークを聞いても、今では何も感じません。
ここまでにたどり着くには、「自分にだって出来るのかな?」と心配される方もいると思います。
でも安心してください。
あなたには投資のことを考えるより大切なものがあります。
それはいい仕事をして自己を高めることや、家族や娘さんとの時間などだと思います。
「お金で時間を買う」ことがあるくらい、時間は大切なものです。
例えば、自分で料理を作ることもできるけど、人にお願いして作ってもらうことで自分の時間を確保するためのアウトソーシングすることもありますよね。
自分の大切な時間を、株のプロでもないあなたが株のことを常に頭の片隅に入れて一喜一憂しながら過ごすのは非常にもったいないことです。
プロとしてやっていく!ということであれば止めませんが、ずっと株の上がり下がりを気にして生きていくことになります。
そこに時間を使うくらいならば、家族との時間や好きなことをする時間を大切にして欲しいし、コツコツ働くことの方が大切だと僕は考えています。
そのために、僕が存在すると思っています。
毎月の給与から天引きで積み立てながらここで時間をかけずに投資を続け、雨の日も晴れの日も気にすることなく、投資を淡々と継続していくだけでいいんです。
コツコツと継続していくことが、先のおばあさんのようにすべてを凌駕していくことになります。
一発勝負じゃありません。
あなたにそんな資金がはじめからあるわけじゃないのなら、コツコツ継続以外の道はないのです。
そして、あなたが体力的に仕事を続けるのが困難になったときには、その積み重ねてきた投資が先の老女のように大きなリンゴの木のようになっていることでしょう。
その時は、トータルトレードで悠々自適な生活をその後も送ることになっていることでしょう。
この継続が、決して容易なものではないことも、すでにあなたは知っています。
しかし、あなたはこれを読んでいる時点でそこまで辿り着ける知識と資格があり、僕は数十年後にあなたがそこに到達しているのをハッキリとイメージできています。
ちょっとしたことで、継続をやめないでください。
あなたが続けた先には、老女のように大きな輝かしい未来が待っています。
もうこれ以上、僕があなたに伝えることはありません。
あなたのこれからの人生がこの半年コースの学びで少しでも良い方向に進むことを願っています。
日経225先物 無限攻略の225 えびすでした。
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