こんにちは、頑張らなくても勝手に勝てるようにさせてしまう専門家 日経225先物 無限攻略の225 えびすです。
リーマンショックから10年が経ちましたので、振り返ってみたいと思います。
そもそもリーマンショックの根本は、大銀行が所得の低い人たちに自力で返せるはずのない金額の住宅ローンを貸しまくったことが原因で起こりました。
住宅の価格が上がっているうちは問題ありませんでしたが、
当然そんな状況がいつまでも続くわけがありません。
住宅の価格が下がりだし、ローンを返済できない人が続出し
大惨事になったのです。
日本のバブル崩壊は土地が主でしたが、とても似ています。
この時、銀行は低所得者に対してお金を貸すだけではなく、
証券化ということもしていました。
証券化とはお金を貸したという取引自体を別の銀行や投資家に売り払ってしまうことです
つまり、本来はお金を貸している銀行が負う貸し倒れのリスクを他人に押し付けていたということです。
矛先はありとあらゆるところに行ってしまったわけです。
銀行は低所得者がいずれお金を返せなくなることを承知の上で
お金を貸して、さらにその破綻リスクを回避していたのです。
でも、なぜ銀行はこんなことをしたのでしょう?
いつか破綻することが分かっているのになぜお金を貸すようなことをしたのか?
もちろん、儲かることが分かっていたからです。
事実、アメリカの某銀行のトップはリーマンショック直前に
数十億円ものボーナスをもらっていたようです。
銀行で働く一部の人間が悪知恵を働かせ多額のボーナスをもらってさっさと逃げたということです。
最終的にはリーマンショックが起こり、企業や個人が銀行からお金を借りられない状況に陥り世界恐慌寸前の状況までいったわけですが、国が銀行の借金を肩代わりして支えました。
国のお金というのはもちろん税金ですから銀行に勤める一部の人間が犯した失態を納税者である国民が肩代わりした、ということですね。
本筋はザっというとこんな感じです。
実際は、銀行以外にありとあらゆる複雑な証券化が連鎖し世界中に不況をもたらしました。
これらリーマンショックにおける一連の話においても責められるべきはもちろん銀行ですが、感情や欲に流され銀行から多額のお金を借りたり証券を買ってしまった投資家に一切の責任が無い、とは言い切れません。
リーマンショック後、中央銀行の積極的な金融緩和で、世界の債務残高は250兆ドルにもなっています。
中央銀行がバブル形成しているのです。
2008年リーマンショック時でも世界の債務残高は150兆ドルであったので、この10年間で100兆ドルも増えています。
このマネーの供給で景気が回復したので、中央銀行が金利を上げると、利子支払いが増えることになり、債務者は、資産売却で債務を軽減します。
しかし、資産価格が下がり始めるとの不安から、全員が売り始めて12月に株価暴落になったのは去年の末の出来事。
市場は暴落でFRBに利上げ中止を要求し、その要求は通り、FRBは利上げ停止を発表し食い止めました。
米国の債務総額は25兆ドル、中国も25兆ドルで大体同じ規模となっています。
バブル崩壊後の復旧策がないので、米国はバブル崩壊を必死になって止めています。
このため、米国政府のインフラ投資とFRBの利上げ停止と資産規模縮小停止で、このバブル資産売り抜けの時間を企業に与えているのが今の政策といっていいでしょう。
中国においては、景気は減速しています。
ドイツ経済の急減速と、イタリア経済はマイナスになり欧州経済全体もおかしくなっています。
英の合意なきEU離脱も大きな懸念材料。
中東も米の撤退で、今後は戦争の危機が高まっています。
最近国内においては、TATERUの改ざん事件が問題になりました。
ここは不動産の会社で、顧客の預金残高を改ざんして低所得者にも多くのお金が借りられるような融資の手助けをしていたのです。
そして、不動産投資を煽りTATELU側に管理委託量が確実に入るという仕組みを作り上げたのです。
なんだかリーマンの時と似ていませんか?
これにはスルガ銀行も加担していた状況です。
人間は時がたてば、同じ過ちを犯すものです。
注意してみていると、色々見えてきますのでご参考ください。
最後にテクニカル分析をしてみたいと思います。
図1
リーマン・ショック前の上昇相場の始まりは、2003年4月を底としてスタートしています(上昇スタートの部分)。
その後、頭打ちとなったのは2007年2月です。
そして、リーマン・ショックが起こったのは2008年9月。
2009年3月に底打ちしました。
2003年4月を底にスタートしてから約4年で頭を打ち、そこから底打ちまでは2年程度ということになります。
これを見ると上げと比べて、下げのスピードがいかに速いかが分かります。
図1の①の部分をくり抜いて週足で表示したものが図2です。
図2と図3は形が似ていますね。
これをどのように受け取るかは投資家次第ですが、ジェットコースターのようにゆっくりと上昇して、一気に下げるのが株式市場です。
頑張らなくても勝手に勝てるようにさせてしまう専門家 日経225先物 無限攻略 の225 えびすでした。