トランプさんが日本からの輸入品に関する関税でもなにかと話題になっている自動車のお話を今日は取り上げたいと思います。
僕はサラリーマン時代、商社の中でも車に関する部門を担当しておりました。
なので、自動車の動向は今でもずっと気になっています。
そもそも、日本の経済を語るに外せない産業で、名古屋にいますから余計に今でも車は欠かすことのできない分野です(笑)。
サラリーマン時代も、日本自動車販売協会連合会、欧州自動車工業会、自動車専門の米調査会社オートデータ、中国汽車工業協会からの新車販売台数の統計をとったりしておりました。
ちなみに、日本、欧州、米国、中国の2016年の新車販売台数は下記のようになっています。※カッコ内は前年比
【 日本 】 497万台( 1.5%減) 5年ぶり500万台割れ
【 欧州 】 1397万台( 5.8%増) リーマンショック後の最高
【 米国 】 1755万台( 0.4%増) 2年連続で過去最高
【 中国 】 2803万台(13.7%増) 過去最高で8年連続世界一
米国の自動車市場は日本の約3.5倍。
中国は約5.6倍と巨大市場に成長しており、今年については約5%増の2940万台前後と予想されています。
尚、上記の 「 欧州 」 は域内18カ国計ですが、欧州全域30カ国合計では前年比6.5%増の1513万台となります。
欧州の国別年間販売では、ドイツの335万台(前年比4.5%増)、英国の269万台(同2.3%増)、フランスの202万台(同5.1%増)、イタリアの182万台(同15.8%増)、スペインの115万台(10.9%増)が上位となっています。
これらの数値から言えることは、車の新車販売台数=国の経済力 ( 勢い ) とみることが出来ます。
日本はずっと国内販売は低迷しておるので特にビックリすることはないのですが、やはり中国と米国を比べてみると、トランプさんが腹を立てるのはまんざらでもないような気がします。
過去最高ですから決して悪い数字ではないのですが、ただでさえ中国に1000万台も差をつけられている上に、販売の内訳をみると国産以外の日本車のシェアが目に付いてしまうわけですから。
リーマン後、日本以外は過去最高です。
世界の中で日本だけ歪な状態にあるということは、認識しておかなければいけないでしょう。
ちなみに裏話ですが、トヨタの社員は自社の車を3割引きとかで購入できたりします。
でもトヨタの社員は、自社の車を思ったほど選択していないという事実があります。
一方、トヨタの取引先の社員ははトヨタ車を選択する傾向が高いです。
これは社用車のお話ではありません。
あくまで、プライベートの車です。
この実情を知って、あなたは何を感じますでしょうか(笑)?
PS) さらに余談ですが、個人的に車の購入予定をしております。
トヨタ車ならレクサスブランドですが、LSすら選択肢にありません。
メルセデスのゲレンデも候補に挙がったのですが、実際に乗り比べてみたらトヨタのタウンエースの方がいいと思いました。
ヤナセの営業マンは、競合車でタウンエースと比べられたのは初めてだ、と泣いていましたが・・・(笑)