2017年は大きな変革を見せる年になりそうです。
11日にはトランプの記者会見が正式に初めて行われます。
選挙が終わったのが11月中旬でしたから、就任前とはいえ、かなりの日数が経っています。
この期間に彼が行っていたのは、もっぱらTwitterでの発言です。
Twitterはオフィシャルではないので、一介の大統領たるものがそのメディアを駆使することは過去にありませんでした。
ただ彼はビジネスマン出身で、選挙そのものもツイッターを大いに利用して勝ったという事実がありますから、このツールの威力を本人が一番感じているはずです。
功罪を考えると今から述べることは、すべて表裏一体です。
■ 拡散しようが基本は、フォロワーに向けてが主流なのでトランプの味方だったり支持層に伝わるわけで、賛同を得やすい反面、結局は大衆の一部でしかないこと。
■ 140文字という字数制限があるので、読み手に短い文章から様々な想像をさせることが出来る一方、短い文章なだけに○か×の断定的な表現になりがちで、誤解を与えることもあります。
■ 発信しっぱなしの一方通行なために、発信者側は比較的安易に発信できる一方、元来メディアにはウォッチドック ( 監視、番人という意味) という機能があるのだがそれを発揮できないという点。
良くも悪くも、Twitterをこれだけ駆使した大統領はいません。
何よりも面白いのは、天下のトヨタがトランプのTwitterでの発言を受けて、今年1兆円以上もの投資を米国でやると決めたことにあります。
デトロイトのモーターショーでトヨタの社長が一所懸命、米国に60年以上も貢献してきたとアピールもしてましたね。
彼の一挙手一投足に天下の企業がトヨタ以外にも過敏に反応しています。
彼は140文字を書いただけで、1兆円の投資を海外から国内に引き出せたのですごいです。
ビジネスマンとしてみたとき、トランプはこれほど面白い立場はないと思っているはずです。
また彼は往来のマスメディアに対して、女性問題とか散々叩かれてきたものだから、大嫌いなはずです。
なので、パブリックといわれてきたメディアをことごとく潰していく作業もしそうです。
つまり、メディアそのものの在り方も大統領自らが変えていくような気がしてなりません。
最後にひとつだけ心配なのが、所詮Twitterですからのっとられて、なりすましによる悪事がなされないかが心配でたまりません(笑)。