三姉妹それぞれ | りぼんの日記

りぼんの日記

ある日夫が突然失踪。その原因は脳腫瘍(悪性リンパ腫)でした。わずか2ヶ月の闘病生活を経て2022年9月10日53歳でこの世を去りました。夫の闘病の記録と残された私と3人の娘の今を綴っていきます。

夫の病が判明してからの

我が家の三姉妹の様子を綴ります。

子どもさんがいらっしゃる方の参考になれば

と思います。



長女(21歳)

夫が失踪した日はバイトに行っており

深夜まで不在。

翌朝私が夫を連れて帰宅した当初は

夫の変わり果てた様子を

私や次女から聞いて怖がって近づけなかった。

長女は人付き合いが苦手で

認知症のようになってしまった夫に対して

どう接していいのか

どう言葉かけしていいのか分からない

と言って困惑していた。

私や次女が接する様子を見たり

夫が長女に直接声をかけてくるうちに

夫の状態が理解できたようで

翌日病院に行く時には付き添ってくれて

夫を説得してくれたり、待合室で面倒見たり

色々と助けてくれた。

病気の告知の時も、今後の事を話す時も

手術の時も淡々と冷静に

受け止めてくれているようで

オロオロしてしまいがちな私を

冷静にしてくれたのは彼女だった。

大人の事情を分かってくれるので

今後の事を相談出来るし

協力してくれる長女に

とても助けられている。



次女(19歳)

今年の3月から家を出て一人暮らしをしている。

夫失踪の一報を聞いてずいぶん心配し

夫の携帯にずっと連絡を取り続けてくれた。

夫を連れ帰った日には

夫の好きな食べ物を大量に買って帰宅。

事の次第を事細かに聞きたがり

私もありのままを話せた事で

気が楽になり、

気持ちの整理も出来たので助かった。

変わり果てた夫の姿を見て初めは戸惑っていたが

すぐに色々声をかけて

何度も同じ事を繰り返し聞く夫の相手を

根気よくしてくれた。

インカレ前で大事な時期だったのに

1週間部活の休みを取って家に帰ってきて

夫の事をずっと心配していて

検査の結果や病気の告知を聞いた日は

ショックを受けてずっと泣いていた。

大学をやめて働くと言ったが

家族中から大学は頑張って続けた方がいい。

夫もそれを願っていると思うと

説得され頑張っている。

大学の授業、部活、バイトの合間をぬって

病院にも見舞いに行ってくれて

家族や義母の事も気遣ってくれる

次女の優しさに救われている。




三女(12歳)

思春期の多感な時期に父の病が見つかり

いちばんショックを受けている様子。

父が失踪した日の前日から

クラブチームで県外の試合に参戦しており

見つかった日の夜遅く帰宅。

失踪した時の騒ぎを何も知らないまま帰宅して

変わり果てた夫の姿を見せるのは

衝撃が大きいだろうと思い

帰宅した日は

「パパの体調が悪くて大変だから

おばあちゃんちに泊まってほしい」

と話して義実家に泊まってもらった。

翌朝、学校に行くと行って普通に出たものの

ただごとではない空気を察したようで

登校出来ず泣きながら自宅に帰ってきた。

その後、夫の変わり果てた姿や

私や姉がバタバタしている状態を見て

ますます学校どころではなくなったようだ。

翌日から学校に行けれなくなり

よく泣くようになり、不安定な状態に。

彼女も含めて家族で共有した方がいいと思い

病気の告知も手術当日も

みんなと一緒に立ち合わせ

夫の事に関しては姉たちと同じように共有して

個別に分かりやすく話しをしたりしている。

学校の先生にも事の次第を伝えて

保健室登校させてもらい

行かれない日は無理せずに

ゆっくり休ませるようにして

何とか夏休みに突入。

私がキャパオーバーになっている事もあり

今は義実家で預かってもらっている。

本人の希望もあり、心療内科を受診。 

かなりストレスが溜まっているようなので

診察の結果次第でキッズセラピーにつなげる予定

夏休みは毎日クラブチームで練習、試合がある為

その合間に私とお出掛けしたり

姉に遊びに連れて行ってもらったりして

ストレス発散できるようにしている。



三人三様だし、その子の性格によっても

受け止め方や

感情の表出方法も様々だと思いますが

うちの三姉妹はこんな感じです。

これからもがん患者の家族として

色々な事を経験していくと思いますが

家族で心を合わせて

一緒に乗り越えていきたいと思います。