転院 | りぼんの日記

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ある日夫が突然失踪。その原因は脳腫瘍(悪性リンパ腫)でした。わずか2ヶ月の闘病生活を経て2022年9月10日53歳でこの世を去りました。夫の闘病の記録と残された私と3人の娘の今を綴っていきます。

2022.7.12



前日

病院から突然の入電

ご主人の転院先が決まりました。

○○がんセンターです。

12日の14時到着で行ってください。

とのこと。




その日は予定を入れていたので

別日に変えて欲しいと訴えるも

大きな専門病院なので指定された日時じゃないと

受けてもらえない。

いつでもいいとおっしゃいましたよね⁉️

と言われて有無を言わさず却下。




確かにいつでもいいとは言ったけど

まさか前日に連絡が来て

いきなり転院を告げられるとは

思っていなかった私。




電話口の人に言わせると

転院の時はそういう場合がほとんどだ

とのこと。



しかも

転院先では

大部屋を希望していたが

「空きがないので個室になりますが

ご了承いただけますか?」

とのこと。



ご了承も何も

明日転院といきなり言われて

予定も変えられないのに

大部屋じゃなかったらその病院に行きませんって

言えるわけないじゃないむかつき




ちょっとグチになっちゃいましたが

というわけで

いきなり

半ば強引に?

転院となりました。




新しい病院には

長女と2人で夫を連れてタクシーで向かう事に。


家に帰れるのか?

今からどこに行くのか?

俺は今までどこにいたのか?

何の病気なのか?

職場には連絡したのか?



などなど

ずーーーーーっと質問攻め。

しかも同じ事を繰り返し繰り返し聞く夫。



病院に到着して

入院手続きなどを済ませて病室に。

付き添いで病棟に入れるのは1人だけという事

だったので長女とはここでお別れ



病室に入ると早速次々と検査が入り

私が付き添って行く事に。

心電図、頭部CT、MRIなどなど

ひと通り検査が終わったら

病状と治療の説明をすると言われて

私だけ別室に。



案内された別室には

脳外科の先生と血液腫瘍内科の先生と

合わせて3人の先生がいた。



悪性リンパ腫のため

血液腫瘍内科とも連携を取りながら

進めて行くらしい。







夫の脳腫瘍は















中枢神経系原発悪性リンパ腫




でほぼ間違いないだろう。




ここは専門病院なので

もっと詳しい検査をして

がん細胞の種類を割り出して

それに合う抗がん剤を使って治療をする。



ただ

その結果が出るのに1ヶ月くらいかかるので

それを待っている間にがんが進行して行く

可能性があるため

見切り発車で抗がん剤治療を開始する。



ご主人の場合

全身検査で腫瘍などはなかったが

肝機能と腎機能が悪い事が分かった。

特に腎機能は正常な人の半分くらいしか

機能していない。


抗がん剤治療は腎機能が悪いと

出来ない場合があるし

治療の副作用で腎機能が悪くなる事もある。


2〜3日点滴をして腎機能の様子を見て

抗がん剤治療をスタートする予定。

とのこと。



今後の治療計画などについても

ザッと話があり

またまた大量の同意書にサインをした。