入学式が終わって、
体育館から出ると、真優が真っ先に、
こっちに向かってきた。
『入学式、真剣だるかったぁ----ッ』
『本当だねっ
塚、校歌さぁ、先生しか歌ってなかったよね』
多分、この時真優は、気付かなかったと思う。
たしが、『入学式がだるかった。』
と言う話から、少しだけ逸らしたことは。
『だって、小学1年生じゃないんだからぁ』
真優が笑って言う。
そのまま、教室に着いた。
多分、8組はすごくうるさいクラスになると思う。
入学初日で、それが分かるくらい。
だけど、まだ、他の学校の子と喋れないから、
グループの中の、1人の席にかたまって、喋っていた。
あたしは、一瞬真優の席に行こうかな、と
思ったけど、
なぜか、何もしていないのに、
自分の机の上が、自然に皆の机より
グチャグチャだったので、
端っこに寄せようと思って、
自分の席に戻った。
真優も、自分の持ってきた本にはまったのか、
こっちに来ようともしないので、
あたしはイスに座って、
丁寧に机の上を片付けた。
ふと、あたしは顔をあげた。
視線を感じたから。
そしたら、
夢雅の顔が、
こっちを見ていた。
あたしは、
多分、真っ赤になっていただろう。