料理という行為を避けている。

もともとの理由は専業主婦になりたくない、対価のない労働をしたくないという理由だった。

仮に誰かが美味しいと言ってくれれば、それで十分作った甲斐があるかもしれないが、

常に毎回美味しいと言ってもらえるわけではないし、言ってもらえないとしょんぼりする。

自己満足のためにやればいいじゃないかとなるが、自己満足なら外食でいい。

 

ただ最近、料理を少しはじめてみると案外楽しいということに気づいた。

そして極めたら沼にはまりそうな気もした。

でも立ち止まって料理を極めることについて考えてみたとき、

極めれば極めるほど、評価が厳しくなり

今のようになんでも美味しいと楽しめなくなるのではないかと思った。

先日も料理の上手な奥様の自宅に招かれご馳走を頂いたが、

私のような料理に対するハードルの低い人間がひたすら「おいしいです~~!!!」と言うのも大事なんじゃないかと思った。

なぜなら、こないだ自分で頑張って凝った料理をしたときに夫の反応がいまいちで、

自分がもう一人いてくれたらなんでも美味しいと言って食べてくれるのになと思ったからだ。

さきのとおり、やはり相手に喜んでほしくて料理をしてる側面があり、完全に自分のためだったら

大人しく外でラーメンでも食べている。なんせプロが作った方が美味しいのだから。

 

ただ書いてて思ったのが、別に料理を極めなくて趣味程度ならもっと食べることが楽しくなるかもしれないということだ。

なんでも極端に考えてしまうが、建築と同じで趣味程度に触りの知識だけつけておくと

この味付けはどう再現するんだろう?とかこの深みは何でできてるんだろう?とかより深く味わえて楽しいし、

極めずに知識だけつけていれば、そんなに味の評価に厳しくならなくて済むのではないかと思った。

多分本当に極めるとかになってしまうと、自分の好きなもの以外食べたくないとなると思う。

 

というわけで、料理は趣味程度に、ごはんは食べる専門として今よりも解像度を上げて楽しんでいこうと思う。