1992~1993年に「新しい波」で選ばれたナイナイ、よゐこ、極楽とんぼ、オアシズ

そして始まった「めちゃイケ」

2000~2001年に「新しい波8」で選ばれたキンコン、ロバート、インパルス、

ドランクドラゴン、北陽…そして始まった「はねるのトびら」に続けとばかりに

“お笑い8年周期説”を実証するために2008~2009年に「新しい波16」が放送された。

司会進行はウエンツ英司

前回、前々回までは、

のちに有名になる芸人も結構出演していたので掻い摘んで紹介したが

この番組はつい去年まで放送されていた番組なので、

まだ出演していた芸人は無名ばかりだ。


一応リストアップ

バース

井下好井

S×L

キンデルダイク

ジューシーズ

鎌鼬

ゆったり感

ヒカリゴケ

アルコ&ピース

矢じるし

パンチライン

ピーナッツパン

少年少女

相方不在

グランジ

銀シャリ

ササラモサラ

チョコレートプラネット

ライス

かたつもり

クロンモロン

83幕府

バンビーノ

キムチとライス

ソメイヨシノ

しゃもじ

オレンジサンセット

ニッチェ

である。

元々無名の芸人を囲って育てていくのがフジのやり方なので

「誰これ?」って思う人がほとんどでしょうが、今はこんなもんでしょう


ちなみにここに載っている芸人以外にも候補がいて、

番組の初回にこんな芸人がいますと紹介していたそのフリップには


マヂカルラブリー(M-1準決勝進出者)

カノン(あらびき団員)

フィフティーカーニバル(後期エンタにブ男ぶっちぎりというネタで出演)

上海ドール(片方のオジョーは黄金伝説の大食い企画でレギュラー)

だいなお(初期イッテQのコーナーにレギュラー出演していた)

クロスバー直撃(関西の実力派コント師)

プリンセス金魚(関西の実力派漫才師)

末高斗夢(はい、すえたか~と~お~む~)

D・N・A(キングオブコント2009で一躍有名に)

セーフティ番頭(オンバトに何度か出演アイデア重視コント師)

ガスマスクガール(base期待のコント師)

ハライチ(言わずもがな、ノリボケ漫才)


なども載っていたので、出ていた可能性もあった。


まぁ、上記のメンバーからレギュラーが選ばれることになるのだが、

この番組、セットなども砂漠をモチーフにしてて

ウエンツがアラブ人みたいな衣装でラクダも登場した事があった。


今の時代“お笑いブーム”で(まぁこれだけ長く続くとブームではなく

もはや“定着”だと思うのだが世間はそうは思わずにまた廃れていくのだろうな。

レッカペ、エンタ、笑金、イロモネア等大体主要となる番組は終わって行ったしな。

まぁ、オンバトとM-1がある限り僕はお笑いファンですが!)

その飽和状態のお笑いブームを厳しい現状と捉えて、作ったセットや衣装らしい。


まぁでも実際にそうだと思うよ。

どんどん若手は出てくるばかりで、

これだけいりゃそこから本物の原石を発掘するのも一苦労だ。

とぶくすりの頃なんかは芸人の絶対数自体が少なかったし、

はねるが始まった頃なんかはボキャブラブームと今のお笑いブームの狭間で

まだお笑い冬の時代だった。

そこに来てこの芸人飽和状態時代。

ぶっちゃけ始まるタイミングが悪かったと思う。


「THE THREE THEATER」という番組をご存知だろうか?

レッドシアターの前身の番組なのだが、

レッドカーペットの人気だった

はんにゃ、フルーツポンチ、しずる、ジャルジャル、

我が家、ロッチ、狩野英孝、柳原可奈子、藤崎マーケット

を集めて始まった深夜コント番組だ。

前回紹介した「ゲンセキ」でレギュラーに選ばれなかった

ジャルジャル、我が家、ロッチ等はこっちで番組持って成功したわけだ。

あっちのコント番組は結局半年で打ち切られたので

オリラジ達にとっては皮肉な話しだが、

ジャルジャル達は結果的に落ちて良かったのかもしれないね。

(ちなみにスリーシアターの藤崎マーケットはすぐに解雇される。

藤崎マーケットは当時ラララライ体操で人気だったがやはりリズムネタは旬な物で

人気は長続きしないのでそれを見越して解雇したのかな。)

このスリーシアターが始まったのが2008年で、新しい波も2008年に始まった。


ちなみに、この新しい波16が始まる前に、

フジでは無名の若手を集めて深夜のコント番組を放送していた

「コンバット」である

ぼれろ、あきげん、ガリバートンネル、かたつむり、EE男等で始まった番組。

(のちに平成ノブシコブシ、ジャングルポケット、上々軍団、BURN等が加入)


こういった番組もあり、

人気者や実力者など有望な若手はほとんど前の番組に取られて

言っちゃ悪いが「新しい波16」の時には搾りカスしか残っていない状態であった。

時代が悪かったと言うかタイミングが悪かったと言うか…。

あと1年早く「新しい波16」を始めていたら今のレッシアメンバーやコンバットメンバーが

新しい波16で選ばれていたかもしれませんね。

コンバットの最初の方で解雇された「かたつむり」なんかは新しい波16にも出演していますし。


さあ、こんな退廃的な時代から生まれたのが

「ふくらむスクラム!!」

結局選ばれたメンバーは

オレンジサンセット

鎌鼬(選ばれた直後に、ひらがなの「かまいたち」に改名)

ヒカリゴケ

しゃもじ

少年少女

ニッチェ

の6組


とぶくすり→はねるのトびら→ふくらむスクラム、と

「とぶ」「はねる」「ふくらむ」っていう縁起がいいので揃えてるな。

新しい波24はどうなるのであろうか。


ナイナイ、よゐこ、極楽、オアシズ

キンコン、ロバート、インパルス、ドランクドラゴン、北陽

オレンジサンセット、かまいたち、ヒカリゴケ、しゃもじ、少年少女、ニッチェ

とレギュラー芸人が1組ずつ増えて行ってますね。

やはり、昔のように少ない芸人の中から選ぶわけではないので

保険を掛けて増やしていってる気がする。


もっと遡れば「夢で逢えたら」はダウンタウンとウッチャンナンチャン

「大石恵三」はバカルディ(現・さまぁ~ず)とホンジャマカと

フジの若手芸人集めてやるコント番組は2組が基本だったし

今の時代はカリスマ性のある芸人もいないし数で押すしかないのかもしれませんね。


さて、「新しい波16」に話しを戻して

鎌鼬が出てくる回までは本当に無名な芸人ばかりだったのに

鎌鼬は有名なのになんでここに出てくるんだ?と疑問に思った


まぁナイナイキンコンはABCお笑い新人グランプリを受賞していて

鎌鼬もその最優秀賞を獲っていたので、その方式に乗っけたのかなぁ、って思った。

ABC最優秀賞受賞者一覧

2006はとろサーモン

2007は鎌鼬

2008はギャロップ

2009は天竺鼠

という感じだったのだがとろサーモンはもう結構歳行ってるし…

そもそも新しい波の源流のめちゃイケの笑わず嫌い王で

スカシ漫才披露したのが人気のきっかけになったから

波16に今更出てくるのは違うし

ギャロップはおっちゃんやし禿げてるし・・・(え?w)

天竺鼠だとめちゃイケやはねトびの雰囲気じゃなくて

「ダウンタウンのごっつええ感じ」みたいになりそうだw

そんな訳でかまいたち来たのかなぁ、と勝手に妄想。


ちなみに司会進行(めちゃイケでいう矢部、はねるでいう西野)は

かまいたちのツッコミ濱家だったのだが

実はメインは「かまいたち」ではなかった。


そう、ナイナイ、キンコンに続く

若くて“チビとイケメン”という図式のコンビをメインに持ってきたのだ。

それがオレンジサンセット

波16に出てた時はまだ高校生くらいじゃなかったっけ?

そんな子らがいきなり番組のメインですよ。プロデューサーも冒険したね~

今はホリプロコムに所属しているコンビだが

波16やふくらむスクラムに出ていた時はフリーで活動していた。

まぁ、まったくの素人と言うわけではなく、高校生一の漫才コンビを決める「M-1甲子園」の

関西地区大会で3年連続優勝優勝しているようなコンビだ。


そもそも8年周期説ってたけし→さんま→ダウンタウンと全員違うタイプの芸人なのだが

ナイナイの成功で味をしめて、ナイナイの幻影を追って

またもやこのようなコンビをメインに持ってきたのだ。

前回のキングコングの結果は微妙な所でしたし

これが吉と出るか凶と出るか、って言う感じの賭博ですよね。


ヒカリゴケはボケがキモキャラでツッコミがイケメンでアフォな感じの子

ツッコミの子はめちゃイケでいう浜口の匂いを感じる子なので選ばれたのかなと思いました。

で、少年少女はネタで言うと初期のよゐこだよね~、あの不思議なシュール感。


ニッチェは選ばれるまでは本当に無名だったが

ネタ見た時に「演技力すげー」と思ってこいつら選ばれると予想してたなぁ。

めちゃイケとはねるの女枠はオアシズも北陽もどちらも所属事務所が「人力舎」なので

人力舎所属と言う「ピーナッツパン」というコンビが注目か?とも思っていたが

ニッチェや少年少女のネタを見た時にピーナッツパンの線は消えたと思った。


しゃもじは番組を掻き回す感じで昔の極楽とんぼの匂いがする

ま、誰をどこに当てはめるかは人それぞれですけどね~。


そして一番重要な話しを

8年周期説ですが

たけし(47年生まれ)→さんま(55年生まれ)→ダウンタウン(63年生まれ)

→ナインティナイン(71年生まれ)→キンコン(80年生まれ)・ロバート馬場(79年生まれ)


と来ていますが


オレンジサンセット(1990年生まれ)

かまいたち(1981年生まれ・1983年生まれ)

ヒカリゴケ(1980年年生まれ・1984年生まれ)

少年少女(1980年生まれ・1982年生まれ)

しゃもじ(1984年生まれ・1985年生まれ)

ニッチェ(1984年生まれ・1983年生まれ)


と、誰一人8年周期説の87年生まれどころか88年生まれにすらかすっていないのである。

それどころかはねるのトびら世代に年齢が近い人たちばっかりだ

やはりこの説は無理があったなぁ。

ナイナイの時点ですでに足場は崩れ掛けていたし

キンコンやロバートの時点で完全に崩壊していた。


ナイナイの次が79年生まれだとするなら

79年生まれから探せばいいんじゃないか?

79年生まれの芸人

オードリー、麒麟、南海しずちゃん、モンエン西森、とろサーモン

カナリア、天竺鼠、ななめ45℃、コンマニセンチ堀内、夙川アトム、

しずる村上、LLR、グランジ遠山、大西ライオン、サクロンZなど


んー、人気からいってここはオードリーあたりか?w


ちょっと話しが逸れましたね。

ふくらむスクラムはコントで頑張っていたのですが

これと言ったヒット作も少なく、早々に打ち切りになってしまいました。

そして、めちゃイケにアイドルの雛形と紗理奈を加えたように

AKB48の前田敦子と、小森純を加えて

「1ばんスクラム」としてリニューアルをするがこれも打ち切られてしまう。

今の所復活の予定は無い。

しかし、DVDを出すようです。っていうか一週間ほど前にでたばっかりみたいですw

(ちなみに自分はこの番組の回し者ではないので宣伝という訳では無いですw)

これがそこそこ売れれば「はねるのトびら」になぞらえる様に復活するのでしょう。

もし売れなくて番組もこのまま復活しなければ“新しい波神話”もここまででしょうか。

まぁ、今でこそ前田敦子や小森純は有名で知ってるけど

この1ばんスクラムって番組が始まった時はこの二人の事知らなかったんだよなぁ~。

有名になるの早かったな。

AKBは今人気ピークですし前田さん効果で売れると良いですね。


まぁですね、なにがいいたいかと言うと

1995年生まれで芸人目指してる方はチャンスですよ、っと(笑)

運がよければ2016年くらいにあるであろう「新しい波24」でレギュラーに選ばれれば

フジに大切に囲ってもらって育ててもらえるかもしれません。


頑張れ若者w

頑張れ明日のスター

頑張れポストナイナイ(チビで愛嬌のある猿顔の人はチャンスかもw)


はい!と言うわけでいかがだったでしょうか

こうやって歴史を振り返ると面白いですね~

「お笑い8年周期説の崩壊への序曲」は今回で終わりです。

ではまたどこかで(・∀・)ノ