謎の大王 第26第継体天皇を祀る 高向神社 | 北陸の神社仏閣、温泉紹介

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高向神社(福井県坂井市丸岡町高田1-7-1)

 

御祭神

継体天皇

 

 「歴代初 地方出身者の天皇」「応神天皇から5代も離れた皇子の即位」という異例の経歴の持ち主であり、「謎の大王」とよばれ様々な考察がされています。

 

 

継体天皇の育った地 高向の宮

 

 ヲホトノ王(後の継体天皇)が三尾の地(今の滋賀県高島市)で生まれ、幼いときに父の彦主人王が亡くなります。「日本書紀」によると、母の振姫は三尾の地でヲホトノ王を育てる事に不安を感じ、自身の里である高向(今の福井県坂井市)に連れ帰り育てたとあります。

 

 

 

なぜ故郷に連れ帰ることになった?

 

 母の振姫がヲホドノ王を自身の里に連れ帰った理由がはっきりしません。大切な後継者候補を簡単に帰らせるでしょうか? 

 ヲホドノ王の最初の妻(若比売)は三尾氏の出身です。高向へ移った後も三尾氏とは良好な関係を築いていたと思われ、後継者争いに敗れ自身の里に逃れたとは考えられません。

 

暴君 第21代 雄略天皇から逃げた?

 

 雄略天皇の即位の前後は、有力豪族である葛城氏や吉備氏を討伐するなど、有力な豪族を倒し強力に中央集権を進めていきます。その動きに三尾氏も不安を感じ、幼い皇子を高向へ逃したのでしょうか?

 

 また、雄略天皇の崩御後は4人の天皇が即位しますが、在任期間がそれぞれ1年から8年と短く、かなり混乱した時期と思われます。

 この混乱期にヲホドノ王は地方で力をつけ、後に継体天皇として即位することになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天皇堂(福井県坂井市丸岡町女形谷)

 

 ヲホトノ王(後の継体天皇)が大和朝廷の使者である大伴金村らと接見した場所と伝えられています。

 

 

 付近には、女形谷、長畝遺跡があり弥生時代後期から飛鳥時代初期の須恵器や土師器類、堀立柱建物が発掘されており、当時かなり強力な豪族が治めていたことがわかります。

 

 

 

 

久米田神社(福井県坂井市丸岡町下久米田1-1)

 

御祭神

大伴金村大連

 

 大伴金村大連はヲホトノ王(後の継体天皇)を越前の地まで迎えに上がり、継体天皇の即位に尽力した人物です

 天皇即位の後、高向の里を訪ねられた継体天皇が、大伴金村の働きに深く感謝され建立されたとのことです。

 

 

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