[エッセイ・2]:昨日夕方、16時から甲子園で行われた全国高校野球選手権大会の開会式を見ましたか。

 宣誓を語る生徒の言葉に思わず涙が頬を伝った小生でした。涙もろくなったなと言えばそれまでです。

 しかし、あの宣誓で、今回の熊本の震災の惨状に、能登の災害、東日本大震災を思い出したのは事実です。

 宣誓に有ったように自然の営む活動エネルギーは計りしれません。過酷な災害でもあります。それにもめげず健闘を誓い、自分達のプレーで少しでも被災者の心を和らげたいと語るを聞いて、グランドに勢ぞろいした高校生は間違いなく日本の未来を担う青少年たちだなと思いもしました。

 だけど一方で、人間は賢いハズなのに、なぜ対策を学ばないんだろう、何故何時もと同じ悲劇がテレビ画面に写し出されるのだろうと考えてしまいました。

 ケガをされた方、お亡くなりになった方、そのご家族様に謹んでお悔やみ申し上げます。

 

 東日本大震災の時に、小生もまた岩手県陸前高田市に支援に入りました。日本赤十字社の一員であり、支援に入る前、本社の講堂に急遽対策本部を設置して被災地の確認、高速道路を使えない、そこに行くまでの交通ルートの確認、支援物資を積んだ車だと表示する横幕を警察署に貰いに行った同僚等の動きを未だに覚えています。

 震災発生から三日三晩対策本部に在って、緊張のアドレナリンも限界でした。普段の勤務部屋に戻って、机の横の狭い床に寝袋一つに入って眠りこけたのでした。コンクリートの床で背中が痛いも何も感じないのです。近くに、同じように寝袋一つに寝入っていた女性が居たことも目が覚めて気付く始末でした。今日も帰れそうにない。家族に変わりないかと妻に電話を入れたのも四日ぶりでした。

 

 デーマット、聞いた事が有りますか。災害発生直後に迅速に被災地へ派遣され、医療支援を行う専門的な災害派遣医療チームです。ですが小生の部署は、まだ発足したばかりで、日赤の介護施設を東京に整備を図ることに前力を注いでいた時の東日本大震災は発生でした。

 前置きが長くなりましたが、そこで被災地に出て、現実を見て思った事、感じた事は早急に水道、電気、ガス、住まい、トイレの復旧でした。求められるのはその対策でした。

 衣類、食料等の問題もありますが、それらに電気は比較的に早く復旧を見ました。だけど、住まい、トイレ、ガス、水道の復旧は容易ではありません。それも学んだ所です。

 震災から10日も経つと、避難した処でもトイレに長い行列、悪臭の漂う中で食事を取らざるをせざるを得ない場面に遭遇しました。

 また一週間も、10日近くもお風呂に入れていないと嘆きの声を何度も耳にしました。給水車の到着を待つ長い行列も。ペットボトルを手に列に並び寒さに震える子供も見ました。

 二度の陸前高田市現地入りから、介護の立場からどのような支援が出来るかを同僚と話し合って、施設に働く職員も被災者であり出勤出来ていない人も居る、施設の人材不足、その支援が必要。入浴できていない人に「ホットタオルを提供しよう」と、大きくは二つの支援策が纏まりました。

 

 小生が、何故何時もと同じ悲劇がテレビ画面に写し出されるのだろうと考えてしまいましたと冒頭に掲げたのは、住まいです。

 車中泊は限界があるでしょう。半壊の家では安心して眠れません。当時にも、徐々に疲労がたまる一方だとの声も多くありました。

 段ボールベッドの活用にも限界があるでしょう。インスタント住居を提唱している方の事実を知って、これだ、と思いました。

 廃校となった小学校や中学校、高校等の校庭の活用など土地の問題もありますが、被災に係るフォローは長引きます。せめて手足を伸ばせる住まいの確保を優先させたら如何でしょうか。

 消費税が1パーセントに成れば5兆円もの税収入がなくなる。二年間実施する予定で10兆円の税収入がなくなると報道されていますが、消費税は今まで通り10パーセント、8パーセントでも良い、だけど、5兆円、10兆円を災害時予防対策に当て、47各都道府県が予めインスタント住居を2000でも、3000でもストックすること、それのための全額補助金に充当すると出来ないものでしょうか。

 実際の災害発生時には、そのインスタント住居を都道府県間で貸借、融通し合う仕組みを作れないものでしょうか。

 また、給水車の配備を47各都道府県に300でも400でも義務付け、その整備のため全額補助金にしたらどうでしょうか。そ運転手の確保こそ、その時のボランテァで如何でしょうか。

 

 エッセイ一つ書くにも、視力の疲労回復を気にする年齢になりました、10日に一つぐらいのエッセイを記すペースで、小生の「小説。大槻玄沢抄」をお読み下さる皆様とのコンタクトを確保して行こうと考えて居たのですが、それもまたなかなかむづかしいですね。

 今後とも、宜しくお願い致します。明日からは郷里岩手に亡き父母、姉弟等のお墓参りを兼ねて、一関、仙台に取材旅行に出かけます。

 月末に所沢市に戻る予定にしております。皆様、猛暑に負けずお元気にお過ごし下さい。失礼します。