[エッセイ・1]:政治には門外漢の小生です。でも、黙って居られないことばかり目に付くので、小生の意見を書いてみようかと思いました。

 執筆中の大槻玄沢抄に関係がありません。幸いと言うのか、投稿しているブログのジャンルが「エッセイ、小説、詩等のジャンル」です。玄沢抄を読んで下さっている皆様に申し訳ございませんが、しばし、小生の政治論にお耳をお貸し下さい。

 小生が20代も前半の頃ですから、凡そ50年、半世紀も前の事です。仕事をしながらもまだ司法試験合格を目指していた頃に友人と、何故この世に、日本に天皇、皇族が居るんだ。生まれた所の違いだけでなぜ特権を得る階級がいるんだ、世の中不公平だとそんな話にもなりました。

 そして、天皇は男系の男子に限ると言う今の皇室典範を知ったところです。当然、特権階級の存在に反対の傍ら、男尊女卑も甚だしい皇室典範、法律だなと半世紀も前に思った事でした。

 それが今に、世界、特にヨーロッパの国々に王様やその継承権を持つ人類が居るのだと知った事と、その王族等が世界の平和外交、親善外交に少なからず貢献していると知り、現日本国憲法で言う「日本の国民を代表する象徴としての天皇」は居ても良いのかな、存在有りきか、と思うようにもなりました。

 それで、小生を年老いた老人の戯言と思う読者も居るでしょう。如何に思うかは、正に勝手。それで構いません。

 

 残るは、皇室典範でしょう。皇室典範の改正が取りざたされていると新聞やテレビなどメディアの周知に、男尊女卑を謳う皇室典範が男女平等を掲げる法律に生まれ変わるのだと早とちりした小生でした。

 法改正の内容を知れば知るほど呆れてしまいます。「天皇は男系の男子に限る」。それを如何に守るか、継続させるか。そのために、旧皇族の男子の養子の有り様を語る法改正だと言うのですから、皆さんはどの様に思いますか。

 なぜ、女性の天皇はダメなのでしょうか。何故、女系天皇の誕生はダメなのでしょうか。平安時代を築いた桓武天皇以来の男系男子を絶やしてはならないと何故考えるのでしょうか。

 幸か不幸か現総理大臣は女性です。男尊女卑も甚だしい皇室典範の改正のために先頭に立つのかと思い気や、全くの逆で、男系男子の天皇存続を図るための法改正をめざして居ると言うのですから、老い先短い小生でさえ開いた口を閉じれないのです。

 何故に現天皇の御子、愛子妃が天皇に相応しく無いと言えるのでしょうか。冒頭に、政治に係る小生の意見を書いてみようかと思いましたと書いた理由の一つがこれです。

 

 もう一つは、今の国会に出されている国旗損壊罪の法案と、今の総理大臣の下で設けられた国家情報局に係る事です。国家情報局は日本版スパイ防止法の成立を目論んで議論されているとご存知ですか。

 これらの法案等は、勿論、日本国民を守るためだ、諸外国から受ける侮辱、危険等を避けるためだと旗印に有ります。しかし、現実はどうでしょうか。 凡そ80年も前になった第二次世界大戦、その戦前によく似た状況にあると識者ならずも身の回りに居る爺さん、婆さんが言うのです。

 家の軒に国旗掲揚がどこの家でも当たり前、愛国心が叫ばれた、求められた。ある日突然にご近所さんがスパイだと言われて特高に連れていかれた。その真偽は如何あれ、誰かがそう密告すれば疑いを掛けられた人は無残な姿で帰ってきた。故人になって、遺骨を取りに来いと通知が来た。

 小生は幸いに戦争を知らない人生です。しかし、上記の事はこの凡そ80年の人生の中で折に耳にしてきた事柄です。18歳で上京し、白衣に身を包み、片手片足を無くした傷痍軍人が駅や街角で物乞いをしていた姿を今も覚えています。

 

 国旗損壊罪やスパイ防止法が本当に必要なのでしょうか。刑法学者の方々でさえ、危険で、憲法に反して思想の自由等を奪うものだ、戦前に戻るようなものだ、法案成立に反対と叫ぶ方も多いのです。

 思想の面だけではありません。戦争武器の製造、販売を明確に現実のものとして認める発言、行動にある現総理にあなたは賛成できますか。かつてはそれを一言で「死の商人」と言ったのです。 

 半世紀前、当時外務大臣の職にあった故・宮澤喜一総理が、国会答弁の中で「我が国は兵器の輸出をして金を稼ぐほど落ちぶれてはいない」と語っているのに、問われた現総理は「時代が変わった」と、殺傷能力のある武器輸出の解禁を認める発言をして居るのです。

 小生の年齢(とし)で考えれば、孫になりましょうか。あなたの孫を戦争に向かわせることが出来ますか。子や孫に戦争の悲惨さを味わわせても良いと思いますか。

 ナポレオン、ヒットラー、スターリン、そして今にプーチン、トランプ、エタニィヤフ、何れも愛国主義者です。小生もこの日本を愛する一人です。

 しかし、己の国を愛する、国民を守るために行動する。それを盾にも旗印にもする国の先導者に良い結果は生まれていない。それを教えて呉れているのが歴史です。

 破壊された家屋敷、病院、学校、道路、水の出ない水道管、灯りの付かな電気、泣き叫ぶ子や悲嘆にくれる母親、テレビ画面に映し出される光景を見る度にマンマミーア(何てっこった)、馬鹿げていると思うは小生ばかりでは無いでしょう。

 トランプ大統領をよいしょして、世界平和を実現できるのは貴方だと言い、台湾有事の際の戦争加担も有り得ると語る現総理に貴方は賛成できますか。 自分の息子、娘、否、孫を自衛隊員にしたいと思いますか。真っ先に戦地に向かわさせられるのが自衛隊員でしょう。

 

 三つ目に、選挙法そのものです。先の衆議院選挙で自民党が大勝したのは紛れもない事実です。議員定数465のうち、3分の2を超える316議席を確保したのは皆さん知るところです。

しかし、自民党が、国民から3割弱の得票だけで8割を超える議席を確保できた、この事実を可笑しいと思いませんか。絶対得票率26.9パーセント、なのに獲得した議席は何と86.2パーセントなのです。

 一連の可笑しな法改正はこの衆議院の数を後ろ盾にして、いかにも国民の信を得た政治をしているんだと言いながら、実は国民の総意とかけ離れた法案を作り、中身の恐ろしい法改正、成立を目指していると思いませんか。

 改正に力を注ぐべきは、急ぐべき法改正は、まさにこの変な選挙結果になる選挙法そのものではないでしょうか。

一方、吾等に出来るのは投票権です。老若男女問わず己の選挙権。使い方を考えましょう。

 

 文章が長くなりました。でも己が今に思う正直なところです。

 

〈追伸〉;大事な事を忘れるところでした。今日7月11日。NHK総合テレビ、夜10時から作家、松本清張氏の「黒い画集」に収納されているミステリー「天城越え」が再放送されます。              

 この天城越えの題字を書いたのが、アメーバブログ投稿者にある「高須番長」さんです。

小生のために凡そ二か月前「初志貫徹」と書いてプレゼントして呉れた高須さんです。 

題字もまた注目して拝見して下さい。なお、今日は前編で後編は7月18日(土)同時刻に放送される予定となっています。