「世間は岩手はコロナ患者が発生す(し)てなくて良いど言うけど、見方を変えればそれだけ他所との交流が無ャ(無い)、人の行き来が無ャ(無い)岩手、少ない岩手と言われてっぺ(言われているでしょう)、島根どか鳥取もコロナ患者が少ねャ(少ない)のもそんな訳だどいう人も居る。良いんだが悪いんだがと言ったらやっぱり悪いんだべ。地方は益々人が来ねャ(ない)、廃れでいぐべ」。
聞いだ先生が俺の思いもす(し)ながったごどを言い出す(し)た。
「政治家は地方創生とか再生とか言うべ(でしょ)。選挙の時だけだ。胸にバッツ(チ)がつくど途端に口にす(し)でいだ地方創生、再生の言葉を忘れる。都合の良え(良い)人種だべ(よ)。
そのごどは兎も角、人も来ねャ(ない)、年寄りばがりで空き家が増える、少ない若者が都会に出で行く。そんな廃れで行ぐ田舎の町の再生に俺の考えを言えば、拠点、ハブとなる町、市を造るごどだ。そこを生活都市とす(し)て長い目で見で整備充実す(し)ていくごどだ。例えば俺達の岩手だったら新幹線の停まる駅を中心に生活の場と商業地を広げでいぐごどだ。一関や水沢江刺、北上、花巻、盛岡、沼宮内、二戸に新幹線が停まるべ。その駅のなんぼが(幾つか)を選んでそごを中心にガス、電気、上下水道に道路、交通網等インフラ整備を進めで、そごに今より大きな街を出現させるごどだ、再整備充実するごどだ。
IT産業、アニメ産業が一極集中の東京、東京圏に無ければなんねャ(ならない)物ではねャ(ない)。一つの例だけんど(だけど)その産業に関わる人達ど関連企業等を税制上の優遇措置や場所の提供などによって誘致する地区を造れば良い。今も有る産業、工業団地の活用も有っぺ(有るでしょう)。
また文化芸術に力を入れで音楽家村や画家村等を造り関係する人達の誘導、在住を進め、そこにコンサートホールや美術館の整備を図るどが、若者の芸術活動の専用の場を作るどが色々考えられるべ。昔ながらの国の機関の地方移転誘致、企業誘致も有る。俺達農家もその生活都市に住んで郊外の田畑を耕す(し)に出がげで良え(良い)んだ、酪農家が山や高原に、朝から出がげで良え(良い)んだ、養鶏養豚家が町中から鶏舎や豚舎に出がげで良え(良い)んだ。郊外の工場や作業場に街中がら出がげる人が居で良い。都会に住む人ど同ず(じ)ように文化的な生活を享受す(し)ながら一次産業二次産業に従事す(し)て行げるようにす(し)ていくごど、それが本当の地方創生だべ(でしょう)。
インフラ整備が今より進んだ職住近接は若者達にも魅力が有んべ(有るでしょう)、皆の生活を潤すべ(でしょう)。俺達の岩手だったら太平洋に面す(し)ているがら拠点、ハブとなる町、市を海岸沿いにも造る必要がある。大船渡どが釜石どが宮古どが、後何処だべ(でしょう)、海沿いの今の町の中がらも選んで再生すっとご(する所)は何処が、内陸部でも生活都市となりうる町は何処がを選択す(し)てそこを再生充実す(し)て新幹線通りの生活都市と繋ぐ、道路整備を充実す(し)物流も人の行ぎ来もスムーズにす(し)て行ぐごどだ。
一都三県、百万都市等を除いで日本全国各県にこれから再生、再編整備す(し)たい都市六、七か所を選ばせで(選択させて)国民が住む、住民がより文化的生活を享受する生活都市を造って行ぐ、そこに国家予算を重点的に充ででもらいたいもんだ。それくらいの列島改造が有って良いべ。良ぐも悪ぐ言う人も居っ(る)けどかつて列島改造論を掲げだ首相も居だべ。日本全国新幹線網整備を掲げ、続いだ人達が長年に渡って整備す(し)て来たべ(でしょう)。政治家だけではねャ(ない)、そごには住民の理解と協力、技術者の知恵と勇気が有ったべ。