経営主体(すたい)となる会社法人、公社等は労働基準法を遵守す(し)て労働(ろうどう)時間(ずがん)や休憩時間を決める、有給休暇を付与するどいう基本的なごどがら、給与・賃金(つんぎん)体系に残業代のあり(がだ)を整備す(し)、人事(ずんず)、昇給・昇格制度、社宅、福利(ふぐり)厚生制度、将来の安定経営のための社内留保の確保(どう)を整えでいぐごどが出来んべ(出来るのだ)。機械(きけャ)器具、肥料代、農薬代(どう)の予算額だって合理的に決められるべ(られるでしょう)。

   米が余るって減反政策を言われでも、米作(こめづぐ)りと野菜(づぐ)りが一緒になっていれば田んぼを野菜栽培耕地に転換することだってやり易くなんべ(なるでしょう)。トラクターや運搬するトラック等だって共同で使えるべ(よ)。耕地の集約化(すうやくか)、大型化によって肥料、農薬のまとめ買いも出来るす(し)、散布だってやり易いべ(でしょう)、節約、効率化を(はが)れん(れる)のだ。

   また会社組織、公社等になればデーターを生かす(し)た農業をより進めるごどが出来ん(るの)だ。米作(こめづぐ)りの熟練者(ずくれんしゃ)である貴方(あんだ)(だづ)の栽培技術や判断等をデータ化す(し)て次の若者(わかもの)(だづ)に継承す(し)ていぐように出来んべ。今、ノートに農業日記をつげでいる人も居っべ(居るでしょ)。俺もそうす(し)てきた。だ(だけ)どもノートをひっくり(けャ)す(し)て過去を参考にするのってながなが出来ねャァべ(ないでしょう)。家族経営や個人(こずん)経営のままでは折角の自分のデーターすら生がす(し)きれねャ(ない)でいる。紙ベースの記録がら電子記録管理に移行す(し)て耕地を管理す(し)て行ぐ。何処(どご)何時(いづ)何をす(し)たが何の肥料が必要だったが、農薬散布をどういう天気の日にどのぐらいす(し)たがデータを蓄積す(し)て共有する。

   若者に人気のスマートフォンを使って皆が目にす(し)た物、事実を瞬時(しゅんず)に農作業記録とす(し)て蓄積する時代(ずだい)だ。またそれを若者も関係者皆も見で共有できん(る)のだ。そごに(おら)も参加す(し)ているどいうやりがいも生き甲斐も生まれるべ(でしょ)。魅力ある農業が展開出来ん(るの)だ。そうするごどに依って経費の節減はもどより生産技術の向上に生かせん(るの)だ。高品質(こうひんすず)の米、野菜、農産物の確保が出来(でぎ)るようになんべ。また効率的生産が出来(でぎ)で収穫を多くするごども出来んべ。

   家族経営でお山の大将だった個人経営から法人経営主体(すたい)に同意するには抵抗があんべ(あるだろう)げど、少子化(しょうすか)が止まらない、若い労働力が農業の方に(あす)が向がねャ(ない)、人手不足だと言う現実を見で貴方(あんだ)(だづ)は判断す(し)なければなんねャ(ならない)。」

   労働時間(ずがん)一つとっても、朝の四時(よず)五時(ごず)がらお昼、午後の一時(いづず)(ごろ)まで働く従業者と、午後の一時(いづず)頃がら夜の九時(くず)十時(じゅうず)頃まで働く従業者とが、就業(すうぎょう)時間(ずがん)の入れ()え、交代とかが可能になるす(し)、そごにリーダーや管理者の配置(はいず)など昇給昇格のモチベーションを持でる機会、方法が生まれるべ(生まれるでしょう)。

各部門の繁忙期等を見で臨機応変に人を動がすごども出来んべ。人手を有効活用す(し)ていぐごどが可能になるんだ。ある(とぎ)米作(こめづぐ)りの方に人を回す(し)、ある時は野菜の種まき、育苗(いぐびょう)、植え付け、草取り収穫に人手を回す(し)、果樹栽培などの芽摘(めづ)み、農薬散布、収穫(どう)の必要な時期(ずぎ)に必要な人手を回す。

俺達(おらだづ)も何人がの外国人実習生(じっすうせい)を入れでっぺ(入れているでしょう)。だ(だけ)ども実習生(じっすうせい)の手の必要な時期(ずき)が苗代づくりどが田起ごす(し)とが田植えの時期(ずき)とか、収穫期に限られでいで彼らを上手ぐ使えでいねャ(ない)問題も有っぺ。

   ん(そう)だども一つ会社等に米作(こめづぐ)り、野菜(づぐ)り、果樹栽培、酪農(どう)とあったら実習生(じっすうせい)も多くを学べるす(し)、日本人(にほんずん)と一緒により効果的に彼らを活用す(し)ていくごどが出来っぺ(出来るでしょう)。