その違和感にはいつも温かみが伴っていた。ふとしたある瞬間その正体に気が付いた。会話する時の距離が近いのだ。男にとってそのわずか数センチが大問題になる。いや正確には自分がだ。その女の子は実はきっと近眼なのだ。いや、そもそもこんなに悩むのは自分がこの子に好意を抱いているからなのか?

そういう意味で女はみんな魔法使い。

 

 

 

日中の下りの電車。混んでいるわけじゃあない。にもかかわらず相変わらず、この女の子と話す時、その自然で不自然で自然な距離の近さを感じた瞬間、内心ちょっとどぎまぎしてしまう。

黄色い電車は錦糸町駅に近づく。「それじゃあここで。明日また」「はい。ありがとうございます。また明日」

 

先頭車両。降りてすぐその先の階段を駆け下りる。通路を走り階段を駆け上る。いつもなら僕が先に到着している筈なのに今日はもう快速電車が停車して僕を待っていた。ドアが閉まる前に車内へ歩を進める。見慣れた景色の筈なのに違和感がある。電車が走り出してようやく気が付く。下りと上りを間違えていた。何か変だぞと思った正体はこれだったのか。こんな間違いをするのか。

さらにもう一つ

 

カバンを持ってない。電車はもう秒速分速で右と左にどんどん離れていっている。財布にはおろしたばかりのお金が入っている。カードの停止もしなければならない。その面倒さに眩暈がする。ふと携帯をみると数件の着信。その女の子からだった。折り返したかった。でもどうしてかそれが出来ない。

 

次の駅についてホームに降りる。本来の方向の電車に乗り換える。帽子をかぶった男がじっと僕を睨みつける。僕の名を呼び確かめられる。意外な人物と鉢合わせた。その男には連れの男が居た。事情を説明して停車した駅で別れを告げる。心配そうに見送ってくれた。

 

ホームでカバンを捜す。あるわけが無い。すがる気持ちで駅の窓口へ行く。受付のおばさんにカバンの落し物が届いていないか尋ねる。幾つかカバンが置いてある。「届いてますよ、これですか?」

自分のカバンを今目の前にして安堵する。一緒にメモ書きが添えられている。一ヵ月の勤務予定表。月末の4日間出勤になっていた。

ああそうか。松坂桃李と結婚して今は嘱託なのか、と思った。

 

 

...という夢を見ました笑い泣き

 

夢に出て来た女の子は、戸田恵梨香でした。誰の置き換えなんだろう?と考えてみたのですが戸田恵梨香本人です。※話したことも逢ったことも勿論当然ありません。

 

お読みいただき

お付き合いいただき

本当にありがとうございます。

淡い恋心の中2感と

ミステリアス感があったなら

幸いです汗

☆☆☆☆

 

 

 

1月25日夕方。福岡ファイナル公演の抽選の結果が分かる日を確かめようと「ぴあ」を開きました。するとナント完売したはずの国際フォーラムのチケットが再発売していました。直ぐさまぐんぐんと申し込みを進めました。座席位置もその場で分かりました。東京国際フォーラムの規模なら18列は結構前の方です。けれども通路から遠い=トイレから遠い。この期に及んでトイレ問題を優先させるロマンチストで世捨て人な僕は「ううむ」と、チケットを選び直すべくページを閉じました。今にして思えばすこぶる阿呆です。が、無事なんと、通路すぐ横の座席を確保出来たのでした(かなり後方列爆  笑) 

TULIPもちょっとした手品師で魔法使いです。★★★★★

 

「あの娘は魔法使い」1976年『MELODY

 

[ロマンチストで世捨て人] 出典 

1980年「I am the Editor」B面

オリジナルアルバム未収録

 

 

 

ここまでありがとうございました合格