離婚の数では日本一だってさ

大きな声じゃ言えないけどね

しかも女から口火を切って

ひとりぼっちの道を選ぶよ

北の国の女は耐えないからね

我慢強いのはむしろ南の女さ

ああ待っても春など来るもんか

見捨てて歩き出すのが習わしさ

北の国の女にゃ気をつけな

 

「北の国の習い」中島みゆき

1990年『夜を往け』9曲目

みゆきさんがそう歌うのであれば

「北海道ってそうなのか~」と

当時思ったものでした。

言葉が鮮明に強烈に瞬時に記憶された1曲

 

これが本当なのかどうかは

どうでもいいような気がします。

説得力があったので。

初めに「はっ」とさせ

そのまま一気に畳みかる

疑問を差し挟む隙がない

 

 

拓郎さんが歌った「本当のウソだよ」

(「俺が愛した馬鹿」1985年の歌詞)

ということで舌を巻いたままにしておきます

 

 

参考

↑2018年のデータのようですが、あの人出身地が1位でした。

 

 

 

 

次は、男から女へ分かれ(別れ)を告げる歌

夜の帳り(とばり)も冬枯れた部屋 

君はプツリと爪を切ってる

肩を丸めてまつ毛を伏せて

深爪したら あとで痛いよ

夜、爪切ると不幸になると

旧いことわざ聞いたことある

昔、女は身を守るため

爪をのばしていたんだってね

別れを切り出す一瞬前の

夜はこんなに静かなんです

別れを切り出す一瞬前の

夜の背中が こわいんです

 

「爪」吉田拓郎 作詞:松本隆

1978年『ローリング30』

2枚組LP+EP1枚 オリジナル作品

1枚目A面2曲目

※本作全21曲中18曲を松本隆が作詞担当

 

拓郎さんが歌うなら「そういう諺(ことわざ)があるんだ」

「昔の女の人はそうしていたのか!」と思ったものでした。

 

参考

 

 

 

さて

女と男

男と女

 

今日の本題はここから

 

 

 

古くからの言い伝えが

ガイドブックにのって以来

静かだった山寺に

若者たちが おしよせる

男坂と女坂に 別れてそれぞれ坂をのぼり

ふたりが同時に 境内に足をかければ 

結ばれるという

季節たがわず 人がくる

何かを願い 何かに迷い

人は ひとりでは生きてゆけない

確かめながら のぼる坂

 

「男坂女坂 」明日香

1984年『おてんばさん』

B面2曲目

 

明日香だけではピンと来ない

思い出せない方がいらっしゃる?

花ぬすびと」でいかがでしょう?

 

「花ぬすびと」のEPが手元

見つかりませんでした

ごめんなさい

 

 

 

 

 

 

「男坂女坂」も「花ぬすびと」も作詞は、

すずきゆみ子。

明日香の高校の同級生。

 

 

 

 

作曲クレジットは明日香の本名=菅美奈子になってます。※後発のCD化のベスト盤では作詞:鈴木ゆみ子、作曲:明日香でのクレジットになっています

 

 

この歌も「へ~おもしろいな」と、一聴でメロディと歌詞が記憶されました。明日香のレコードもよく聴いていました。←便宜上過去形にしてますが今も変わらず好きでたまに聴いてます。

 

 

「坂道」の知識として←乃木坂とか日向坂とか櫻坂46ではなく笑→ 急なのが「男坂」緩やかなのを「女坂」と呼ぶようです、神社お寺観光界隈。

今回今日調べて知りました💦

 

 

 

「北の国の習い」「爪」「男坂女坂」

聴くたびに毎回うなります。

そして気が付くと一緒に口ずさんでます。

演奏が始まっていつの間にか歌ってて

曲が終わるまでたったそれぞれの瞬間、

濃密に日本的なものが人生のひとコマが

詰まっていた気がするのです。

この3曲は相互に思い出させ逢うのです。

 

 

 

 

 

 

明日香さんは、2013年10月25日、49歳という若さでこの世を去ってしまいました。※2011年に、乳がんで治療中であるのを公表していました。

 

この10年で明日香さんの年齢に追いついて追い越してしまいました。胸が詰まってしまいます。

 

 

僕が小学生や中学生、高校生の頃。

クラスに「必ず」一人は、絵が抜群に巧かったりピアノが上手だったりする女子が居ました。なんとなくそんな親近感をいま抱いてしまいます。授業中に(内職的に)「花ぬすびと」をつくった、という発言に触れた記憶があります。...と、何だったかな?で思い出した、ベスト盤の本人解説。ありました!書いてました。

 

 

「花ぬすびと」は、高校生の時、

授業中に作りました(苦笑)

 

これ↓2006年12月発売 

1枚目アルバム『おてんばさん』

2枚目アルバム『コーヒーと蒸しイモ』

上記アルバム未収録シングルA面B面曲

...から18曲を本人が選曲 ¥2,000

 

「授業中」

もう手が届かないところに今いますが、

それは無限で永遠な感じがします。

 

それがあって今があり

それらの歌を今も聴いているのだから

 

 

 

 

参考

 

 

 

ここまでありがとうございました