※空集合の表記
ここでは空集合をΦで表すことにする。
空集合は任意の集合の部分集合である。
すなわち、任意の集合Aに対してΦ⊂A
○部分集合とは
集合A,Bに対して
a∈A⇒a∈B
が成り立つとき、
AはBの部分集合であるといい
A⊂Bと表す。
○定理の証明
部分集合の定義より、
Φ⊂A
⇔
a∈Φ⇒a∈A
⇔
(a∈Aでない)⇒(a∈Φでない)(対偶)
どんな要素aに対しても(a∈Φでない)は成り立つので、これは正しい。
したがって、任意の集合Aに対してΦ⊂Aは成り立つ。
(証明終わり)
(※)
命題pが偽のときは、命題「pならばq」の真偽が必ず真になることを知っていれば、
a∈Φ⇒a∈A
が真であることが直ちにわかる。