BUCK-TICK グンマー本部(仮) ブログ

BUCK-TICK グンマー本部(仮) ブログ

ここは間違いなく

『BUCK-TICKグンマー本部(仮)ブログ』ですよです。

(・へ・)ノシ

Amebaでブログを始めよう!






This is
BUCK-TICK
Gunmar
Headquarters
(temporary)
Blog.

ここは
BUCK-TICK
グンマー本部(仮)
ブログ
です。




The headquarters means a place to introduce books and magazines.
(本部とは、本や雑誌を紹介する所という意味です。)






改めまして

BUCK-TICKグンマー本部(仮)ブログ


復活したよ!(笑)







5月以降、ぬこ様に死なれてから半端ないレベルの意気消沈で、自分でもビックリするくらい楽しい事が何も無い日々が続き、振り絞ったカラ元気を日常生活に全振りしたもんで(まるで理由になってないけど)仕事以外はTwitterをチョロチョロいぢくる事しか出来なかったのが夏くらいまで(沢山のぬこ様へのお悔やみ本当にありがとうございました m(_ _)m )

更新した数がちょうど300記事だし、辞めない分でもブログはこのまま放置しとくか〜と考えてたのが秋頃、この辺からTwitterのリプとかDM、ブログのメッセージに再開を待って下さっている方からのご連絡をチラホラいただいたりして、本当にグンマー本部(仮)ブログなんかに期待してもらえてるの?ホントにぃ?と疑ったり、あっても無くてもどうでもいい様な、こんなファンブログを待っていて下さってるなんて有難いな〜と考えるようになって、あーでもそろそろかなー、このままだとずっと書かないもんなー俺…どうしよう、更新は来年かなーと思い始めたのが年末(笑)

じゃあ新年1発目からの更新にしようと決めて『TOUR No.0 -FINAL- 2018.12.29 日本武道館』からブログを再開させていただきました。



ブログ再開を契機に、メインの読者層を強く意識した書体に変更(笑)文字を読みやすくしました。




それでは、BUCK-TICKグンマー本部(仮)ブログってこんな感じだったよな?と思い出しながら上越道中膝栗毛、始めます。
12月29日、高崎駅から新幹線で九段下まで🚄🚅遠くに見える台形が高崎アリーナ。


読み倒してやろうと上越新幹線車内に持ち込んだ、当日の朝に届いたばかりのFISHTANK会報90号。



もちろん庶民なので🚄🚅自由席。いつものシリアスベアー(仮)も帯同しとります。(・へ・)



新幹線車内で充電できるのは有難い。



約50分で東京駅とうちゃこ。相変わらず年末はコンドル。ここから徒歩で東西線の大手町駅へ🐤🐦


九段下駅に到着して坂を上って武道館へ。私もう、ツアー看板車じゃないの…ただのトラックなの…と申し訳なさそうに端に佇む例のトラックが出迎えてくれました。🚚



館道武。とりあえず物販列に並んでBE@RBRICKとラバーバンドを購入(ラババンは売り切れるギリギリだったっぽい)



武道館の看板を撮ってる人達を撮ってると、謎のバンが(お花屋さんだとは思うけれど)
(´し` अ )



屋根の上で光る玉ねぎ。(擬宝珠)ギボシ🎪


時計台横の電子チケット受付で紙チケットを入手。こんな素敵なのを貰えるなら毎回スマホチケットでもいいなと。



2年ぶりの日本武道館。


大きなたまねぎの真下で。


EMTGさん、優しいフォロワーさんのおかげで電子チケットを譲っていただけました。


WOWOWさん、ナイスアングルありがとうございました。( ΦωΦ )


幕張メッセ。単独ロックの獣たち、孤高なロックの獣たち。
BUCK-TICK TOUR No.0 - Guernican Moon -
の振替公演。『ロクス・ソルス』にタイトル変わるのかな?それともまんま『No.0』の再演?


No.∅・*:。✡*:゚FINAL 2018年のフィナーレ







No.∅

素敵な夜の素晴らしいコンサートでした。






帰路ランケ🚄🚅

しんかんせんはやーい┗=͟͟͞͞( ˙∀˙)=͟͟͞͞┛

あっという間に大宮駅。でもね、東北新幹線の影響で発車時間が遅れて(乗り換え待ち)地元の電車の終電に5分、たった5分間に合わずに乗り遅れる(笑)



ザッサーン!
ズヴァッファーン!なんもかんも諦めが肝心。一万円でタクシーで帰宅するよりも泊まりを選び、スライディング(滑り込み)でアパホテル。


手ぶらの自分に素敵なお土産ありがとうございました!m(_ _)m
=͟͟͞͞    '-' )=͟͟͞͞    '-' )=͟͟͞͞   ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”





またとんでもねーお宝を頂戴してしまいましたよ。インディーズ時代のファンクラブ会報「FULL VOLUME」と1990年のキャピタゴンカレンダー!が!が!後ほどブログで詳しくご紹介させていただきます。ありがとうございました!m(_ _)m 



箱かー。BE@RBRICK100%は箱かあー…贅沢を言えば、THE MAD CAPSULE MARKETSやAA=みたいなね、カッコええブリスターパックだったら良かったのになーって。BE@RBRICKってパッケージが重要なんですよね〜。あー、BUCK-TICK初のBE@RBRICKは箱かー(しつこい笑)…_(:3/  ∠)_


1人で打ち上がって4時ー。画像では伝わりづらいかも知れませんが、冷蔵庫の上ではみ出すテレビが大きすぎる。(いつものモザイク画像はどうしたって?例のペイテレビ?まさか、そんなの何も観てないッスよ笑)


次の日ー!アサー!朝ー!😴🐓☀昨晩の残骸の残像が残酷に写る。武道館ではスタンディングでデビューする予定だった寅壱の安全靴(命名:金田バイク-BKB-)が大活躍してくれました。





もちろん
タワレコ高崎オーパ店に寄ってきましたよ。



高崎OPA7階、タワーレコード高崎OPA店に。
さすがのタワレコ高崎オーパ店さんですな!推しの圧が強い!
【祝】BUCK-TICK激推し店舗タワーレコード錦糸町店大復活おめでとうございます。


入り口の特設棚(THE DAY IN QUESTION 2017 特設神棚)祝いのバクチクが鳴ってる。


あっただろうか?

すべてILLUSION。


夢魔 -The Nightmare-。

MY EYES & YOURバクチク現象。


相変わらず常設棚(BUCK-TICK神棚)もこの充実っぷり。


優しさ自然体。

…今年もよろしくお願い致します。



タワレコ高崎オーパ店さん特製の錦糸町店リスペクトのフリーペーパーを貰おうとしたら(12月30日時点)残念ながら無くて、その代わりに「パネル展、ご覧になられました?今日からなので是非見ていってください!」と店員さんに教えてもらったので慌てて奥へ。



ここからネタバレ注意⚠(まだ見たくない方はここから渾身の力を込め、全力で一気に下までスクロール、もしくはブログを全力で閉じるか電源OFFしてね!笑)











だいじょぶ?んじゃいきますよー?




あんれまあー!

BUCK-TICK特設パネル展!inタワレコ高崎オーパ店!



1周年おめでとうございます。相変わらずBUCK-TICK兄さん達は律儀ですなー!地元愛が炸裂してますな!んで、お帰りはいつ頃です?



豊洲PIT。

今井PIT。

アニイPIT。

櫻井PIT。

豊豊洲PIT。

彦PIT。








最新アルバム「No.0」を中心に、左上から時計回りで「TABOO」「殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits」「十三階は月光」「狂った太陽」「CATALOGUE 1987-2016」「或いはアナーキー」「天使のリボルバー」「Mona Lisa OVERDRIVE」「darker than darkness -style93-」「SEXUAL×××××!」「ONE LIFE, ONE DEATH」「SEXY STREAM LINER」「アトム 未来派 No.9」「memento mori」「極東 I LOVE YOU」


アレですよね、タワレコ錦糸町店さんが今年、錦糸町駅前に大復活されるっつー事は、群馬と東京でBUCK-TICK激推しタワーレコードの2大拠点が出現するって事になりますわな?なりますわな!





以上。上越道中膝栗毛、お疲れっした!










BUCK-TICKグンマー本部(仮)ブログ






BUCK-TICK 
TOUR No.∅
-FINAL-
2018.12.29
日本武道館 






仮想と現実。虚構と事実。このTOUR No.0が始まるずっと前、アルバム「No.0」の制作段階から、12月29日の日本武道館で完結する為のシナリオと、それに基づいた仮想現実(VR)空間が、精緻なフィクションとして既に用意されていたのかもしれない。がしかし、年末恒例の武道館公演でもとりわけ今年は、結果的に特別な「コンサート」となった。

お台場のZepp DiverCity TOKYO公演の2日目、Twitterには櫻井さんの不調を伺わせるようなツイートがタイムライン上に幾つも並んでいた。そして数日後、オフィシャルから
BUCK-TICK TOUR No.0 - Guernican Moon -
公演についての発表があった。


2018年12月15日(土) BUCK-TICK FISH TANKer's ONLY 2018
2018年12月16日(日)・20日(木)・22日(土) BUCK-TICK TOUR No.0 - Guernican Moon -
公演「延期」のお知らせ


いつもBUCK-TICKを応援して頂き、有難うございます。
12月15日(土)福岡:DRUM LOGOS ※ファンクラブ会員限定
12月16日(日)福岡:Zepp Fukuoka
12月20日(木)熊本:B.9 V1
12月22日(土)京都:KBSホール
公演にご来場予定のお客様へご案内させて頂きます。

ボーカルの櫻井敦司が12月9日(日)の公演後、体調不良を訴え病院で検査を行ったところ「消化管出血」との診断結果でした。
しばらく療養が必要なため、本人・メンバー・スタッフ・医師と協議した結果、

12月15日(土)福岡:DRUM LOGOS ※ファンクラブ会員限定
12月16日(日)福岡:Zepp Fukuoka

12月20日(木)熊本:B.9 V1
12月22日(土)京都:KBSホール
公演は、「延期」とさせていただく事になりました。

振替公演と払戻し方法につきましては、決まり次第、改めてご案内させて頂きます。

お手持ちのチケットは大切に保管をお願い申し上げます。

公演を楽しみにして頂いていたお客様には、多大なるご心配・ご迷惑をお掛けします事を慎んでお詫び申し上げます。
何卒、ご理解を頂きますよう、お願い申し上げます。

2018年12月13日(木)
BUCK-TICK メンバー・スタッフ一同


昔からのファンなら誰しも、1996年に写真集撮影の為に訪れたネパールで重度の腹膜炎を発症し、初日の12/2市川市文化会館から全公演が延期となったツアー「CHAOS after DARK TOUR」の記憶が頭裏を過(よぎ)った筈だ。それ以降、公演の延期は一度も無かっただけに、様々な憶測がTwitter上を駆け巡った。消化管出血という胃から腸まで広範囲に当てはまる病名、脇腹を押さえていたり、足がふらついてとても満足に歌えるような状況では無かったというお台場の様子…普段の生活が全く想像の出来ない、巷では魔王なんて呼ばれてる現実味の無い浮世離れした存在の人なだけに、オフィシャルからの発表は衝撃的に受け止められた。バンド活動は至って順調、トラブルとは無縁のBUCK-TICKに起こった突然の非常事態。櫻井敦司は決して不老不死や不死身などではなく、我々と同じ「生身の人間」なのだという当然の事実を、改めて我々に突き付けてきた。ファンもこういった事態に全く慣れてないので、ただ狼狽えるしかなかった。森羅万象、 全てはZEELEのシナリオ通り、という訳には行かないようだ。



その後、病状の回復具合や武道館公演についてオフィシャルから何も言及が無かったのも、ファンを余計ヤキモキさせる一因になったのも事実だ。(何も言わないのは「やるよ!」って事なんだろうけど、結局は「寿記」の♡ダイジョーブ♣️頼み)たった一言でいいから、安心材料が欲しかった。

とにかく、29日に九段下の武道館へ向かうしかない。だが、如何せんチケットが手元に無かった。何とか自力で入手しようと様々な方法で何度も試みたものの、落選の、落選による、落選のためのまた落選。残念ながらお席をご用意することができませんでしたの連続記録更新ごめんなさいありがとう。こんなに取れないのは初めての経験だったので、自分は何かをやらかしてブラックリスト入りにでもなったのかと心配した(厳密に言うと今も心配)が、泣き言ツイートを気の毒に思った何人ものフォロワーの皆さんが手を差し伸べて下さり、そのおかげで電子チケットを譲って頂ける運びとなった。ごめんなさいありがとう。

2019年、日本武道館は東京オリンピックの改修工事に入る為、BUCK-TICKの19年連続公演記録は一旦途切れる訳だが、武道館公演の数日前にはゲネプロ(ドイツ語のゲネラールプローベ[Generalprobe]の略称。意味は「通し稽古」)を伺わせるツイートを見掛けたので、BUCK-TICKは某所で武道館と同じセットを組み、入念なリハーサルを重ねたに違いない。




九段下の駅をおりて 坂道を
人の流れ 追い越して行けば
黄昏時 雲は赤く流れ落ちて
屋根の上に光る玉ねぎ

12月29日、九段下駅、大きなたまねぎの下で。その下の屋根はヤガミ·トールのバスドラのキックによってビシンビシン揺れていた。

スマホ画面にスタンプをポチッと押して貰って入場。天井に掲げられた大きな日の丸の国旗が、武道館に来れた事を実感させてくれた。中央のステージには大きな白い幕が、左右の花道にはいつもと違う、お台場J地区の時のような大きなスクリーンが2つ備えられている。



開演。暗闇の中「ノスタルジア –ヰタ メカニカリス–」を分解して再び合成した特製SEが流れ始めると、ステージを覆う白い幕に稲垣足穂譲りのキレッキレな活字が次々と映し出され、生命と機械による–ヰタ メカニカリス–ポエトリーリーディングが、生身のBUCK-TICKと対峙する直前の視覚と聴覚を正々堂々とぶん殴ってきた。WOWOWの生放送も同じ映像が流れてるんだろな〜と眺めてたら、白い幕がふわりと垂直に落ち大歓声と絶叫の中、5人が目の前に現れた。素数の暗証番号2357、ダイナモが可動する。

imai_bt

スクエアフレームもコレも
普段使いしやすいですね

#ダイヤシェイプフレーム サングラス



いつも通りのBUCK-TICKがそこにいた。当たり前だけど当たり前なんかじゃない、武道館のステージに立つ5人を目にした瞬間、安堵と歓喜が綯い交ぜになった感情が溢れ出した。1曲目はスタンディングツアーのセトリVer.閃光と火焔と猫による「GUSTAVE」で、TOUR No.0 -FINAL-の火蓋が切って落とされた。

特効が燃え上がる度に、アリーナBまでその火炎の熱が伝わってくる。地上火天怒焔級にボウッ!ボウッ!と直上に吹き上がった炎は、NARUTOの自来也ばりの火遁・大炎弾でCat Cat Cat Cat Catの猫招き。のっけから櫻井猫がハイテンションベストテン第1位。午後6時過ぎに始まったパーティーのヒロインはキマってた。威風堂々とスティックを振り下ろすヤガミ·トール、ベースを弾きながら愛おしそうに大きなたまねぎの下を見渡す樋口豊、普段通りの星野英彦。そしてギターを弾かない左ギタリストは、手に持ったGUSTAVER(猫じゃらし)をダルそうにブンブン振って、下手スタンド席をぶっきらぼうに煽る。そんな今井さん(犬派)の勇姿をスクリーンで確認して泣き笑いの爆笑。

猫まっしぐらニャンニャンパーティーの勢いのままドゥンゴ、ドゥンゴ、ドゥンゴと「Baby, I want you.」のイントロダクションへと融合。後々「独壇場beauty」や「パラダイス」とか「蝶々」も、GUSTAVEとフュージョンしたら楽しそう。そしたら四つ打ち永久機関エターナルも夢じゃない(アニイに拒否されそうだけど)



「…皆さん、こんばんは」( ΦωΦ )
(割れんばかりの大歓声)
「どうもご心配をおかけしました」
(さらに絶叫混じりの大歓声)
「今夜は一緒に、踊りましょう。ダンスしましょう!」
(自分を鼓舞する為にも言ってそうな眼力と微笑と横ピース)


そこから美麗と醜悪の此処で夢ろうドゥルルン腐らない堕ちない二ポポンブドカン「美醜LOVE」へと赤裸ララに咲き乱れ、新たなギターフレーズが炸裂する闇の二重螺旋デジタル構造、いつもそうなんだドコサヘキサエン酸「光の帝国」テクノポップ発動。『それはきっとリンクしてる』でパン!とチョップのように手を叩くと、櫻井敦司の中で何かが弾け、モードが切り替わる。その後、横ピース裏ピースをキラーン!と左右で繰り出す度に観客からヒュー!!!!!の大歓声が加速する流れ、そして疾れ。横ピースしながら。もう、青空だって邪魔できない。そう、だって今夜はSATURDAY NIGHT FEVERだもの。


ここから星野英彦♀雌(メス)コーナー、snowで加工(お化粧)しましょ印象派「Ophelia」は、映像演出に頼らない無頼派で展開。可憐な乙女Fall in Love星野曲オフィーリアで、全然透き通ってない男性ホルモン全開の星野英彦がオラオラのテストステロンを振りまけば、スクリーンにヤガミ·トール怒涛のドラミングがベストアングル画角最高で大映し「サロメ -femme fatale-」七つのヴェールで舞うよ。赤のライティングの中、今井寿が奏でるリアレンジされたフレーズが秀逸。これぞTOUR No.0-FINAL-の集大成、その音圧と迫力に圧倒された。

ここからは猛々しい♂雄(オス)コーナー、縦横無尽に駆け巡る天井玉葱中空我音圧渦地上火天怒焔。スクリーン全てを使って映し出される強火メラメラの紅蓮!烈火!火焔!武道館大火災「IGNITER」炎ボーボー!ボボボーボ・ボーボボ!!!!!王 王 王 嗚呼CRバクチク確変モード学園。ステージ特効の火炎放射は形(なり)を潜め、ちゃんとスクリーンに出る文字を読んでね!感がとても優しさ自然体。1曲目のGUSTAVEで勢い余って全ての燃料を使い切ってしまったのかは不明。

(CR)打って変わって『十三階は月光』からの「月蝕」では、煮え滾るサーモグラフィー越しのグロテスクなマグマの様な映像と、幾つもの蝋燭がスクリーンで揺らめく荘厳な世界観。脈打つは 我が欲望 銀のスプーンで 抉り出せば〜だなんて、猫のエサかスプーンおばさんしか知らないから怖い怖い。ああ煮え滾る ああ血は滾る。櫻井敦司がフッと息を吹くと同時に、スクリーンの蝋燭の炎も消えた。闇となり 月喰らう 贄の夜は 死と交わる。


ここでズドーン!とバベルの塔が聳え立つ映像が…と思ったら、途中からメタリックな液体がザブンザブンしてる中に、なぜか球体が浮かぶ「BABEL」は今宵、ベース樋口豊の魅せ場。アクティブな4弦がバンド全体を牽引する。おお、空(くう)よ、シリアスベアーは、とうとうルームシューズに(・へ・)履けよ、履けよ、保存用にもう一足、足せよ。謎の球体はラストで黒い太陽?となり皆既月食のような光のリングへ。その後ろから現れた満月。旅ゆけ〜ば〜三日月〜♪ホ○○三日月〜「Moon さよならを教えて」の三日月は、水面に映る下弦、静かの海で白いヴェールを被った祈り希い。おやすみ、ありがとう言わなくちゃ。オーラスに向けてより力強くなる曲調と、歌詞に込められた儚さと感謝の気持ちが、虚構と現実の狭間で揺れ動く。Under the Moon Light Good morning Darling Hello Good-bye.


何が欲しいんだ?胸毛モッサモサのセニョールが、等価値の愛も死もくれてやるラテン系センチメンタリズムの極致。ここは東京だけど、武道館だけど、今だけは、嗚呼〜今夜だけは〜クバリブレ群馬ラテン系セニョリータ「Cuba Libre」がムンムンに熱く暑く情熱的に展開。甘い眩暈のままサンハイ!って合いの手を入れたくなる位の太陽がいっぱい、ルックルック一体感こんにちはジャンゴ・ラインハルトDjango、それは牛追い祭りカーニバル。そのままuh…bravo…uh…bravoアコギが交わるマイスゥィートスゥィートベイビー「Mr.Darkness & Mrs.Moonlight」へと突進。クロス(十字)で契約交わしてた問題の箇所『魔王の角で貫いてよ』で、エナメルホットパンツの股間に指でΦマークを作って、腰を激しくグラインドさせてあっちゃんのあっちゃんよる魔王の角が何かしらを貫いてた。病み上がりでもあっちゃんのあっちゃんが元気ならダイジョーブ♣️わんぱくでもいい、逞しく育ってほしい。ツノ出せヤリ出せ魔王出せブラボー。



「もっと、もっと欲しいぃ…僕の大好きなコンサート…僕の大好きな、コンサートやお歌を奪ったやつは誰だ…え?お酒?(笑)愛だって知ってるんだ、沢山いただいたけど、欲張りだからもっと欲しい!」

(こんな駄々っ子MCをされた日にゃ、もう笑うしかない。猫は大いに、お酒は程々に。本当に笑)

煩悩まみれの欲張り丸出しへそ出し(へそは出してない)が爆発。傲慢 強欲 色欲・憤怒&貪食 嫉妬・怠惰 僕はもっと欲しいと、地団駄を踏む姿は半ズボンの少年に見えなくもない、エキセントリックアラフィフ少年ボーイ。ローアングルからガーターベルトを執拗に狙うカメラ映像、52歳のホットパンツと太ももを狙うカメラ映像…考えたら負けだ「BOY septem peccata mortalia」中央のスクリーンには、ヒエロニムス・ボスの『七つの大罪と四終』が映し出されたり、サラサラヘアーの英彦BOYがギターネックをシコシコのスリスリのドヤ顔のガマンできないよBOYギラギラ彦で、上手側が異様な盛り上がりを見せたBOY septem peccata mortalia。元気があれば何でも出来る、今日も元気に太もも絶対領域がプルプル弾むよケダモンだもん、ボーイセプテムペッカータモルターリア(復唱)


もっと!で締めたエキセントリック少年ボーイの勢いそのままに「薔薇色十字団 -Rosen Kreuzer-」薔薇色レジスタンスなエキセントリックソングが武道館で炸裂。毛先を遊ばせてない毛髪自然体の星野英彦が、紋章(エンブレム)にコーラスにと大暴れ。今井寿のセクシーストリームライナー流線型スタビライザーもエキセントリックに吼える。

ダッダッ、ハッハッ、リメンバートゥーダイ本編ラスト曲、人生は愛おしい「Memento mori」櫻井敦司の持つライトがメンバーを、そして客席のボイズンガルズを優しくゆっくり照らすハウス武道館へようこそ。ここは東京だぜ?アリーナBは振り返ると1階の関係者席。ふと、同じように座って観たらどう聴こえるのか知りたくなって、試しに本編ラスト曲Memento moriだけ座って聴いてみた。ステージもスクリーンも見えない、武道館の天井と光と音だけの世界。ベースとバスドラの低音が足元からズンズン響いてきて、よくまあバンドマンの皆さんはこんな状態で座って聴いてられんな〜と感心した次第。




EN1

武道館ジュウ(十)ノ回、愛ト言ウ愛ガ回、神経系接続スルHELL「O」レイシキジュウサンガタ『アイ』コバルト色(即是)空、形骸イロイロ零レル溢レル1度目のアンコールは、最高傑作アルバム『No.0』の世界観をギュッと凝縮させた輪廻果汁100%、濃縮還元ループが脈打つ猛毒セクションとなっていた。千鳥ケ淵の水面を走る蒼白き「零式13型「愛」」は、螺旋の飛沫(しぶき)を上げながら咆哮し、星屑を集めた虚構と事実が交錯する半分つっこ「ゲルニカの夜」では爆発四散した肉体を集め(ここはめちゃくちゃ長くなっちゃって入り切らなかったので割愛)

そこから愛の名の下(もと)へと「胎内回帰」で爆撃機の風が切り裂いた。観光パンフレットや出力を減衰させたNHKのフィラー(景色だけの放送)くらい分かりやすい沖縄の美ら海(ちゅらうみ)とハイビスカスの映像、声が掠れて悔しそうな場面もあったが、鬼気迫る櫻井敦司の歌唱No.0、胎内の爆音がヰタとマキナを貫いた。



EN2

ペパーミントグリーンのヤガミ·トール、赤スーツでドヤる英彦、今井寿も例のGUCCIのグラサンとレオパードジャケで張り合い、樋口豊はMOON CATSのワンピTシャツ、ワンピ(重要)櫻井敦司も同じ絵柄のTシャツにジレと頭にはシルクハットを被り、例のステッカーだらけの赤い拡声器を持っている。

RAZZLE DAZZLEからの刺客ゾーン「TANGO Swanka」今井寿との掛け合いオペレッタの亡霊  飛び散ってるエンドルフィン魂、リズムに合わせてプリプリの太ももを叩いて揺らす芸当。それを見逃すまいと捉えるカメラ映像、考えたら負け。真っ赤な月夜  密やかに 怪盗参上  1.2. ハイキックOh Oh R&R 僕に触んなスパンキング、でも愛を頂戴TANGO Swankaと荒ぶれば、400,000,000~500,000,000のBaby Face. シルクハットから軍帽にコンバートして男も女も総立ちなのさ「狂気のデッドヒート」ステージ左右の大型スクリーンの前に並んだ、先端にライトの付いた伸縮する塔。しゃがんでシー!&立ち上がってカモーン!と大暴れ英彦のおたまじゃくしデーヒーの時に、アレが伸び縮みデッドヒートを展開していて芸が細かいなと。You win!
○~
○~
○~
○~
○~
○~
○~
○~
○~


えー今年も年末のお忙しい所、こんなに沢山の(2階席を眺めながら)上のほうまで…どうもありがとう。(盛大な拍手)WOWOWの皆さんも協力してくださって…どっちだ?(スクリーンを頼りに撮影してるカメラを探すが、右も左も視線が合わず見つからない)…素人か!(ドリフ大爆笑のような笑いが起こる)


WOWOWの時間を延長してお送り致します(笑)ドラムス、ヤガミ·トール!(最初は太鼓をお手手で叩いてコミカルに、押さえたスティックをもう1本のスティックでリズミカルにカチカチさせてたかと思えば、ドコドコとダイナミックなドラミングに移行。武道館サイズのドラムソロに大喝采)

ベース樋口豊!(やんごとなき可愛いお手振り&ナイスポーズ)ギター星野英彦!(いつも通りのピロピロ双眼鏡で客席を見渡す)魔法の薬を貰いました!変な薬じゃないですよ?(笑)ギター今井寿!(ギョッとした顔で櫻井さんを見る。我々も笑)
群馬のアロマティーに続くニューアイテムに爆笑。魔法の薬って、新曲のデモかい?

(次はあっちゃんの番だから!と後ろで両腕を何度も上げて観客を煽る樋口豊と、まあまあ落ち着いてと諌める櫻井敦司)


武道館の観客とWOWOWの視聴者に向けて伝えたかったのは、心からの感謝の言葉だった。


「病室で、みんなの…(言葉に詰まって自分の立ち位置から離れる。マイクを持ったまま上手側で後ろを向き、泣いてしまいそうな昂った感情を抑えようと大きく深呼吸を一つ)…たくさんの!お見舞いメール、励ましのお手紙、本当にたくさんいただきました。ホントにありがとうございます、この場をお借りしちゃってスミマセン…本当にありがとう。えーそして、(話が)長くなりますが、福岡の2公演、そして熊本、京都。えー残念ながら今年、ライブハウスツアー、途中で…チッ…(また感情が昂り、気持ちをうまく伝えられない自分への苛立ちからの舌打ち)…また!みなさんにいい機会をもらったので、来年みんなで遊びに行きますので、会いましょう。(後ろを振り返り)そして、スタッフとメンバー、(いつもは)何も言いませんがどうもありがとう。(観客に向けて)たくさんのLOVEありがとう。(大歓声)…感謝の気持ちを込めて歌います」


胸の音聞こえる  確かに鼓動震え出す目醒めだ

なぜ生きてる  解らない  それでも激しく

生きていたいと思う  愛されているなら
生きていたいと願う  愛されているなら
ごめんなさい  ありがとう

仮想と現実、虚構と事実。さっき病室でって、言ったよな櫻井さん…やっぱり入院してたんかい、櫻井さん…背後のスクリーンには「無題」ばりのサイケデリックでドロドロとしたバッドトリップのような映像が展開する中、観客とWOWOW視聴者に向けて感謝を込め、優しく語りかけるように歌い上げる「鼓動」は、武道館の景色と共に深く記憶に刻まれた。ごめんなさい、ありがとう。


この世に生きる あなたの鼓動
はかない だけど美しく
この世に生きる  全ての鼓動
はかない  だけど輝いて
この世に生きる  あなたの鼓動
悲しい事は何もない
この世に生ける  愛する人
悲しい事は何もない


鼓動のアウトロの中、杖を着きながらステージを後にする櫻井敦司。えええ…なんだよもう…マジかよ…それ、ファッション的なステッキの使い方じゃねーじゃんかよ、もうー⋯もー⋯今井寿の肩を優しくポンと叩いて、後は頼むよ!って感じでステージ袖へと消えた。そこから中央に踊り出て掻き鳴らす左ギターBUCK-TICKのダイナモが爪弾く「禁じられた遊び-ADULT CHILDREN-」のフレーズ。その後、定位置に戻りギターを交換。…んん?そこに馴染みのあるキラキラ星のフレーズが。くる、来るぞ、あの曲が来るぞ!客電を点けたまま本当のラスト曲「夢見る宇宙」が始まった。ステージに帰還したBUCK-TICK唯一無二のボーカリスト、紛れも無い勇姿がそこにあった。せっかくここで逢えたんだから、最後に一緒に踊りませんか?夢中の銀河の中で月夜のワルツを。そんな歓びも哀しみも全部引っ括めて、一瞬も永遠も内包した銀河、櫻井敦司がクルクルと廻る。華麗で優雅でとても愛おしい、とても美しいラストシーン。TOUR No.0 -FINAL- 日本武道館のステージは、箒星の尾っぽが引くキラメキのように儚く、遥か彼方へと消えていった。

ちなみに「禁じられた遊び-ADULT CHILDREN-」歌詞の最後はこう結んでいる。

何て素敵な世界だ 天使が笑っている 
歌いましょう あなたは自由。



暗転。Theme of B-Tが鳴り響き、スクリーンには今ツアー「TOUR No.0」の軌跡がダイジェストで映し出され、最後に『ロクス・ソルスの獣たち』と題したコンサートを、幕張メッセ展示場9・10・11ホールにて5月25日、26日の2daysで開催されることが発表された。ロクスソルス(LOCUS SOLUS)とはラテン語で「人里離れた場所」という意味らしい。レーモン・ルーセルそのままなら人里離れた場所の獣たち、単に都心から離れた幕張メッセへの揶揄、群馬出身の自分達に込めた皮肉なのかと思ったが、オフィシャルサイトを英語に切り替えると公演名が
■ Performance name
BUCK-TICK "Rocks · Solus Beasts"
(Rocks・Solus Beasts)となっている。ロック、ソロ、 ビースト…ロックと単独の獣たち…ロックス・ソルス ビースツ。謂わば『孤高なロックの獣たち』といった所か。カッコええ、カッコええぞBUCK-TICK!毎回何かしらの意味深なメッセージを受け手に想像させたがる彼等のことだ、次は一体どんなヰタ(生命)とマキナ(機械)仕掛けの『合成獣ハイブリーダ』をBUCK-TICKが魅せてくれるのか、5月の幕張メッセが楽しみで仕方がないし、期待しかしてない。




九段下の駅へ向かう人の波
僕は一人 涙を浮かべて
千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば
澄んだ空に光る玉ねぎ







仮想と現実。虚構と事実。





BUCK-TICK 2018.12.29 日本武道館
TOUR No.0 -FINAL-
SET LIST(セットリスト)

SE ノスタルジア –ヰタ メカニカリス–

01.GUSTAVE
02.Baby, I want you.
03.美醜LOVE 
04.光の帝国 
05.Ophelia
06.サロメ - femme fatale -
07.IGNITER
08.月蝕
09.BABEL
10.Moon さよならを教えて
11.Cuba Libre
12.Mr.Darkness & Mrs.Moonlight
13.BOY septem peccata mortalia
14.薔薇色十字団 -Rosen Kreuzer-
15.Memento mori

EN1
01.零式13型「愛」
02.ゲルニカの夜
03.胎内回帰

EN2
01.TANGO Swanka
02.狂気のデッドヒート
03.鼓動

04.夢見る宇宙