棘 ガラス瓶は、割れるときは一瞬だ 美しく輝いていたものが 瞬きをした後で ただ 深く 真っ直ぐに 貫くがために 遮る迷い この軋轢を 血だらけで 棘茨の道を往く ここであきらめたら 俺は負け犬なんだろうか 粉々になり 輝くガラスのように アスファルトの輝きにも似た 寂しさを帯びて でも 新しい未来をつなげるためには 他の誰でもない 俺しかないんだな