ひとつだけ答えがある世界 | raf[RAL]'s garden Ⅲ

raf[RAL]'s garden Ⅲ

It is great success and a guidepost
to happiness to be greedy to a limit.



自転車で駆け抜ける 歩道沿い

ガラス張りの奥に垣間見れる 塾の風景

学ぶ子らと 直方体の部屋に真っ直ぐな視線

緑板の板に記された記号 不思議な決まり



その学問の中に生きる 数字という破片は

意識次第で どれだけでも意味を込められる

求めれば求めるほどに 必要とされる

そして明らかな 答えにたどり着くんだ




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なんだか 僕らが生きる社会は

答えなんてひとつじゃないとか 十人十色とか

正しいと思う道を行けとか 綺麗ごとばかりの劇で

大人社会の見えないルールで ごまかしてばかり



民は之によらしむべし これを知らしむべし

歴史は繰り返すというのに もがき続けるの

愚民政策 ワルシャワの幻想 絵空事 誤解だ

夕飯も食わなくても 僕ら死にません






そう考えてみると この箱の中は

汚い術も知らぬ子ら ひとつの答え求めて

ただそれだけを考えて 右手の直線を泳がせてる

必要とされた その世界で多寄るべき道しるべ達



数学は 理想的な人生の側面なのかもしれない

今更にして そんな気配で胸が詰まった

よどんだ社会 答えを探せとか言いながら盲目の底

どうせあの黒い巨塔が 真実なんか捻じ曲げんだろ



たったひとつの答えを探す世界

いろんな回り道しても 答えを見つけられる世界

現実社会には無い答えを

僕にそれを