いつの時代も、不幸を抱えてしまう人々は、
幸福や平和を求めて、信仰心を強めていくもの。
それは千年近く時を遡った日本でも同様、
争いの無い仏国を目指し、奥州藤原氏初代の清衡は、
ここ平泉の地に、都を作り始めた。
それが、平泉はここ「中尊寺」。
本堂、そして有名な金色堂等。
数多くの重要文化財が眠る寺である。
(惜しくも14世紀に焼失してしまった堂塔もあるが)
「月見坂」を一歩一歩上っていく。
両脇には、幾百年の時を経たであろう老杉が続く。
幾つかのお堂を超えて、歩くこと約500m。
まずは「本堂」に辿り着く。
阿弥陀如来をご本尊とし、1909年の再建。
堂内には1200年燈り続けている「不滅の法燈」がある。
数あるお堂の中でも、大規模なもので、
目の前にすると、圧倒的存在感を放つ。
年を重ねると、思う。
神や仏に祈ることが、多くなる。
それが人生なんだろうか。
まだ旅の途中。答えは何処。
→つづく