英語の「音節」って何? | イギリス英語を学ぼう! Chubby's English Cafe

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ロンドン在住の翻訳家 Chubby先生によるバーチャルEnglish Classをお届け。
イギリス人が実際に使っているネイティブの英語表現をご紹介しています。
TOEICや英検に役立つ学習方法もご紹介します。

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みなさん おはようございます

今日の授業は少し長いので、時間のあるときにお読みください


中学や高校の英語のテストで「以下の単語は何音節か答えなさい」という質問に苦しめられた人は多いのではないでしょうか。

英語ネイティブに同じ質問をした場合、彼らは必ずこの質問に答えることができます。

それほど英語ネイティブにとって「音節」とは自然なものなのですが、そもそも英語の「音節」とは一体何なのでしょうか?

英語のお話をする前に、まず日本語を考えてみましょう。

日本語を発するときの最少単位は「拍」と呼ばれるものです。音楽で1拍、2拍といわれる「拍」ですね。
日本語は基本的に1文字が1拍として発音されますので、音符で表すと以下のようになります。

♩ ♩ ♩ ♩    ♩ ♩ ♩ ♩ ♩   
あ い う え お    か き く け こ

「が」や「だ」などの濁音、「ぱ」や「ぽ」などの半濁音、小さな「ゃ・ゅ・ょ」がついた「きゃ」や「きゅ」なども1拍です。

一方、「ー」という長音や、「がっこう」などの小さい「つ」はそれぞれ1拍として数えますので、「スーパーマーケット」という単語であれば、「ー」や「ッ」もそれぞれ1拍として数え、9拍になります。

このように「拍」を最少単位として発音する日本語に対して、英語は「音節」というものを最少単位として発音します。

英語で「音節」のことをSyllable(シラブル)と呼ぶのですが、1拍が日本人にとって1つの音として感じられるように、シラブルは英語話者にとって1つの音だと感じる単位のことです。

では、そのシラブル(音節)はどのように構成されているのでしょうか。


基本的にシラブルは、母音を中心としたまとまりです。つまり、単語の中にいくつ母音があるかを数えれば、何音節かが分かるのです。

具体的な単語で考えてみましょう。以下の単語はそれぞれ何音節か分かりますか?母音の数を数えてみてください。

①that ②dessert ③tomato ④environment


【正解】
①1音節 【that】
拍を基本とする日本人からすると、thatは「ザット」と発音され、音が3つあるように感じられますが、母音は”a”のひとつだけなので、英語話者にとってthatはひとつの音として感じられます。”t”などの子音が単体で音節を成すことはありません。

②2音節 【des-sert】
すでに日本語としても「デザート」と言われ、日本語の「デザート」は4拍なのですが、 英語のdessertには母音の”e”が2つあるだけなので2音節です。

③3音節 【to-ma-to
“o”が2つ、”a”が1つで合計3つの母音がありますので、3音節になりますね。

④4音節 【en-vi-ron-ment】
このような長い単語は日本人にとって難しいかもしれませんが、母音の数を数えると4つしかありませんので4音節になります。


先ほど、日本語で「スーパーマーケット」は9拍だと言いましたが、英語のsupermarketは何音節でしょうか。


正解は明日の授業で発表します

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