みなさん おはようございます

今日の授業は少し長いので、時間のあるときにお読みください

中学や高校の英語のテストで「以下の単語は何音節か答えなさい」という質問に苦しめられた人は多いのではないでしょうか。
英語ネイティブに同じ質問をした場合、彼らは必ずこの質問に答えることができます。
それほど英語ネイティブにとって「音節」とは自然なものなのですが、そもそも英語の「音節」とは一体何なのでしょうか?
英語のお話をする前に、まず日本語を考えてみましょう。
日本語を発するときの最少単位は「拍」と呼ばれるものです。音楽で1拍、2拍といわれる「拍」ですね。
日本語は基本的に1文字が1拍として発音されますので、音符で表すと以下のようになります。
♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩
あ い う え お か き く け こ
「が」や「だ」などの濁音、「ぱ」や「ぽ」などの半濁音、小さな「ゃ・ゅ・ょ」がついた「きゃ」や「きゅ」なども1拍です。
一方、「ー」という長音や、「がっこう」などの小さい「つ」はそれぞれ1拍として数えますので、「スーパーマーケット」という単語であれば、「ー」や「ッ」もそれぞれ1拍として数え、9拍になります。
このように「拍」を最少単位として発音する日本語に対して、英語は「音節」というものを最少単位として発音します。
英語で「音節」のことをSyllable(シラブル)と呼ぶのですが、1拍が日本人にとって1つの音として感じられるように、シラブルは英語話者にとって1つの音だと感じる単位のことです。
では、そのシラブル(音節)はどのように構成されているのでしょうか。
基本的にシラブルは、母音を中心としたまとまりです。つまり、単語の中にいくつ母音があるかを数えれば、何音節かが分かるのです。
具体的な単語で考えてみましょう。以下の単語はそれぞれ何音節か分かりますか?母音の数を数えてみてください。
①that ②dessert ③tomato ④environment
【正解】
①1音節 【that】
拍を基本とする日本人からすると、thatは「ザット」と発音され、音が3つあるように感じられますが、母音は”a”のひとつだけなので、英語話者にとってthatはひとつの音として感じられます。”t”などの子音が単体で音節を成すことはありません。
②2音節 【des-sert】
すでに日本語としても「デザート」と言われ、日本語の「デザート」は4拍なのですが、 英語のdessertには母音の”e”が2つあるだけなので2音節です。
③3音節 【to-ma-to】
“o”が2つ、”a”が1つで合計3つの母音がありますので、3音節になりますね。
④4音節 【en-vi-ron-ment】
このような長い単語は日本人にとって難しいかもしれませんが、母音の数を数えると4つしかありませんので4音節になります。
先ほど、日本語で「スーパーマーケット」は9拍だと言いましたが、英語のsupermarketは何音節でしょうか。
正解は明日の授業で発表します