「きょうだい児」の次女が背負った傷 | 発達障害IQ120娘との日常

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『心も頭も育つ』学習塾を経営して15年。"心が育てばますます頭は育つ“を実践中。

「きょうだい児」というのを

聞いたことありますか?






こんにちは、きょうかですニコニコ






今日は次女の26回目の誕生日ですラブラブ





お誕生日おめでとうリボン


『今日まで本当によく頑張ったね』という想いが、過去の記憶とともに溢れます






決して大袈裟ではなく



『生きてきてくれて本当にありがとう!!』悲しい






振り返ると、次女は10才の頃から

『きょうだい児』でした。




注意「きょうだい児」とは

病気や障がいのある兄弟姉妹を持つ子どものこと


 障害のある兄弟姉妹のいる家族は、どうしても障害のある兄弟姉妹のことを一番に優先せざるを得ません。

きょうだいも、親や障害のある兄弟姉妹の大変さを知っているので、あまりわがままを言わないことが多いようです。

きょうだい児は我慢したり、やりたいことを兄弟姉妹にゆずってあげたりすることが多くなったり、親に構ってもらえない寂しさを我慢したり、親を困らせない『聞き分けのいい子』を演じたりします。






当時の私はそんな言葉も知らず、

次女に対して「きょうだい児」という意識も

あまり強く持っていなかったと思います。






小さい頃の2人は仲良しでしたが、

成長するにつれて、強い長女と逆らえない次女になっていき、




長女が中学受験の頃は、

受験のストレスのためか、キレまくる長女と

それに怯える次女。





次女は、たとえ1分でも長女と2人きりに

なるのを怖がり、私が行くところには

必ず「一緒に行く笑い泣き」と言って、

家の前のスーパーでさえもついて来ました。







その後、長女は中3で摂食障害になり、

そのあと鬱に。





長女はとにかく荒れて荒れて荒れまくり

大声で暴言を叫ふ

部屋中の物を投げる  




痩せた体のどこに力があるのか、

リビングのテーブルもひっくり返す。





ある日次女が学校から帰ると、

家の中から長女が大声で叫ぶ声や

物を投げる音が聞こえて家に入ることができず、

家の周りをグルグル歩き回っていた

ということもありました。





そんなことが日常茶飯事の毎日で



 

何が長女の地雷になるのか?

  



それがわからず、夫も私も次女も

いつも息を殺すような生活。




家族は常にビクビク緊張状態で、

みんな疲れ切っていました。



  



そんな状態の中、長女は県トップの進学高に

入学しましたが、結局、体調不良のため

退学を選択。 





2年後には次女が同じ高校に入学しました。


 

長女の悔しさや悲しさは痛いほどわかるので、次女には可哀想でしたが、家の中でのお祝いムードはゼロ。

お祝いは外で、長女抜きでやりました。





入学式の日、次女が持ち帰った教科書を

リビングのテーブルに置いたのですが…


その教科書を、長女が全部廊下に投げ捨てたんです。



暴言を叫びながらすごい形相で投げ捨てる長女。

その姿を見て、私は長女の心の中の悲しさに

寄り添うことなどできず、心の底から悲しみと憎しみが湧いてきました。




2人とも私の大切な娘。

どちらも大切。





でも、何も悪くない次女にこんな思いをさせる長女を、たとえ病気でも許せない!と思いました。








その後長女は、成人してから「発達障害」であることがわかり、

二次障害で双極性障害と診断されました。




キレて荒れる,と思っていたのも

双極性障害の症状たったのだと




そして、「どこに地雷があるのかわからない」 

というのも、発達障害の特性から起きていたのだと、ようやく納得することができました。






高3までの間、息を潜めるような思いで

自宅で暮らしていた次女は、



自宅を出て大学に入学さえすれば

すべてから解放されると思っていたそうです。





ところが、『きょうだい児』として

過ごした8年間で重ねてきた我慢が

とてつもなく大きな傷になっていたことが



この後で明らかになるのです。





つづく②