ヒューストンに帰ってきています。


帰りの飛行機で、マイインターンという映画を観たのですが、
これがなかなかよい映画でした。

内容は、いったんリタイアした70歳のおじいさんが、
立ち上げから1年半の勢いのあるファッション系の
eコマースの会社でインターンをするというもの。

会社を立ち上げたのは女性(アンハサウェイ)で、
彼女はのりにのっているので、彼女の夫のほうが
仕事をやめて子供の世話をする主夫をする、という生活をしています。

仕事は分単位で予定が組み込まれているうえ、
iPhone や skype も駆使して仕事をしています。


何が面白かったかというと、まずは仕事のスタイル。

IT系の会社であれば、こういう仕事のスタイルは当たり前なのかもしれないが、
化石のようなエネルギー業界で働いている自分にとっては、
こういう働き方にはあこがれるし、

化石のような業界であっても、いずれはそういう方向に
ワークスタイルをシフトしていかないと淘汰されるだろうと思うのです。


そして、、その70歳のインターンは、
最初はパソコンの使い方もおぼつかなかったが、
最終的にけっこう活躍します。

その理由は、仕事のツールがかわったとしても、
仕事の本質は変わっていないので、
40年のキャリアは生かせる、ということなのだろうと思います。



もう一点、思ったことは、上司から部下への仕事の渡し方について。

これは、私のいまの実際の仕事と似ていると思ったのですが、

日本では、渡される仕事はけっこう細かく指示されることが多い
ように思うのですが

アメリカでは、仕事の依頼はそれほど細かくはないことが多いように思います。

もちろん、人の好みや性格によって、指示の細かさは変わってくるとは
思いますが。


基本、とりあえずあるポジションに人を入れてみて、おおまかな指示を与えたら、
あとはどう動くかはその人任せで、その人が主体的に仕事をしていくことによって
ポジションを具体的に作っていく。

その結果、得意な仕事はどんどん進んでいくし、苦手な仕事はあんまり
できないので、自然と他の人がカバーするようになる。

そして後からそれぞれの人のポジションも微調整していく。


そういうような考え方なのかなと思います。


ですので、言われたことだけやっていたら仕事はあんまりないので
ずっとヒマで、周りの人の仕事と差がついてきて、
気がついたらポジションがなくなっている、ということもありえる。

自分の得意なところを軸として、自分で自分のポジションを作って
磨いていく、という姿勢をもっておくべきなのです。


そうすることによって、まわりからも認識され、
自然と自分のポジションが出来上がっていくというわけ。


つまり、組織のそれぞれの構成要員は自立している必要があり、
その点、日本の一般的な会社とはマインドが異なりると思われます。

会社という組織の中にあっても、独立して仕事をする感覚が必要で、

これがアメリカの働き方というか、
アメリカに関わらず、最新の、組織で働くマインドである
というように思われるのです。