つづき

否定のエネルギーを手放す



「他者に寄り添う」「他者のために何かをする」――そのためには、まず自分の中にエネルギーが必要です。



自分を大事にしている人は、他者を大事にできます。



自分を受け入れている人は、他者を受け入れることができます。



幼少のころから親に受け入れられ、親の愛情をたっぷりと受けていれば、人は自分自身を受け入れ、肯定します。それはエネルギーとなって自身に蓄えられ、やがて他者を支え、社会に貢献する力になります。





子どものころから親に愛されず、周囲の人から否定され続けていると、自分の存在を肯定することができません。自分の個性も能力も信じることができず、自分が本来持っている力を十分に発揮できなくなります。



自分なんてダメだ、誰も自分のことを理解してくれない――そんな思いが高じると、周囲の人が敵に見えてきます。他者は支える対象ではなく、闘う相手になります。





さらに極端になると、「世の中は、すべて自分の敵」という思いになる。そんな状態で、何かつらい出来事が起こったり、厳しい状況に追い込まれたりすると、「もうどうなってもいい」と自暴自棄になったり、「敵を滅ぼしてやる」と世の中に復讐するような行為に至る場合があるのです。



いつの時代も、社会を震撼させる事件が後を絶ちません。このことは私たちに何を教えようとしているのか、考えてみる必要があるのではないでしょうか。





一人ひとりに寄り添うとはどういうことか、私たちは問われているのです。



私たちは「人より優れていなければならない」、あるいは「少なくとも人並みでなければならない」という価値観の中で生きてきました。



人より勝るために必死になって努力をし、報われないとひどく落ち込むというパターンを繰り返してきました。





でも、いま、時代は変わりつつあります。



「人と同じでなければならない」とか、「人と比べて優れていることが価値を高める」といった見方は、もう過去の価値観で、以前のような力を持っていません。



いまはむしろ、人の多様性を認め、受け入れようという方向です。「人並みでなければ」「人に勝たなければ」などと心を砕かなくてもよいのです。



自分自身を否定するような見方を、まずは手放しましょう。



「自分なんてダメだ」とは、自分でけっして思わない。自分は何ができない、こんなところがダメ、とマイナス面を拾い集めるようなことばかりしていては、生きるエネルギーを失うだけです。



そういう面も含めて、すべて自分は他人とは違う個性で生きていることを認めます。そういう自分であることを理解し、受け入れ、そういう自分と寄り添って生きる。それが活力を生み、すばらしい個性を発揮する人生へとつながります。





他者に対しても同じことです。



他人と違っていてもいい。世間の常識とは異なっていてもいい。その人のマイナス面をあげつらうのではなく、自分とは違う個性で生きている人であることを理解し、認め、受け入れます。そこから、他者に寄り添うことが始まります。





自分の中に肯定的なエネルギーがないと、他者に寄り添うことはできません。自分にエネルギーがないときは、逆に他者に寄り添ってもらいます。そのときは、素直に、感謝して受け取ることが大切です。



そして、やがて自分の中にエネルギーが蓄えられたら、今度は自分が他の人に寄り添ったり、何か他者のためになることを実行すればよいのです。



そうして自分を育ててください。




鈴木秀子『人はいつか死ぬのだから』

PHP研究所





競争の怖ろしさはここです。たとえ敗者にならずとも、たとえ勝ち続けていようとも、競争のなかに身を置いている人は心の安まる暇がない。敗者になりたくない。そして敗者にならないためには、つねに勝ち続けなければならない。他者を信じることができない。社会的成功をおさめながら幸せを実感できない人が多いのは、彼らが競争に生きているからです。彼らにとっての世界が、敵で満ちあふれた危険な場所だからです。




岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』

ダイヤモンド社




いま、毎朝、この、赤文字部分を読んでいる

あなたの信じていることが、

あなたの世界として創造される。


意図的に、何を信じるかを選ぶことで、

あなたの世界を自由に創造できる

とも言えます。


もしもあなたが、 

この世は闇で、人はみんなズルくて 

自分はいつもひどい目に遭う 

という「被害者」という信念を選ぶなら、

被害者の世界を創造する。


でも、 

世界は美しく、人には愛があり、 

宇宙はどんな時も

私たちを愛し導いている

と信じるなら、

愛のある世界の創造者になります。


あなたが何を信じるかによって、 

災厄も、あなたを避けて通るようになる。


あなたは被害者や、 

ちっぽけな存在や、 

無力な存在ではありません。


あなたは創造者なんです。

何を信じるかを、選べる存在なんですよ。

そのことを、どうぞ忘れないでください。




大木ゆきのオフィシャルブログ

「幸せって意外にカンタン♪」

「創造主意識を持つことで、あなたの世界は変わる」

24/05/25

あたまのなかで整理するため改行色づけ