主役のあなたがいない、3回目のお誕生日。

歳を重ねていくことができなくなった日。

おめでとう、でもないから、

今年もやっぱり、ありがとう!かな。

 

お誕生日の日は、

朝から眠るまで、何度も、何度も

「おめでとう〜!」「ありがとう〜!」って言いながら

戯れて過ごした時間が愛おしい。

もう、戻ることない時間・・・。

 

そっちの世界では歳をとることはないのかなあ。

逝った時の若々しくカッコいいままなの?

 

私が、あなたの歳を越えて長く生きてしまったら嫌だなあ。。

ようやく会えた時に、

あなたが知っている私の面影が無いおばあさんの姿だったら、

会いたくないかも・・・しれないし。

 

今年も、

あなたが毎年楽しみにしていた

この時期に販売されるトップスのいちごケーキ買ってきたよ。

ケーキの中でも、苺が乗っているケーキが大好きだったものね。

        (今年も同じでした)

 

忘れることなんてできない。

二人で迎えることができた最後のお誕生日のこと。

 

ケーキを前に子供のような満面の笑顔。

食事は毎年楽しみにしていた

シャンパンとローストビーフではなかったけれど、

あなたの体調で食べられる精一杯のお料理を取り寄せてお祝いした。

 

最後になるかもしれない誕生日の食事だったから、

すごーく悩んで決めたことは秘密。。。

 

身体の回復は順調でも、失語症の影響で以前のように

声を出して笑うことや話すことはできなかったね。

心地よく響く声を聞くことが叶わなかったのは寂しかったけれど、

元気だった頃と変わらない笑顔で、美味しいと言いながら食べる姿に

このまま時間が止まって欲しいと願った。

 

退院後も一生懸命リハビリに励んでくれたから、

経過も順調そのもののように思えていた。

いつものように手を繋いで一緒にお店に行くこともできたし、

医師が言った奇跡の回復との言葉もあって、

宣告された余命以上に生きられるのでは・・・、

と僅かな希望も芽生えるほど穏やかで幸せな時間を過ごすことができた日。

 

完治する病気ではないけれど、

これまでのあなたの運の強さなら、

5年生存率5%未満の中に入れるのかも・・・、なんて。

 

でもね、

きっとこれが最後のお誕生日、という予感は拭いきれなかったから、

この日の風景をしっかりと心に刻むように、

いつもなら撮らない写真を撮るためにカメラを向けた。

今は辛くて観ることが出来ない映像も。

 

満面の笑顔を返してくれたのは、あなたも気づいていたの?

最後・・・って。

 

お供えした後、写真の前でひとり食べたケーキ。

最後のお誕生日の記憶が頭の中を駆け巡って、味もわからない。。。

少ししょっぱいのは涙のせい?

 

この世界に生まれてきてくれてありがとう。

私に出会ってくれてありがとう。

長い時間を一緒に歩いてくれてありがとう。

 

あなたがいなくなってからのお誕生日は、

毎年私からの心からありがとうの感謝の日。

 

何よりも、

何よりも、

私に幸せな時間をいっぱいいっぱいくれて、ありがとう。

 

ただ、今はその反動が大きいかな・・・。

 

あなたのいないこの世界を生き抜く術が見つからない。