あれから2年半。
一人で迎える3度目の年末。
今年もお正月飾りは買う気にはなれなかった。
美しいものを見ても感動もなく、
楽しいことを見いだせないまま
心ここに在らずという日々を過ごしてきた。
まるで亡霊のように、この世界を彷徨う・・・私。
夫に会いたい。早く会いたい・・・そればかり考えているから
目の前の現実から目を背けていたのかもしれない。
12月に入ってから
少しだけ前を向いていかなければと思えるようになった。
最初の一歩は、夫が好きだったリビングに置いていたお位牌と
すべての部屋に置いていた写真をまとめて一室にお引越し。
自分で決めたことなのに、お位牌を抱えたまま長い時間泣き続けた。
それまでは、
すべての部屋に夫の写真があると、そこに夫がいると思ったから。。。
2年間はそれで安心していた。
突然の体調不良から半年が経過して、
メンタル面でも自分が壊れたのではないかと思えるほど、
三回忌以降は苦しくなった。
このままではいけない・・・、何かを変えなくては。
夫の写真のないリビング。
今は自分を見つめ直す空間となっている。
毎日一度は気持ちが落ちるけれど、
その時はお位牌のある部屋で、
涙を流しながらも笑い語りかけている。
写真の中の夫は、生前と同じ優しい眼差しを返してくれる。
・・・やっぱり寂しいし会いたい。
どんなに早く会いたいと思っていても、
今の自分はやっぱり見せられない。
ボロボロな私を見て、
「どちら様?僕が愛した人ではないような気がするけど・・・」
なんて言われそう。
夫の知っている私は、強い人だったはず。。。
来年は、何か新しい自分を見つけよう。
ひとりで強く前を向いて生きていくために。
身体の不調と付き合いながらも、気力で頑張れることには挑戦してみよう。
・・・と、小さな決意を胸に秘めた。
それでも、
年末の寒い日に、夫のポケットの中で繋いだ手の温もり。
もう戻ることのない冬の日の日常が思い出されて切ない。
今の時期は、
どうしても叶うことのないあの時の二人の姿を求めてしまう。