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「難病患者を障害者雇用率の対象に。患者団体が国会議員へ請願書」を提出したというニュースがありました。

内容を共有したく、記載します。

    

〈自己紹介〉


36歳・うつ病・線維筋痛症の無職です。


180時間の残業、人間関係でうつ病を発症


精神科入院、休職しルート営業を退職


会社員退職→精神科デイケア卒業→地域活動支援センター(現在)で体調・体力をつけ、


就労継続支援A型へ向けての準備をします。


『NHK NEWS WEB』より下記のニュースがあり、勉強になりました。


  難病患者を障害者雇用率の対象に 患者団体が請願書を提出


難病の人の就労を支援するため、難病患者を雇用した場合も国が定める障害者の雇用率の算定対象に含めることなどを求める請願書を、難病患者などでつくる団体が超党派の国会議員に提出しました。


就労の意欲がある難病患者の中には、日常生活が困難な重い症状があっても身体障害者手帳などの交付基準に該当しない場合は、雇用率の算定対象にならないことから、制度の利用ができないケースが少なくないということです。


難病患者の中には、障害として認定されないものの、生活上の支障の程度が高い人たちがいる。

今の制度や基準から漏れている人たちに、働く機会や働き方の選択肢があることが重要で、認定の基準も含めて、難病患者の生活の実態にあった形に制度を見直していくべき。


調査をまとめた研究員は「難病患者は、疲れやすさや体調の崩しやすさなどで就労が難しいケースがあるが、それを障害と認定する基準や方法が明確でなく、制度の谷間に置かれていることが今回の調査で明確になった。

難病患者の就労を進めるためには、障害者手帳の有無にかかわらず、雇用支援の対象に含めることを検討することが必要だ」と話しています。


  現状


障害者の雇用を義務づける制度では、身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳などを持っている人が雇用率の算定対象です。

しかし、

「難病患者の中には、症状の程度が手帳の交付基準と重ならなかったり、手続きがわからずに申請を諦めたりする人が多く、この制度を利用できる人は少ない」

難病患者は「症状の悪化」と「回復」を繰り返し、継続して働くことが難しかったり、疲れやすく長時間の労働ができなかったりして、健康な人と同じ仕事をすることが難しいのが実態。

  具体「当時者の方」


●当時者の方

指定難病の1つ「クローン病」を発症。

〈症状〉
ふだんも吐き気や下痢などの症状が急に現れるため、外出したときには、常にトイレがどこにあるかを気にしてしまうなど、気が休まらないといいます。

〈仕事〉
大学卒業後は、早く自立できるようにと、難病であることを明らかにして、派遣社員として医療関係の仕事に就いたこともありましたが、重い医療機器を運ぶ作業など体力を使う仕事が多く、体調の悪化につながると考えて仕事を続けることを断念した。

〈障害者手帳の断念〉
企業の障害者雇用を利用すれば、自分の体調にあった就職ができるのではないかと考えて、病院のソーシャルワーカーに障害者手帳の交付を受けられないか相談したが、身体障害の認定基準に該当していないと言われたため、障害者手帳の取得を諦めた。


  独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」による調査




上記の表の難病患者およそ4500人のうち、約4分の3が障害者の雇用率の算定対象外(手帳持っていない)

そもそも手帳を持っていない方も多い為に、就職に繋がりづらいです。

詳しくは、以下です。
『NHK NEWS WEB』URL

  感想


そもそも、本ニュース以前に、障害者雇用における現状として、障害者雇用率算定の法定雇用率は2.5%になりましたが、達成率は半分。就職後1年時点の定着率も、以下の通りなんです。

・身体障がい:60.8%
・知的障がい:68.0%
・精神障がい:49.3%
・発達障がい:71.5%

雇用率に算定されている身体障がい方でも、1年後には約4割が退職してしまっています。


●難病が法定雇用算定となる思うメリット
  • 現状の雇用率での就職後1年時点の定着率も、高くない。難病の方も算定に入ると定着率上昇の可能性が広がる
  • 当時者の方にとっても、就労機会になる
  • 就労機会の拡大により、自立につながる

●思う課題

  • 「環境の変化」や「人間関係」に順応出来るかは、通常の障害者雇用の方と同様に未知数

  体験談


私事でおこがましいですが、うつ病の他に線維筋痛症になりました。


●経過

22歳の時に線維筋痛症(神経痛)になりました。


整形外科を5件、はしごし、様々な病院へいき、レントゲンをとっても異常なし。


しかし、


痛みは胸の辺りから全身に広がり『ピリピリ、ヒリヒリ感』が足元へも広がっていきました。


たまたま、手にとった、戸田克広先生の本から効果のある薬を主治医に見て頂き、抗うつ薬「ノリトレン」を処方して貰い痛みが引き、なんとかサラリーマン生活に入れました。


しかし、痛みでもしかしたら働くこともできなかったかもしれません。


※線維筋痛症

線維筋痛症とは、全身のさまざまな場所に激しい痛みが出る病気です。



難病指定はされていません。


  まとめ


本ニュースで、全く他人事ではありません。


感想、体験談は私の私見なので、ご容赦ください。

賛否両論分かれると思います。

障害枠での就労を目指す人、周りの家族、その他の人へ「障害者雇用の社会の動向」を知るきっかけになればと思いました。

既にご存知でしたらご容赦ください。

情報を皆さんと共有出来ればと思います。
よろしくお願いいたします。