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野生農園日誌

自然農法の農園「野生農園ザ☆ばん」の日々の記録
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6月もあっという間に終了。月末には更新を目指しているのですが、係長補佐の周りの時空にゆがみが生じ、一瞬で6月が終了してしまいました。もし楽しみにして下さっている御奇特な方がおられたら、申し訳ありませんでした。

 

さて、6月は雨間にニンニクを収穫。今年は植え付け遅れに虫の大発生など色々あり、SSサイズのちっちゃなニンニクが目立ちます。ちっちゃいと見た目も可愛いし、乾燥するスペースをとらなくていいですね。しかし、食べられる量も収入も減っちゃうので、もうちょっと大きいのも増やしたいところです。

 

Lサイズがよく育った畝に、ハコベやカラスノエンドウなどがたくさん生えているのに対し、SSサイズしか出来なかった畝は、イネ科雑草にササまではびこり、明らかに生える雑草の種類も違っています。ニンニクが大きくなる土壌がまだ育っていないようです。来年はもっと頑張ります!

 名誉係長とL玉ニンニク。

 

 今年は雨が多いためか、ミニトマトやスイカ、食用ホオズキ等が元気です。そろそろ日照不足も気になりますが、今のところにょきにょき成長中。

 

畑の周りには動物のフンがありました。一か所にまとめて糞をする溜糞(ためふん)だったので、タヌキかなと思っていましたが、アライグマも溜糞をする模様。早くもスイカの偵察に来ているのでしょうか!?そろそろ対策を考えないと、スイカ全滅のピンチです。

 

多くの動物にとって、人間をのぞく最凶の天敵はオオカミ!獣害対策のグッズとしてオオカミの尿も販売されています。北米出身のアライグマにとってもオオカミは恐ろしい存在です。オオカミと言えば、よく似た方が身近におられます。そう!野生農園の名誉係長です。現在、犬はオオカミの一亜種に分類されています。つまり、犬はほぼオオカミと言っても過言ではないということ。知人も、犬の糞をまいておくと動物が寄ってこなくなったと言ってました。

 

そこで、我が名誉係長のウンチを溜糞の上に乗っけてみました。

 

…しかし、数日後に確認してみると、その上にまた溜糞を乗っけられ、ウンチのサンドイッチにされるという屈辱!名誉係長はなめられているんでしょうか!?補佐として、名誉係長を侮辱する行為を許してはおけません。サンドイッチのさらにその上から、再び名誉係長のウンチを乗っけておきました。これ以降、雨続きでどっちのウンチも流れてしまったので、効果があったかどうかはまだ不明です。

 ところで、野生農園のスイカ、ミニトマトは、殆ど自家採種した種から育てています。そう言えば、昨年から騒がれている種苗法の改定による自家増殖の原則禁止。禁止のリストにスイカもトマトも掲載されてましたが、係長補佐にも一千万円以下の罰金か十年以下の懲役が待っているのでしょうか?

今のところ、その心配はありません。農水省のホームページでも在来種に関しては、はっきり「自家増殖は制限されません」と書かれています。

 http://www.hinshu2.maff.go.jp/pvr/pamphlet/tekisei.pdf

 

 自家増殖禁止の流れは、世界の食糧支配をもくろむグローバル大企業による陰謀だなどという噂もありますが、本当かどうかは知りません。こういう話では必ず名前があがる旧モンサント社(現バイエル社)は、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤や、発がん性や神経毒性などの疑われるグリホサートの含まれる除草剤ラウンドアップを製造・販売したり、その除草剤とセットで遺伝子組み換え作物を広めたりと、人の健康や生態系に悪影響を及ぼす行為で批判の多い会社です。ここでは詳しく述べませんが、批判もそれに対する反論も検索すると色々引っかかるので、ご存じない方は自分で調べて判断して下さい。

 

  陰謀かどうかはさておき、元をたどれば現在の作物は全て、昔の人が工夫を重ね野生種から選抜し、その土地に合うよう改良してきたもので、そもそも特許という考え方に馴染まない気はします。とは言え、お金を前提に全てが成り立つ今の世界の仕組みの中で、一生懸命時間と労力とお金をかけて作った品種の権利が守られず、投資したお金も回収できないのは困りますね。なので、登録された品種を一定期間自家増殖禁止にするのは分かるんですが、登録のない品種も含め、農家の自家採種を原則禁止にするというのは、やり過ぎに思えるし、どこかの誰かを忖度してるんじゃないかと勘繰られても仕方がないかもしれません。

 

  そして個人的には、原則禁止とされることで、種は買うものという常識が更に固定化されてしまうのは嫌ですね。たき火、立ちション、犬の放し飼い、地域の餅つき…、昔は普通に、あるいは一定の条件下で行われていたことが、この国では一旦ダメだとお上に言われると一律やっちゃいけないことになりがちなので、野菜は自分で種取りして育てるものだという、今は辛うじて残っている常識を変えたくない人は、どんどん自家増殖していきましょう!

 

 ちなみに今回、4コマ漫画では係長補佐を反権力の闘士のように美化して描いてしまいましたが、実際の係長補佐は簡単に権力になびくしょうもない男なので、逮捕しないで下さい。

5月は冬に戻ったり真夏になったり目まぐるしく季節が変わりました。

上旬には寒い日が続き、下旬になると30度を超す真夏日が続く異様な気候で、係長補佐も野菜たちも大混乱。
ジャガイモは遅霜でいったん枯れたりまた復活したり、スイカが全然発芽しなかったり。
苗もなかなか大きくなりません。
そして、いつものことではありますが、係長補佐は今年も育苗で色々失敗してしまいました。

 

 
 

人の過ちもまた自然の摂理だとするなら、係長補佐の過ちによって死んでいく苗がいたとしても、それは自然淘汰。
過酷な環境を生き抜いて定植までたどりついた苗は、きっと強い野菜に育ってくれることでしょう。

ニンニク虫からの攻撃を生き抜いたニンニク達は枯れ始め、いよいよ収穫期が近付いています。
ところで、以前捕獲して正体を突き止めようとしたニンニク虫ですが、土の中に潜ったきりずっと出てこないので、てっきり死んだと思ってすっかり忘れていました。
しかし、最期に瓶の中身を確認してからおよそ2週間、中の土を捨てようと瓶のフタを開けた所、土の上に絶命した甲虫(誰でしょう?)が!

 
 
 
 

私は自由を奪われるのが大嫌い。
きっと前世がブロイラーだったのでしょう。
だからアーナック名誉係長にも、せめて家にいる時は自由にして頂こうと、庭に柵を作ってノーリードにしています。

 
 

それなのに、せっかく土から出てきた虫を死ぬまで瓶の中に閉じ込めるなんて、酷いことをしてしまいました。

気が付けば、生き物達にキビしい野生農園ザ☆ばんになっている今日この頃。
初心に戻って頑張ります。

 

穴を掘り進める内に、シャンバラに着いた係長補佐。

無事に地上に戻ることは出来たでしょうか?

何事もほどほどが大切ということですね。そのことに気が付けば、きっと係長補佐もこの無限ループから抜けられることでしょう。

ところで、矢野智徳さんによれば、どこもかしこもコンクリートで固められ、空気と水の流れが滞った日本の自然は、欠陥が詰まって動脈硬化を起こした人の体のような状態だそうです。「宿便が詰まって糞詰まりを起こしたような」と言い替えることも出来るでしょうか。
この詰まりを改善するために、傾斜沿いや斜面の変換線に溝を掘ったり、点々と穴(点穴)を掘ったりして、空気を通すようにします。空気が動くとそれに連れて水も動き始めるのです。どこでもとりあえず掘ればいいというわけではありません。

矢野さん以外にも、自然農の川口さん、HALU農法の横内さんなど、色々な農法や環境再生の手法を見てきましたが、それぞれ強調する部分や理屈は様々でも、畝を高くする等して土に空気を通すという手法は多くの人で共通していました。好気性の微生物を増やすということは、ひとつ大きなポイントになるようです。

傾斜地にあるこの不毛の地にはチガヤなどのイネ科雑草やセイタカアワダチソウなど、荒れ地に生える植物がはびこり、野菜が呼吸できないような状態です。この土地のすぐ下は、ガードレールや笹薮で空気と水の流れが止められています。しんしんさんの助言を受け、幾つか穴を掘ったり、作付予定の畝で雑草の根切りをしたり、微生物を増やすためにもみ殻燻炭をまいたりしてみました。
これからどんな変化があるのか楽しみです。

春が来たので、苗作りを開始。
昨年、購入した食用ホオズキの種を播いたのですが、発芽率は0%!
今年は昨年苗から育てた食用ホオズキから種を採り、再挑戦してみました。
しかし、昨年は食用ホオズキの芽を見ることはなかったので、こんな失敗もありました。

今年は暖冬で春も早く来たと思ったら、再び冬に逆戻り。4月に入ってからも雪が降ったりしてました。暖かくて早くから出ていたニンニク虫ですが、寒くてもへっちゃら。
寒い日は動きが鈍るものの、暖かくなるとまた動き出し、いつまでもニンニクを食べ続けてます。
ちなみに虫の正体は未だに不明。捕獲して飼育していたニンニク虫は土に潜ったまま音沙汰無し。蛹になったのかと思いましたが、いつまで経っても出てきません。

ニンニク虫の執拗な攻撃を受け、かなりのニンニクがお亡くなりになってしまいましたが、生き伸びたニンニクは元気に成長中。昨年に引き続き、今年も近くにいた革命家のおじさんに、ニンニクと並んで写真に入ってもらいました。おじさんは今年、CIAの狙撃を受けておでこの左に怪我をしていたにも関わらず、快く引き受けてくれました。
 

昨年の植え付けの遅れやニンニク虫の大発生により、生育不良のものもありますが、最大級のニンニクは昨年同時期の最大級のもの以上に成長。

ビニールマルチの代わりに藁マルチをしたニンニクは、全体的にはやはりビニールマルチのものより小さいのですが、それでもそこそこ大きくなっているものもあります。
ワラの下に植えた種ニンニクは、どうせビニールマルチほど成長しないだろうと思い、小さめのものが多かったことを考えれば、なかなかの健闘です。

ところで、野生農園の畑には一カ所、何を育てても上手く育たない不毛の地があります。
係長補佐はかつて、森林再生の活動で環境再生医で造園家の矢野智徳さんという人にお世話になりました。矢野さんは、空気と水の流れを取り戻す水脈整備という手法で環境を再生する活動をされています。
この矢野さんに学んだ、ミュージシャンで造園家のしんしんさんと知り合ったので、不毛の地を見てもらいました。

※係長補佐は以前、シャンバラを訪れたことがあるようですが、その記憶は失われています。↓参照

https://yaseinouen.jimdo.com/2018/05/01/%E5%A4%8F%E3%82%82%E8%BF%91%E4%BB%98%E3%81%8F%E5%85%AB%E5%8D%81%E5%85%AB%E5%A4%9C/

果たして係長補佐は無事に地上に帰って来られるのでしょうか?
今回の野生農園日誌は、二夜に渡ってお送りします。

続きはまた明日!もしかしたら明後日以降になるかもね!

うかうかしてる内に、気が付けば春が来てしまってました。
そして、うかうかしてる内に、今年もニンニクの虫が大発生!
昨年も春の訪れは早かったですが、今年はそれ以上だったので虫も昨年より半月は早く発生。3月上旬、気が付いた時にはかなりのニンニクの葉が食い荒らされてボロボロになってました。

大きく育ったニンニクは食われても比較的ダメージが少ないのですが、小さめのニンニクは回復不能なダメージを受けています。係長補佐のパンチで牛は倒せても、巨象は倒せないのと同じ理屈です。昨秋は長雨で植え付けが遅れたためもあってか、小さめのニンニクが多く、昨年以上に犠牲になるニンニクが増えてしまいそうです。
自然農法だろうが何だろうが、農業が生態系を改変する行為であることには変わりありません。ひとつの品種を一か所でたくさん育てる限り、時として大発生した虫の被害を受ける事態は免れ得ないのかもしれません。そう考えれば虫を責めても仕方がないのですが、食い尽くされたニンニクを見ると腹は立ちます。だって人間だもの。とりあえず手当たり次第に潰しては罪を重ねる日々です。潰しても潰しても後から後から湧いてくるので、絶滅に追いやる心配はなさそうなのが救いでしょうか。

しかし、未だにこのニンニク虫の正体が分かりません。
ダイコンサルハムシに似てはいるのですが、ダイコンサルハムシの幼虫発生のピークは初秋のようなので、春と共に幼虫発生のピークが訪れるこの虫とは違います。
なんだか分からないので、育ててみたら正体が分かるかもしれないと、瓶に入れてみましたが、貴重なニンニクを与えるわけにはいきません。代わりにギシギシ(昨年この草にも同じ虫がついていた)の葉っぱ、そしてニンニクの仲間のネギの葉っぱを与えてみました。しかし、どういうことでしょう?食べた様子が見られません。ニンニクじゃなきゃ嫌なんでしょうか。誰がそんな子に育てたんでしょう? 

でも、不思議なものです。虫が断食しているとやはり気になって様子を見てしまいます。憎悪すら覚えていたこの虫に幾ばくかの愛着がわいてきています。不気味だけど、どこか愛嬌のある顔。虚空を見つめる真っ黒な目。もしかしたら、何にも考えずにただ食ってるように見えるこの虫たちにも、私達などとても及ばないような深遠な考えがあるのかもしれません。

ジャガイモの植え付けも完了!
今年は近代文明に敗北し、ほぼ全面ビニールマルチを採用しましたが、自然素材マルチも研究してみようと、一部にシュロの木の毛のマルチ、そして藁マルチを使ってみました。
シュロの毛はこげ茶色なので、光を吸収して地温があがるかなと思ったのですが、あまり保湿の効果はなさそうな上、軽すぎて風で吹っ飛んでしまったため、雑草マルチと併用しました。
これら野生マルチには、何とか文明マルチを打ち破ってほしいものです。