ジャガイモ大失敗か | 野生農園日誌

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自然農法の農園「野生農園ザ☆ばん」の日々の記録
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4月も暑くなったり寒くなったりの繰り返しでした。
そんな中でも日々緑は濃くなり、夏が近付いています。草刈りに種まきに畝の立て直し…やることがいっぱいです。
時間に追われて農作業をするのは未来に作物を得るためですが、未来はその瞬間になれば現在で、常に自分の頭の中にしかない幻想です。
アマゾンの少数民族、ピダハンの言語には時制がなく、過去や未来という概念自体存在しないそうです。
彼らに抽象的な概念は存在しないので、神も創世記もなく、葬式や結婚式などの儀式もありません。
精霊は存在しますが、それは精霊が彼らにとって抽象的な概念ではなく、実際に見えているからでしょう。
ピダハンも原始的な農業はしているので、何か月か先のことを見据えても行動している筈ですし、人間に限らず、動物や鳥もある程度先を予想して動いているように見えるので、時間の感覚の有無と、概念がないのはまた別なのかもしれません。

とは言え、狩猟採集から農耕に依存した暮らしを送るようになったことで、人間はより強く時間に縛られるようになったのでしょう。オーストラリアのアボリジニも元々は狩猟採集民で、独自の宇宙観や神話は持っていますが、現在から未来に流れるという時間の概念はなく、ボルネオで移動生活をしていた狩猟採集民プナン族と暮らした友人も、プナンは「将来何かになる」という概念を理解しなかったと言っていました。

前置きが長くなりましたが、時間に追われるとろくなことがありません。
3月に植えたジャガイモ、新方式で植えたものの多くがネズミに齧られていたことを先月書きましたが、その後、マルチの下で腐ってブヨブヨになってしまったものも多く出ました。とにかく発芽率が低く、一か月以上経っても発芽率一割以下の畝もあります。


もう何年もジャガイモを植えてきたので、植える時に特に調べることもないのですが、なぜ新しいやり方を試したかというと、今年は食糧危機に備えて多めに植え付けておこうと、他の人がどこまで密に植えているかを検索してみたのです。
そこでたまたまみつけたのが、種イモを埋めずにビニールマルチを被せるという先月の記事。
何度か収穫倍増!とかいう方法を試してみて失敗したことがあるので、新しいやり方を試す時は一部だけにしているのですが、書いたのが有名な先生だったこと、植え付けの時間がなくて焦っていたことから、労力の少なそうなこの手法に飛びつき、種芋の半分以上をこの新方式で植えてしまいました。

この記事が嘘だということではありません。畝によっては8割くらい発芽しているし、発芽後は元気に育ってるので、これで上手くいくことも多いのでしょう。しかし、植え付けのタイミング、植え付け前後の気候、種芋を齧る存在の有無等、様々な条件で成否が変わってくるのだと思います。
どこかで上手くいったやり方が、別の場所で上手くいくとは限らないのが農業。ついでに、誰かの言ったことを簡単に信じないというメディアリテラシー。今起きていることを考えてみても、戦争なんて西だろうが東だろうが嘘だらけなので、どっちか一方を全面的に信じるのは危険です。

ジャガイモでは、その原則を忘れていたことが敗因ですね。
もしかしたら、まだこれから発芽し、まさかの収量1.5倍になるのかもしれないので、望みは最後まで捨てずにいますが。。

ニンニクは元気に生育中です。下に菊芋の茎や竹を敷いて土を被せる方式は今の所あたってたみたいで、マルチ無しで育てた畝でも一部Lサイズに育ちそうなものが出てきてます。

ところで、野生農園ザ☆ばんは、今年度新たに体験農園事業、野生楽園(仮)を始めます。

まだ準備段階ですが、随時お知らせしていきますので、よろしくお願いします!