漫画全巻持っている僕ですが
昨日友人たちと映画をみて感想シェアして
ただの大好きなエンターテインメントという意味を超えて
一つこの作品から受け取っているメッセージに気づきました。
それは特にのちの秦の始皇帝となる
秦の若王 嬴政(えいせい)が
統一を志す理由、背景自体の違いです。
<今までの秦王像>
歴史ものが好きでいくつかの作品で
秦王が始皇帝となるまでの描写をみましたが
共通するイメージは
敵国「趙」の人質だった父は妻子を置いて脱出し、
敵国人として虐げられた幼少時代だったからこそ
猜疑心強く支配欲が強くなり
復讐心から残虐冷酷で
そのまま大人になってしまったからこそ
誰もやったことのない中華統一などという
当時ばかげたともいえる大事業をなしとげたけど
権力が大きくなればなるほど
猜疑心と支配欲が強くなり
巨大陵墓や後宮建設を含む事業で
自己の権勢を誇るための重税と労役、
支配を強め批判を赦さない残虐な法律と処罰で
民を苦しめたがゆえに
中華統一後たった十五年で内部から崩壊する
そんな人物像だった
<キングダムの秦王像>
一方キングダムでは
幼少期に敵国民のみならず
母にすら虐げられ
心を捨て闇に落ちた状態になり
何も感じず誰も信じず
ただその日の糧を盗んで生きるという
戦乱の時代の人の痛みを
これでもかと体験していた。
しかし趙からの脱出を図ったとき
金で雇われただけのはずの協力者が、
命をかけて他人である自分を守り通してくれた。
「命を捨ててでもあなたを守る」
という意志に触れたことで
政は心を取り戻し人の本質は光だと悟る。
こうして
闇と光の両極を知ったことで
500年続いた戦乱の犠牲をもう出したくない、
そして実現できるのだ。
どんなことをしてでも実現するのだ。
もし受け入れられぬのであれば
力ずくでもやってみせる。
という、意志につながっている
<現代の我々を惹き付けるもの>
武力で他国全てを支配するという
かつてない暴虐の面を含むストーリーにも関わらず
単に権力欲ではなく、
「光を信じ抜くことで
闇の時代を生き抜き、反転させる」
という強い意志こそが
作中では年齢や派閥を超えて多くの人を惹きつけ、
そして時代を超えて我々を惹きつけて
やまないところではないか
ぼくはそう感じている
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