アラフォーかあさんの毎日 -10ページ目

アラフォーかあさんの毎日

アラフォー新米かあさんのひとりごと。医療関係の専門職やってますが、ただいま育休中。

(つづき)

手術室につくとまず麻酔の医師が待っており、詳しくは覚えていませんが何か簡単に説明をしてくれた後、大丈夫ですからね、といった優しい言葉をかけてくれました。


病棟での切迫した雰囲気にパニックになっていた私は、それだけですごくホッとして、なんとかしてもらえるんだなと安心したことを覚えています。


麻酔が効き始めると、ようやく陣痛の痛みから解放され、すぐさま手術が始まりました。



下半身麻酔のため、意識はハッキリしていて、スタッフの会話やカチャカチャと器具の音が不気味に聞こえます。



手術が始まってしまうとあっという間で、もう少しですよ、と言われた後「ふぎゃーーー」と赤ちゃんの泣き声が手術室に響きわたりました。








私のせいで苦しい思いをさせてしまってごめんね。無事に産まれてきてくれて本当にありがとう。


泣き声が聞こえて、心の底からほっとしました。



しばらくして、助産師さんが赤ちゃんを胸にのせてくれました。



目を閉じたまま、小さな顔を私の胸にうずめて、赤ちゃんは気持ちよさそうにも見えました。



通常の分娩なら、当日から母子同室が始まる予定でしたが、緊急手術になったこともあり、病棟に部屋が足りないとのことで、私は隣の病棟に入院することになりました。赤ちゃんと一緒の病棟に移れるのは、まだいつになるか分からないと説明されました。



日付が変わり、深夜になっていましたが、手術室から病棟に戻り、少しだけ夫と面会できました。



夜間も助産師さんが何度か母乳を絞って隣の病棟の赤ちゃんに届けてくれました。



この日の夜は、寝たきりだったこともあり、帝王切開の傷の痛みもそれほど辛いとは感じず、まだ子どもが産まれた実感もほとんどありませんでした。後になって考えると、入院中で一番よく眠れた夜だったように思います。



朝になって、午後には赤ちゃんがいる病棟に移ることができると伝えられました。私はまだウトウトとして、ベッドの上で午前中を過ごしました。



午後になり、ベッド上安静のまま、助産師さんらに運ばれて病棟を移動していきます。


赤ちゃんのいる病棟は別世界のようで、泣き声が聞こえたり、赤ちゃんを連れたママたちの姿があり、とても華やいでみえました。



私の赤ちゃんはどこにいるんだろう...


そればかり考えていました。




移動した部屋でしばらく待っていると、カーテンを開けた助産師さんが小さなベッドに乗せて赤ちゃんを連れて来てくれました。





助産師さんがベッドを少し起こしてくれたので、私は黙って赤ちゃんを自分の腕に抱き上げました。





涙がポロポロとこぼれてきました。





やっと、会えた。



私の赤ちゃん。





この時はじめて、赤ちゃんが無事に産まれたことを実感できたように思います。



(もう少し出産の振り返りが続きます)