バーアンテナだけでゲルマラジオは鳴るか? | お父にゃんの電子工作

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暇なおじさんが、電子工作(主にラジオ製作)をして勝手な感想を書く

前回、スーパーヘテロダイン用のバーアンテナを手巻きして試したところ、意外と良い結果となった。まだリッツ線は残っているので、もう一つバーアンテナを巻いてみることにする。

感度が上がれば、おじさんの家でもバーアンテナだけでゲルマラジオが鳴るかもしれない。

ネットで調べてみると、巨大なフェライトバーに高級リッツ線( 0.04mm X 660本 )を巻いて超高感度にして、ゲルマラジオでスピーカーを鳴らす猛者の方もちらほら。

 

おじさんはそこまでやる資金も気力もないので、手持ちのΦ10mm×140mmのフェライトバー3本束ねて試してみることにする。

 

狙うインダクタンスは330uHくらい。

 

この3本のフェライトバーに何T巻けば良いのか?おじさんの勘で35T巻いてみる。

 

ちょっと不足

 

45Tくらい巻いて330uH

 

2次巻きは12Tくらい巻いておく。

 

昔、NPO法人ラジオ少年から購入したゲルマラジオキットに付属していたエア・バリコンと組み合わせてみる。

ちなみにNPO法人ラジオ少年では、部品・キットの頒布事業が終了し、もう買えなくなってしまった。もっと買っておけば良かった。

ラジオ少年がほぼ絶滅しているのだから、仕方がない。

 

 

とりあえず完成

 

回路図は、いたって簡単

 

さっそく、ベランダに持って行ってバリコンのつまみを回してみる。

おお、音は小さいがちゃんと聞こえる!

地元の比較的電波強度の強い2局が受信できた。

 

試しに2次巻きを使ってみる。

音は小さくて聞こえないだろう、と思っていたが、意外と聞こえる。不思議な感じ。

ただし、一次巻きを使った時よりは音量は小さい。

 

次に倍電圧検波を試してみる。

一次巻きから信号を拾う

結果は、ダイオード1個とほぼ差が無い。まぁこんなものか。

 

2次巻きから倍電圧検波を試す。

ブレッドボードで簡単に

2次巻きでは、何故か倍電圧検波の効果が有り、ダイオード1個の時よりも明らかに音量が大きくなる。選択度も2次巻きから取った方が良かったので、最終版はこれにした。

 

総合していえば、音量的には聞こえなくもないが実用的とは言えず、もっと強力なアンテナが必要だろう。

まぁ、でも、思ったよりはちゃんと動いたので良かった。

 

 

「ふ~ん、そんなもんかニャ」