簡易版DSPラジオモジュールを試す | お父にゃんの電子工作

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暇なおじさんが、電子工作(主にラジオ製作)をして勝手な感想を書く

これまでに、おじさんは様々なAMラジオを試してきた。

次に何を試そうかと思案したが、スーパーヘテロダインラジオまで出来たら、次はDSPラジオしかないぢぁろう、と思うのである。

 

おじさんが子供の時には、こんなデジタル処理の無線機やラジオなんて存在しなかった。

そもそも、ようやくマイコンが世間に出回り始めて4bit、8bitの世代。こんな高度なことができるようになるのは、おじさんがだいぶ大人になってからなのである。

それが、いまや携帯電話も無線機もデジタル処理なのである。

時代は変わったもんぢぁのぉ~

 

ちなみにDSPラジオについて詳しく本格的に知りたい方は以下の動画が良いと思う。

 

 

全20回の長い動画だが、全部見終わる頃には、きっと頭が良くなったような気になるだろう。

(おじさんは途中までしか見ていない)

 

さて、おじさんにはDSPラジオをゼロから作るだけの知識も技量も根性も何もないので、DSPラジオモジュールを使ってみる。

DSPラジオモジュールはaitendoのお手軽セットのBBD4926Aを購入。

ピンヘッダをはんだ付けすれば、モジュールは完成

モジュールで使われているDSPラジオICはDSP4926という型番で紹介されているが、データシートが存在しない。しかし、調べてみるとAKC4926というchipと同じようなものらしい。

そのデータシートはこちらに有る。

1chipでAM,FM、短波までカバーしてスピーカーまで鳴らせる優れものなのである。

短波対応の市販ラジオなんかに多用されていると思われる。

しかし、よく見ると、AKC4926のデータシートと、aitendoの接続例とで、バンド選択の回路で食い違う点がある。似て非なるものかもしれない。ちょっと混乱してきた。むむむ・・・

またちょっと調べてみると、ここにあるようにバンド選択はMODE1とMODE2が有るようだ。

aitendoの接続例はMODE2で作ってあるようだ。なるほど・・・

しかし、しっかりしたデータシートは欲しいのである。

 

まずは、動作確認の意味でaitendoの接続例そのままで動かしてみる。

ブレッドボードでこんな感じ。

最初、何も鳴らなくて焦ったが、配線間違いを見つけてからは、ちゃんと動作する。

これに1mくらいの電線をアンテナ端子に繋ぐと、FM放送がちゃんと鳴ってくれた。

 

 

さて、aitendoのキットそのままだとFMしか鳴らないので、AM用バーアンテナと、切替スイッチ(と言ってもただのジャンパー線)を追加して、AM/FM/SW対応にして、以下の回路とした。バーアンテナは360uHのものを使った。

SWはラジオ日経が聞こえればいいや、ということでSW4(6MHzあたり)とした。

 

 

ブレッドボードでこんな感じ

動作確認してみると、確かにAMラジオ放送と短波放送もなんとなく聞こえる。

短波はあまり選択度が良くない。マンションの部屋の中では、あまり聞こえない。ベランダに出て長めのアンテナ線に繋がないと、ラジオ日経も良く聞こえない。それに、選択度もあまり良いとは言えず、混信する場合がある。
次にAM(MW)なのだが、感度があまりよろしくない。

マンションの部屋の奥では聞こえない。バーアンテナがブレッドボードに固定できる超小型なのが良くなかったようだ。

 

と、いうことで、手持ちの中で一番大きなものに変更。

おお、バーアンテナを大型に変更したことで、感度は大幅にアップ。

やはり、ラジオの構成、形式を問わずアンテナはとても重要なのである。

 

しかし、選局も音量も小さなボリュームのつまみだけなので操作しづらい。

もう少しましな感じに仕上げたい。

 

 

 

「ましな感じとか言って、どうせ雑な作りに決まっているニャ」

むむむ、その通り・・