JFET(BF256B)で高一ラジオを試す | お父にゃんの電子工作

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暇なおじさんが、電子工作(主にラジオ製作)をして勝手な感想を書く

今回はJFETのBF256Bを試してみようと思う。

 

おじさんが子供の頃にはそもそもFETはあまり見かけなかったのである。

なので、子供の頃にFETを使ったことが無かったし、大人になってもスイッチング素子としてのパワー系MOSFETしか使ったことが無かった。

 

やはり、一生に一度はJFETを使ってみないといけないのである。(勝手な思い込み)

BF256Bを選んだ理由は

・秋月電子で売っていたから

・いくつか、製作記事が有って参考にできるから

 

これまで、FETとしては定番の2SK241を少し試した。(MOSFET)

2SK241はDE型(デプレッション-エンハンスメント型)でゲート電位がマイナスからプラスにかけて使うことができる便利な石なのである。石内部ではカスコード接続されているらしい。

これに対しJFETではゲート電位を必ずマイナス側で使う事になっている。

 

他の人がどのように使っているか調べてみた。

 

50MHz高周波増幅回路の計測 - FETの違いによる利得等の比較 -

 ソースに抵抗10Ωを入れてゲートをマイナス側に振っている。

 いろんなFETでゲイン比較しているので、とても興味深い

 

 

・Youtubeチャンネル Y係長の作業台

 (Y係長の作業台はとても味わい深いので、ほぼ全部見た)

回路図の紹介もあるのだが、FETのソースはGND直結となっている。

2SK241と同じ使い方しても良い?

BF256Bの詳細データシートがなぜか見つからないので判断できない。

そういえば2SK241の代替でBF256を挙げている人もいるので、そういうことだろうか?

 

これはもう試してみるしかない。

 

BF256BのLT-Spiceモデルがネット上から拾えたので、ちょっとシミュレーションしてみる。

波形はドレイン端子
R3がないと、シミュレーション上、まともに動かない。
R2が47Ωだと、ソース電圧は0.1V強、つまりソース電流は約5mA。
ソース抵抗を100Ωにすると、0.4V、つまりソース電流は4mA。
ゲインは小さい。
雑なシミュレーションと実際は食い違うことも多いので参考程度。

100Ωくらいが適当だろうか?

 
まず、比較のために2SK241で高一ラジオを作る。
 
バーアンテナの2次側だと使い物にならないので1次側から信号を取る。
前にも試した通り、まぁまぁの音量で鳴ってくれる。
 
次にBF256Bに交換してみる。
 

ソース電圧の実測値は約0.7V(ソース電流で約7mA)

2SK241の時と比較して、かなり音量が小さい。明らかにゲインが小さいのである。

そして、無駄に7mAも流れていては、電池がもったいない。

 

そして、ソース抵抗の100Ωを短絡(ショート)させてみても、だいたい同じように鳴る。

(若干小さくなったような気もする)

 

ソースに100Ωが付いた状態で、2SK241Yに付け替えてみると、ぐっと音量が上がる。

ソース電圧は0.27V(ソース電流で2.7mA)

BF256Bを使うとパッとしないのである。

 

おじさんの勝手な感想としては

まぁ、どちらにしてもBF256BはAMラジオを作るには適していないように思う。

もしくは、おじさんの使い方が悪いのか?

もっと高周波な領域だと使い道が有るのかもしれない。

なかなか思うようにはいかないのである。

 

 

「そうそう、にゃかにゃか思うようにはいかないのニャ」