『Dreamin'』


仲を深める卓也とももか。


そんな2人の前にストップとフリーズが現れた。


2人が卓也に言って術をかけた。


「お前の夢、見せろ!」


すると卓也の夢が露になった。


「虫や魚の生物学者になりたい!」


卓也のその夢からストップ達はゼツボーグを生み出した。


「ゼツボーグ!」


目の前の光景に怯えるももか。


「卓也くん!」


それを見て駆けつけるはるか、正人、ゆい。


はるかがももかに近付くとももかが言った。


「お姉ちゃん、卓也くんが…!」


「ももか、大丈夫よ!卓也くんは必ず助かる!」


正人がはるかに真顔で言った。


「はるか!ここは俺に任せろ!卓也を頼む!

さぁ、こっちだ!ももかちゃん、ゆい!」


そう言ってももかとゆいを安全な場所へ誘導する卓也。


そんな彼の様子を見てゆいはふと疑問に思った。


まるで彼がはるかがプリキュアである事を知っているようだったから。


その後、みなみ、きらら、トワも駆けつけ4人はプリキュアに変身した。


こうして海辺でプリキュアとゼツボーグの対決が始まった。


その様子を遠くから見守るゆいと正人。


苦戦するプリキュア。


するとそこに再びあの男が現れた。


どこからか聴こえてくるB'zの「RED」。


大神竜哉の登場である。


指をポキポキと鳴らしながら人並み外れたオーラを身に纏い近づく大神。


「この前、俺の可愛い教え子を苦しめた上、その弟にまで手を出し、

この場を荒らしたその罪…許さん!!」


ストップとフリーズが彼を見て言った。


「お前がクローズ様が言ってた…」


「拳王!?」


ゼツボーグが大神に殴り掛かった。


「危ない!」


叫ぶキュアフローラ。


すると大神はゼツボーグのその右腕を受け止め掴んだ。


「ウォォォ!!」


そのままゼツボーグに背負い投げを喰らわした。


それから立ち上がり、再び襲い掛かるゼツボーグ。


すると大神は右の拳に全ての力を集中し、渾身の一撃を放った。


「天に滅せい!!」


その一撃はゼツボーグをぶっ飛ばした。


ダウンするゼツボーグ。


前の時は絶望の檻に閉じ込められていたので見れなかったが、

今回はその強さを目の当たりにして驚く正人だった。


「師匠、やっぱり強いな…!」


するとゆいも正人に言った。


「この前もすごかったんだよ。本当にすごいんだね、あの人。」


「プリキュア、また後は頼んだぞ。」


そう言ってその場を離れる大神。


言われた通り、プリキュアはプリキュア・エクラ・エスポワールを放ち、

ゼツボーグを浄化させた。


「ごきげんよう!」


その場を退却するストップとフリーズ。


「開け!夢への扉!」


絶望の檻から解放される卓也。


その後、目を覚ますと正人、ゆい、はるか達がいた。


「あれ?お兄ちゃん。ゆい姉ちゃん。僕、一体…?」


「プリキュアが助けてくれたんだ。」


「無事で良かった。」


「そうだったんだ。あ!そうだ!ももかちゃんは!?」


ももかがどこか気にする卓也。


するとその場にももかが戻って来た。


「卓也く~ん!良かった!無事で!」


無事な彼の姿を見て安心し、手を握るももか。


「ありがとう、ももかちゃん。ももかちゃんこそ無事で良かったよ。」


「心配してくれてありがとう。」


お互い笑い合う卓也とももかだった。



そんな2人を見て安心するはるか達。


その後、ゆいが正人とはるかに聞いた。


「そう言えば、さっきゼツボーグが現れた時、正人くん。

はるかちゃんに「卓也くんを頼む」とか言ってたよね?」


「あ…!」


焦るはるかと正人。


「はるかちゃん、もしかして…」


疑問に思うゆいにはるかが正人に了承を得て言った。


「さすがゆいちゃん、勘が鋭いね。そうなんだ。

実はこの前の夏休みに正人くんと2人きりで話をした時、

教えたんだ。プリキュアの事。」


その返事にゆいが正人にも聞いた?


「正人くん、そうなの?」


「あぁ。はるかの言う通りだ。初めて彼女と会ってここで

話をした時、教えてくれたんだ。俺の秘密を教えてあげたお礼にって。」


「秘密?」


そんなゆいを見てはるかが正人に聞いた。


「どうする?言って良い?」


「良いよ。仕方ないよ。」


そうまた了承を得ると前に彼が話してくれたことをゆい本人に話した。


「正人くん、わたしもプリンセスになりたいって夢があって、お互い似てる

気がするからってわたしだけにヒーローになりたいって夢を目指してる

本当の理由を教えてくれたんだ。彼ね、ゆいちゃんの笑顔を守れる

ヒーローになりたいんだって。ゆいちゃんの笑顔が見られるなら

何もいらないんだって。それだけゆいちゃんの事を大切に想ってるんだよ。

わたしも彼のそんな真剣な想いに共感しちゃって。

それに前にミスチルのLIVE会場でゆいちゃん達をゼツボーグから

助けた時あったじゃない?あの時の様子、彼も見てたんだって。

それで誤魔化すのも良くないし、そんな本当の気持ちをわたしだけに

教えてくれたお礼がしたいと思って、プリキュアの事を教えたんだ。

誰にも言わないって約束してくれてるから。」


はるかのその言葉を聞いて納得した。


「そうだったんだ。何だ。秘密ってその事?

その話、実はわたし、あの時、近くで隠れて聞いてたんだ。」


「え?」


はるかと正人は同時に言った。


「2人を迎えに行こうとした時、真面目そうに話してる2人を見て、

邪魔しちゃいけないのと少し気になるから隠れて聞いてたの。

わたしの笑顔が見られるなら何もいらないって言ってくれた時、

わたしもう嬉しくて嬉しくて涙が止まらなくなって、その場を

離れたんだ。秘密に何てする事ないじゃない。あのミスチルのCDと

手紙、この間、柔道の練習でここに来た時にもうわかってたんだから。」


「ゆい…」


「ゆいちゃん…」


ゆいは明るい表情で正人に言った。


「わたしも正人くんが頑張る姿が見られたら何もいらないよ。

だから隠し事なんてやめよ!」


「そうだな。」


こうしてプリキュアの秘密を知る者同士、より絆を深めるのだった。


勿論、プリキュアの事は他言無用である。


はるかもゆいの優しさに改めて共感するのだった。

(TO BE CONTINUED...)