様々な名場面のある『ドラゴンボールZ』ですが、
その中でも僕が気に入ってるシーンがあります。
それはMr.サタンと魔人ブウ(太っちょ)の友情です。
ブウを倒すためにやってきたはずのサタン。
でも命が惜しいサタンはブウにお菓子をあげたりして
気を遣っていると、ブウも彼を殺さず気に入って家来に認める。
ブウの家で家事や料理をしている後、ブウは拾ってきた子犬と
サタンの発言でもう殺しや破壊はしない事を誓う。
これで一件落着かと思われました。
しかし、その後、魔人ブウに便乗して殺しを楽しんでいる
ライフル銃の男とその召し使いが現れ、
ブウ達と遊んでいる子犬を彼らの目の前で狙撃。
さらにバズーカ砲で砲撃し、家を破壊してしまいました。
怒りをこらえて頭から煙を吹き出すブウ。
そんな彼の前で、サタンは怒りの鉄拳を男達に炸裂させます。
それまではウザいキャラとしか思えなかったサタンがこの場面で
初めて良い奴だと見直しました。
その後、まだ子犬に息がある事に気付いたサタンはすぐさま、
ブウを呼んでその魔術で子犬を生き返らせます。
手をつないで飛び跳ねて喜び合うブウとサタン。
アニメ版ではこの後、ブウは家を犬の形で立て直し、しばらく
2人と子犬と団らんの時間を楽しみます。
すっかり仲良くなった2人と1匹。
サタンは荷物を整理していると、
そこに最初に来た時、国民に自分がブウを倒したように
見せかけるために撮った、俯けになって倒れてるブウの前で
ガッツポーズをとっている写真を見つけ、
「もうこんなものいらない」とその写真を破り捨てました。
この場面で彼の心の変化も感じられました。
そこにブウがサタンに「一緒に風呂に入ろう」などと明るく言って来ます。
そんな彼の優しい笑顔と一声に感激して涙を流すサタン。(ノ_・。)
このシーンは「DBZ」の中でも泣かせてくれるシーンの一つとも言えるでしょう。
今、思い出しても涙が出そうです
その後、再び現れた男の襲撃がきっかけとなり、
善良なブウは分身である更に邪悪なブウに吸収されてしまいますが、
最終的には良いブウと分離して、最後は共に暮らすようになりました。
思えばサタンは魔人ブウ編における1番の功労者と言っても過言ではないでしょう。
彼の説得が無ければ太っちょのブウは改心しなかったし、
最後の悟空の元気玉への民間人の協力とかも無かったですしね。
原作者の鳥山 明さんも自分が作った本作のキャラの中でも
サタンは好きなキャラのかなり上位に入れてるそうです。
笑いあり迫力あり、そして涙ありの『ドラゴンボール』シリーズは
本当に素晴らしい作品だと改めて感じます♪