岩ちゃんと離ればなれになりフリーターの生活を楽しんでいた20歳の頃
僕は色々なアルバイトをしていました。
思いで深いアルバイトは
ハウスクリーニング、ファミレス、道路工事、お寿司屋さんです。
この時期の経験は社会人になってからも非常に役に立っています。
例えば、ハウスクリーニングは掃除のお仕事です。
会社が汚れていると条件反射ですぐに掃除をしたくなります。
大学を卒業して社会人になったときのことです。
あるとき僕が、汚れていた会社を綺麗にしようと思い
朝早く掃除をしていると
先輩社員が僕のところに来てこう言いました。
先輩
・・
斉藤さん、みんなの仕事が増えるから掃除しないで。
ひどい話です。
僕が掃除をすることにより皆も掃除をしなくてはならない!
だから、掃除をするのをやめろというのです。
バイトで稼いだお金を握りしめて、都会に行って使う。
怖いものなんか何もなかった時期でした。
僕の格好は、丸坊主で、岩ちゃんにもらった青いサングラスして
ゴルチエの洋服を着て、クロムハーツのピアス、
岩ちゃんのようにごっつい指輪をして
真夜中の都会を遊びまわっていました。
10代の後半、20代の前半というのは
「俺が世界一だ!」「俺が一番偉いんだ!!」とか思う時期なのでしょうか。
僕はそう思っている典型的な人物でした。
アルバイトをしてお金を稼いて、都会に出て遊ぶ
そんな毎日を過ごしていたとき
突然、岩ちゃんから電話がかかってきました。
つづく