吉本興業危機の予言?やすらぎの刻#93〜94話 | maimyのブログ

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松本人志の性加害疑惑と吉本興業の危機騒動を見ていて、やすらぎの刻のあるエピソードを思い出した


やすらぎの郷は、往年のスター達やテレビ界で活躍、貢献した人だけが住める老人ホーム「やすらぎの郷」で繰り広げられる人間模様を描いたドラマで、現代のテレビ界への皮肉も見え隠れする


93〜94話は、やすらぎの郷に住む元スター達が、お笑い界のキング、豊臣家康の冠番組「笑いの大将」に出演する事になる話

このドラマの主人公である脚本家の菊村先生の所に局長、番組プロデューサー、演出の人が番組の台本を持って来る

菊村先生はやすらぎの郷内で、皆から信頼され人望があるのでよく相談役として頼られる


往年のスター達や過去のテレビ人が必死に作った作品を笑い者にする様な番組内容に菊村先生は納得出来ず断りを入れる

「こんな番組に皆を出したら、お笑いタレントにメチャクチャにされて、皆が傷つき憤慨する」と皆を心配して出演に反対する

だけどやすらぎの郷に住む元スター達は、恥をかいてでもTVに出て、自分を思い出してほしいと考える人も多く、むしろ菊村先生にチャンスを潰されたと恨む者さえおり、結局番組に出演する事になる


収録の日、皆が楽屋に通されると昔スターだった頃の扱いと違い、個室でもなく専属の衣装やメイクさんもおらずテンションが下がる

それとは逆に、スタッフ達が豊臣に対してまさに殿様のように気を遣う様子がありありと伝わる

豊臣が現場入りすればスタッフや後輩芸人達はモーゼの海割りのようにサッと両脇にそれて道を開け、並んで挨拶をする

このピリピリした雰囲気が、見たの?という程にリアル


ナンバー2と思われる取り巻きの芸人が楽屋入りしている時にマネージャーとスマホで話していて「あ?!マンションの裏口?俺知らねーよいつ撮られたんだよ!昨夜?バカヤロー、どこ出んだよ?文春?!新潮?」と言っていたのが皮肉

そしてスタッフが厳重に見張る楽屋にグラドルかなにかが届けられる


収録が始まると案の定失礼な扱いを受け、過去の作品VTRが流れる間、芸人達は作品を見てもおらずスマホを見ながら下品な談笑をしている

豊臣とナンバー2芸人が司会席から床にピーナツを投げ、それを地べたに這いつくばって拾い食いしながら笑いを取ろうとする猿コスチュームの後輩芸人


あげくの果てに後輩芸人が、やすらぎから来たゲストの大女優、香川さんのスカートをふざけてめくる

それを見た桂木さんが「もうやめましょう!今の何が面白いの?!私にはちっとも笑えませんけどねぇ」と、他の女優を引き連れて帰ってしまう

一緒に来たやすらぎの俳優達は怒りを腹に据えかねているが、芸人と番組スタッフ達は常識がおかしくなっていて「トークっていうものがわかっていない」「ジェネレーションギャップってやつだ」と茶化して笑う


やすらぎの秀さんがついに立ち上がり「ジェネレーションギャップじゃありません、単なるあんたらの品のなさと傲慢です。先輩を敬らぬ無礼な態度です!テレビの視聴者をバカにしちゃいかん。早くテレビからお消えなさい。」と言って去ろうとする


芸人と豊臣が「待てよ!」「ちょっと調子にのりすぎたかな?」と話を聞くどころか言われた事が全くわかっていない失礼な態度で秀さんを怒らせ、番組収録はメチャクチャになる


まるで最近の状況を予言していたかのような話

豊臣役を木下ほうかが演じていたのも皮肉