サンクチュアリ−聖域− 感想 | maimyのブログ

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日常と今までの子育ての話

面白いと評判のNetflixの相撲ドラマ、サンクチュアリ−聖域−を見た


相撲に詳しくなくても、それほど好きじゃなくてもドラマとして面白く、全8話を3日で一気に見てしまった


オープニングの映像もきれいで、黒光りする髷やフンドシが格好良く、毎回早送りできない

相撲や浅草など日本らしい風景が出てきたり、海外の人が興味をひかれる要素がある


主人公の小瀬はヤンキー上がりの力士で、荒れた家庭に悩みつつ、お金の為に相撲部屋に入るところから物語が始まる


↓以下ネタバレ注意


余貴美子さん演じる小瀬清の母がまあ酷いんだけど、振りきったやさぐれぶりに諦めがつくと言うか、もう納得してしまう

息子を応援していない訳ではないからか、結果的に息子の後押しにはなっている

清も母の優しかった時の事は忘れておらず、病気の父の事もありめげている間も無くたくましく生きている


入門したての小瀬は相撲の才能があるのに、今までやってきた柔道やヤンキーとしての強さに自信があり、人に頭を下げる事も好きではなく謙虚さが無い

俺は俺のやり方でやる、と基礎練習もしない

成長するにはどの分野でも謙虚さが必要だし、上には上が居るので積み重ね無しで人に勝ち進むのは難しい

だけど若いし活きが良すぎてそれがわからない


案の定行き詰まり、実家へ帰ろうとした所、相撲部屋仲間の清水に止められるシーンがすごく良かった

清水は人一倍相撲が大好きな相撲ヲタで、相撲とりとしての素質が足りない事を自分でも理解しているが、小瀬の才能がわかるだけに彼が逃げ帰ることに納得がいかない

小瀬を止めるのが自分の使命だと、細い体で必死に小瀬を戻らせようとする姿に涙…


悪役もたくさん居て、相撲部屋のいじめをする先輩や子分、親方と仲の悪い別の相撲部屋の親方や小瀬を目の敵にする相撲協会の人など、どれもムカつくのだけど、一番許しがたいのはIT会社の若い社長で小瀬のタニマチ、村田だ

力士へのリスペクトも無くお金にものを言わせて小瀬を自分の飾りのように扱い、上から目線で命令する

あげく恥をかかされた恨みで小瀬の純情を踏みにじる最低な奴

最初出てきた時から白いパンツがムカつく小賢しい奴だと思っていた

村田に群がる港区女子と思われる女の子達も女の子達だよ

小瀬の彼女?七海もなぜ村田の所に来たのか、やはりお金だろうか?

小瀬は問題があるしイケメンでも金持ちでもないけど、奴みたいに性根は腐っていない、女の子達は見る目が無いよ

屈辱を受け無言で部屋を去る小瀬が切なかった


最強の力士、静内との取組シーンもゾッとする程の迫力があった

静内は闇金ウシジマくんでいう所の肉蝮級のバケモノという感じで、取組が始まってから嫌な予感しかしない


静内との取組でのトラウマを受け、地道な訓練の大切さを身をもって知った小瀬

訓練により力を付けてきた小瀬を見て仲間が増えていく様子は胸が熱くなる


先輩力士、猿谷は落ち着いていて、威張ったり無駄口たたく事なく相撲に取り組み続けていて、相撲仲間や後輩、家族からも尊敬されている

努力し続けてもどうにもならない事があり、それでも最後までやり切ってそれを認めてくれた親方や家族や仲間の気持ちに感動した

息子にとっても凄く誇りになる生き方を見せてくれた父親だと思う


結末はそう簡単じゃないよなぁと、個人的には納得の終わり方だった

だけどあまりに面白かったので、Season2を期待してしまう