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普通に戻るための記録

摂食障害。2015年出産。
どうしようもないクズだけど普通にもどりたい。

仕事ではストレスがなかった。
むしろ、仕事に行くことで救われていた。

なのに、最近ストレスがある。
去年からきた上司のせいだ。
今日も嫌なことがあって、今まさに吐きそう。
この手のストレス、私にはてきめんにくる。
食欲を殺す。
いつもなら空腹を満たすために飴なめまくってるのに、
今は全然食べたいと思わないどころか、
なんかもう、むかむかして仕方ない。

これが続くとカショオはなくなるんだけど、
そのぶん拒食になってまた激やせしてしまう。

ただでさえ、最近は近所のお姉さんのことを
「痩せすぎで気持ち悪い」とか言っていたような人だ。
拒食期に戻ったら何を謂われるかわからない。

ああ、気持ち悪い。死にたい。死にたい。
死にたいけど、娘のために死ねない。
仕事を辞めるわけにもいかない。
私は母に対して、すごく後ろめたい。
母は私が吐いていることをわかっていながら、
黙って待っていてくれている、と思う。
たまに言われるから。

だから、日頃の会話からすごく気をつかってしまう。
どこかでビクビクしている。
母が「家計のやりくりも大変だわ」という話をすれば、
「かたや私は過食にお金をつかっている…」と苦しくなる。
「ハエが入ってきて困る」と言えば、
「私が吐いたもののせいで…」とビクビクする。
母が嫌みったらしく言うわけではない。
そういう人間ではない。
私が単純に、後ろめたいだけなのだ。

だから、過剰なまでに家族に気をつかってしまう。
不自然なまでに親切にしてしまう。

過食嘔吐なんかをしている娘を、どう思っているのか。
日中は娘の面倒を見てもらっているけれど、
「親が摂食障害だなんて、かわいそうな子」と思っているだろうか。

産まれたときも、とにかく五体満足であることを喜んでいた。
もちろん、それは普通なんだろうけれど、
妊娠中に私が吐いていたことを知っているから、
とにかく何回も「良かった、本当に良かった」と言われた。
よほど心配していたのだろう。
でもそこで、「私が吐いてたからね」なんて言えない。
過食嘔吐は禁句だからだ。
迂闊に口に出せることではないから。

でもきっと、私がいないところでは話しているだろう。
母と祖母の二人で、「ちなつがまた吐いてる」とか話してるかもしれない。
母が夫に言うかはわからない。
言っていないと信じたい。

そんなことを考えるのも、もう嫌なのだ。
言葉にはできない不自然さが、ずっと充満している。
私のせいで、おかしなことになっている。
それがとても辛い。
こっこの歌の中で、すごく好きな曲に入るのが、
「がじゅまるの樹」。

誰か私を止めてよ
押さえつけてあの樹に縛るの
誰かお願い止めてよ
きつくきつくあの樹に縛るの

この歌詞が、ずっと胸を往来する。

もう、何も気にしなくていいなら、
隔離病棟でもなんでもいいから、入って止めてしまいたい。
縛り付けて、監視されて、猿ぐつわでも噛ませてほしい。
こんな情けない状態だったら、拒食に戻るほうがましだ。
ああ、でも拒食ははれるんだよな。体で。

食べてもいいから吐くな、というのはよく聞く。
でも、食べる=吐く、だもの。
吐かない食事なんてありえない。
吐くな、と言われるなら、食べなくなりそうで。
また拒食に戻ってしまうんだろうか。
仕事が終わってから行く。
そのあと美容室なので、家族には「美容室行くから遅くなる」と伝えた。

なんだかすごく辛くて、朝、娘と離れるとき、
「ごめんね、お母さん頭の病院に行かなきゃいけないんだ」
「嘘ついて、病院に行かなきゃいけない」
「夕方、おっぱい飲ませてあげられなくてごめんね」
そう思いながら別れた。
つらかった。
つらくてつらくて、今でも泣きそう。

親としての務めを果たせずに病院に行く、ということ。
家族に嘘をついて出掛けるより、それのほうが苦しい。

でも、もう行くしかない。
自分ではどうにもできないんだから。
このままだと、生きることもできない。
死ぬこともできないのに、生きたままの地獄しかない。

そりゃあ死にたいよ。 死にたいに決まってる。
でも、子どもができたら生きると決めたのだ。
それなのに、子どもができてから悪化した。
悪化なんてものじゃない。最悪だ。
子どもができれば治るだろう、
子どもが産まれれば治るだろう、
そう思い続けて、治るどころか悪化の一途。
もういやだ。
こんな自分が大嫌いだ。
昼間から2回もしてしまったので、夜は1回でやめた。
8時すぎに娘と就寝。
といっても、娘も9時過ぎまでグズグズしていた。
私もそれに付き合って、9時ぐらいにちゃんと寝た。

2回目をするときは、この時間に食べ始めるんだけど、
食べ始めてから娘がぐずるとイラッとしてしまう。
そんな自分がすごく嫌だし、
「早く食べるのに戻りたいんだけど」と思いながら娘をあやすのも嫌だ。
やっぱりそんな気持ちは伝わる気がして。

だから昨日みたいにちゃんと一緒に寝られたときは、
朝起きて、すごく自分を誉めたくなる。
当たり前のことなのにね。
当たり前にできないから、そんなことでも誉めてしまう。