選択肢

残念だという
心配だね‥













生徒会から協力が得られるようになり作業はスムーズに進行中。
演劇部の去年の公演が予想以上に人が来て大変だったってことで、整理券を作ることになった。
せっかくなのでちょっと凝ったものにしたくて、辻先輩にデザインを頼むと、恵人先輩が野球観戦のチケットを二枚くれた。
穣くんがすごく見たがってた試合でもあるらしく、デート決定w
ナツメ先輩がデートの意味を男女が前もって時間や場所を打ち合わせて会うことって説明してくれるんだけど‥‥でも確か、欧米では女性同士でも男性同士でも二人でどこかに行くことをデートっていうらしいと聞いたんですが、どうなんでしょう?

「‥‥ぶ、部室行くか」

散々からかわれた二人は顔を真っ赤にしながら、準備室を後にした。

そしてデート当日。
緊張してあまり眠れなくて約束の時間よりも早く家を出てしまった。
さすがにまだいないよね‥と思ったら、穣君もう来てたww
なんか初々しいバカップルw
な の に 電車が遅れてて試合開始まで間に合わない‥だ‥と‥?
他の手段で行っても確実に間に合わないし‥諦めてバッティングセンターに‥‥穣くん、それ以外思いつかないのかw
でもいきなり高級レストランとかに連れて行かれるよりか気が楽でいいよねww
バッティングセンターか‥翌朝二の腕痛くなるの必須だわ‥←
前にも行ったことのあるバッティングセンター。

「‥やったことあるか?」

「ううん」

「‥じゃ、とりあえず見てろ」

穣くんがバットを手に打席に入り、コインを投入。
飛んでくるボールが吸い寄せられるようにバットに当たり、心地よい音とともに跳ね返る。
無駄のないスイングで、次々に飛んでくるボールを確実にバットで捕らえていく。

(カッコいい‥)

スポーツに真剣な人って確かにかっこいいと思うw
1ゲーム分を綺麗に打ち返した穣くんが、爽快な顔で打席から戻って来た。

「すごい!穣くん!」

「別に‥そうでもねえよ。ほら、次やってみれば」

「う、うん」

そして一番球速の遅い打席に立ってバットを振ってみるも、全然ダメw

「そうじゃねえって‥持ち方はこうだ」

「こう?」

「ああ、で、もう少し短く‥」

「短く‥?」

よく分からなくてバットを持てあましていると、穣くんは後から覆いかぶさる感じで教えてくれた。
ていうか、バットの持ち方だけじゃなくて立ち位置もですかw
近すぎですww
でも穣くんの頭の中は野球を教える事しかないようで‥w
主人公、生返事ばっかしてないで、ちゃんと聞きなさいw
コインと投入してバットを振ってみると、思いのほか早くて打てない。
あれ‥?なんかほんとに野球の特訓みたいになってるぞww
しばらくして休憩。
疲れてぼうっとしてたら、缶ジュースをほっぺにあてられたw
王道だけど‥いいシチュだよなあw

「何だよ、今の声」

「そ、そんな急に冷たいものが当たったら変な声も出るよ‥」

「またぼーっとしてる○○見たら、ちょっとやってみたくなった」

「また‥って、今日はそんなにぼーっとしてません‥」

いつもはぼーっとしてることは認めるのねw
ボール打つのって難しいけど楽しい、穣くんのおかげだねみたいなことを言ったら、穣くんが照れてジュースを一気飲み。

「逆だって。‥今、俺が野球を楽しめてんのは、○○のおかげだから。野球部の試合、助っ人に行くか迷ってた時とか‥‥大道具の仕事、そっちのけで練習してた時とか‥声かけてくれたり、気ぃ使ってくれたり‥‥」

穣くん、ちょっと落ち着こうかw

「‥‥ありがとな」

顔を真っ赤にして、またもやバッティングを始めに行った。
少し離れていた距離が今日は心なしか近づいている気がする。
最初の予定とは全然違うけど、この日のデートは主人公たちの心の距離もぐっと縮めてくれたような気がした。


翌日の日曜日、演劇部の通し稽古に参加した。
二人はちょくちょく参加しては、役が抜けた時の代役をしたり1シーンのタイムを計ったりいろいろしているようだ。
最初は順調に進んでいたのに、いきなりバーンと何かが倒れる音がしたと思ったら何事かと舞台に駆け寄ると姫役の子が倒れていた。
どうやら大道具が倒れたらしく、姫役の子に直撃したみたい。
足を捻ってしまったみたいで、出血も出ていた。
穣くんが勢いよく舞台に上がった。

「○○!俺の鞄取って、タオルが入ってっから!」

振り返って叫んだ穣くんの言葉に、頷きもしないで主人公はカバンを取りに行った。

「あと、救急箱ありましたよね?それと誰か、高野先生を!」

後ろから緊迫した声が聞こえてくる。
タオルを持っていくと、用意していた救急セットとタオルで急いで止血。
舞台の下からは怪我の様子は見えないけど、穣君の様子から、軽いけがではないのが分かる。

「大丈夫か!けが人はどこだ?」

高野先生ー!!!o(≧∀≦)o
講堂に先生が入ってきて、こちらに走ってくる。
うわー‥これ、絶対映画のワンシーンだよ‥今頭の中にその映像が浮かんだw
すぐに病院に連れていくことに。
その後帰ることになって、怪我した子の心配をしているとその子からメールが来て、割と元気だけとこれから精密検査だって。
穣くん‥スポーツトレーナー目指してるから応急処置が的確だったのねw
切羽詰まった時にちゃんと対応できるから絶対なれると思うわw
私、突然の対応ができないから羨ましいぜ‥←
選択肢

謝ることなんてないよ














「ここは僕の故郷だよ」

トワくんは一歩一歩踏みしめるように歩き始めた。

「遺跡を出る時、ちょっとだけ期待してた。今もみんながいて、普通に暮らしてて‥おかえりって迎えてくれるとか、少しだけ思ってたんだけど」

「トワ‥」

「やっぱり‥誰もいないね」

そのまま無言のまま廃墟となつた街を三人で歩く。
崩れたがれきの向こうにはテーブルが見え、上には割れた食器。
足元には半分焼けたぬいぐるみが転がっている。

「むごいですね‥誰がこんなことを‥」

「分からない。普通に暮らしていただけなのに‥突然知らない兵士がやってきて、何もかも奪われたんだ」

「知らない兵士‥?」

「僕は父さんが地下室にかくまってくれたからなんとか生き延びることができたんだけど‥火を放たれた村は、村のみんなは‥きっとひとたまりもなかったんだと思う」

そしてあの短剣は父の胸に刺さっていたもの。
この短剣だけが頼りで、誰がこんなことをしたのか、必ず探し出すんだって。
もしその人間を探し出したら‥トワくんはどうするんだろう、そんな重たくて悲しいものを背負ってるなんて‥と思い思わず握りしめた手に力を入れた。
その手を握り返してくれる。
探し出すまで帰ってこないつもりだったけど‥父さん、ごめんねと短剣と胸元からペンダントを取りだした。

「‥っ!!トワ、そのペンダントは‥」

リオンの顔色が変わった。

「あ‥これは、小さい頃からずっと持っているんだ。これには父さんとの思い出が詰まってる‥」

「な、なんてことだ‥」

「リオンくん、どうしたの?」

「‥‥」

「リオン‥?」

「ひとつずつ聞きたい。まず、その短剣が‥君の父さんの‥その‥」

「胸に刺さっていた?」

「失礼。そう言ってたね?」

「何か心当たりがあるの?」

その短剣は帝国の皇后の私設軍隊の紋章で、極秘の部隊だから限られたものしか知らない。
ある帝国っていうのはリース。
‥えーと‥つまり、そのリース帝国の皇后が村を襲わせたってこと、だよね?
で、リオンくんはその限られたものしか知らない事実をどういう経緯で知ってるんでしょうか?
その時、兵士が来てリオン様!探しました!って。
リオンのことを呼び捨てにしてたら、リオン様はリース帝国の皇子にして次期皇帝となられるお方だぞ!って。
あー‥なーる。
そしてぞろぞろと集まってくる兵士が持っている旗には、トワくんの短剣と同じ紋章が‥え?じゃあ村を襲ったかもしれない皇后の息子がリオンってこと?
トワくんは敵意をむき出しにして短剣を握りしめる。
ちょっ‥立ち絵、剣じゃなくて木刀ー!!!
兵士たちがリオンを守ろうとトワくんに襲いかかる。

「その者に手を出すな!」

兵士たちの動きがぴたっと止まる。

「しかしリオン様、この怪しい奴ら‥」

「無礼者!頭を下げろ!」

「リ、リオンさま!?」

「この者は‥‥皇帝セドの第一皇子だ!」

まさかのまさかのまさかだったー!

「トワ、君が首に掲げているそのペンダント‥」

「‥これ?」

「それは‥‥王族のみが与えられる国宝です」

そう言うと、あれだけいた屈強な兵士たちが皆、トワくんに頭を下げる!

「‥さっきから何を言っているんだ!?僕の父さんは『ガン』って言うんだ‥『セド』なんて人は知らない!」

「‥しかし、このペンダントが何よりの証だ。キミは‥皇帝セドの王子なんだよ」

「そ‥そんなわけない、僕は‥僕の父さんはガンだ!」

そう言って、主人公を引っ張りその場を離れようとするも、兄さんと言われ思わず足が止まる。
リース帝国に必要な人間で、ぜひ皇帝に会ってほしいと言われ、村を襲うように命令した人ということもあって混乱しながらも行くことを決意。
主人公は遠慮してもらう感じになるも、トワくんのお願いって一緒に行くことに‥
というかさ、兵士たち王子だって分かった途端言うこと聞き過ぎだろ‥‥
選択肢

私なら大丈夫
















ピリカ島に上陸した私たちの目の前には巨大な遺跡が広がっていた。
ピリカ島はかつて遺跡を中心に栄えた平和な島だったらしい。
ずんずん先に進んでいくトワくん。
ん?なんでそんな迷いなく遺跡の中進んでけるんだ?
壁に文字が刻まれてて、昔のモルドーとリースの歴史が刻まれてるんだって。
二つの国は元はひとつだったんだけど、二人の王子が王位継承をめぐって争いを始めたみたい。
で、古代の王は二人の息子に王位継承のための試練を与えたんだけど、結局決着がつかないまま亡くなってしまった、と。
その試練というのは隠した王冠を先に見つけた者が王位を授けるというもので、それを今でも海賊が探しているらしい。
突然トワくんに呼ばれて行くと、石橋がぼろぼろになってて慎重にわたる。
下を見ると水が流れてるのが見えるくらいで‥ちょっと恐くなってると、トワくんが手を握ってくれた。

「大丈夫。何があっても僕が守る。だから安心して僕の後をついてきて」

「トワくん‥ありがとう」

「さ、行こう」

「うん!私も役に立つように頑張るね」

‥リオン、空気w
そのまま慎重にわたって行くが、なんだかビシッという音が聞こえてきて‥‥なんだろう?と思ったら石橋が割れてるー!

「まずいっ!」

「ええいっ!」

主人公は思わず二人に体当たりし、石橋の外に押し出す。

「「○○さん!」」

落ちそうになった主人公の手をトワくんが掴み、リオンと一緒に持ちあげてくれた。

「もうあんな無茶はダメだからねっ!」

ねっ‥ねっ!w

「○○さんを死なせてしまったら、僕は耐えられないよ‥」

お前ら‥もう早くくっつけよw
トワくんが腕にけがをしていたので、自分の布を破って止血。

「早く戻ってソウシ先生に治療してもらえたらいいんだけど‥」

「‥‥」

リオンがじ~っと主人公を見てる。

「○○さんみたいな女性は僕の故郷にはいませんでした。なんていうか‥あなたは優しくて素敵な人なんですね」

「えっ!」

「なっ!!」

ありゃ、前トワくんに言われたことと同じw
主人公もトワくんも驚いて‥表情とかトワくんに似てる‥と思う主人公。
え、マジで兄弟、もしくは親族フラグですか?
前に進んでいく内に天上が高くなっていく。
トワくんと一緒に見上げてたら、リオンがそんなに上ばかりみてたら首が痛くなっちゃいますよって笑われたw
どうやら進んだ先は言い伝えにある部屋らしく、王冠の隠し場所のヒントが書いてあるんだって。
死して王の道は開かれん‥と書いてあって、きっと何かの暗号だって。
とりあえず中は見たし、それに出ようってことになるけど、石橋が崩れて帰れない。
扉の横に小さな道があって、それを主人公がいうと、なぜかトワくんのまた様子がおかしくなった。
裏側の集落に通じてたけど、なぜか焼き払われたような家がある。

「廃村‥でしょうか。戦火にやられたようですね」

「‥戦火じゃないよ」

「え?」

「一方的に火を放たれただけだ」

「トワくん‥?」

「ここは、僕の故郷です」

やけに物知りだとおもったらやっぱりかー‥
選択肢

私も行きます!
戻ろう!














修理が終わって久々にシリウス号に乗り込む。
なんだか落ち着くなあと思うも、やっぱりリオンの修繕費を全額支払う分のお金を持ってるのが気になった。
空ばっかり見てると、トワくんが来てリオンのことどう思う?と聞くと、僕と同い年ぐらいなのに堂々としていて立派だ、って。

「僕も船長や大工たち相手にあれくらい堂々と振る舞えたらなあ‥」

「で、でもトワくんだって十分男らしいよ」

「え?」

「私を助けてくれるし。それにこの間はダンスに誘ってくれたでしょ」

「そ、そんなことないです!」

「あ、また敬語に戻ってる」

「す、すみませ‥あ!ご、ごめん」

「ふふっトワくん、なんかかわいい」

だよねw

「か、かわいい!?え~‥かっこいいって言ってくれた方が嬉しいなあ‥」

いや、あんたはかわいい。←
敬語なしでって言う話しなのにまだ慣れてないとことかw
そこにソウシさんが来て、修理完了祝いパーティーをやるから食堂に集まって、と。
でもリオンとシンさんはいなくて、まあそのうち来るだろ的な感じで先にパーティーを開始してしまった。
どうしたのかな‥と鶏肉のローストを口に運ぼうとした時、シンさんが血相を変えて食堂に来た。

「おい、どうした、食事中だぞ」

「どうしたもこうしたも!」

シンさんはいつもの冷静さを失い、船長に詰め寄る。

「船長!次の航路はなぜピリカ島なんですか!」

「‥ピリカ?」

「‥‥」

「おいおい、どういうことだよ?」

「リオンからピリカ島への航路変更を聞いた」

「ピリカ島か、リース帝国が近いな‥」

リースって‥確かモルドーと敵対して緊張状態が続いてる‥とか言ってたあれ?
んで、ピリカ島はモルドーとリースの境目にある島らしい。
船長はリオンは一時的であろうと仲間で、船の修理代を出した。
それに目的の島まで乗せるっていう条件だし、願いを聞くのは当たり前だって。
シンさんは荒々しくドアを閉めると、食堂を出て行った。
リオンも席に着くが、なんだか重苦しい雰囲気での宴会になったのだった。

通信入ってピリカ島が見えてきた。
あの島はいい噂は聞かないから下調べに誰か‥ということになり、リオンが名乗りを上げるも、シンさんに却下される。
トワくんと主人公とリオンで行くことになるんだけど‥‥‥小舟でピリカ島に近づく途中にシリウス号が他の船に砲撃された!
戻ろう!というも、小舟で近づいてもしょうがないし、みんななら大丈夫ってことでそのまま進むことに。
なーんか、嫌な予感しかしないんだけど‥‥また牢行きな感じがぷんぷんするぜ‥
選択肢

義人君のことが好き
このまま終わったら寂しいな














近づいてくる義人くんの唇。
主人公は義人くんn顔を見つめたまま、身動きが取れずにいた。
改めて義人くんへの思いを再確認し、そのまま告白しそうになったところへ携帯電話が鳴り響いた。
山田さん‥いくらなんでもここは邪魔しちゃだめw

「‥おい、ドラマの撮影が再開するらしい」

え!?
思わず義人くんの顔を見た。
義人くんの方にもマネージャーから電話がかかってきて、二人で撮影スタジオを後にした。
事務所に行ったら、隼人さんが監督を申し出たらしく、もともと監督とともに企画したものだし、隼人さんが監督をすれば話題性もあっていいだろうという話になったみたい。
それで放送に間に合わせるために、撮影もハードになるから覚悟しろとw


場面代わり、撮影スタジオ。
さっそく隼人さんの怒声が飛んでいる。
時間がないのでスタジオ内がぴりぴりしていたが、二人はイライラすることもなく何日も何日も撮影に取り組んでいった。
朝早くから深夜、早朝までの撮影は大変だったが、みんなと一緒に協力して作り上げていくのはやりがいがあった。
おかげで開始されたドラマの視聴率はよく、世間の評判もいい。
そのことにスタッフもキャストもほっとしつつ、最後まで手を抜くことなく撮影を進めて行った。
ある日、ドラマの番宣で義人くんと主人公はバラエティ番組に出演。

「いや、なかなか評判がいいみたいですね」

慎之介さーんw

「俺としては今をときめく○○ちゃんと、人気絶頂のWaveの義人くんが恋人同士なんてすごく気になるところやけど‥‥実際も仲がええの?」

今をときめく‥って、なんか古くないですかww←

「ええ、現場はみんな仲がいいですよ。もちろん、いいものを作ろうと必死なところもあるので仲がいいっていうだけじゃないところもありますけど」

「そうですね。その辺の所はドラマの中にも表れてるんじゃないかと思います」

つまり、ドラマを見なさいというオチですねww
数日後、隼人さんからラストにはスペシャルゲストがいるから楽しみにしとけよって言われた。
監督治ったん?
後はキスシーンとラストシーンの撮影のみ。
ここまで来たんだな‥と思う主人公だった。
ていうか、また数日前の過去シーンでWaveが出るんだけど‥さすがに出し過ぎだよw
もう5回くらい出てないか?
撮影が再開するって聞いて、引退は先になるーとかの話なんだけど‥‥義人くんが何か言おうとした時に元に戻ったし。
なんだこの微妙な焦らしプレイw(笑)
んでもってキスシーンはカメラのアングルでそう見えるようにしてるだけかよっ!!
そこはしないとダメじゃないかー!(黙れ)
キスシーンを撮り終って、ラストシーンの前に休憩を挟むことに。
控室に居ると、義人くんが来た。

「よかったよ、例のシーンが無事に終わって」

(あ‥)

「うん、そうだね」

「それにしても、撮影が中止にならなくてホント良かった‥‥」

「うん、隼人さんが引き受けてくれたから‥」

「ああ。隼人さんには感謝してもしきれないな」

「そうだね。ちょっと厳しいところはあるけど」

「確かに。‥でも、そのお陰でいい作品になった気がするし」

動かす側と動く側の気持ちがひとつにならないといい作品は出来ないと聞いたことがある。
でもこのまま終わったら寂しいな‥と主人公が言うと、義人くんはためらうように目を伏せた。

「そうだね‥‥でも、最後までやり遂げることができるのは‥君がいたからだよ」

そう言って微かに微笑む。

「‥って、まだ終わってないけどね」

「‥‥うん。でも撮影が再開されてよかった」

「‥え?」

「あのまま再開されなかったら‥もしかしたらやめてしまったんじゃないかって‥」

「ああ‥」

義人くんは照れくさそうに前髪をかき上げた。
明日の打ち上げで話があると言われ、話を聞く約束をした。
そうか‥明日で終わりか‥‥なんか、10日間しかないのに、記事が出来あがるのがものすごく後半にかけて遅くなっちゃったな‥