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ことのは《城下》
本当に作ったのですか?















城下に取った宿から政宗さんの城に移った翌朝。
政宗さんが勢いよく部屋に入ってきた。 着替えを済ませたばかりで、何事?と思ったら着物を襷掛けしている。

「よし、小次郎はいないようだな。ついて参れ!」

「は、はいっ」

連れて行かれた場所は台所。
ここに何が‥と思ったら、どうやら政宗さんは料理が趣味らしく、鍋の味を見てくれと小皿に取って得意そうに差し出してきた。

「本当にこれを政宗様が作ったのですか?」

「そんなに信じられんのか?」

「はい」

「〇〇に手料理を食べさせたくて、城に招いたのだぞ」

それが目的だったん!?
その気持ちが嬉しくて、じーんとなる。

「どうした、食べないのか?」

「感動のあまり、手が震えてしまって‥」

政宗さんはくすりと笑った。

「ならば俺が食わせてやろう、口を開けろ」

「そんな‥」

「早くしろ」

仕方なく口を開ける。

「可愛いらしい口だな」

二、三度口におかずを入れられて、こんなに美味しい料理は今まで食べたことがありませんと絶賛すると照れたw

「政宗様は本当に色々なことがお出来になるのですね」

「どうだ、惚れただろう?俺のそばにいれば、毎日でも上手い料理を振る舞ってやるぞ」

政宗さんが顔を覗き込んできて、片腕が主人公の腰に回された。
きゃっきゃっw←
顔を赤くしていると、お邪魔いたしますって小十郎さん登場。
政宗さんに至急の用があったんだって。

「一緒に飯をと思っていたが、聞いての通りだ。俺の料理を後で部屋に届けさせるから、俺だと思って味わって食えよ」

耳元でそう囁かれる。
きっといい声なんだぜ‥‥←
熱い顔を冷ましながら部屋に戻ると、小次郎さんがすぐに尋ねてきた。
主人公の目は政宗さんに恋をしてる女の目だと指摘される。

「〇〇は世間知らずでわからないだろうが、あの男は浮気性で女に目がない。悪いことはいわん、やめておけ。残酷なことを言うようだが、政宗さんが優しいのは〇〇だけではない。あの人はどの女にも優しくできる人だ」

その言葉を聞いて、胸の奥に針を突き当てられたような痛みを感じた。
男慣れした人でさえ、政宗さんに入れあげた揚句に尼寺へ駆け込んだって政宗さんの遍歴を持ち出され、政宗さんのことを信じたい気持ちが入り込むが、世間知らずなところは的を得ているので、主人公は何も言えなかった。

「政宗さんは老若男女問わず、人を惹きつける魅力がある。だがそれはかがり火の炎と同じこと」

「かがり火?」

「火の美しさに惑わされ、うっかり近付きすぎると、己の身を焼き焦がしてしまうだけだ」

小次郎の言うように、主人公もそうなのかしら‥と思い、涙が出そうになる。

「お、おい、泣くなよ」

小次郎も悪気があって言ってるんじゃないんだよね‥
小次郎が戻って行った後、部屋に篭っていると下女が政宗さんの料理を運んできた。
あんなに美味しく感じたのに、今は舌が麻痺してるみたいに味気なく感じてしまう。
でも残すわけにもいかず、時間をかけて食べていると、勢いよく障子が開いた。

「間に合ったか?」

「政宗様っ」

「お前と食べるために早々と用事を片付けてきたぞ」

政宗さんの後から下女が膳を持って入ってくる。
この優しさも、向けられる微笑みも‥‥すべて自分の勘違いなのでしょうか?
実際問題難しいとこだよね;;
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少し曲がっています













城に戻り、小次郎さんにさっき話していたことを話すと、越後と甲斐の共倒れを期待してるんだろうって。
え、才蔵さんが!?
ちょ、もう一回歴史あさってくる!
主人公の家の未来を託す人はまだ決められず、信玄さんの方も見ていた方がいいかもなということに。
でも、主人公はまだ越後を見ていたいってことで、その話は延期になった。
それから数日後、まずは慶次さんと宇佐美さんが最初に南下して哨戒に当たるらしく城内は慌ただしかった。

「俺はちょっと胡散臭い気がしているがな。まず敵国の買いが教えてくれること自体怪しいだろう。まあ、そんなこと景虎さんなら言わなくても分かっているだろうがな」

「行く前に‥一度慶次さんに会いに行ってもお邪魔ではないでしょうか?」

「さあな。あいつのことだから今も昼寝をしていそうだがな」

ここも慶次さんって昼寝してそうなイメージなのw
慶次さんの所に行くと、鎧をちょうど磨いてたみたいで、どこかおかしくないか?って。

「なーんか、しっくりこないんだよな」

鎧を間近で見てみると、左右の留め具などに一つ一つまでに彫り物がされている。
どれも上等な素材を使っていることが伝わって来た。
身長に見ていくと、一箇所、臑当ての紐が左右違う位置に結び目がきていて、それを直す。

「お!これで引き締まったんじゃねえのか。○○姫のおかげだ!」

鎧って見たことはあっても着たことはないから‥どんな造りをしてるのか全く分からない;;
慶次さんは満足そうな顔をした。

「ところで○○姫から来てくれるなんて、何か俺に用か?」

「今から戦に行かれると聞いて、御挨拶に参ったのです」

「おう。ちょっと行ってくるわ」

散歩に行くんじゃないんだからw
慶次さんの武者姿は誰よりも目立つらしく、逆に敵に見つかりやすいんじゃないかというと、だからこそ群がってくるから自分から足を運ぶ手間が無くなるって。

「戦なんだ。いつ死ぬか分かったもんじゃないだろう?だから、散り際ぐらい俺が望むように望んだように派手にいきたいじゃないの」

「けれど、生きているから慶次様の鎧姿は美しいのですよ」

とっさに主人公が言うと、慶次さんが声を上げて笑った。

「確かにな!死んだら元も子もないもんな!ちっと性質の悪い冗談を言っちまったようだな」

「いえ‥‥けれど‥」

「花の命は短いから美しいが、俺は花っていうよりも大木だろう?俺が目指すは樹齢数百年。そう簡単には死なないぜ?」

そう言って慶次さんは片目を軽く閉じて見せる。

「慶次様は仰いました。戦に行くたびに平和は世に一歩近づいていると。私は慶次様たちが作ってくださる平和な世を慶次様と一緒に見たいのです」

主人公が真剣に言うと、慶次さんは急に神妙な顔つきになって頷いてくれた。

「分かった。必ず、帰るよ。」

慶次さんの手が主人公の右手を握る。

「死ぬことばかりが武士じゃねえよな。○○姫が待っていてくれると言うのなら、俺はちゃんと帰ってくるぜ。それで帰ってきたらまた遊びに行こう。まだまだたくさん、案内したい場所があるんだ。先に小次郎なんかと行ったりしないでくれよ。あいつは野暮だから」

って、ここで終わりかー!!!w
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ことのは≪読書≫
たまにですが作っていました
素敵な方だと思います












三成さんの城で過ごすようになってから、早くも一週間が過ぎた。
城の人達はだれもが親切にしてくれて、まるで自分の国にいるのではと錯覚してしまうほど。
三成さんは時間があれば読書をしていて、その姿を見るのが好きになっていた。

「お米が炊きあがりました。次は何をすればいいですか?」

「だし巻き卵作ってくれるかい?」

「分かりました」

城で何不自由なく過ごさせてもらってるので、主人公は出来る範囲で手伝いをするようになっていた。
そこに小次郎が来て、お腹を空かしたのか飯はまだかって。
すぐに作り終えて三成さんの所に持っていくと、少し驚いた顔をしていた。
主人公が手伝いをしているのは知っていたみたいだけど、こうして目のあたりにしたことはなかったみたい。

「普段もこうやって作っていたのか?」

「たまにですが、作っていました」

「見た目は悪くない。少しでも色が悪ければすぐに分かるからな」

(これって褒めてくれているのかしら?)

「ありがとうございます」

「別に礼など必要ない。それに、どちらかといえばお前に作ってもらったのだから俺が感謝するべきだろう」

「えっ?」

「なんだ?俺の言葉がおかしかったか?」

三成さんって‥きっとツンデレの部類に入るよね‥なんかそんな感じがする。←
三成さんが感謝をするとは思わなかったとはいえない主人公。
まあ、普通はされて当たり前って思ってる人多そうだしね。

「それで、実際にお前が作ったのはどれだ?」

「ご飯とだし巻き卵です」

そう言うと、三成さんは箸でだし巻き卵を摘み、まじまじと観察するように見てから口の中に頬張る。

「‥‥」

もしかして美味しくなかった‥?とちょっと不安になる。

「‥‥美味い」

小さな声でぽつりと言う三成さんにずっきゅんと来ましたわ、今w←
それからご飯を一粒も残さず食べてくれて、主人公はまた作りたいなと思うのだったww
この緩やかな感情の変化がまたいいねぇw(発言がばばくさい)
昼下がり、縁側に座って庭を眺めていると、秀秋さんに声をかけられた。
三成さんに会いにたまに来るらしい。
主人公も参加決定と言って三成さんの元へ連れて行かれる。
来訪の予定か聞いてないというも、談笑が始まる。

「いつ来てもこの城は落ち着くね。○○さんもそうは思わないかい?」

「そうですね。私も落ち着いた雰囲気が好きです」

「だってさ、三成殿」

「そうか」

「反応が薄いなあ。まあいいや、ねえ、○○さん、三成殿のことはどう思う?」

「城内の人は三成様を慕っていますし、とても素敵な方だと思います」

「お、おいっおかしなことを申すな!」

照れた~!!!w

「まあまあ、いいじゃないか。○○さんは三成殿のことを褒めているんだよ?喜ぶべきだよ」

「別に俺はこいつに褒められたって嬉しくなんかない」

「そんなこと言っちゃって。本当は嬉しいくせに」

「う、うるさい!その口聞けないようにしてやる!」

「落ち着きなよ。取りみだすなんて三成殿らしくないよ」

「誰が怒らせていると思っているのだ!」

ツンデレ決定ww
そして主人公たちは日が傾くまで談笑していた。
でも秀秋さんがお帰りになった後、部屋に残った三成さんの表情はいつになく暗い。
なにがあったのかな‥と思いつつも、用が無いのなら出ていけと言われちゃあ出ていくしかない。
三成さんのことを考えながら廊下を歩いていると、小次郎さんが帰ってきていた。
そろそろ戦に動きがあるかもしれないって。
秀秋さんって裏切って徳川側につくんだよね‥‥やっぱこれからシリアスになるんだろうか‥
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お言葉に甘えて
困った顔しないで













越後に来て二日目。
城下町で情報収集と向かうことにした。
行き交う人々は笑顔を浮かべ、戦の最中だと言うのに店先では様々な品々が置かれている。

「民にとって良い、国なのですね」

「景虎さんは一時内乱続きだった越後を武力で統一し、産業に力を注いでいる」

「すごい‥一度乱れた国をここまで。本当に天才なのですね」

「そうなんだよー俺が主としてあおぐだけのことはあると思うだろう?」

あれ、小次郎さんの配慮で置いてきたのにw←
どうやら主人公の匂いを追いかけてきたらしい。
まさしく犬じゃんかw
小次郎さんは古いなじみの人がいるからそっちに話を聞いてくるって単独行動。
主人公と慶次さんは店がどうとか話しながら歩く。
主人公の国ではこういった着物が流行ってるのかって着物を裾をつままれ、少しだけだけど足が見えてしまった。
恥ずかしくて俯く主人公‥‥うわー‥なんか純粋ww

「あーとっと!悪い。わざとじゃないんだ」

「え、ええ。分かっております。‥そっそれで着物ですが、特に流行っているわけではないと思います。これは旅のために小次郎が準備してくれたものでして」

「小次郎‥だから野暮ったいのか。まったく、あいつにも今度しっかりお洒落を伝授しないとダメだな」

小次郎の代わりに私が丁寧にお断り申し上げますw

「しかし、せっかくの美神が台無しとまでは言わないが、惜しいことをするもんだぜ」

「そうでしょうか‥」

「ああ。○○姫には大輪の牡丹の刺繍がはいった着物なんかが似合うと思うぞ。色は茜や紅色がいい」

「あ、ありがとうございます‥」

(牡丹‥似合うかしら‥)

主人公の顔立ち的に藍色もいけそうw
そんな話をしてたら、道具屋さんを発見。
慶次さんがにっこにこしながら着物をと思ってたけど、こっちの方が邪魔にならないよなって髪飾りをつけてくれた。
髪に触れられて照れる主人公‥可愛すぎるww
買ってくれようとするんだけど、髪飾りがちょっと派手過ぎで、武家の娘の主人公としては恥ずかしいらしく‥断ろうとすると、困った顔をされた。

「○○姫は気にする必要ないからな。別に○○姫を困らせたいわけじゃないんだからさっ俺は喜ばせたかったんだよ」

拗ねた表情がものすごいツボですw

「自分の意志を崩さないことは○○姫のいいところだが。困ったぜ。何か贈りたかったのに‥!」

悩んだ顔を浮かべる慶次様には申し訳なかったけど、どうしても受け取るわけにはいかなかった。

「いいこと思いついた!干し柿を食べに行こう!それなら問題ねえだろう?」

「はっはい!」

そこで食い物に行くのねw
慶次さんお気に入りの店に行き、干し柿を頬張る。
和やか~なムードが流れてたら、兼続さんが来て、西軍が北上してきて景虎様を狙い討つという話を敵国である甲斐の才蔵さんが教えに来たらしい。
さっそく戦の準備をするらしく、思わず戦が好きなのですか?と聞いてしまう主人公。

「俺は決して戦は好きなわけじゃない。だがな、こう考えるとどうだろう。戦が一つ終わるごとに一歩平和に近づいている、とな」

「平和‥」

慶次さんの真面目な顔で、彼が心からそう思っていることが分かった。

「もちろん、こんなのは武将が戦をする時のただの言い訳かもしれない。けど、俺はそう信じてるぜ」

「慶次様‥」

「平和な世が来てほしいな」

「--はい」

大きな手が主人公の髪を一度だけ撫でる。
それから主人公たちは急いで城に戻った。
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ことのは≪小十郎≫
信用出来てから
政宗様やめて













(せっかくの機会だし、色々お尋ねしてみよう)
城へ向かう途中、少しでも東軍や伊達の動きを知ろうとした。

「政宗様はどうして東軍につかれたのですか?」

「二人でいるのにまた世情の話しか?俺への興味はないのか?」

「国を知ることは政宗様を知ることだと、政宗様が言われたので」

「世のおなごは俺の歓心を得ようともっと甘い言葉を囁いてくるのだぞ」

「私は一時の歓心より、政宗様のお考えを深く知りたいです」

主人公、お前ツンデレなのか、デレツンなのかはっきりしろw

「○○は他の女と違って聡明で話が分かるな」

政宗さんは感心したように頷いて見せた。

「俺も○○のことが知りたいぞ。生まれはどこだ?どうして奥州に参った?小次郎とはどういう関係だ?」

聞き過ぎw落ち着けww

「政宗様をもっと信頼出来てからお話しします」

ですよねw

「俺の何が信用ならない?」

「簡単にかわいいだのと口にするところです」

一瞬黙り込んだ。
怒らせた?と思ったら、顔を覗き込んできて「俺は嘘などつかん。○○が可愛いと思うからそう口にしただけだ」って、おまっどこまでスマートなイケメンw(*´艸`)
城に着いて中庭に通されると、小次郎が駆け寄って来た。
ひそひそと内緒話をしてたら焦れたように政宗さんが叫んで、久々に刀を交えることに。

「怪我をしますよ」

「誰に向かって口を聞いている」

二人の間に見えない火花が飛ぶ。

「ただで政宗さんの相手をするわけにはいきませんね」

「信じるのは己の腕と金ということか?良い、後で褒美を取らせてやる」

「いいでしょう」

主人公が止めるべきか迷ってると、小十郎さんは危ないからこっちへおいでって。
政宗様が言いだしたら聞かない性分だから気が済むまで手合わせさせてやりましょうと。
体格から見ると、政宗さんの方に分があるみたいに思えるけど、小次郎さんの刀は普通の刀と違い、刀身が長いので五分五分になった。
どうやら政宗さんが小次郎を雇ってた時も、何度か手合わせしたことがあったけど、良くて引き分け、政宗さんは小次郎に一度も勝ったことが無いらしい。
政宗さんは豪快な太刀さばき、小次郎さんは舞を舞うような柔らかな動きをする。
緊張のあまり、無意識で小十郎さんの裾を掴んでいて、どちらも相手を殺しまではしないって宥められてる隙に、小次郎さんが政宗さんの刀を飛ばした。
もう勝敗は決まっているのに、もう一度勝負をしようとする政宗さんを止める。
すると、政宗さんは嬉しそうに微笑んだ。

「○○にねだられたのは、これが初めてだな。お前の頼みなら聞かないわけにはいかん」

「それでは私の頼みも聞いてください!」

「小十郎と○○では比べようもないではないか」

「政宗様!」

政宗さんはいたずらっぽく笑うと、からかうような口調で言った。

「できれば○○には、閨の中でねだられてみたいものだな」

ちょっNGワード!!!Σ(・ω・ノ)ノ

「「政宗様っ!」」

赤くなった主人公と小十郎さんを見て、政宗さんがほくそ笑む。
勝負の軍配は小次郎に上がったものの、政宗さんは御機嫌。
そのまま俺に仕えろというも、小次郎さんは頑なに拒否。
政宗さんはそれに怒る様子もなかったが、次にとんでもないことを口にした。

「ならば代わりに○○をもらおう」

「ま、政宗様?」

「負けたくせに何を言ってるんですか‥」

「では、○○の心を奪ってしまえばいいだけの話だな」

まともに受けてはいけないとわかっているのに、その眼差しについドキドキしてしまう。
ドキドキしないおなごっているんか?w

「二人とも、宿を引き払って城に移るがいい。俺の客人としてもてなそう」

「私は反対です!小次郎の真意もおなごの素性もわからないうちに城にあげるなど以っての外です!」

「何を言う。俺の命を狙うつもりなら、さっき殺されていたはずだ」

「しかし‥」

「俺の目は節穴ではないぞ」

「わかりました。部屋を支度させましょう。その代わり政宗様のお忍びはしばらく禁止ですよ」

「小十郎はちゃっかりしておるな‥安心しろ、逢いたいおなごがここにいれば出かける必要もない」

意味深げな言葉にどぎまぎするも、なんとか城に入り込めることになった。