選択肢

会えてよかったです
受け入れる













申し訳ないと思ったものの、主人公は慶次さんの申し出を断り幸村さんがいる甲斐へ向かうことにした。
京から甲斐までの道のりは遠かったけど、幸村さんなら信じられると思って歩き続けた。

「この茶屋で休むとするか」

「‥‥けれど、幸村様に追い付くためにも少しでも進んだ方がよいのでは」

「あいつのことだ。どこかで待っている」

その通り、幸村さんがいた。

「ここで何をしていらっしゃるのですか?」

「白々しい‥‥甲斐へと行くことに決めたそうだ。」

え、このゲームの幸村さんは小悪魔設定なの?
甲斐へ行くことになったことを告げると、無事に甲斐へご案内しますって。
後、主人公の素性や事情を隠したいことも言うと、やけにあっさりと了承してくれた。

「幸村様はこの茶屋をよく使っているのですか?」

「いえ、初めて来ました」

「ここで会えてよかったです」

「そうですね。まるで仏のお導きですね」

「仏などと、あつかましい」

小次郎さんw
それから数日後、信玄さんの城へ到着した。
すぐに信玄さんと会うことになったんだけど、布で顔を隠して信玄さんと会って欲しいと言われた。

「信玄様は信頼できる主なのですが‥」

「ですが、なんなのでしょうか?」

「〇〇‥‥武田家と〇〇家はなんの関わりもないと思うが、どこで見られているか分からないだろう?」

「そうなのです。信玄様は出自にこだわらず、多くの兵を慕っているため、どこで〇〇家の姫だと見破られるか分かったものではありません」

確かに‥‥高坂さんだって知らないというのがおかしい的なことを別ルートで言ってたし‥
幸村さんに案内されるがまま、一つの部屋へ通された。
部屋に入ると、信玄さんと高坂さんが居て、ものっそい見られてる。

「佐助から説明があったと思いますが、こちらが私の幼なじみで自分を頼りに甲斐へと参った娘〇〇でございます。その隣にいる男がその兄で小次郎。これから二人には私の身の回りの雑事をやらせますゆえ、お館様のお目に入ることもあろうかと前持って紹介した次第です」

二人は深々と頭を下げた。

「‥‥その女はどうして布で顔を隠している」

幸村さんが以前、戦で家を焼かれた時に大火傷を‥って言い訳を。
でも信玄さんは表情を変えずに見せてみよって‥‥いきなりピンチ!
布を外されても、主人公は顔を上げられなかった。
着物の裾で顔を隠し、許しをこうと、高坂さんが庇ってくれてことなきを得た。
高坂さん‥‥紳士だなあw
早々に部屋から出る。
火傷と言って申し訳ないと謝られていると、小次郎さんが襖の方を指差し、向こうに誰だいるんだ?って。

「会わせたい者たちがいるんですよ」

「ほーお。真田十勇士をこの目で見ることができるとはな」

十勇士は幸村さんのお抱えの忍で、下手な軍よりも十勇士の方が役に立つと言われているらしい。
主人公は子供のころの時の幸村さんのギャップにちょっと驚く。
皆頭を伏せたまま、幸村さんの言葉を聞いている。
佐助さんには主人公の護衛を任すって。

「‥‥それは命令か?」

「そうだよ、佐助」

幸村さんが冷たい表情を見せる。

「それで、この女は幸村とはどういう関係?」

「私の大切な人だ。女などという呼び方を許さない」

主人公、ときめくなw
護衛は俺一人で十分だ!って小次郎さんと佐助さんがなんか険悪な雰囲気に‥
結局二人体制になるんだけど、大丈夫なのかこれw
幸村さんが城の案内をしてくれることになって、細々と説明してくれる。
主人公は昔から全然変わってないみたい。
さっき言われた大切な人という言葉がまた蘇ってきて、つい動揺していると幸村さんに手を添えられた。

「よかった。特に熱はないようですね。けれど、先ほどよりも頬が朱に染まっています」

幸村さん、確信犯じゃ‥w
主人公は正直に話すことにした。

「実は先ほど幸村様に言っていた大切な人という言葉が気になってしまっていて。そう言われたことが嬉しく恥ずかしかったのです。その、普段言われない言葉ですから」

いいわけをするように最後の言葉を付け足してしまった。

「大切な人‥‥はい、私にとって〇〇姫はずっと、大切な人です‥」

幸村さんの顔が夜目にも分かるほど、真っ赤になっていく。

「も、もちろんいかがわしい感情ではなく、その——幼なじみとしての大切なのです!わ、私はこれで失礼します」

「あ——幸村‥‥」

幸村さんは先に行ってしまわれて、主人公ひとり庭に残された。
いかがわしい感情なんですね、分かりました(*´Д`)=з
選択肢

謝る
そのまま見つめ合う











ファッションショーの準備を始めてからヒロミちゃんと一緒に居る時間が長くなった。
最近、ヒロミちゃんの変わった言動を目にすることが多くて、気になって仕方が無い。
そんな中、夏休みに突入。
夏休み前は毎日みんなで協力して作業してきたけど、休み中はそれがなくて各自の進行状況を聞いてると学園祭まで間に合うか危ないってことが分かった。
遅れを取り戻すために合宿やろう!ってことに。
学校の傍に宿泊出来る施設があるので、そこで‥ってなりそうだったけど、生徒会に許可をもらいに行くと、申請条件が代わり、施設の使用には一カ月以上前に申請が必要になったからだめだって拒否された。
ヒロミちゃんも知らなくて、ルールを今年度から一気に変えたせいだって。
直江先輩は融通がきかなくて、しょうがないので生徒会室を後にした。
ヒロミちゃんに励ましてもらってると、そこに美影ちゃんから電話が。

「○○、今何してる?」

直江先輩の妨害にあったところだよ~‥くすん。
簡単に状況を話す。

「‥つまり、合宿したいけど場所が無くて困ってるってこと?」

「うん‥」

「じゃあ、うちに来たら?」

「‥え?」

美影ちゃんの家は広くて、合宿するのに十分なスペースがあるからってことで‥‥え?幸人先輩とお風呂でばったりフラグかあぁああぁあ!!!!!?←

「で、でも‥」

「大丈夫だから。大歓迎だよ」

わーい、襲いに行きますー!!w
ヒロミちゃんは生徒と違って仕事があるから行けないらしい。
でも仕事が終わったら顔出すからって。
家庭科部のみんなにそのことを報告し、合宿当日。
主人公たちは約束通り材料とか持ち寄り円城寺家へ。

「美影、本当にありがとね」

「いいって!困った時はお互い様なんだから!ほら、私も手伝うから早くやっちゃおう!」

「うん」

美影ちゃんも混じってみんなでガールズトークをしながら衣装を作る。
って!それ絶対進まないだろ!ww

「実行委員長‥?私、あの人タイプかも」

「ええ‥止めた方がいいよ」

げんなりした美影にみんなが笑う。

「てか実行委員って人気ある人ばっかだよね!」

ゲームの特権ですw

「真壁先生も人気あるし‥‥でもオネエなのがなあ」

「友達にはなれそうだけど、恋に相手としてはね‥」

「でもあれだけかっこよければやっぱアリかな~」

「○○が一番仲いいよね。そこんとこどうなの?」

「え!?あ、うん‥」

「おっ、さては何かあったな~?」

その言葉を皮切りに、みんなからの質問攻めが始まった。
耐えきれなくなって、この前助けてくれた時のことを掻い摘んで説明する。
みんな興味津々に食らいついてきて、ヒロミちゃんの素顔を暴こうと盛りあがってしまった。

「○○、今日ヒロミちゃん、仕事が終わったら来るって言ってたよね?」

「え?う、うん‥」

「よーし、いい作戦がある。任せて!」

美影ちゃん、ノリノリ過ぎるw
しばらくして弘海ちゃんがお菓子を持って来た。
美影ちゃんの作戦というのは、源さんと一緒にお酒を飲ませて酔わせて本性を問いただそうという作戦で、ついでに泊って行けという話しにw
ヒロミちゃんも源さんの押しに負け、飲むことを承諾。

「よかった!この家、私以外は未成年ばかりなので嬉しいです」

一人酒って時に寂しくなるらしい。←
源さんはお酒が好きな割には弱いらしく、すぐに酔ってしまった。
やがてナツメ先輩に抱えられるようにして部屋に戻っていく。
幸人先輩はー!?恵人先輩もー!!

「ヒロミちゃん!この間○○ちゃんを助けたって聞いたよ」

ここぞとばかりにみんなが話題を振る。

「そうなのよ~あの時はびっくりしたわ~」

「たまたま襲われそうになっているところを通りかかるってそんなことあるの?」

「本当よねー!あの時は用事があって偶然通りかかったら○○ちゃんが危ないんだもの。アタシだって怖かったわよ~。だけど可愛い生徒を放っておけないじゃない?アタシ頑張ったわ~」

偶然なわけないと思う(笑)
そうこうしているうちにあっという間に時間が過ぎ、12時を超えようとしていた。
主人公は美影ちゃんの部屋、家庭科部員たちは客間、ヒロミちゃんはリビングのソファーで寝る事に。
楽しかったねと笑いながら眠りにつく。
いちいちヒロミちゃんのこと勘ぐってた自分がバカみたい‥と思い目を閉じた。
まだ暗い時間、不意に目を覚まし喉の渇きを感じてリビングに向かうとソファーで寝ているはずのヒロミちゃんがいない。
すると裏口の方からドアが閉まる音がする。
やっぱり弘海ちゃんで、携帯をいじってたみたい。

「こんな時間にどうしたの?」

「ちょ、ちょっと喉渇いて‥それで、ヒロミちゃんが外に出た気配を感じたから‥」

「早く寝ないとお肌に悪いわよ」

「ヒロミちゃんこそ‥」

家に無理やり泊らせてよかったのかと聞くと、本当はあまりよくないけど、実際に明日は休みだし、家の人の了承ももらったし、それに主人公が元気で笑ってるところが見られてよかったって。

「いつもがんばり屋さんのあなたを見てると‥もっと頑張ろう、って思うのよ」

「私が頑張れるのは、周りのみんなや‥‥ヒロミちゃんが応援してくれるから‥!」

「逆ね」

「逆‥?」

「○○ちゃんが頑張ってるから、周りの人は応援したくなるのよ。アタシも含めて、ね」

静かに言いながら、ヒロミちゃんは私の顔を覗き込む。

「つい贔屓したくなっちゃうの‥アタシってば、ダメ教師ね」

「ヒロミちゃん‥」

ヒロミちゃんに近づこうとしたら、段差に気付かず、ヒロミちゃんに支えられる。
なんか‥つまずいてあなたの腕の中へIN☆多くないっすか?

「こういうちょっとドジなとこも含めて、ほっとけないわね」

「ご、ごめんなさい‥」

「○○ちゃん‥」

じっと見つめられて、思わずそのまま見つめ合う形に。

「ヒロミ‥‥ちゃん?」

するとはっとしたようにヒロミちゃんが身体を離した。

「‥そんなふうに、見つめないで」

「え‥?」

「教師だってこと、忘れそうになる」

ぜひとも忘れてください!!←

(えっ‥‥‥どういう、意味‥?)

長い沈黙が私たちを包む。

「‥な~んて、ね」

言った次の瞬間には表情を崩し、いつもの笑顔を見せた。

「アタシったらちょっと飲みすぎね。ごめんなさい」

そう言うと、私の背中をぽんと叩いた。

「さあ、もう寝ましょう」

こくりと頷いて、恥ずかしさで胸の奥がキューとしている感覚に陥りながらも喉が渇いたことなんて忘れて美影ちゃんの部屋に戻った。


翌朝、昨日のことでヒロミちゃんの顔がまともに見れない。
美影ちゃんと楽しげに話す姿を微妙な心境で見ていると、後ろから足音が聞こえて幸人先輩が下りてきた。

「あ、おはようございます」

「‥‥‥」

幸人先輩は何も答えず、リビングを見渡すとそのまま自室へと戻って行った。
その様子は、いつものキリっとした生徒会長の面影はなくて、どこかぼーっとしている。
寝不足にさせちゃったかw
朝ごはんを食べて、ヒロミちゃんが帰って行き、幸人先輩も少しして制服姿で家を出て行った。
朝食の片付けの後、昼食と休憩を挟みつつ衣装作りの作業。
ひと段落したところで、幸人先輩が帰って来た。
カバンから出した二枚の紙を私に突きつける・

「あの‥これって‥?」

「合宿の許可証。それと施設の使用申請書だ。希望の日程を記入して今日中に出せ」

「え、でも‥一カ月以上前じゃないと無理って‥」

「昨晩の調子で家で合宿を続けられたら、俺が困る」

それだけ言うと、リビングを出て行ってしまった。

「‥結果オーライってこと?」

「そ、そうですね」

「もしかして、ちょっとだけ、うるさかったのかな?」

「だぶん、ちょっとどころじゃ済まなかったんだと‥」

部屋で勉強してるのに、下のうるささでイライラしながら勉強に集中できないう幸人先輩の表情が目に浮かぶようだ‥w
主人公は慌てて施設が使えるようになったことをヒロミちゃんに電話した。
よかったじゃない!と喜んでくれて、主人公はやる気が増したのだった。

あるマンションの一室。
携帯電話を切った後、ヒロミは大きくため息をついた。

「大丈夫‥‥ちょっと、一緒にいすぎて情が移ってるだけ」

言い聞かせるように呟いて、ヒロミは煙草を吸いにベランダに出るために窓を開ける。
南風が冷房で冷やされた部屋に入り込む。
夏はまだ、終わらないようだ。

選択肢

ことのは≪三成≫












夜が明け祝言の日となった。
昨晩言われたばかりだからあまり実感がない主人公。
そりゃそうだw
廊下を歩いてると秀秋さんと遭遇した。

「やあ、○○さん。昨日はぐっすり眠れたかい?」

「ええ、布団の中に入ってしまったらすぐに夢の中へ行ってしまいました」

「それは良かった。だけど、帰って来た翌日だというのに、三成殿も突拍子もないなあ」

「そうですね。もう少し周囲に気を配ってくれてもいいのですけど」

「あはは、それは言えてるね。あの堅物だった三成殿が祝言を挙げるとは世の末だねえ」

しみじみと何度もうなずいてから、秀秋さんは去って行った。
入れ替わるように信長さんと会う。

「おい、女。このような所でのんびりしていいのか?祝言があるのだろう?」

「まだ時間はありますから‥」

「そうか。だが、本当に三成と結婚をしていいのか?」

「どういうことですか?」

「我の所にくるのなら、三成の何倍も楽しませてやるぞ?さらに今なら金平糖を食いたいだけ用意してやる」

「私は相手が三成様だから結婚するのです。それに私はお菓子につられるほど子供ではございません」

「ふっ冗談だ。我がお前のような童など相手にするわけなかろう。‥‥しかし、三成も嫁を迎え入れるとは、明日は太陽が西から昇るかもしれぬ」

天変地異の前触れだと言いたいんですねw
秀秋さんも信長さんも今日はすごくテンションが高かった。
そこに小次郎さんが来て、お父さんに祝言を挙げることを伝えてきたって。
おめでとうの言葉と落ち着いたら三成さんと一緒に挨拶しに来てくれって。

「小次郎は祝言の席に出てくれるのですか?」

「ああ。祝言の様子を依頼主であるお前の父に詳しく説明すれば、報酬を上乗せするとなったからな。お前が拒否をしたとしても参加させてもらう」

「それではしっかりと目に焼き付けて、父上に余すことなく状況説明してくださいね」

「それはどうだろうな‥」

小次郎、ちょっと複雑?w←
準備する時間まで城を歩いてると、城のみんなに祝福の言葉を述べてくれる。
そしてそろそろ用意をしなくてはと思ってると、侍女が慌てた様子でやってきて、三成様を知りませんか!?って。
城中探してもなかなか見つからない。
もしかして‥と思って裏庭に行くと、三成さんが案の定いた。
どうやら緊張して朝からずっとここに居るらしいw
手を握り、戦に行くわけじゃないし、ましてや喜ばしいことをこれから行うんですよと言うと、緊張が解けたのか三成さんの震えは治まった。

「もう大丈夫だ。本来ならば、俺がお前を安心させるべきなのに、すまなかったな」

「これからは共に歩んでいくのですから、これくらいは当然です」

「そうだな。嬉しさも喜びも悲しさも苦しさも、二人で分け合っていこう」

「はい‥」

主人公たちは手を握ったまま、城の中へ戻った。
程なくして全ての支度が整い、城のみんなが見守る中、表庭にて祝言が始まる。

「互いが互いに一生寄り添うことを求めるのであれば、今ここに誓いの言葉を述べよ。」

「石田三成は○○を嫁に迎え、いかなる時も○○のためにこの身を捧げることを誓う」

「○○○○は三成様を夫とし、いかなる時も三成様のためにこの身を捧げる事を誓います」

「これにて、石田三成と○○○○は夫婦として、共に生きることになった。賛同のものは拍手せよ」

割れんばかりの拍手が響き渡り、やがて雲ひとつない空へ消えていく。

「祝言の儀はこれで終わりだ。幸せに暮らすがいい」

「ありがとうございます、信長殿」

そして三成様の持つ赤い番傘の下で主人公たちは見つめあった。

「ようやくここまで来たのだな。まさか怪しきものとして捕らえた者とこうなるとは予想もしなかった」

「三成様は相手が私では不安なのですか?」

「そんなはずないだろ。お前を愛していなかったら、こうして祝言など挙げていない」

きゃっきゃw←

「お前こそ俺が相手で不安じゃないのか?」

「ありません。三成様は不器用なところも優しいところも全てひっくるめて三成様なのですから」

「‥‥お前には、やはり敵いそうもない。だが、幸せ過ぎて疲れても知らないからな」

それ、どういうww

「覚悟しておけ。お前を日の元一の幸せ者にしてやるからな」

そして三成様は顔を寄せ唇を重ねた。
秀秋さんがからかってくるけど、そこはあえてスルーしてw
気がつけば城のみんなが見ていた。

「お、お前ら!これは見世物ではないぞ!!こっちを見てないでさっさと宴の準備をしろ!」
石田三成、祝言結末

選択肢

断る
まず止血する












匿名の資産家から寄付金がもらえることになってショーの資金を確保することができた。
でも学園祭の方が学校側から許可がおりてないため、今日はその話し合いをする。
会議を前に緊張を隠せない主人公。

「○○、なんて顔してんだよ!」

恵人先輩、お久しぶりですw

「心配すんな、学園祭はぜってぇ中止になんかさせねえからよ」

ナツメ先輩も、ファッションショーをやることは決まってるし、無下にはできないって。
実際に会議でショーの寄付金の話が出て、もし学園祭が中止になってファッションショーが出来なくなったら学校はその後援者との関係にヒビが入るって釘をさしたら、教頭先生が今年も学園祭は開催か‥とぽつり。
話し合いが終わって廊下に出ると、弘海ちゃんが満面の笑みで近づいてきた。

「○○ちゃん!やったわね!」

「ヒロミちゃん‥‥うん、本当よかった!」

さっそく家庭科部のみんなに報告しに行こうとしたら、キイタくんたちが打ち上げいこーよ!と誘ってくれるも断って家庭科部の部室へ。
報告すると、みんな大喜びでこれで作業にも力が入る!って。
それからせっせと衣装作り、今日の分は終わってから主人公は美術準備室に向かった。
みんなの予定の調整、ステージのアイディアのまとめ、協賛してくれるお店のリスト、それを少しでも終わらせたくてしばらく残ってたら、弘海ちゃん来て、そんな頑張るあなたにプレゼント!って栗どら焼きとベットボトルのお茶w

「わ、ありがとう!私、栗どら焼きが一番好きなの‥でも何で?」

何で?っていうか、台詞がなんかちょっとおもしろいんですがw
アイスクリームが好き!とかならまだしも‥渋いぞww

「○○ちゃん打ち上げ行かなかったでしょう?ささやかだけど二人でお祝いしましょ」

ヒロミちゃんも缶コーヒーを取りだして乾杯w

「それにしても遅くなっちゃったわね」

「そうだね‥」

「帰りはくれぐれも気をつけるのよ?あなたに何かあったら、ファッションショーだってどうなるかわからないんだから」

「大丈夫だって!ヒロミちゃん、心配し過ぎ!」

「‥そうかしら?」

「うん。大丈夫だよ」

え、何この伏線‥って思ったら、マジでなんかキター‥
学校への道を男に尋ねられて、言おうとしたらいきなり腕掴まれた!
無我夢中で抵抗し、脛を蹴り力が緩んだ隙に逃げる。
でも逆に人気の少ないところに入って行っちゃって行き止まり。
刃物を出されて、もうだめだ‥って思った時。

「女の子を誘うのに、そのやり方は感心しないわね」

「ヒロミちゃん!」

「みなさ~ん!ここに通り魔がいますよ~!」

ヒロミちゃんが大声で叫ぶと。男は舌打ちしてヒロミちゃんに向けてナイフを振り上げた。

「ヒロミちゃん!危ない!」

男が降り下したナイフを、ヒロミちゃんはすっと状態を反らすだけで避けていく。

「物騒なものは引っ込めなさいよ!」

「テメェ‥邪魔しやがって!」

ていうかSPの方から昴さんとか呼んでこい!!←
逆上した男がせめて主人公だけでも傷つけようとこっちに向かってきた!
ヒロミちゃんが腕を伸ばして私の盾になる。
ひゅっ‥とナイフが空気を切る音がした。

「ヒロミちゃん‥!?」

ヒロミちゃんの腕から赤い血がじわじわと滲んでいる。

「‥‥これ以上やると、傷害罪じゃ済まないわよ?さあ、どうする?」

ちょっヒロミちゃんの怒った顔‥間近で見ると本気で怖いんですが;;
そう言うと、後ずさって逃げて行った。
緊張の糸が切れて床に座り込む。
ヒロミちゃんは怪我してない方の腕を伸ばして、私の頭を包み込むように抱いた。
しばらくして落ち着いて、ヒロミちゃんの怪我が目に入った。
病院に!とりあえず手当てだけでも!と焦る主人公に対して、ヒロミちゃんは飄々としている。
公園でドラックストアで買って来た消毒薬とガーゼで手当て。

「ヒロミちゃん、痛くないの?」

「平気よ。どうってことないわ。○○ちゃんが無事でよかった‥」

「ごめん‥本当に私‥」

「あなたは何も悪くないわ」

いきなり襲ってきたあの男、主人公を狙ったのはなんでなんだろ。
ただの通り魔‥じゃないような‥
一通り落ち着いてから家まで送ってくれる。

「そういえばヒロミちゃん‥どうしてあそこにいたの?」

「ああ‥それはね‥‥ナ・イ・ショ!」

「えっ!?」

「ヒロインの危機には、もれなくかっこいい人が駆けつけるじゃない?そういうこと!」

後ナイフを避けるヒロミちゃんの動きにびっくりしたことも話すと笑いながら肩を叩いてくる。

「ヤダもう!アタシ、こう見えても運動神経抜群なのよ」

いや、普通運動神経よくてもナイフ向けられたら足がすくむものだと思うのですが‥w
ヒロミちゃんと分かれて家に入る。
学園祭で遅くなったと親に嘘をついて、部屋に戻ってから、主人公はヒロミちゃんのことばかり考えてしまうのだった。
選択肢

けれど
仲がいいのは












馬を一頭引きながら穏やかな道を三人で並んで歩いていた。
あと数日もすれば、今日の町に到着する。

「本当にお身体は大丈夫なのですか?あまり休憩せずにここまで来てしまいましたが」

「なーんてことないさ、俺は見ての通り元気だ」

慶次さん生きてたーっ!!!

「なら戦に参加して来い」

「いてててっ!突然、腹が‥」

「お前が斬られたのは左だ!このあほめ!」

「バレたか」

(本当に無事でよかった)


どうやら最初は越後の方が有利だったんだけど、結局足止め出来ず消耗戦になったからどちらも撤退することになったみたい。
大けがした慶次さんはうわごとのように主人公の名前を呼び、今夜が峠だって。
一睡も出来ない夜が明け、主人公は祈ることしかできない。

「慶次様‥もし、目を覚ましてくれたら、○○はなんでもいたします」

「そいつは本当か‥?」

「はい、もちろんです。私の命を差し上げても構いません」

「うーん、命より体の方がいいな」

慶次さんがにっこりと目を開けた。

「おはよ」

「何だ、くたばり損なったか」
「いやあ、俺が目が覚ましたら何でもしてくれるって言う○○の声が聞こえたもんで」

「‥‥そのまま死んどくか?」

小次郎さん、落ち着けww
数日後、慶次さんは身体を起こせるくらいまで回復した。
謙信さんと兼続さんが見舞いに来る。
元気だといいう慶次さんの傷口を指先でちょんとつつく謙信さん、‥慶次さん叫んでますから、その程度にしてあげて;;

「ところで○○姫はこれからどうするの?家に戻るの?」

慶次さんがびくっと身体を震わせた。

「○○‥俺を置いて、帰っちゃうのか?」

「慶次様‥」

「○○の家から書状が来てな。俺たちはこれから京に行くことになっている」

何でもお父さんの病気に良く効く薬を処方する医者が京にいるらしいから、その医者を探すんだって。

「俺も行きてぇな。○○と離れたくない」

「あ、そう」

「謙信様、慶次様は軽い気持ちで言っただけで、越後から離れる気などは」

「いいよ。慶次も京に行けばいい。近いうちに上洛の予定がある。慶次、先に言って準備をしてくれ。行くか?」

「行きます!」

慶次さんは意気込んで言う。
この傷じゃ戦には連れていけないし、丁度いいってことでまた三人で旅をすることになった。
主人公が越後を離れてよかったのですか?と聞くと、主人公と一緒に居たいからいいんだよって笑う。

「けれど‥怪我を負ったのは私のせいで‥」

「惚れた女を守るのは男の使命みたいなもんだ。気にすること無いさ。俺の方こそごめんな。戦ひとつするごとに平和になるなんて大きなこと言っておきながら戦場を離れる事になっちまった。」

「そんなことありません!視察も立派なお仕事。平和への一歩です」

どこか晴れ晴れとふっきれたような笑顔を浮かべていた。
京は慶次さんの第二の故郷って言っても過言じゃないくらい住み慣れた場所だから、もっと別の場所に行きたかったって。

「私は慶次様と出会いの場所に行けるのが嬉しいです」

「嬉しいこというなー。なっ抱き締めていいか?」

返事をする前にさっと抱き上げられる。

「ずーっと一緒にいような。京は荒れているだろうけど、いいやつもたくさんいるからさ。紹介するよ」

「ふふっ。はい、京の町を案内してください」

「任せろ」

嬉しそうに左右に身体を振り始める。
笑う慶次さんの顔を躊躇しながら両手で包み込んだ。

「温かいです」

「だろう?○○がいるのに死んでいられるかっての」

「——はい」

慶次さんの大きな身体が私を包み込み、強く抱きしめてくれた。
けど

「おい、落ちたらどうするつもりだ」

小次郎さんの手が主人公の体を支え、降ろそうとしてくれる。

「大丈夫だって。それより、小次郎は少し気を利かせてあっち向いていてくれよ」

「バカなことを言うな。おい、離せ」

「いいんだよ。俺と○○は恋中なんだからさ。羨ましいと思う気持ちはわかるがねえ」

ぎゅっと回された腕に力がこもる。

「あっ、あの‥」

「気安く触るな!」

「そんなんだから野暮天!って言われるんだぜ?」

「あいにく言われた覚えはない!」

「い、痛いのですが‥」

主人公の体は左右に振り回される。

「おっお願いですから、私を巻き込まないでください!」

「小次郎は離したら離すさ」

「俺は護衛だ。お前からも守る義務があるんだよ」

「俺異常に○○を守る必要ないから離せよ」

「あ、あの‥‥(前途多難?)」

(三人の旅は前途多難のようです‥‥父上)

前田慶次、通常結末