選択肢

なし













プレリリースライブ当日。
昼間にリハーサルを終えた主人公たちは、時間まで控え室で待機していた。
いつもは緊張してるはずなのに、なぜか心は落ち着いてる。
夏輝さんもそうなのか、音楽を聴きながらとても落ち着いた様子だった。

「ずいぶん、落ち着いているようだな」

春さーんw

「よかった」

「え?」

「リラックスしているようだから、表情もとてもやわらかい」

「はい‥すごく心が穏やかっていうか‥‥自分でも不思議な感覚なんですけど‥」

その会話を聞いた秋&冬さんが話しに入ってきた。

「いいねえ。その様子なら、今日のライブは最高になりそうで」

「だな。もうひとりも、ずいぶん落ち着いてるみたいだし」

みんなの視線気づいたのか、目を閉じていたのを開け、悪口でも話してたのか?って。

「今日のお前と○○ちゃんには期待できそうだなって話してたんだ」

「お前たち大物過ぎ。結婚かかったライブでその落ち着きぶりはある意味すげえって」

「え?そ、そうかな?」

普通そうだろw

「いいんじゃないか。それほどふたりは‥俺たちのこと、自分たちのことを信用してるんだろ」

「春‥」

冬馬さんも、これなら結婚も楽勝じゃないか。思いつめてもしょうがないんだし、音楽は楽しまなきゃなってw
ふと春さんが開演前だからタバコ吸いに行くぞって冬馬さんと秋羅さんを誘う。
最初は???な感じの二人だったが、意味を察して控え室を出て行った。

「気の利かせ方がバレバレだっつーの」

ねーw
でもなんだかんだでホント仲間想いなメンバーでにやにやするわーw←
三人が出て行った途端ラブラブする二人w

「‥‥いよいよだね」

「はい‥」

「さっきも話してたけど‥‥なぜか俺、今日は全然緊張してないんだよ。ライブを成功させないとって思えば思うほど、気持ちは高まるけど‥」

そう言って夏輝さんは軽く照れたように笑う。

「その、緊張とかとは違う感じなんだよな」

主人公も同じ気持ちだった。
でもひとつ気がかりなことが。
お父さん、絶対行かないって言ってたけど来てくれるかな?って。
そんな不安を取り除くように、夏輝さんは主人公の肩を抱き寄せた。

「大丈夫。きっと来てくれる。‥‥今は、信じよう?」

(そうだ。私も夏輝さんみたいに信じなくちゃ‥)

「‥そうですね」

社長も来るし、とりあえず今日はいいライブにしようって開演時間になった。
すごく調子がよく、夢中で歌い続ける。
そして気がつけば、最後の曲まできていた。
主人公と夏輝さんが作った曲が披露されることとなる。
その時、MCとして春さんが会場に向けて言う。

「今日は‥みんなありがとう。どんな人が来ているのか、顔を見せて欲しい」

その言葉と同時に会場がライトアップされる。
その中にお父さんの姿を見つけた。
笑顔ではなく無表情だったが、じっと主人公たちの方を見つめていた。
会場が再び暗くなると曲が始まり、主人公は息を吸った。
今の気持ちが少しでも届くようにと歌う。
歌い上げる歌詞のひとつひとつに、散りばめられていく想い。
願いを込めて歌う声が会場内を包んでいく。
曲が終わると、会場は拍手の渦に包まれた。
観客席には泣いている人の姿も見える。

(これで、このライブも終わりか‥)

名残惜しい気持ちを感じながら、マイクを握り締めていると、スッと後ろから夏輝さんがやってきて、春さんからマイクを受け取る。
そしてちらっと主人公を見る。

「今日はこのライブに来てくれてありがとう。この場を借りて、ある人へのメッセージを贈らせてもらえればと思います」

ぎゃーっ公開処刑ー!!!ヘ(゜∀゜*)ノ
彼は穏やかな笑顔を浮かべた。

「正直言って‥‥自分が‥JAEDとしても○○さんとのことにしても‥‥ここまでの段階で来られることは‥信じられない気持ちでいっぱいです。実は今‥‥自分にとって‥そして、とても大切な人にとって、音楽以外でも大事な局面を迎えています。このバンドでいろいろ乗り越えてきたように、その人とも乗り越えていきた いと‥‥そう強く思っています」

そこまで言った夏輝さんは観客席のある席に視線を向ける。

「どうか‥‥信じてください、お願いします!」

その言葉で、ファンはよく分からないけど頑張って!応援してるぞー!とあちこちから声援をもらった。
涙出るわ‥こんなん実際にあったら‥
ライブ後の打ち上げが始まって間もない頃。
スタッフが主人公宛にガードマンの方から預かりましたよって花束を持ってきてくれた。

「え?私にですか?」

(綺麗な花束だけど‥)

主人公は送り主に心当たりがないままにその花束を受け取る。

「おいおい、ファンからのだろ?危ないんじゃないのか?」

「え?だって一応、受け取ったときにガードマンがチェックしたっていうし‥」

スタッフたちがざわめく中、花束からひらりと何かが落ちた。
主人公の隣に立つ夏輝さんがそれを拾い上げて裏返す。

「○○、これ‥!」

花束をスタッフに預けて、主人公と夏輝さんは手を取り合って控え室を後にした。
お父さんの背中を見つけ、声をかけると、この間は悪かったって謝ってくれる。
夏輝さんに頼みたいことがあるから、改めて家に来てくれないか?って。

「今度はちゃんと伝えたいことがあるんだ。‥それと、おめでとうも」

「お父さん‥‥それって‥」

横にいた夏輝さんの顔には信じられないといった表情が浮かんでいた。
だが、次の瞬間、みるみる笑みが広がっていく。

「ありがとうございます!」

「お父さん‥本当にありがとう‥‥」

「何、言ってるんだ‥‥私の心を動かしたのはお前たちだろう?」

今まで音楽に興味がなかったけど、聞けてよかったってw
おとうさぁああぁあん!!!!!!・°・(ノД`)・°・
そして次の砦、社長様。←
今回のライブを聴いて、自分の考えが間違えていたことに気づいた。

「君たちは二人でいることでお互いが成長していくんだな」

山田くんの言ったとおりだと。
社長も主人公に父親のような感情を抱いていたってここで分かるんだけど‥‥これで三人になってしまった‥主人公の父親がw
お父さんも社長も認めてくれ、万事解決!
これってハピエンかな!?
社長の背中を見送ると涙が出てきた。

「○○‥」

「夏輝さん‥」

「俺たち‥‥やっと結婚できるんだな‥」

「‥はい」

腕がゆるめられ顔を見上げると、彼の瞳にもうっすらと浮かんでいるものが見えた。

「長かったようで‥なんだかあっという間だったような気がするけど‥‥これでやっと‥」

顎を持ち上げられ、キスを交わす。
ってここ廊下なんですけれどもー!?

「これ以上は‥ここじゃまずいか‥」

当たり前ですw
でもまだ足りないって言われて貪られちゃいますw
もういっそ帰って頂いちゃえよw
これからはずっと一緒なんですからっていうと、それじゃあこつでも○○の顔を見ていられるってことだねってしばらく廊下でいちゃついていたw
それから数日後、夏輝さんの両親は快く結婚を承諾してくれた。
いろいろあって挨拶が遅くなったことは怒られはしたけどもw

「でも、これでやっとみんなに認められたね」

「夏輝さん、ここ、外ですよ‥?」

「今は人目もないし‥‥大丈夫」

そう言って抱きしめられていた腕に力がこもった。

「ずっと、○○のこと幸せにしていくから」

それは誓いにも似た言葉。
そしてそのままキスをする。

「今夜‥‥俺のとこに泊まっていきなよ。‥‥今日はこの腕‥離したくないから‥」

ラジャーッ!!!(`・ω・´)ゞ
こくりと頷く主人公。

(私もこの腕から‥離れたくない‥)

「けど、これからは‥‥離さなくていいんだよな‥ずっと俺と一緒に‥」

「‥はい」

(ずっと‥‥ずっと一緒‥)

主人公は夏輝さんの背中に手を回した。
ハッピーエンドw


エピローグは結婚式当日w
夏輝さんのタキシード姿ーッ!!!
そしてみんなは正装じゃなく、いつもの格好で登場w

「あーあ。今日ばかりは夏輝が本気で羨ましいぜ」

「言っとくけど、○○に触るのはダメだからな」

「心が狭い旦那は嫌われるぞ」

「え‥‥俺、心が狭いのかな?」

本気にするなw
そんなにぎやかなやりとりが繰り広げられる横で、神堂さんはただ主人公をじっと見つめている。

「あの‥‥神堂さん?」

主人公が声をかけるとはっとしたとうな顔をし、一瞬、彼の瞳が揺れたように見えた。
ちょっ‥こういう文章を見てしまうと春さんを幸せにしたい衝動に駆られるのですが‥!

「‥‥ドレス、よく似合っている」

「ありがとうございます」

「夏輝をよろしく」

「‥はい、もちろん。でも、夏輝さんの方が私より、ずっとしっかりしてますけどね」

「それでも、支えが必要になるときがある」

今までのことを思い出し、確かにそうだよね‥とちょっと難しい顔をしてると、頭をぽんとされた。

「幸せにな‥」

優しい言葉と笑みと手の温もりに促され、主人公はコクンと頷いた。
一方夏輝さん怒ってる立ち絵w

「なんだよ、褒めてるのに怒んなよ」

「あのなあ‥‥こんな日まで、そんなふうにからかわなくてもいいだろ?」

「心が狭い旦那は嫌われるんじゃないのか」

「う‥‥春まで‥?」

ァ '`,、'`,、'`,、'`,、( ゜∀゜) '`,、'`,、'`,、'`,、'`,、ー!!!←
んで、なんで今日みんなが正装じゃないのかっていうと、どうやらライブをしてくれるらしいw
服装がないからじゃないのね、わかったw←
みんながスタンバって行く。

「俺たちも行こう」

差し出されれた彼の手に、自分の手を重ねる。
その手を引かれたかと思えば、彼の顔が近づいた。
唇が重ねられる寸前、主人公と彼はお互いの息が触れ合う距離で見詰め合う。

「誓いのキスはまだじゃないですか?」

「でも、何回もしたら、よく強固な誓いになるような気がしない?」

ふふふ‥(‐^▽^‐)←
そっと顎を持ち上げられ、唇が重ねられていく。
優しくて甘い‥‥彼から贈られる幸せな口付け。
そっと唇が離されると同時に、主人公は手を引かれてエスコートされる。

「さあ、行こうか」

「‥はいっ!」

速くなった鼓動も、熱くなった頬もおさまらないままに、主人公たちは式場へ向かうのだった。

「‥‥○○‥一生、添い遂げること‥‥何度でも誓うよ」

エピローグ終わりw

選択肢


楽しかった

そうかも











「なに!?廣瀬先生の作品がドラマ化!?」


「はい。オンエアはもっと後みたいですけど、悠月さんのスケジュールの都合で来週にでもランクインするみたいです」


「いいねぇいいねぇ。そしたら、うちでも廣瀬先生と北大路悠月の対談とか特集しちゃう?」


「あの‥原作はうちじゃなくて、講伝社さんで出した作品なんですけど‥」


「いいっていいって。こっちは雑誌が売れさえすればいいんだから」


ええーと‥講伝社さんの方が怒るんでないの?w


「よし。まずは、北大路悠月の事務所に連絡だな。お前は廣瀬先生のスケジュールおさえておけよ?」


「でも、オンエアはもっと先で‥‥いっちゃった。とりあえず、廣瀬さんに連絡してみようかな」


そしてその翌週、なぜか主人公は海岸に来ていた。


「あの‥ここ、どこですか?」


「見れば分かるだろう?おわりの海の撮影現場だ」


「‥どうして私はここにいるんでしょうか」


「俺が来いって言ったからだろ?」


「じゃあ、どうして私はここに来ないといけなかったんでしょうか」


「そんなの、決まってるだろ。俺の暇つぶしの相手だ」


「‥‥あの。私も結構忙しいんですけど。もうすぐ新作コスメが出る時期なので、その特集ページとか‥」


「でも、月8の撮影現場なんて、そうそう見る機会ないだろ?」


「それはそうですけど‥」


少し離れたところに撮影クルーがいる。


「でも、月8の撮影現場よりも、私は自分の仕事を‥」


「あのなー。まだ分からないのか。今日俺がここにいるのは、悠月と対談するためだ。」


「え?そうなんですか?」


仕事お願いした主人公側が知らないのにw


「そうなの。‥じゃなかったら、いくらなんでもおかしいだろ。俺が撮影現場にいるなんて。」


「それは‥てっきり、原作者だから見学してるのかと」


「それこそ時間の無駄だろうが。主役は悠月だぜ?美人女優ならともかく‥」


(美人女優ならいいんだ‥)


遼一さんって高校生のチャラ男が経験積んでおっきくなったバージョンっぽい発言ばっかするよねw

対談の立会い経験とかまだないんだから、今回ので勉強しとけってことらしいw

ふーん‥本当にそれだけかなー?w←

で、その肝心の悠月さんは他の仕事が押してまだ現地入りしてないみたい。

ん?遼一さんは最低での2時間は押すってこと分かってたの?


「あの‥それまで、私は何を‥」


「だから言ってるだろ?俺の暇つぶしに付き合えって。それとも何?俺と一緒にいたくないわけ?」


「‥‥」


(‥それって、廣瀬さん、私に会いたいと思ってくれたのかな‥ううん、そんなわけないよね。私は勉強のために呼ばれたんだよね‥?)


主人公も素直じゃないが、遼一さんも十分素直じゃないw

かなり時間が押してると、悠月さんが来た。

撮影まだ終わらないのかって聞くと、ディレクターに聞けってw


「ん?○○じゃねーか。お前、なんでここにいんの?もしかして、また俺とダーツ勝負でもやりにきたのか?」


海岸のどこでダーツができるんだよっw


「でもさ、マジな話、取材はまだ当分無理だぜ?」


「ホントかよ?」


「ああ。撮影スケジュール、まだ半分もこなしてねーし」


マジで!?

もうかなり押してるのに半分もまだなの!?


「しょうがねーな。じゃあ、ちょっと散歩でもしてくるか。行くぞ、○○」


「え?いいんですか、勝手に動き回ったりして?」


「いいだろ。そのへん、ぶらっと歩くだけなんだし。終わったら連絡くれよ。悠月」


「おう、分かった」


遼一さんがすたすたと歩いていく。


「‥なあ」


「なんですか?」


「お前、マジで遼一と何もないの?」


未来くんといい、遼一さんどれだけ女つまむの早いの?w


「‥おっしゃってる意味がよくわからないんですけど」


「だって仕事っつっても、お前までわざわざついてくる必要ないだろ?」


「それは、私に対談の立会いを勉強させるために、廣瀬さんが呼んでくれたんです」


「‥へぇ~」


「‥どうしてニヤニヤするんですか」


「いや。お前、大事にされてんじゃん?」


(え?)


その時、廣瀬さんが遠くで呼ぶ声がする。


「ほら、早く来い、○○」


「あ、はい!」


「ほらな。あいつ、お前を傍に置いたきたくてしょうがないって顔してる」


「へ、へんなこと言わないでください!失礼します!」


悠月さんの言葉が気になりながらも、遼一さんとお散歩。

人があんまりいないんですねとか話してたら、小さな男の子と女の子が二人で先を競い合って駆けていく。


「おーおー、デキてんのなか、アイツら」


「そんな‥まだ子供ですよ?」


「わかんないぜ?今時の子供はマセてるから」


って言ってたら、女の子がこけて、男の子が女の子のほっぺにキスしたー!

ここは外国かっ!日本の子供の光景にはあまり見られな‥い光景だと思う。

主人公は慰めるためにキスをしたと解釈したけど、遼一さんは男なんてガキの頃からエロイ、そういう生き物なんだって。


「そんなの、廣瀬さんだけだと思います」


中身はみんなそういうことしか考えてない生き物だとしても、理性がないとただのサルだからね!

だからみんなは理性のぶ厚い男を選ぶんだよ!我慢がある程度できる男に越したことはない!!←

リンゴーン‥


「鐘の音?」


「そこの教会だろ。‥結婚式でもあげてんのかな」


「そうみたいですね」


紙吹雪とともに、幸せそうなカップルが教会から出てくる。


「あらら。これであの二人も、冬の時代に突入ってわけだ」


「また遼一さんはそういうことを‥」


その時、遼一さんがぽつりと呟いた。


「冬でも、幸せは掴めるもんだよな‥」


(‥廣瀬さん?)


新郎新婦を見つめる廣瀬さんの眼差しは驚くくらい優しげで‥それは主人公が廣瀬さんに出会う前、漠然と抱いていた廣瀬さんのイメージそのものだった。


「廣瀬さんって、本当は結構優しいところがありますよね」


「!」


「普段は意地悪だし、冷めたことばっかり言うけど‥前にノエルさんが廣瀬さんのことを純粋だって言ってたのも、今なら分かる気がします」


「‥‥」


「‥廣瀬さん?」


「お前に、何が分かる?」


「え?」


「たかが編集者の分際で、何が分かるんだ。分かったような口を利くな。うざいんだよ」


「廣‥」


なんかいきなり怒っちゃいましたけど!?

主人公も私もぽかーんのまま、対談に‥‥でも、それから一度も目を合わせてくれなかった。

主人公は家に帰って思わず泣いてしまう。

風子ちゃんはとりあえず飲んじゃおう!とアルコールをw

もうなんか酔っ払って支離滅裂になっとるw

最初は自分が遼一さんのことをバカとか意地悪とかエロ作家とか悪口言ってたのに、風子ちゃんがそれを言うと、廣瀬さんの悪口を言うなぁ!って‥とりあえず、泣くか鼻水出すか飲むかのどれかにしてw

風子ちゃんがどんだけ廣瀬遼一のことが好きなのよと突っ込むと、主人公は「ヤダよ‥あんな面倒くさそうな人‥‥」ってww

確かに実際に遼一さんみたいなタイプと付き合ったらいろいろ大変そうだよねw

そして翌朝、すっかり二日酔いw

でもリビングがひどい有様になってるので、とりあえずお片づけ。


「‥○○」


「‥ん?」


「昨日話したこと、廣瀬遼一が怒った理由‥‥私、考えたんだけどさ。もしかして○○にイタイところを突かれたからじゃない?」


「イタイところ‥?」


「うん。ほら、あーゆー人って余裕見せたいから、自分が振舞ってるイメージじゃないところを突かれると、イラッとするんじゃないかなって」


あー‥


「‥なんて、あーいう有名人の考えてることはわかんないけどね!ほら、やっぱ住む世界が違うじゃん?」


「‥うん」


「でも、○○が本当に廣瀬遼一のことを好きだって言うなら‥」


「大丈夫だよ。昨日は、ちょっと気持ちが高ぶってたから‥‥それだけだから。廣瀬さんを、本気で好きになるはずないよ」


ひ で ぇ ‥ !


「○○‥」


「だって、そんな‥好きになる理由がないもん」


「じゃあさ!今度こそ、一緒に合コン行こうよ!今度は住職さんと合コンするんだ!」


あの‥どこまで守備範囲広いん?w


「土地持ちだよ?お金持ちだよ?」


「う‥うん‥期待しとく」


結局そこかーっ!!!


(そうだよ。私が、廣瀬さんを好きだなんて‥ありえないよね)



次回予告。


「○○?なんでここに‥‥っていうか、学生のときと全然変わってないな」


キター‥雄大くん。


「遼一の作品なんか参考にしちゃだめよ?彼は、あなたとは違うんだから」


なにやら果てしなく理香子さんが満面の笑みなんですが‥

というか、付き合い長いからって人の作品を"なんか"とはなんだ。

貶してるのが当たり前になってるのかもしれないけど、慣れてるとはいえ傷つくもんは傷つくんだぞ~‥

どうやら次回は急展開なことが起きるらしいんですが、理香子さんが出てきてる時点ですごーくテンションが下がる‥

いつ暴言吐かれるんだろう‥びくびく。

選択肢


二人はどんな関係?

過去の相手って誰?











遼一さんとのデートの帰り、主人公たちの前に現れた女性。


「ったく。いいところ、邪魔しやがって」


「私だって、そんなことしたくなかったわよ。でも、中に入れなくて困ってたから、ちょうどあなたがやってきたんだもの」


なか?

親しげに話す二人の背中を、主人公は少し離れて見つめるしかなかった。


「っていうか、合鍵はどうしたんだよ」


・・・・は?


「それが、会社に忘れてきちゃったのよね」


ちょ、おま!?おまーー!!!!!?(((( ;°Д°))))



「ほら、入れよ理香子」


「悪いわね」


「○○も、ほら」


なんていうかこの光景‥‥なんか‥修羅場の一歩手前にしか思えないんですけど‥

主人公は合鍵を持ってることが気になって、二人はどういう関係なんですか?と聞く。


「どういう?‥それを言わせたら、一晩じゃ語りきれないな」


「何をバカなこと言ってるの。あなたこそ、どなた?」


「え?私ですか?申し遅れました。『シンデレラ』編集部の○○と申します」


主人公は理香子さんに名刺を差し出した。


「あら。同業者なのね」


「え?」


「『小説オリオン』の黒神です。廣瀬の担当をしています」


遼一さんがデビューした小説も確かここの秀談社の雑誌だったと思い出す主人公。


「というわけで、これ。この間の作品に赤入れしたもの」


「お!もうあがってきたのか。お前んとこの校正は、あいかわらず仕事が早いな」


「当たり前でしょ。とりあえず、戻しは‥今週中にしてもらえる?時間がないから」


「はいはい。‥用件はそれだけ?」


「ええ」


理香子さんはそういうと、主人公に挨拶をして家を出て行った。

うーん‥親しい‥というよりも、仕事相手として信頼してるって感じ‥?


「あの人‥担当さんだったんですね。もっと親しい間柄の方なのかと思ってました」


「ん?なんで?」


「だって‥合鍵とか持っているみたいだし‥」


「なんだ?お前も欲しいのか?」


いや、それはなった後でお願いしますw

理香子さんとは付き合いが長いらしく、デビュー作のときから担当についてもらってたんだって。


(だからって合鍵とか渡すものなのかな‥)


「いい女だけなんだけどなー。どうも気が強くてなー」


バサッ!


「きゃああああっ」


なんでいきなり脱いだし!?


「だっていつまでも堅苦しい格好してられないだろ」


だからって話しとる最中に突然脱ぐなっ!

これが外だったら完璧変質者だっつーの!!w


「ふーん‥意外と純情だねぇ、○○ちゃん?男の裸なんて、散々見てきただろ?」


「脱ぐなら脱ぐって言ってください!いきなり脱いだからびっくりしたんです」


そ こ 否 定 す る と こ だ ろ っ !


「あ、そう。じゃあ、これから下も脱ぐけど、どうする?」


「他の部屋に行ってください!」


「はいはい」



ってここで場面代わるんなら、主人公も帰ったらよかったんじゃ‥‥←


(同じ担当なのに、どうして私だけこんなに振り回されてるんだろう‥)


「理香子さんは、全然そんな感じじゃなかったのに‥」


「なにぶつぶつ言ってんだ?お前」


主人公がおかしくなってしまったw


「あ、すみませんっ」


「ほら、廣瀬先生の原稿、校正から戻ってきたぞ。来週の水曜までに戻してもらえよ」


「分かりました」


「いやぁ、しかしすごいな、廣瀬先生は。俺、あんまり恋愛小説とか読まないけどな、今回はドキドキしちゃったもんなぁ」


「そんな‥胸おさえてドキドキとか言わないでください‥」


「いいだろ。ホントのことなんだから」


!?編集長の照れ立ち絵が!!!!!

なんだろうか、この微妙なかわいさはww

どうつっこめばいいんだ!w


「しかし、作家の想像力っていうのは、すごいもんだよなあ。これ、また9割9分、先生の創作だろ?」


「‥はい」


(ほんとは、9割9分9厘創作だけど‥)


もうデートさせる意味がないっw


「俺も妄想だけならいろいろできるんだけどなあ」


はいはーい。私もーw(・∀・)/←

編集長は会議があるらしくて、社員に呼ばれて去っていった。

先生に渡しとけよって原稿を受け取って、カジノに久しぶりに顔を出す。

途中で千早さんとばったり‥ち・は・やセンセー!!!!!!!!о(ж>▽<)y ☆←←

来た理由を話すと、VIPルームまで一緒に行くことにした。

遼一さんルート全然千早さんが出てこないんだもん‥(というかこれが初めて?)

癒しが欲しかったところなのよ‥良い感じになってきたーwって思ったら理香子さんが出てくるし‥なんて波乱万丈。(使い方間違ってる)

VIPルームに行くと、未来くんがいた。


「○○ちゃん!どうしたの?今日は千早先生のお相手なの?」


キャバ嬢みたいにいうなw


「違うよ。彼女は遼一に用があってきたそうだ」


「え?遼一くんに?ふーん‥○○ちゃん、やっぱり遼一くんと付き合ってるの?」


またその話かwって思ったら、どうやら遼一さんとのデートを目撃したみたい。


「なーんか、おしゃれしちゃってさ。まあ、遼くんが女の人とデートしてるのなんていつものことだけど‥でも、なんかすっごく楽しそうな顔してたから」


それはきっとからかいまくって生気を吸い取ってたんだろうねw

そこに皐月さんが。

今更だけどみんな忙しいのに、いつもここに集まってんの?w

主人公がどういうお知り合いなんですか?と話すと、スイスの全寮制の話が出てきた。

悠月さんと遼一さんはプライベートでやんちゃしてて大変だったって。

自分らもよく寮を抜け出してたんだろーがw

そこに遼一さんがきて、原稿を渡す。

未来くんがさっきの話を持ってきて、付き合ってないの?と遼一さんに聞くと、遼一さんはにやっと笑って主人公を引き寄せた。


「確かに、こーゆータイプは俺の好みだからな」


「あのっ‥離してくださいっ」


「なんだよ。今更照れるなよ。同じベッドで一晩過ごした仲だろ?」


「あ、あのときは、何もなかったって言ったじゃないですか!」


「ハハハッ」


「そのへんにしておいたら、遼一?彼女、本気で泣きそうだよ?」


「しょうがねーなぁ」


ようやく身体を解放してくれる。


「お前さ。俺の担当やってるんだから、いい加減、この程度の冗談には慣れろよ。理香子なら、テキトーに流してくれるぜ?」


「‥すみません」


(そっか‥理香子さんは、流してくれるんだ‥)


主人公、ちょっとしょんぼり。

なんていうか、本当にキャラ変わると主人公のキャラも変わるな。

私は前向きな主人公が好きなんだが‥!!千早さんのときの!!!


「え?じゃあ、本当に付き合ってるわけじゃないの?」


「当たり前だろ。俺、これでも仕事相手には手を出さない主義なの」


「今は‥だろ?」


(‥今は?)


「ちょっと、千早さん!過去のことは放っておいてよ」


「ふふ‥。悪かったね」


(それって‥以前は仕事相手と何かあったってことだよね)


主人公は、もやもやする気持ちを抑えるため、バルコニーへ出た。

以前関係を持った相手って‥まさか‥と思ってると、遼一さんまで来た。


「○○?なにやってるんだ、こんなところで」


(うわ!よりによって廣瀬さんが来るなんて‥)


「ちょっと、その‥お部屋が暑かったから、涼もうと思って」


「それだけか?」


「え?」


「お前、何か聞きたそうな顔してるぜ?言ってみろよ、何が聞きたいんだ?」


遼一さん、分かってて聞いてない?

過去の相手って誰なんですか?もしかしてその相手って理香子さんなんですか?って正直に聞いてみると、ちょっときょとんとした顔されて、またそんなこと気にしてたのかよ。可愛いねえって笑われた。


「あいつ、よく俺んとこ来るからさ。俺も、一応執筆中は邪魔されたくないわけよ。そんな集中してるときにピンポン鳴らされてみ?気が散るだろ?だから、合鍵渡してるだけ」


「‥それだけですか?」


「ほんと、それだけ。別に大した理由じゃねーだろ?」


主人公‥独占欲オーラがww


(そうなんだ‥)


「安心した?」


さっき言ってた過去に関係を持ったっていうのは、昔自分が作家として食べていけなかったときに出版社に勤めてて、半年くらいなんだけどその時担当した作家とちょっとおいたしちゃった‥らしい。


「いやあ、あれはやばかったわ。俺、最後には刺されそうになっちゃったもんなあ」


「刺されるって‥」


(それだけ、相手は真剣だった‥ってことだよね?)


んなっここもナナさん登場すんの!?(ちげぇ

そーゆーこともあって、作家と担当が馴れ合っちゃうとグズグズになるから担当には手を出さないって決めた、と。


(廣瀬さんにとって私は仕事相手‥だから、本気で私に手を出すなんて、ありえないってことだよね)


とたんにツキン、と胸の奥が痛くなる。

その理由が今の主人公には分からなかった。


「ま、心配するな。お前のことは連載が終わったら抱いてやるよ」


「え‥」


「お前のことは、丁重に扱わせてもらうからよ。最初から最後まで、優しくしてやるぜ?」


そういう優しさはお断りです。

あーもー‥主人公もこんなんで遼一さんもこんな調子でもやもやするわー★(σ・∀・)σ


「‥いえ、結構です」


「ふーん‥さっきまで、あんなに俺のこと気にして、落ち込んでたのに?」


「別に、落ち込んでたわけじゃありません」


「はいはい、ほんと素直じゃないね、お前は。あんな顔されてたら、嫌でもわかるっつーか‥‥放っておけねーっつーの」


放っておけない‥だ、と‥?(今絶対耳でかい←)


バタン!


「遼一!」


そこに突然悠月さんが来た。


「‥なんだよ、悠月。せっかく盛り上がってたのに‥」


おや?遼一さんの顔が残念そうな顔になってるw


「決まったぞ、主役」


「主役?なんの?」


「バカ!『おわりの海』に決まってんだろ!」


このおわりの海っていうのは、遼一さんの去年出した小説。

悠月さんがやるってことは‥映像化されるんだw

そんなヒットする小説ばっか書いてんの!?



次回予告。

悠月さんの撮影現場に来ていた。

でも途中で遼一さんの機嫌が悪くなって‥

選択肢

あります
そのとおりです












三回目のデート当日。
風子ちゃんにランチに誘われるが、この後予定が入ってるのでNG。

「なーんだ。残念。ん?なにこれ。『カロルの大きな手が、花奈の頬を撫でる。その手はなぞるように輪郭を滑り、顎に触れ、やがて吐息をもらす唇へと‥』」

「読んじゃダメーっ!」

「○○?なに真っ赤になってんのよ?」

風子ちゃんには知られてないのか、偽造恋愛のこと。
というか遼一さん、なんでこんな文章ばっかw

「いいから!それは読んじゃだめなんだってば!」

「変な○○」

ねーw←ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

「ま、いいけどさ。‥ねえ。今日の残業?」

「うん‥」

(残業っていうかなんていうか‥)

「じゃあ、私も久しぶりに合コンにでもいっちゃおうかな」

「えっ?この間知り合った人はどうしたの?銀行員の‥」

「あー、アレはもういいの」

ア レ w

「これからの時代はやっぱり公務員だよねー」

その時、遼一さんからメールが来て場所変更のお知らせが。
その待ち合わせ場所が‥ショップw
可愛いなーと思って見たら30万のワンピースって‥おい、それドレスか何かじゃなくて?w
その時背後から耳元で囁かれる。

「なんだ?お前、そういう服が好きなのか?」

「ひ、廣瀬さん‥!どうしていつも背後から話しかけるんですか!」

というか、なぜに耳元でささやくんですかw
気になったなら着てみればいいだろって半ば強制的に着させられた‥+αも。

「‥着てみました」

「‥‥悪くないな。じゃあ、その服に合わせて靴とバッグもコーディネイトしてもらうか」

「ええっ!?」

(でも、お金が‥生活費が‥っ)

もう半年くらいやりくりしないとだめになるなw

「俺が買ってやるって言ってんだよ。それなら文句はないだろ?」

「あります!だってこんな高価な買い物‥」

「気にするな。今日はデートだって言っただろ?」

デートは服をプレゼントするもんなんですか?w

「あとは髪型とメイクだな」

「ええっ!?」

ど こ に 連 れ て く 気 だ っ !

「食事の予約時間まで‥あと一時間か。よし、行くぞ」

(デートのレベルが違いすぎるんですけど‥!)


一時間後、船の前に到着‥

ああ‥なるほど。ディナークルーズか‥‥この前みたいに襲撃されなきゃいいんだけど‥(それはSPの方の話でしょ)

「‥なんですか。さっきからニヤニヤして」

「いや。ずいぶん化けたなと思って」

メイクを変えると女ってだいぶ変わるからね‥詐欺だよね‥w

「うん。悪くない。悪くない。可愛いと思うけど?」

なんか何かしら可愛いという単語を使うな‥w

「お手をどうぞ?」

「‥ありがとうございます」

主人公は差し出された遼一さんの左手にそっと右手を添えた。
中に入り、さっそく食事を‥‥なんだけど、その前に遼一さんのテーブルマナーの指導が入りましたw
こういうテーブルマナーって最初はイギリスから来てるんだったっけ‥で、アメリカがそれを真似して、本当のテーブルマナーを勘違いしてる日本人が多いって話だったような‥

「食べられないものがあったら言えよ?まずい食事とまずい恋愛ほど、気分の悪くなるものはないからな」

「まずい恋愛?廣瀬さんでも、そういう経験ってあるんですか?」

「さあ、どうだろうな?そういうお前がどうなんだよ」

「わ‥私の話は、どうでもいいじゃないですか!」

「ははっそう拒絶すんなって」

「よく言うだろ?『恋愛の多くは見せかけ、恋情の多くは愚かさであるにすぎない』‥恋愛なんて、バカバカしくてくだらないことだらけなんだから」

(ん?今の言葉って‥)

「ん?どうした?難しい顔をして」

「‥思い出しました」

「なにがだ?」

「この間、ノエルさんとデートする前に‥廣瀬さん、言ってたじゃないですか。『誠の恋をするものは、みな一目で恋をする』‥あれ、シェイクスピアですよね?」

「ほぉ」

「あと、今の‥『恋情の多くは愚かさであるにすぎない』っていうのも」

「なんだ?よく知ってたな?」

「はい。実は前にお付き合いしてた人が、シェイクスピア文学を専攻していて‥」

!!!?主人公、付き合ってた人いたの!?Σ(・ω・ノ)ノ

(あ‥!)

「なるほどな?そういうことか」

「い‥今のは忘れてください!」

「いいだろ。せっかくだから聞かせろよ?そいつの年齢は?」

「‥1コ上でした」

「サークルの先輩か?もしくは、バイト先の先輩とか‥」

遼一さんの何かに火がついてしまったww


「いやぁ、楽しかったな!飯はうまかったし、面白い話は聞けたし」

もう話終わったあとかよ!!
私も主人公の恋バナ聞きたかったー!!!!!!!

「‥‥」

「ん?どうした、○○?なんでふてくされてる?」

「だって、私ばっかり喋らされて‥」

(廣瀬さん、誘導尋問みたいで聞きだすのうまいんだもん)

計算高そうだからなあw

「ズルイです!廣瀬さんも自分のことを話してください」

「へぇ?それって『私、まだ帰りたくないの』って意味?」

「えっ!?」

「さーて、どこに行こうかな。二人きりになれる場所といったら‥」

「あの、別にそういうつもりで言ったんじゃ‥」

(わっ強引に腕を引かれて‥‥どこに連れて行かれるの?)

皆さん、一瞬脳裏によぎりますよね‥あそこか!?と思った人は大勢いるでしょう‥‥

「‥いいんですか、勝手に入って?もう閉館してますよね」

図書館だった・・・エエェ━ヾ(   )ノ゛ヾ( ゚д)ノ゛ヾ(゚д゚)ノ゛ヾ(д゚ )ノ゛ヾ(  )ノ゛━!!!!!

どうやら優しい司書のお姉さんと仲がいいみたいで、セキュリティ解除してくれたらしい‥‥お前‥w

(この人って、ほんと自由に生きてるよね‥)

全くだw

「ん?お前の元カレが好きだったシェイクスピアがあるぜ?」

「その話はもういいですから!」

「ハハッ。そう言うなって。一緒に読もうぜ」

そう言って、遼一さんは図書棚から「お気に召すまま」を抜き取る。
タイトルだけ聞くと一体なんの本か分からんな‥w

「さすがにここじゃ読めないな」

※閉館してるので、電気ついてません

「‥移動しようぜ」

窓の下に移動する。
月明かりで明るいたって‥‥目が良くなきゃ読めないんじゃww

「ほら、○○。こっちに来い」

(なんか、すっかり廣瀬さんのペースに巻き込まれてる‥)

「おいおい。そんな離れてると、読めないだろうが」

ぐいっと肩を引き寄せられた。

「きゃ‥っ」

廣瀬さんのシャツから、かすかに甘い香りがする。
香水と、タバコの混ざったような匂い。

「うわー、懐かしいな、さ。どのページから読もうか?」

「‥私は、廣瀬さんの話が聞きたいんですけど」

「俺は、お前のことがもっと知りたいけどな」

!?なんかキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!!?

「え‥」

「別に、恋愛話じゃなくてもいいぜ?たとえば‥そうだな。お前の好きな本の話とか」

どうやらそれでだいたいその人となりが分かるんだって。
主人公は日本文学を専攻していて、そのせいか時代的に太宰とか坂口安吾あたりの本をよく読んでたみたい。
あと推理小説も好きらしく、遼一さんに小説の探偵に恋するタイプだろってずばっと当てられたw
それでいて著者の人物像を見てがっかりするタイプだとw
主人公‥妄想膨らむのも大概にしようかw

「やっぱ、可愛いわ。お前」

それでも遼一さんのツボなのねww

「え!?」

「馬鹿で可愛い」

「‥どうせ馬鹿ですよ」

「ハハハッ」

突然、遼一さんが耳元に唇を寄せてきた。

「ダメだぜ?作家なんかに惚れたら」

だ か ら っ !なんで耳元で囁くんだーっ!!!弱いっていってるだろ!悶絶したらどうしてくれるんだこの野郎っ!!!!!!←
作家はみんなペテン師みたいなもんで、特にベストセラーなんて出してる作家はさ余計に計算高い、と。

「どんな展開にして、どんな台詞を言わせてどんなラストに持ってくれば読者の心を掴めるのか‥みーんな計算してやってる。小説でも、日常生活でもな」

「‥‥」

「作家性なんて必要ない。大事なのは『計算』ってわけだ」

「そんなこと‥っ」

「ないって断言できるのか?作家でもない、お前が?」

くすっと笑って遼一さんは視線を逸らす。

「俺だって最初はそう思ってたよ」

「え?」

「お前‥俺のデビュー作を読んだことあるんだろ?」

「『海岸線の赤』ですよね?」

「ああ。‥あの頃の俺は、自分の作家性だけで勝負できると思ってた。でも、現実は違った。読者が求めているのは俺の作家性なんかじゃない。内面の葛藤とか、そういうものでもない。ただ、お手軽に読んで、お手軽に涙をこぼせる、そういう娯楽作品だ。」

「そんなことは‥」

まあ‥そこまで本好きじゃない人はそっちの方がちょうどいいんだろうな‥

「あるんだよ実際、俺の出世作は、180度路線を変えた『天使のあしおと』だ。最後に主人公が事故で亡くなって、ひそかに想いを寄せていた目の見えない男に角膜を与える‥典型的なお涙ちょうだい話だ。それで200万部売れて、コミカライズされて、映画化、ドラマ化‥自分でもびっくりだ!」

・・・。

「‥‥‥分かるか?お前に‥あの作品がバカ売れしたときの、俺の気持ちが」

そう言って、遼一さんは主人公に背を向ける。
その背中はかすかに震えていて‥

「廣瀬さん‥自分の作品をそんなふうに言わないでください!」

「‥‥」

「私、廣瀬さんの作品のこと‥‥」

(‥ん?)

確かに廣瀬さんの背中は震えていた。
でも、これって‥

「ぶ‥アハハハハハッ!」

おいー!?笑ってたんかよーーーッ!!!!!!!!!Σ(`0´*)

「悪い!ホント、悪い!でも、もう限界っ!」

「今の‥まさか‥‥っ」

「バーカ。冗談に決まってんだろ!ホント、単純だな、お前って」

あなたから見たら誰でも単純に見えるんじゃ‥‥って!俺の一瞬のしんみりした顔を返せやっ!!!←

「でも、これで分かっただろ?作家ってやつは、いつもこうやって計算してるってわけ。最初は軽い調子で話を進める。そこから、ちょっとシリアスな話に持って行って、相手が引きずりこまれてきたところでいかにも本音を語ってます!って感じの台詞を吐く。‥これで、6割方の女は落ちるってわけだ」

「‥‥」

「ま、お前を落とすつもりはないからな。一応、こうやって種明かししたけどさ」

落としてもらわないと困るんですけど!?

「もう二度と、引っかかったらだめだぜ?新人担当サン?」

ぽんっと肩を叩いて、いつもみたいな笑顔を見せた。

「さて‥と。そろそろ帰るか。この時間なら道路もすいてるし‥」

「‥‥廣瀬先生、私‥『天使のあしおと』も嫌いじゃありません」

「‥○○?」

「確かにそれまでの廣瀬先生の作品とは全然違っていて、驚きましたけど‥私、あの作品も嫌いじゃありません。」

「‥‥」

「先生の作品を読んでると、いつも励まされているような気持ちになるんです。本を通して、先生に『頑張れ』『頑張って幸せになれ』って言われているみたいな‥」

「‥‥」

「だから、私‥」

バチンッ!

「痛っ!な‥なんでデコピンするんですかっ」

今いいところだったのに!!←

「『先生』って言ったから」

「ええっ!?」

絶対嘘だw照れそうになったからデコピンしたんだ!w

「『先生』に呼ぶな。前に言っただろ?」

「う‥すみません‥」

「次に言ったら、おしおきな?」

(おしおき!?)

デコピンはおしおきに入らないんですか?w
なんかうまく誤魔化されちゃったなあ‥

「ほら、ついたぞ。‥って、なにやってんだ?おでこ押さえて」

さっき作品のことについて語ってた遼一さんの言葉は本音なのかどうか考えてましたw

「そんなに痛かったわけ?俺、手加減したぜ?」

「でも、赤くなってるのは事実ですけど‥」

「じゃあ、痛くなくなるおまじないでもしてやろうか?」

そう言って、遼一さんは自分の唇を指差す。
その仕草はいかにも「キスしてやろうか?」って感じで‥

「‥どうぞ。治してくれるなら、喜んで」

のったあぁああぁ!!!!!!!?( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚

(どうせ、いつもみたいにからかわれて‥)

主人公‥あーた‥‥そういうことで余計にからかわれるかもってことに‥

「ほぉ?良い度胸だな。よし。じゃあ、ホントにしてやる」

ほらw
突然、遼一さんが覆いかぶさってくる!

「手よけろ。ほら!」

「や、うそです!ごめんなさい!」

「許さん」

遼一さんの唇が近づいてくる‥!

コンコン!

突然、誰かが車の窓をノックした。
ハゲェエェエー!!!邪魔すんなぁああぁあ!!!!!!!!!!!ヽ(`Д´)ノ←

「‥なんだよ。ったく」

Kaleidoscope-101007_1338~03.jpg
禿 げ て な か っ た 。 ←←
キター‥態度が悪いと噂のライバルさんが‥;;

「そのとおりだよ。もう少し、タイミング考えろよ」

(え?この人‥廣瀬さんの知り合い?)

「そう?でも、彼女、嫌がってるみたいだったから」

(すごい美人‥この人、誰?)

美人か‥な?
うーん‥これはイラストレーターの趣味か、文章書いてる人が無理やり美人設定にしたのか‥どっちだ。


次回予告。
この女の人は小説オリオンの黒神で、遼一さんの担当をしてるんだって。
黒神‥‥なんつー名前だw
主人公は仲良さげな二人が気になる様子。
あー‥次はシリアス回っぽいな~‥

そして、なぜかいっじょーに長くなってしまったw
ちょいちょい遊んでたとはいえ、2時間感想に費やしたの初めてw←

選択肢


一緒に頑張ります

気持ちが伝わると‥










「反対って‥どういうことですか?」


社長は今まで認めてたのに、結婚になって反対されてショックを受けてる主人公。


「君たちの望む答えをしてあげられなくてすまない。」


そういう社長に夏輝さんが声を上げた。


「待ってください」


「‥‥なにかな?」


「反対される理由は‥‥俺が未熟だからでしょうか。」


(夏輝さん‥?)


「大事な彼女を俺に預けることを、不安に思っていらっしゃるのでしょうか?」


その言葉に、社長は複雑そう。


「確かに、俺は人間的にまだまだ未熟なところがあるかもしれません。ですが、○○を想う気持ちにひとつも嘘はありません」


「それは‥わかっているよ。君に不満があるわけじゃない」


「それなら‥もしかしえ、結婚が彼女の歌手としての妨げになるとお考えですか?」


夏輝さんと結婚することで、主人公の今の立場が危ぶまれるんじゃないかと思っているのではないか、と考えているのでは?と聞くと、どうもそうじゃないらしい。

タイミングの問題なんだって。

今は仕事が山ほどきてる、ここで結婚となるといろいろ予定を変更せざるを得ないからって。

あー‥ただでさえちょいちょい変更に大忙しだもんね;;

主人公に才能があるのは認める。だから今は結婚よりも自分たちの夢を大事にして欲しい、反対してるわけじゃないし、結婚は今じゃなくてもいいだろう?って諭され、今は引き下がるしかなかった。

で、不安はまだ消えない。

やっぱりというか‥おとーさんに反対されたー!

元々お父さんは主人公が芸能界に入ることすら反対してたらしい。

だからこそというか‥そういう人に娘を渡したくないって。

数十分後。


「父が失礼なこと言ってごめんなさい。」


家を出るなら、主人公は夏輝さんに頭を下げた。


「まさかあんなこと言うなんて‥」


でもそこまでひどいこと言ってないような‥?


「失礼だなんて思ってないよ。お父さんの言っていること、当然だと思うから」


「夏輝さん‥」


そういう彼の目はどこか切なげで、胸が痛む。


「見ず知らずの男が急に来て、いきなり娘と結婚させてくださいって言っても‥‥しかもバンドとかやってるわけだし、普通の父親は反対するよな」


「それは‥そうかもしれないですけど‥‥」


もやもやが主人公の心を占めてると、ふわりと抱きしめられた。


「すぐに納得してもらうのは難しいかもしれない。それでも、必ず説得してみせるから‥‥俺の傍にいて」


「夏輝さん‥」


今‥深くにもときめいてしまったw


「はい‥‥私も一緒に頑張ります」


「‥うん」


「夏輝さんと一緒に居るためなら‥‥私‥なんでもします」


「ははっ‥それはうれしいな。でも、俺は傍にいてくれるだけで十分だよ?」


その夏輝さんの顔を見て、主人公はたとえもし反対され続けたとしても、一緒に居たいって言おうとしたら‥そんなこと言ったらダメだって言葉を遮られた。


「俺はきちんと○○のご両親にも認めてもらいたい‥‥○○だってその方がいいだろ?」


「それは、そうですけど‥でも‥‥」


「でも、じゃない」


彼は抱きしめていた腕を離し、主人公の両肩に手を置く。


「ちゃんと認めてもらおう。○○のことをこの世に生んでくれた両親だろう?」


「夏輝さん‥」


「俺‥‥認められるように頑張るから‥って、あっちこっちに認めてもらわないといけないなあ‥」


夏輝さんは苦笑いする。


「私も夏輝さんと一緒に頑張ります。ふたりで支えあって頑張りましょう?」


そういうと、夏輝さんの表情がやわらかい表情に変わっていく。

そして再び抱き寄せた。


「ああ‥‥そうだね。これからはふたりで一緒に乗り越えていくんだ」


「はい」


頷くと、こめかみに優しく口付けられた。



その時、家のドアが開き、お母さんが出てきた。

さっきのことのフォローに来てくれたみたいで、お父さんも二人が頑張ってることは知ってるし、頭から反対してるんじゃないって。

急になんであんなことを言い出したのかははっきりとは分からないけど、たぶん娘をとられるのが寂しいっていう部分があるんじゃないかって。

とにかく今は仕事をして、その上でふたりがしたいようにしたら、お父さんもきっと分かってくれると思う、と。

二人はほっとしたように顔を見合わせた。



数週間後、その言葉どおり、今まで以上の仕事をこなしていた。

一日でも早く認めてもらおうとしてたら、応接室に社長が登場。

どうやらアルバムが完成したらしい。

なので急遽今日あちらの事務所に向かうことに。

JAEDのみんなは今もめてることを知っていて、冗談も交えながら優しくしてくれる。

アルバム完成の件で、プレリリースライブの日程と会場が語られる。

思ってたよりも小さいところでやるんだな‥って思ってたら、今回のは完全招待制だって。

主人公とこの社長も来るし、いっそ認められるように主人公のお父さんも招待したらどうかって話になった。

打ち合わせが終わって主人公の家まで送ってもらったとき、ちょうどお父さんと出くわす。

あのプロポーズの一件以来、ちょくちょく家に顔を出すようになったって‥それでも1、2週間に一回‥?;;

あの‥‥お父さん本当にまったく家に帰ってこないんだね‥;;

出張とかで帰りにくい状況下なのかな?

さっそく招待チケットを渡すんだけど、行かないって。

でも熱意に負けてチケットを受け取った感じ。

主人公は行かない発言に泣きそうになるが、夏輝さんは思いのほか嬉しそう。


「‥よかった。」


「え‥?よかったって‥」


「いや、受け取ってもらえたからね。まずは第一歩ってところじゃないかなと思って。今はまだ来てくれないみたいだけど‥‥もしかしたら、明日には気持ちが変わるかもしれないんだし‥もっと前向きに考えないと」


(そっか。前向きに‥)


「‥‥ライブ、頑張ろうな」


「‥はい!」


さてさて、明日が最終日ー‥ハピエンなるか!?

というか、配信予告見たんですけど、春続々編がバースデー番外編に変更になってますよねー‥なんか、ちゃんと決まってないんだったら期待させるようなこと言うなっつーの!って思うのは私だけ?