なし
プレリリースライブ当日。
昼間にリハーサルを終えた主人公たちは、時間まで控え室で待機していた。
いつもは緊張してるはずなのに、なぜか心は落ち着いてる。
夏輝さんもそうなのか、音楽を聴きながらとても落ち着いた様子だった。
「ずいぶん、落ち着いているようだな」
春さーんw
「よかった」
「え?」
「リラックスしているようだから、表情もとてもやわらかい」
「はい‥すごく心が穏やかっていうか‥‥自分でも不思議な感覚なんですけど‥」
その会話を聞いた秋&冬さんが話しに入ってきた。
「いいねえ。その様子なら、今日のライブは最高になりそうで」
「だな。もうひとりも、ずいぶん落ち着いてるみたいだし」
みんなの視線気づいたのか、目を閉じていたのを開け、悪口でも話してたのか?って。
「今日のお前と○○ちゃんには期待できそうだなって話してたんだ」
「お前たち大物過ぎ。結婚かかったライブでその落ち着きぶりはある意味すげえって」
「え?そ、そうかな?」
普通そうだろw
「いいんじゃないか。それほどふたりは‥俺たちのこと、自分たちのことを信用してるんだろ」
「春‥」
冬馬さんも、これなら結婚も楽勝じゃないか。思いつめてもしょうがないんだし、音楽は楽しまなきゃなってw
ふと春さんが開演前だからタバコ吸いに行くぞって冬馬さんと秋羅さんを誘う。
最初は???な感じの二人だったが、意味を察して控え室を出て行った。
「気の利かせ方がバレバレだっつーの」
ねーw
でもなんだかんだでホント仲間想いなメンバーでにやにやするわーw←
三人が出て行った途端ラブラブする二人w
「‥‥いよいよだね」
「はい‥」
「さっきも話してたけど‥‥なぜか俺、今日は全然緊張してないんだよ。ライブを成功させないとって思えば思うほど、気持ちは高まるけど‥」
そう言って夏輝さんは軽く照れたように笑う。
「その、緊張とかとは違う感じなんだよな」
主人公も同じ気持ちだった。
でもひとつ気がかりなことが。
お父さん、絶対行かないって言ってたけど来てくれるかな?って。
そんな不安を取り除くように、夏輝さんは主人公の肩を抱き寄せた。
「大丈夫。きっと来てくれる。‥‥今は、信じよう?」
(そうだ。私も夏輝さんみたいに信じなくちゃ‥)
「‥そうですね」
社長も来るし、とりあえず今日はいいライブにしようって開演時間になった。
すごく調子がよく、夢中で歌い続ける。
そして気がつけば、最後の曲まできていた。
主人公と夏輝さんが作った曲が披露されることとなる。
その時、MCとして春さんが会場に向けて言う。
「今日は‥みんなありがとう。どんな人が来ているのか、顔を見せて欲しい」
その言葉と同時に会場がライトアップされる。
その中にお父さんの姿を見つけた。
笑顔ではなく無表情だったが、じっと主人公たちの方を見つめていた。
会場が再び暗くなると曲が始まり、主人公は息を吸った。
今の気持ちが少しでも届くようにと歌う。
歌い上げる歌詞のひとつひとつに、散りばめられていく想い。
願いを込めて歌う声が会場内を包んでいく。
曲が終わると、会場は拍手の渦に包まれた。
観客席には泣いている人の姿も見える。
(これで、このライブも終わりか‥)
名残惜しい気持ちを感じながら、マイクを握り締めていると、スッと後ろから夏輝さんがやってきて、春さんからマイクを受け取る。
そしてちらっと主人公を見る。
「今日はこのライブに来てくれてありがとう。この場を借りて、ある人へのメッセージを贈らせてもらえればと思います」
ぎゃーっ公開処刑ー!!!ヘ(゜∀゜*)ノ
彼は穏やかな笑顔を浮かべた。
「正直言って‥‥自分が‥JAEDとしても○○さんとのことにしても‥‥ここまでの段階で来られることは‥信じられない気持ちでいっぱいです。実は今‥‥自分にとって‥そして、とても大切な人にとって、音楽以外でも大事な局面を迎えています。このバンドでいろいろ乗り越えてきたように、その人とも乗り越えていきた いと‥‥そう強く思っています」
そこまで言った夏輝さんは観客席のある席に視線を向ける。
「どうか‥‥信じてください、お願いします!」
その言葉で、ファンはよく分からないけど頑張って!応援してるぞー!とあちこちから声援をもらった。
涙出るわ‥こんなん実際にあったら‥
ライブ後の打ち上げが始まって間もない頃。
スタッフが主人公宛にガードマンの方から預かりましたよって花束を持ってきてくれた。
「え?私にですか?」
(綺麗な花束だけど‥)
主人公は送り主に心当たりがないままにその花束を受け取る。
「おいおい、ファンからのだろ?危ないんじゃないのか?」
「え?だって一応、受け取ったときにガードマンがチェックしたっていうし‥」
スタッフたちがざわめく中、花束からひらりと何かが落ちた。
主人公の隣に立つ夏輝さんがそれを拾い上げて裏返す。
「○○、これ‥!」
花束をスタッフに預けて、主人公と夏輝さんは手を取り合って控え室を後にした。
お父さんの背中を見つけ、声をかけると、この間は悪かったって謝ってくれる。
夏輝さんに頼みたいことがあるから、改めて家に来てくれないか?って。
「今度はちゃんと伝えたいことがあるんだ。‥それと、おめでとうも」
「お父さん‥‥それって‥」
横にいた夏輝さんの顔には信じられないといった表情が浮かんでいた。
だが、次の瞬間、みるみる笑みが広がっていく。
「ありがとうございます!」
「お父さん‥本当にありがとう‥‥」
「何、言ってるんだ‥‥私の心を動かしたのはお前たちだろう?」
今まで音楽に興味がなかったけど、聞けてよかったってw
おとうさぁああぁあん!!!!!!・°・(ノД`)・°・
そして次の砦、社長様。←
今回のライブを聴いて、自分の考えが間違えていたことに気づいた。
「君たちは二人でいることでお互いが成長していくんだな」
山田くんの言ったとおりだと。
社長も主人公に父親のような感情を抱いていたってここで分かるんだけど‥‥これで三人になってしまった‥主人公の父親がw
お父さんも社長も認めてくれ、万事解決!
これってハピエンかな!?
社長の背中を見送ると涙が出てきた。
「○○‥」
「夏輝さん‥」
「俺たち‥‥やっと結婚できるんだな‥」
「‥はい」
腕がゆるめられ顔を見上げると、彼の瞳にもうっすらと浮かんでいるものが見えた。
「長かったようで‥なんだかあっという間だったような気がするけど‥‥これでやっと‥」
顎を持ち上げられ、キスを交わす。
ってここ廊下なんですけれどもー!?
「これ以上は‥ここじゃまずいか‥」
当たり前ですw
でもまだ足りないって言われて貪られちゃいますw
もういっそ帰って頂いちゃえよw
これからはずっと一緒なんですからっていうと、それじゃあこつでも○○の顔を見ていられるってことだねってしばらく廊下でいちゃついていたw
それから数日後、夏輝さんの両親は快く結婚を承諾してくれた。
いろいろあって挨拶が遅くなったことは怒られはしたけどもw
「でも、これでやっとみんなに認められたね」
「夏輝さん、ここ、外ですよ‥?」
「今は人目もないし‥‥大丈夫」
そう言って抱きしめられていた腕に力がこもった。
「ずっと、○○のこと幸せにしていくから」
それは誓いにも似た言葉。
そしてそのままキスをする。
「今夜‥‥俺のとこに泊まっていきなよ。‥‥今日はこの腕‥離したくないから‥」
ラジャーッ!!!(`・ω・´)ゞ
こくりと頷く主人公。
(私もこの腕から‥離れたくない‥)
「けど、これからは‥‥離さなくていいんだよな‥ずっと俺と一緒に‥」
「‥はい」
(ずっと‥‥ずっと一緒‥)
主人公は夏輝さんの背中に手を回した。
ハッピーエンドw
エピローグは結婚式当日w
夏輝さんのタキシード姿ーッ!!!
そしてみんなは正装じゃなく、いつもの格好で登場w
「あーあ。今日ばかりは夏輝が本気で羨ましいぜ」
「言っとくけど、○○に触るのはダメだからな」
「心が狭い旦那は嫌われるぞ」
「え‥‥俺、心が狭いのかな?」
本気にするなw
そんなにぎやかなやりとりが繰り広げられる横で、神堂さんはただ主人公をじっと見つめている。
「あの‥‥神堂さん?」
主人公が声をかけるとはっとしたとうな顔をし、一瞬、彼の瞳が揺れたように見えた。
ちょっ‥こういう文章を見てしまうと春さんを幸せにしたい衝動に駆られるのですが‥!
「‥‥ドレス、よく似合っている」
「ありがとうございます」
「夏輝をよろしく」
「‥はい、もちろん。でも、夏輝さんの方が私より、ずっとしっかりしてますけどね」
「それでも、支えが必要になるときがある」
今までのことを思い出し、確かにそうだよね‥とちょっと難しい顔をしてると、頭をぽんとされた。
「幸せにな‥」
優しい言葉と笑みと手の温もりに促され、主人公はコクンと頷いた。
一方夏輝さん怒ってる立ち絵w
「なんだよ、褒めてるのに怒んなよ」
「あのなあ‥‥こんな日まで、そんなふうにからかわなくてもいいだろ?」
「心が狭い旦那は嫌われるんじゃないのか」
「う‥‥春まで‥?」
ァ '`,、'`,、'`,、'`,、( ゜∀゜) '`,、'`,、'`,、'`,、'`,、ー!!!←
んで、なんで今日みんなが正装じゃないのかっていうと、どうやらライブをしてくれるらしいw
服装がないからじゃないのね、わかったw←
みんながスタンバって行く。
「俺たちも行こう」
差し出されれた彼の手に、自分の手を重ねる。
その手を引かれたかと思えば、彼の顔が近づいた。
唇が重ねられる寸前、主人公と彼はお互いの息が触れ合う距離で見詰め合う。
「誓いのキスはまだじゃないですか?」
「でも、何回もしたら、よく強固な誓いになるような気がしない?」
ふふふ‥(‐^▽^‐)←
そっと顎を持ち上げられ、唇が重ねられていく。
優しくて甘い‥‥彼から贈られる幸せな口付け。
そっと唇が離されると同時に、主人公は手を引かれてエスコートされる。
「さあ、行こうか」
「‥はいっ!」
速くなった鼓動も、熱くなった頬もおさまらないままに、主人公たちは式場へ向かうのだった。
「‥‥○○‥一生、添い遂げること‥‥何度でも誓うよ」
エピローグ終わりw
