選択肢


行くと答える

信じる












未来くんから詐欺師だと告白されたその翌日。

今朝からずっとどんよりした気持ちのままだ。

詐欺といえば、オレオレ詐欺とか結婚詐欺とか。

もちろん、いいイメージなんてあるはずがなくて‥。

まだ取材は続くし、未来くんにどうしても会わなくちゃいけない。

おいこら主人公‥‥未来くんが何してるかよく分かってないのにそんな拒否せんでええやん!!!

またもや悶々と悩んでいたら、編集長が来て、目の付け所がいいけど掘り下げるのは苦手だなってまた書き直しを命じられた。

記事が出来上がるまでって何日くらいかかるんだろ‥

時間なかったら、主人公徹夜で死にそうなんじゃないの?

編集長が時計を見て、記者な何事にも興味を示さないとなってテレの電源をぽちっとしてニュース番組をつけた。


『この一年で、ブラック企業と言われる悪徳業者の摘発が急増しています。今回はその摘発の瞬間に迫りました』


「そういえば最近よく耳にするな。まあ、悪徳業者なんぞなくなってくれたほうが、世のため人のためになるからいいんだけど」


「やっぱり悪いことはできないですね」


『今回も、高齢者を狙った悪質な押し売りで問題となっていた、スイートコーポレーションの代表取締役社長、萩原雅容疑者が脱税の容疑で逮捕されました』


(ん‥‥この人どっかで‥)


「あっ!」


「どうした?急に大声だして?知り合いなのか?」


「い、いえ。何でもありません」


(こっこの人!昨日、未来くんと契約してた人じゃない!)


そうだよーw


(今回の逮捕ってもしかして未来くんの仕業?)


いや、そこは仕業じゃなくて、おかげって言ってあげようよw


(もしそうだとしたら‥‥未来くんにまで捜査の手が伸びるってことは‥ないよね!?)


「どうした、顔色が悪いぞ?」


「い、いえ。全然大丈夫です。ご心配かけてすいません」


(信じたくないのに、どんどん未来くんが詐欺師だって思わせるようなことばかりが起きる‥)


もやもやした気持ちを抱えながら、主人公は帰り支度を始めた。

会社を出てから大きく伸びをする。

明日は未来くんの取材の日。

普通に接することができるように心の準備をしておかなくちゃ‥と。


「あーもー、なんでこんなに悩まないといけないのよ。未来くんのバカ」


そう呟いたら、後ろから抱きしめられた。


「○○ちゃん、お仕事お疲れ様」


「きゃあ!?」


「ふふっ僕だよ。来ちゃった~」


「き、来ちゃったって。なんでここに!?」


「もちろん、○○ちゃんを待ってたんだよ。急に会いたくなっちゃって。ねえ、今、僕にバカって言わなかった?」


言ってましたw


「あ、あはは。気のせいじゃないかな」


「あはは。じゃあ、そういうことにしておこうかな」


(どこで誰が何を聞いてるかわかんないね‥)


「ところで、時間があるならこれから僕とカジノに行かない?」


「ど、どうして?」


主人公は思わず身構えてしまう。


「‥‥○○ちゃん、そんな怖がらないでよ」


「ご、ごめん‥」


この未来くんの台詞になぜか切なくなっちゃった私。

皐月さんに呼ばれて悪者退治みたいなことをしに行くんだけど、主人公も一緒にどう?ってことらしい。

まさか詐欺をしに行くってこと?って主人公‥‥お前なぁああぁあ‥っ!!!!!\(*`∧´)/


「さあ、そうとも限らないんだけどね。‥‥○○ちゃん、どうする?」


(そうだよね。このまま逃げてても何も進まないし‥)


「未来くん、分かった。一緒に行くよ」


覚悟を決めてそういうと、未来くんがほっとしたような表情を見せた。


「‥‥よかった。ありがとう。行くって言ってくれるとは思わなかったから、ちょっと嬉しいな。‥‥ありがと」


未来くん‥‥(´_`。)

未来くんらしくない、しおらしい態度に少し戸惑う。


「○○ちゃんにかっこいいところを見せられるように頑張るね」


「かっこいいって‥‥そういうのは期待してないよ」


「かっこ悪いよりはカッコいい方がいいじゃん。それとも、僕のかっこ悪いところを見てみたい、なんて思ったりして?」


「‥ちょっと見てみたいけどね」


「ふふっ見せてあげない」


そう言って、いつものような笑顔を見せた。

カジノに到着すると、すぐに皐月さんが出迎えてくれる。


「○○さん、お久しぶりですね」


「お久しぶりです」


「すまないね、未来。面倒なことに巻き込んでしまって」


「いいよ。僕もちょうどゲームをクリアして暇だったからね。それで、例のグループは来てるの?」


「ああ。ちょうどさっき来たところだよ。おそらく、カードに何か仕掛けをしている」


「へえ。結構手馴れだね。ディーラーにバレないようにやってるの?」


「いや。おそらく、ディーラーも‥」


グルってことか。


「じゃあ、今日の○○ちゃんは僕の恋人役ってことで」


「え!?もうお手伝いは‥」


「フツーに楽しんでくれたらいいから。特に何もしなくて大丈夫。それに何も悪いことはしないからさ」


主人公は思わず反論すると、皐月さんまで頭を下げてお願い。

皐月さんって黒い部分がほとんど見えてこないんだけど‥‥実際こういう人なのかな?

皐月さんにまでお願いをされると断れない、引き受けることにした。


「おい、お前大丈夫か。話しについて行ってるか?」


「つ、ついて行けてないです‥」


「だよなァ。さっき聞いた話だと、このカジノでズルして勝ってる奴らがいるみたいでさ。お灸を据えるんだと」


なるほどw


「楽しみだな。未来が何をやらかすのか」


「廣瀬さん、冗談言ってる場合じゃないですよ」


「大丈夫だって。これでも未来のことを信用してるんだぜ?こういう場面でアイツが負けたことはないからな」


(信用‥か。確かに未来くんはすごいけど)


「何。お前、未来のこと信じてねえの?」


万引き犯を捕まえるときや、私を助けてくれた時のことを思い出す。


「信じられます。こういうとき、失敗しないタイプだと思うし」


「だろ?アイツ、基本ガキなんだけどな。こういうときは確かにいい仕事するんだよ」


千早さんルートで皐月さんに子供呼ばわりされてた人の言うことだとは思えないなあw←


「○○さんが信じるって言ったことを、未来が聞いたら喜ぶだろうな」


「えっ!?言わないでくださいよ」


「ごめんね、未来に言うよ?○○さんのこと気にしてたから」


「どうして?」


「‥‥バレたから」


ノエルさんの一言に、一瞬凍りついた。

何がバレたって意味なの!?と聞くも、それから先は何も教えてくれなかった。


(やっぱり、これってみんな、未来くんが詐欺師だって知ってるんだよね。きっと‥)


ただの詐欺師じゃないだろー、詐欺師を潰す詐欺師だと思え!!

通信入って、ポーカーのやり方を知っているか聞かれた。

どうやらポーカーゲームで悪者退治らしい。

ターゲットの男達二人のところでポーカーをするんだけど、主人公、4回連続で勝っちゃったw

そしたら見計らったようにターゲットの二人以外で知らない人が来て、褒め称えて大きく出てみては?って。

みなさんの全てのチップを賭ける勝負なんだけど、これでがっぽがぽ稼ぐつもりですか‥ほうほう。←

その大事な勝負に限って主人公はボロ負けで途中棄権。

ターゲットの二人は、フルハウス、ストレートフラッシュだった。


(ストレートフラッシュ!?未来くん、大丈夫なの‥?)


「ストレートフラッシュか‥‥こんな土壇場でそんな手が入るなんてすごいツキですね。でも、僕の方がツイてたかな」


未来くんのカードは、ロイヤルストレートフラッシュ。

ギャラリーがどよめいた。

男達は冷静な表情をキープしたまま。


「素晴らしいですね」


「いえ。実際、皆さんのようにカードを操作できればいいんですけどね。実力で勝つのは難しいですよ」


「そ、それはどういう‥」


「最初から気づいてましたよ。あなたたちの敗因は、遠慮して一番強い役を持ってこなかったことかな。イカサマやるなら、絶対勝つつもりでやらないよね」


一瞬、私達の間に静寂があった。

その後、男達がすばやくカジノの出口へと駆け出した。


「逃がさないよっ!」


未来くんが大きく跳躍して、逃げる彼らを後ろから押さえ込んだ。

すげー力だなw

未来くんは主人公の方を見ると、鮮やかに笑って見せた。



「二人とも、本当にありがとうございました」


「いえいえ」


「私も、最後の最後でお役に立てなくてごめんなさい‥‥」


「ああ、○○ちゃんのは仕方ないよ。二回以降のゲームはディーラーが操作してたんだから」


「あっそうなの!?」


「お陰で助かったよ。僕の手はあまり重視されてなかったみたいだから、細工しやすかった」


「細工?」


「アイツらと同じことを仕返すだけだよ。アイツらの気を逸らして、手持ちのカードを都合のいいように変えちゃうの」


どうやって!?


「さすが、手際がよかったね。見逃さないように注意してたけど、全然わからなかったよ」


「ヒーローを気取りたいなら、これくらいできないとダメでしょ?」


未来くんは主人公の方をちらりと見た。


「○○ちゃん、かっこよかった?」


「‥‥うん。かっこよかった‥かな」


「ほんとに?じゃあ頑張って勝ったから、勝利の女神からのご褒美をちょうだい?」


「ご褒美?」


未来くんは主人公をぎゅっと抱きしめる。


「ちょっ!?は、離してってば!未来くん!」


「なんだよー、お前らのイチャイチャなんて見たくねーよ」


自分のときはあんなに見せ付けてたくせにww


「いいじゃん。○○、キスしてやれば?」


「なっ、無理ですから!」


「えー。せっかく頑張ったのに‥‥」


心が騒ぐ。

もし、未来くんの言葉も、笑顔も、‥‥全部嘘だったらどうしよう。


(ああ、そっか。‥私、未来くんを信じて、裏切られるのが怖いんだ)


中途半端な自分がもどかしくて、小さくため息をついた。

あー‥なるほどね‥‥知らない未来くんを見て、何が本当なんだろって混乱しちゃってたのか。



次回予告。

未来くんの会社を取材!

でも二人の関係はぎくしゃくして‥


「○○ちゃんもそんなこと言うんだ‥」


未来くんを傷つけてしまった。


「ここに行けば○○さんの知らない未来に会えますよ」


皐月さんの教えられた場所に行ったら‥


「約束。しばらくの間でいいから、僕を見ていて」


次はスチル発動みたいですねww

面白くなってきたわ~♪

選択肢


一目惚れしたんです

やりたいことって何?








マグカップにインスタントコーヒーの粉を入れながらぼんやりと考える。


(未来くん、詐欺師じゃないって言ってたけど‥‥でも、昨日のこともあるし、普通の人が出来る範囲を超えてると思うんだけど)


「おい、いいのか?○○」


「は、はい!?」


振り向くと編集長。


「それはいくらなんでも入れすぎじゃないのか」


「え?」


「インスタントコーヒーって、スプーン10杯も入れないだろ、フツー」


「えっ、私そんなに入れました!?」


「お前‥‥大丈夫か」


めっちゃ濃いコーヒーが出来るなwもうブラックの限度じゃないやつww

で、編集長が未来くんの取材原稿書き直しだって。

表面的だし、あれくらいならネットで調べれば出てくる‥と。

この前も言ったが、喰らいついてでも本音を引き出す気合いが大切だって言われるけど、やりすぎるとストーカーにもなるから気をつけろっておいww

気合いを入れなおして、コーヒーを飲んであまりの苦さに口元を押さえた。

私、絶対そんなコーヒー飲んだら思わず出してしまうw

場面代わり、フランスの王宮をイメージして建てられた超高級レストランでグルメページの取材後、撮影で使った料理を頂けることになり、編集者とカメラマン、ヘアメイクさん、モデルさんと5人でテーブルを囲んでいた。

ドレスコードが指定されているレストランなので、シェフが気を遣って周囲から見えづらい場所に案内してくれた。

デザートも頂いて、そろそろ帰ろうってなったんだけど、その前にお手洗い‥

立ち上がってふと窓際を見ると、驚くぐらい未来くんに似ている人が居た。


Kaleidoscope-101108_2251~01.jpg

!?∑(゚Д゚)

眼鏡かけて、黒髪&スーツだーっ!!!ヘ(゚∀゚*)ノ

似合ってるのが怖いww

未来くんがもうちょっと年齢を重ねたらこうなるのかなという印象を受けた。

未来くんによく似た人の手前に座る男性の顔がちらりと見える。

それは、大学で取材したとき、未来くんのバッグから落ちた新聞にマルがつけられていたことを思い出す。


(あの人、高齢者ねらいで押し売りしてる、ブラック企業の社長!?どうしよう‥‥すごく怪しいんですけど‥)


「○○さん。どうしたの?」


「あそこのテーブルに近づきたいんですけど。いい方法はないかなと思って」


「あそこのテーブルって、男性二人の?どうして?」


「えーっと。それは、あの若い方の男性が‥」


(本当のことは言えないし‥‥どうしよう?)


ここで選択肢。


「ひ、一目ぼれしたんです」


そういうと、モデルさんが目をきらきらさせて、主人公の手を握ってきた。


「わかるよ、○○ちゃん!」


「‥‥え?」


「そういうことってあるよね、わかるよ!わかった、私応援するからっ!」


「は、はあ‥」


「○○さんって一目ぼれなんてするタイプだったんだね~。しかも積極的だ」


「そういうことなら、私もお手伝いしましょう」


「俺は特に何も出来ないけど、心から応援してるよ。思い残すことなく頑張れよ」


(ど、どうしよう。なんか思いっきり信じられちゃった。こんな嘘ついちゃって、本当にごめんなさい‥)


ノリのいい社員さんばっかりだなww

みんなが手伝ってくれて、綺麗にドレスアップww

んでもって未来くんらしき人たちの隣の席でワインを飲みながら会話の盗み耳。

でもすぐに未来くんにばれちゃって‥‥今はそれどころじゃないから今日は帰ってといわれかけたとき、そのブラックの社長さんにもばれた。


「‥‥ああ、もう‥‥」


未来くんは目を伏せて観念したような表情を浮かべ、社長のほうへと振り返った。


「申し訳ございません。紹介が遅れてしまいました。私の助手を務めております。○○と申します」


あららー、巻き込まれちゃったよ?


「ほう?このような仕事をするのに助手を?」


「ええ、申し訳ございません。人手が足りないので。ですが、彼女もプロですからご安心ください」


未来くんは一度こちらを見て、社長には聞こえないくらいの静かな声で言う。


「○○ちゃん。正直こんなふうに巻き込むつもりはなかったんだけど‥‥キミを僕のゲームに巻き込むことになるかもしれない」


いつもより大人びた印象を受ける未来くんは真面目な顔で言った。


「引き返すなら今だよ。ここから先は○○ちゃんの知らない世界だから」


「そんな‥」


「ここでのことは誰にも話さないこと。それができないならここで帰って」


そういわれるが、こんなところで帰れないってことで、黙って未来くんの隣にいることに。

話の内容は商談のようで、今回のクリーニング料は一億でかまわないって未来くんが‥

何を洗うの?;;

この件でマスコミが騒がなくなるように調整するって‥ああ‥金ばら撒いて黙らせる的な‥?

ブラックの社長は例の口座に振り込んでおくと言って去っていった。

帰っていく社長を見送ってから、未来くんは主人公のほうに向き直った。


「‥‥○○ちゃん」


「は、はい」


「どうしてここにいるのか、説明して」


珍しく凄みのある目で見てくる。

主人公は負けじと今のことを追及するが、僕には僕の考えがあってやってる。邪魔はしないでといわれてしまった。


「その‥‥未来くんは、詐欺師なの?」


「そう呼ばれることもあるね」


「‥な、なんでそんなあっさり認めちゃうの!?」


「だって、隠してもどうせ突き止めようとするでしょ?」


「そ、そうだけど」


「もう‥‥本当に、○○ちゃんには知られたくなかったんだけどな」


「‥‥どうして」


「さあね。どうしてだろう」


自嘲気味に未来くんは笑った。

主人公は自分を指名したことも何かに利用しようとしたのかと聞くと、そのことについては単純に興味があっただけだって。


「さて。今回のことで、○○ちゃんも成り行きとはいえ、共犯になっちゃったね」


「‥えっ!?」


「だから、これは二人の秘密ね?」


「秘密って‥」


「信じてるからね?」


「そんなわけにはいかないよ!私は‥‥」


「○○ちゃんが嫌悪感を抱くのも分かるよ。だから、どうしても納得いかないっていうなら‥‥約束」


「え?」


「しばらくの間でいいから、僕を見ていて。それでも○○ちゃんが警察に突き出したいって思ったら、そうすればいいよ」


「‥‥それって‥」


「キミがそう決めたときは、一生、○○ちゃんの前には姿を現さないよ」


未来くんは少し潤んだ瞳で微笑みながら言った。

未来くんはどうしてもやりたいことがあるらしい。

思わずやりたいことって何?と尋ねると、意外な言葉を聞いたというように目を見開いた。


「‥‥ふふっ。本当に、○○ちゃんは面白いね」


「私、面白いことなんてなにも言ってないけど‥?」


「褒めてるんだよ。○○ちゃんって本質をしっかり突いてくるよね。○○ちゃん、僕の考えてることが気になるんだ?」


「だって未来くんがそこまで言うってことは‥未来くんにとって、すごく大切なことなんでしょう?」


「大切だよ。でも、教えてあげない」


「‥‥言えないようなことなの?」


「さあ。どうだろうね」


未来くんはじっと主人公を見て、意味ありげな微笑みを浮かべる。


「‥‥?何?」


「こんなにおめかししちゃって。すごい綺麗だね」


「あ‥‥そうだ。よく私だってわかったね」


「え?」


「絶対分からないようにって、ドレスアップしてもらったんだけど。一瞬、鏡を見ても自分だって分からなかったくらいだし」


「ふふ、すぐに○○ちゃんだってのは分かったんだけど、すごい綺麗だったから、思わず見とれちゃった」


「あ、ありがとう。そう真顔で言われるとちょっと恥ずかしいかも」


「ほんとのことだから。それに僕も驚いたんだ」


「え?」


「普通の人にはわかんないんだよ。僕の変装。立ち居振る舞いや声の使い方、姿勢を変えちゃうと意外にバレないんだけど‥」


主人公も最初は似てるけど‥って感じだったな。

それだけ僕のこと見てくれてるんだって言われてしまう。


「僕もいつも見てるよ。○○ちゃんのことだけをね」


そういわれどきっとしたけど、その笑顔の裏に何があるのか見えなくて、少し複雑な気持ちになった。



次回予告。

なーんか、一波乱あるみたい。

僕は負けないよって言ってるってことは、未来くんは窮地に立たされてるってことかな?

選択肢


ちょっとだけ
‥‥










(‥そろそろ、ノエルさんとの待ち合わせの時間だ‥)

「ノエルさんのお父さんって‥どんな人なんだろう?」

(ちょっとだけ調べてみたけど‥厳格な人だったな)

「‥でも、ノエルを会社のために利用してるなんて‥」

まあ、会社の社長クラスにでもなるとそういうのがわんさかなんでしょ。
そこに一ミリの家族への愛情があるかないかだと思う。
とにかくノエルさんとの待ち合わせ場所に行って、父親に社長室に来いって呼ばれたらしい。

「アイツのことは仕事のことしか考えてないんだよ‥別に何も不思議じゃない」

「‥‥」

「家にいても会話なんてほとんどなかった。それが当たり前だと思ってたけど‥」

私の友達も今まで父親と会話らしい会話をしたことがなくて、私がお父さんとしゃべってたらすごい不思議がってたことがある。
家族内でこれが普通だと思ってたら、他の家と比べてちょっとおかしいところとかあったりするよね‥‥料理のくせとかまさにそんな感じ。

「‥○○の家族は違った。俺もあんな家族欲しかったな‥」

「ノエル‥」

「まあ、今更どうすることもできないけど」

「そ、そんなことない!今からでも話せばきっと分かってくれるよ」

「‥無駄だと思う」

そろそろ約束の時間だということで社長室に行くんだけど‥主人公の淡い期待は打ち砕かれた。
社長室に入るなり、約束の時間を5分オーバーだとか主人公を見てお前が誰と付き合おうと勝手だが、スキャンダルだけはよせ、会社の名前に傷がつくとか。
ノエルさんの言ってた通り、日本開催の次のレースは必ず勝て。高い金を出してトップレーサーにしてやったんだ。相応の働きをしろってぷれっしゃーをかけてきた。
ノエルさんが何か反論しようとすれば口答えはするな。私がお前に望むのはそれだけだ。お前はうちの会社の広告塔なんだからなってばっさり‥‥
主人公、あまりの言い方に切れた。

「ちょっと待ってください!」

「○○‥?」

「なんだ君は?君に用はない。下がりなさい」

「‥下がりません」

「なんだと?」

「広告塔だとか、レースで勝てばいいとか‥ノエルさんはあなたの道具じゃありません」

「‥‥」

「少しでもノエルさんの気持ちを考えたことがあるんですか!父親にそんなこと言われて‥ノエルさんはあなたの子供なんですよ!」

「‥失礼な‥おい。誰かこの娘をつまみ出せ!」

「はい、社長」

秘書いたん!?

「あ、ちょ、ちょっと‥まだ話は終わってな‥」

最後まで言い切れないうちに廊下に出されてしまった。
あれ、ノエルさんも一緒?

「あ、ノエル‥。ごめんなさい、私‥」

「‥とにかく、ここから出よう。もう用はないみたいだし」

「は、はい‥」

(カッとなってつい口を挟んじゃったけど‥ノエル、怒ってないのかな‥)

外に出て、さっきのことを謝ると、耐え切れなくなったようにノエルさんが笑い出した。

「え、ちょ、ちょっと」

「○○、最高におもしろかった」

「そ、それってどういう‥」

「見たか?○○に口答えされたときのアイツの顔‥すごい顔してたな」

「え?‥あんまり覚えてない」

「っていうか、アイツに口答えするやつはじめて見た。誰も怖くて逆らえないのに」

「‥何か夢中で、口が勝手に‥」

「‥ありがと。○○がいてくれて、よかった」


「え?」

「逃げてたんだな、俺。イヤだって思うばっかりで、それを自分で伝えようともしなかった」

「ノエル‥」

ノエルさんが優しく主人公を引き寄せる。

「何か、ちょっと吹っ切れた‥。ありがとう」

「う、うん‥」

「○○‥」

ノエルの顔が近づいてきた。
そのとき。
プップー!!
突然、クラクションの音が鳴った。

「わ‥びっくりした、何?」

「よっ、こんな所で会うなんて偶然だな」

ちょっ今いいところなんだから邪魔しないでよーっ!!!!!!ヽ(`Д´)ノ

「何してんの?お二人で真昼間から」

悠月&遼一さん‥

(うわ、こんなところで会うなんて‥さっきの見られてないよね‥?)

「‥うわー‥じゃまー‥」

ですよねーwていうかノエルさん、果てしなく心の声が漏れてますw

「あ?なに、聞こえない」

そしてあーたの耳は有能だなww

「‥なんでもない。お前らこそ、何してるんだ」

「俺達はちょっと買い物。新作入ったって連絡あったから」

「‥ふーん」

「‥なんですか、ニヤニヤして」

「遠くからだからよくわかんなかったけど、さっき妙に二人近くにいなかった?」

こういうところに目ざといのが遼一さんらしいですねーw

「そ、そんなことないですよ!あるわけないじゃないですか!」

「最近取材って言ってるけど‥もしかして二人って付き合ってるわけ?」

「何?そんなの聞いてねーぞ!いつの間にそんな関係になったわけ?」

悠月さんも混じり、追及してくる。
思わず黙ると、何も言わないってことは肯定ってことだなって言われて、慌てて否定すると、そんなに慌てなくても分かってるといわれた‥‥それはどっちの意味で?w
何してたんだと聞かれ、父親に会いに行ってきたというと、ちょっと微妙な雰囲気になる。

「父親って、あの?」

「ああ‥○○が大暴れで大変だった」

「あ、暴れてないです!」

「まさか、あの世界の藍島に喧嘩売ったの?お前、意外と度胸あるな‥」

「だから、誤解ですってば‥ただちょっと口答えしただけで」

「バカだな、お前。あの社長って世界でも名立たる実業家だぞ」

「うっ」

「何も知らないって怖いな‥」

「ううっ」

「‥ぷっ」

「もう‥」

ノエルさんに笑われたけど、最近は笑っている顔を見せてくれるようになったし、そんな顔されると何も言えなくなってしまう主人公だった。
家に帰り、ノエルさんとお父さんのことを考えてるとノエルさんから電話が。
話したいことがあるからちょっと出てこれるか?って。
近くまで来てるみたいで、これから会うことに‥。


次回予告。
ノエルさんと思い出の丘に。
でもノエルさんとの密着取材ももうすぐ終わる‥
この恋も終わるのかな‥と不安に思う主人公なのでした。


選択肢


お礼を言う

見惚れてたと正直に言う












「見て!いるよ!あそこに立ってる!」


マキちゃんが校門のほうを指差して叫んだ。


(あ‥、本当に待っててくれてる‥)


校門のところに黒い学ラン姿の男子が立っているのが見えた。


「キャー!いいな、いいなー!誰かあたしを迎えに来てーー!!」


おジャ魔女にでも頼んでみようか?w

騒ぐマキちゃんを無視して、沙織ちゃんが早く行ってあげなって。


「今日は手を繋ぐのが目標だからね!忘れるなー!」


三人に見送られ、校門に走った。

でも校門に立つ山本くんを見た瞬間に足が止まってしまう。

校門を通り過ぎる子達は一瞬山本くんを見るんだけど、やべって顔をして目を背けている。

そこまでいかつい顔してないだろww

みんなに見られて気まずそうにしてる山本くんが愛しくてしゃーないっ!!

その横顔だけを見ると、少し怒っているようにも見える。


(ハハ、やっぱり顔だけ見ると怖いかも‥)


「‥や、山本くん」


緊張しながら声をかけると、少し顔を赤くしながら返事をする。

向かい合う主人公達を見て、驚きを隠せないような顔をする他生徒。

これ、藤森くんとか見たら枕を涙で濡らすんじゃね?w

どうやら彼はかなり主人公にべた惚れしてるらしいという情報を掴んだんですがww


(こんなに注目されても、ずっと待っていてくれたんだ‥)


「‥迎えに来てくれて、ありがとう」


「いや‥」


「ジロジロ見られて嫌じゃなかった?」


「別に‥。来たくて来たんだし‥‥行こうか。」


ふふふ、ずっとお顔が真っ赤ですよww

それから駅までの道を二人で歩くんだけど・・・・か、会話がない‥

作戦会議までしたのに、焦るばかりで何も言葉が出てこない。

この雰囲気を打破しようとしたら、山本くんが今朝言ったのに自己紹介を始めたw

山本くんもこの雰囲気をなんとかしてくれようとしてるんだと思うと少し方の力が抜けて、もう名前なら知ってるよ?とww


「‥‥だよな」


思わず笑ってしまう二人。

そのとき、山本くんが後ろから来た自転車から主人公を守るようにさりげなく庇ってくれる。

優しいw

そこまで気配りする男っているのかな、見たことないんだけどw←

走り去る自転車を見ながら、山本くんが静かに言った。


「オレ、モトクロスやってんだ‥」


「モトクロス?」


「あ、えっと、バイクでオフロードを走ったり、跳んだりするやつ‥」


チャーリーズ・エンジェル2で三人がけばい化粧してやってたやつねww(なにそれ)

子供のころからやってて、いつかはプロになりたいって思ってるらしい。

モトクロスって激しいから、その分怪我とか頻繁にありそう‥こけたらそれこそ骨折とか。

山本くん=モトクロスって似合うなあというと、また照れたw


「‥そっちは?○○は、なんか好きなこととか‥あるの?」


二人ともまだ苗字呼びなんだよなあ‥‥まあ、それはそれでいきなり名前呼びかよ‥とも思うけどねw


「うーん‥、あ、ピアノは小さい頃から習ってるよ。今も放課後は音楽室で弾いたりしてる」


「‥オレ、芸術的センスゼロだけど、ピアノの音は‥好きだ‥」


私もーwヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

雰囲気が和やか~になったところで、マキちゃんから言われた目標のことを思い出す。

いきなりしたら引くよね‥?とも思うも、沙織ちゃんは男子はスキンシップに弱いって言ってたし‥と悶々と考えてしまい、また沈黙が‥

しかも、いつの間にか山本くんとの距離が少し開いてて。


(‥えーい!思い切って!!)


勇気を振り絞り、少し前を歩く山本くんの手を後ろから握った。


「‥‥」


ちょっと驚いたように動きを止める。

でも次の瞬間、ぎゅっと手を握り返してくれた。

きゅんきゅんする主人公と私w

山本くんは振り返らずにそのまま主人公の手を引っ張るように歩く。


「オレも‥、つなぎたいと思ってた」


ひゃひゃひゃあ~www(/ω\)←

この野郎っ、俯きながら照れやがってー!!!!!!ww


(山本くんも、同じ気持ちでいてくれたんだ‥)


ほわほわするなあw

手を繋いだまま、一緒に電車に乗る。


「‥そういえば、家、どこ?」


「藤沢。駅から歩いて10分くらいかな」

「藤沢から乗ってきてたのか‥」


「山本くんは〇沼だよね」(〇=漢字読めんかった)

「ん?ああ‥」


「駅から近いの?」

「途方15分くらい」


そんな話をしてるうちに、山本くんが降りる駅に到着。
でも山本くんは降りずに藤沢の主人公の家まで送ってくれるって。
迎えに来てもらった上に家まで‥なんて、なんだか申し訳なくて謝ると

「‥普通だろ。‥‥‥付き合ってるんだから」

ってw
やっぱり、友達から~でも付き合ってることになるのかーw
解釈間違えそうな子が多そう。
なんだかんだで主人公の家にとうちゃ‥‥‥なんだその裕福そうな家はっ!!
家の前まで来て、ようやくどちらからともなく手を離した。
いつもここから駆け足で駅に向かって、あの電車に飛び乗ってるというと、なんか想像できるとw


「髪振り乱して、パンとかくわえながらバタバタ走ってる〇〇‥」

「‥パンなんかくわえて走らないよ。それって、漫画の世界だけだよ」


実際くわえながら走ったら、衝撃でパンが落ちるぞw

「‥そっか」


「髪だって振り乱さないし、寝癖はちょっとついてる時もあるけど‥」

ふっと微笑む山本くん。


(今みたいな、ちょっとほころぶ顔が、なんかいいな‥)

ほわっと心が温かくなるらしいw
どうした?と聞かれ、正直に見惚れてたというと、予想以上に驚いて支離滅裂なご様子で‥wまた沈黙になりかけたとき。

「‥週末‥‥」


「週末?‥なに?」

「‥三浦あたりまで、行かないか?‥バイクで」


「バイクで?」

(そ、そ、それって、たぶん‥デートってことだよね?で、でも‥)


「私‥、バイク持ってない‥ていうか、免許もない‥‥」

そこ!ボケるとこちゃうぞ~!!


「それは心配いらない。後ろ、乗せるから‥‥もし、嫌じゃなければ‥‥」

じっと見つめられ、思わずでっかい声でツーリングデートしたい!と叫ぶ主人公w
デートって言葉にいちいち照れる二人の頭をごちんってしたいわーw←
また週末にってバイバイするするんだけど、このこと知ったらマキちゃんたちから質問攻め食らうぞ‥デート後w

選択肢


怖かった

傍にいて‥












ひんやりとした寒さに身震いして目を覚ました。

天井に取り付けられた水銀灯のまぶしさに目を細める。


(‥!私、さっき襲われて‥!)


あたりを見回すと、積み上げられた輸送用のコンテナや、フォークリストが置かれていた。


「お、お嬢さん、起きたかい?」


声のしたほうを見るとガラの悪そうな男たちが三人近づいてくる。

起き上がろうとしたら、後ろ手に縛り上げられていることに気づいた。


「安心してくれ。別にお嬢さんにはなんの罪もないからさ。アンタ、影山未来と仲いいんでしょ」


「俺らはアイツを呼び出して金取り返したいだけだ。悪いけど‥‥騒ぐなよ?」


ナイフをそっと見せられる。


(うわ!ほ、本物のナイフ!ど、どうなってるの‥)


「そうそう、大人しくしててね。騒がなければ特に何もするつもりないし」


「俺達、オレオレ詐欺やってんのよ。すげーっしょ?」


はあ?

業界でもそこそこ有名だったのに、未来くんに巻き上げられたって。

それで主人公は人質。

でもお仕事で一緒にさせて頂いてるだけと説明すると、影山といい関係じゃねぇの!?って驚かれた。

でもまあもう脅迫電話はかけたし、そろそろ来るんじゃね?って。

脅迫電話を留守電に入れるとか‥‥なにこの根性弱いやつらww


「かわいそうに。きっとお前も騙されてるんだな。あいつほどの詐欺師はみたことがないからな」


「‥‥さぎし?」


「ん、知らなかったのか?裏世界じゃかなり勇名だぜ」


「あの‥‥人違いってことはありませんか?」


「「絶対にない!」」


この数日間で見てきた未来くんの行動を思い返す。

万引き犯を捕まえたり、いろんな人の相談に乗って解決したり‥


(そんな未来くんが詐欺師?)


「もー、僕の○○ちゃんに変なこと吹き込まないでくれる?」


ドーンッ!

いかにも重たそうな鉄製の扉が吹き飛んで壁に打ち付けられた。

・・・え?


(と、扉が目の前を飛んで行ったんですけど‥)


!!!!!!??(((゜д゜;)))

状況が飲み込めず、倒れた扉を呆然と見つめる。

そのとき、腰に誰かの腕が回されて、ふわりと宙に浮いた。


「○○ちゃん、お待たせ!」


「えっ‥‥み、未来くん!?」


「ふふっ。ヒーロー参上、なんてね」


未来くんは左手で主人公を抱き、右手で天井の梁から垂れた透明な糸を器用に操る。

主人公を抱いたまま、積み上げられたコンテナの上にふわりと降り立った。


「あいつらが言ったこと、信じちゃだめだよ。嘘ばっかつく奴らだから」


「う、うん‥」


(嘘であることを信じたいけど‥‥でも、嘘で誘拐までするのかな‥)


しないねw

急に未来くんが真面目な顔になって主人公をきつく抱きしめた。


「遅くなってごめん。‥‥怖かった?」


素直に怖かったと言い、来てくれてありがとうと御礼を言うと、可愛いなあって抱きしめられた。


「‥続きは後でね」


「おい!なんで扉が吹っ飛ぶんだよ!ちょっとびびったじゃねーか!」


「おら、いちゃついてんじゃねーぞ!っつーかお前、どっから入ってきた!?」


なんか素人の反応ですねw


「もー、せっかくのいい場面なのに邪魔しないでくれる?それにさっきからずっと話し聞いてたけど、僕の陰口叩かないでよ」


「おい、オレの話は無視かよ!」


「ざっけんな、俺らの金返せ!」


「はいはい。めんどくさいなー」


未来くんはポケットからスイッチのようなものを取り出し、それを押すと大量の万札がどこからともなく落ちてきた!!


「み、未来くん!?」


「おまっ金を粗末に扱うんじゃねえよ!普通トランクとかに入れて渡すだろ!」


そう言いながらも、男達はお札を一枚一枚回収している。

あの‥‥惨めに思わないのかあんたら‥

最後に次に主人公に何かしたら‥と言い含めて、窓を開けた。

へ?

透明な糸を天井の梁に引っ掛けて移動し、倉庫の二階の窓のそばまで寄った。

この倉庫、二階とはいえ、普通のマンションなら三階くらいの高さがある。


(イ、イヤな予感が‥‥するんですけど‥)


「しっかりつかまっててね!」


(や、やっぱり?)


布を引き裂くような風の音が鼓膜を揺らし、落下していく感覚が襲う。

声にならない声を上げて、未来くんに思いっきりしがみついた。

倉庫から脱出後、未来くんに引きずられるようにして人気の多い場所までやってきた。

足ががくがくと振るえてると抱きしめられ、急いだんだけどあれが精一杯だったって謝ってくれる。

ぽんぽんと背中を撫でられながら、目を閉じる。

なんだか、すごく落ち着く。

そのとき、未来くんの携帯のバイブ音が聞こえた。


「‥‥未来くん、ケータイ‥」


抱きしめる腕の力が一瞬強くなる。


「○○ちゃん、抱き心地いいね」


どう返せばいいか言葉に詰まってると、未来くんは名残惜しそうに体を離して電話に出た。

短いやりとりをして電話を切る。


「皐月さんからの電話だった。さっきのやつら、捕まったって」


「え、本当?」


「ふふ、もともと間抜けな奴らだったからね。僕に仕返ししようなんて、100万年早いよ。じゃあ帰っろか○○ちゃん。送っていくよ」


「う、うん」


でも今日は風子ちゃん、帰るの遅いらしく一人でいるのが心細く思ってると、心を見透かされたようにもう少し一緒にいる?って聞いてきて‥‥選択肢。


大丈夫。

帰るのが怖い

一緒に居て


あー‥未来くん的にどうなんだろう‥!

いまいち女の趣味が分からないから選択肢いつも迷う!!

ためらいがちに未来くんの服の裾を掴み、呟くように一緒にいて欲しいな‥というと、黙り込まれちゃった。

ちょっと不安になって見上げたら、やっとこっち向いてくれたって満面の笑顔。


「どんな可愛い顔して、そんなこと言ってるのかなと思って」


また騙された~っ!!!w

ぷいっと顔を背けようとしたら、未来くんがそっと主人公の頬に手をそえた。


「なっなに!?」


「ふふっ。本当に可愛い」


「‥‥未来くんのバカ」


「ふうん?それって褒め言葉だよね?」


「どこをどうやったらそうなるの!?」


「だって○○ちゃんが僕をバカって言うときって、ドキドキしたときの照れ隠しじゃない」


「‥っ!」


うわーうわー‥うわあぁああ!!!!!おっ押入れの中に入りたい!!!!


「さて、これからどうしようかな」


きゅるるる‥

主人公のお腹から‥間抜けな音が!!!

この主人公もかあぁっ!!!w


(い、いや!なんでこんなときに限って‥)


「ははは!○○ちゃん、タイミング良過ぎ!」


どうやら晩御飯食べ損ねちゃったらしい。

おいしい店知ってるから食べに行こうって当たり前みたいに手を繋いでくる。

主人公も自然と握り返していた。

家に帰ると風子ちゃんが笑顔で出迎えてくれる。


「おかえりー。遅かったじゃない」


「ただいま。今日は大変だったよ‥」


「なになにー?また仕事でミスっちゃったの?」


いや、どうじゃないんだけど‥‥疲れたからまた今度話すね」

ベッドに思い切りダイブし、未来くんが詐欺師っていうのは本当なのかな‥と考えてしまう。

本人に聞きたいけど、そんなこときけないし‥‥そんなことを考えながら主人公は眠りについた。



次回予告。

未来くんが詐欺師‥これって本当なの?

ぱっと画面が代わったら、なんか変装してる未来くん登場!!!

それでもかわいいとは‥なんてことだ!w


「これは○○ちゃんと僕の二人の秘密ね」