もちろん、美咲さんに悪気があったとは言い切れない。

本当に冗談だったのかもしれない。


それでも、人って心のどこかにある本音が、ふとした一言に出ることってありますよね。

だから余計に考えてしまう。


そして、もう一つ。

どうしても忘れられない出来事がありました。

美咲さんと初めて会った日。


あの日、裕太の家で鉢合わせした時です。

初対面なのに、なぜか言葉では説明できない違和感がありました。

笑っているのに笑っていないような。優しいのに、どこか冷たいような。





あの時感じた"嫌な感じ"は、気のせいだと思おうとしてきました。

人を第一印象だけで判断しちゃいけない。

そう何度も自分に言い聞かせてきたんです。


でも今日、その違和感がまた顔を出しました。

もしかして、あの日の直感は、外れていなかったのかな。

そんなことまで考えてしまう自分がいました。


もちろん、たった一言だけで人を決めつけるつもりはありません。

だけど一度心に生まれたモヤモヤは、簡単には消えてくれない。


美咲さんの言葉は、わたしが思っていた以上に心に残ってしまったんです。



次回へ続きます。