鎌倉・江ノ電&京都・嵐電
姉妹提携15周年
双方のカラー車両登場など…
江ノ島電鉄(本社・藤沢市)と京福電気鉄道(本社・京都市中京区)が姉妹提携して2024年10月で15周年になるそうです。学生時代から鎌倉と京都好きの私にとっては気になるニュースでしたので調べてみました。
江ノ島電鉄は「江ノ電」、京福電気鉄道は「嵐電(らんでん)」として親しまれています。そんな両社が姉妹提携したのは2009年10月14日。嵐電の嵐山駅で調印式が行われ、江ノ電の車両を嵐電カラー、嵐電の車両を江ノ電カラーに塗装し、両車両のヘッドマークを掲出して2009年10月14日から2011年3月末まで走らせました。
両社は提携15周年になるのを記念して9月4日(水)から2026年秋ごろまで、江ノ電は車体を嵐電カラーにラッピングした「姉妹提携号」を、嵐電はすでに運行している車体を江ノ電カラーに塗装した「江ノ電号」に加え、7日(土)から2両目の運行を始めます。車内には鎌倉と京都の観光スポットを紹介するポスター「新しいコトをみつけよう」を掲示するなど、双方の沿線地域をPRするということです。
鉄道ファンのために、江ノ電では9月4日10時~12時まで、鎌倉駅コンコース内で記念硬券入場券セットや記念グッズなどの販売を予定しています。記念入場券は鎌倉駅と江ノ島駅で7時から21時、藤沢駅で11時から20時まで発売されます。また、嵐電は9日から記念入場券・記念乗車券を発売する予定です。
江ノ電は1902(明治35)年9月1日、藤沢―片瀬(現・江ノ島)間で開業、1910年11月4日に小町(後の鎌倉)まで延伸されました。2002年10月15日には、創業100周年を記念して、サザンオールスターズの「鎌倉物語」と原由子さんの「あじさいのうた」の歌碑が江ノ島や長谷など6駅で12月29日まで展示されました。鎌倉の住宅街や湘南の海沿いを走ることで人気があり、「SLAM DUNK」の漫画に登場した鎌倉高校前駅の踏切(下の写真)は外国人の観光スポットにもなっています。
一方、京都市内で唯一の路線電車である嵐電は、車やバスに交じって街中を走る様が他には見られない光景になっています。嵐電が走る嵐山本線は下京区の四条大宮駅から右京区の嵐山駅までの13駅で構成され、運賃はどの駅まで行っても変わらない均一料金になっています。京福電気鉄道は1942年3月2日、それまで運営していた京都電燈が解散したのを受けて設立され、2010年には嵐山本線開業100周年を迎え、車体色を順次、「京紫」に変更しました。
興味のある方は、記念の江ノ電号、嵐電号に乗車して、鎌倉と京都の旅を楽しまれるのもいいですね。